虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

2020-01-01から1年間の記事一覧

世界各国の「おバカ指数:IF」:なぜ我々は政治的におバカなのか?

世界各国の「おバカ指数:IF」:なぜ我々は政治的におバカなのか? 以下の記述は、私のブログ「ジョン・ロック、孟子、荀子」のコメント欄からの引用です。私:むかし(と言ってもブッシュJr.の頃)の与太話ですが、アメリカの内陸部の白人はIQが低く…

不器用な社会人&生活者&哲学者:セーレン・キルケゴール

不器用な社会人&生活者&哲学者:セーレン・キルケゴール キルケゴール【Sren Kierkegaard】デンマークの思想家。合理主義的なヘーゲル的弁証法に反対し、人生の最深の意味を世界と神、現実と理想、信と知との絶対的対立のうちに見、個的実存を重視、後の実…

「知の巨人たち」:宇沢弘文、立花隆、渡部昇一

「知の巨人たち」:宇沢弘文、立花隆、渡部昇一 「知の巨人」だと評された学者、評論家など、最近多く聞くようになりました。↑の表題で挙げたように、少なくとも3人の名前が浮かびます。私自身はこの順で初めのほうにいる人ほど、その称号に相応しいと思い…

プロポーズの言葉あれこれ:『美味しんぼ』・友人の場合

プロポーズの言葉あれこれ:『美味しんぼ』・友人の場合 英語で言うpropose(プロポーズ)の語源は「前に(pro)、置く(pose)」です。概ね男性が愛する女性に対して、「心情を吐露して、女性の反応を待つ」という行為のことです。昨今は女性…

『ニジンスキーの手記』:天才バレエダンサーの悲劇

『ニジンスキーの手記』:天才バレエダンサーの悲劇 私が大学生初期のころ、『ニジンスキーの手記』を読み、興味深く読了したのを覚えています。そのときの本は今では入手困難ですが、代わりに鈴木晶さんの「完全版:新書舘」が読めるのでなかなか重宝です。…

空談という井戸端会議:私は「ああした、こうしたブログ」が嫌い

空談という井戸端会議:私は「ああした、こうしたブログ」が嫌い 「空談」と言う言葉はドイツの哲学者:マルティン・ハイデガ-(1889-1976)が発案したものですが、以下のように説明されます。 ドイツの哲学者・ハイデガーが用いる基本概念。語り…

不敗の小国:ベトナム~元(モンゴル帝国)、アメリカに勝った国

不敗の小国:ベトナム~元(モンゴル帝国)、アメリカに勝った国 (前書き:今回の拙ブログは、ベトナムがテーマです。最近、群馬県を舞台にして、ベトナムからの技能研修生などが、やれ豚を盗んだとか、料理して食べたとかのニュースが流れたのを皮切りに、…

断捨離(だんしゃり)とミニマリズム:「もの」と「こころ」

断捨離(だんしゃり)とミニマリズム:「もの」と「こころ」 私は以前(5、6年ほど前)、その頃話題となっていた断捨離という方法論を拙ブログで取り上げたことがありますが、その当時とは受け取り方が違ってきたため、この断捨離と、とても近い意味を持つ…

世界史的に重要な年号:私的で恣意的な選定基準で。

世界史的に重要な年号:私的で恣意的な選定基準で。 世界史は、地球上の無数の国家、地域によって織りなされる事柄なので、任意の年が(なにやら大事なことが起きているにせよ)重要かどうかは一般的に判別しにくいでしょう。そこのところを曲げて、6つの年…

ジョン・ロック、孟子、荀子:人の政治的本性とは?

ジョン・ロック、孟子、荀子:人の政治的本性とは? ジョン・ロック(John Locke)はイギリスの哲学者・政治哲学者。17世紀に活躍し(1632-1704)、その政治思想は後のモンテスキュー(1689-1755)とかJ.J.ルソー(171…

空海と理趣経(りしゅきょう):その無意味性~コイツは馬鹿だ

空海と理趣経(りしゅきょう):その無意味性~コイツは馬鹿だ 初めに:私は無宗教です。もし死んだら、葬式はせずに、県内の国立大学医学部に遺体を提供し、研究用に解剖してもらい、あとは共同遺骨置き場に置いてもらう:「献体」の契約をしています。私は…

曼荼羅(マンダラ)とアラベスク:出来具合は似ているけど。

曼荼羅(マンダラ)とアラベスク:出来具合は似ているけど。 ここに掲示した絵は、以前私があるワークショップで塗り絵をやった完成品です。これは中央にボスの坊主を描き、そこから八方に坊主の団体がおり、一方位10名の坊主がいるので、坊主の数は8×1…

キノコ(茸)の様々な顔:地球にとって重要な生物

キノコ(茸)の様々な顔:地球にとって重要な生物 キノコとカビはほとんど同一な生き物で、植物でもなければ動物でもありません。傘を開く形のものがキノコ、作らないのがカビです。キノコについてwikiから、キノコ(茸、菌、蕈、Mushroom)とは、特定の…

接触性皮膚炎:この夏、私を襲った難病

接触性皮膚炎:この夏、私を襲った難病 今年(2020年)の夏(おもに8月)は体の異常に苦しめられました。内科的病気、泌尿器科的病気、皮膚科的病気、精神的病気(これは失恋ともいう)の4つの病気に苦しめられました。内科的にはある薬の量を半分にし…

トリハロメタン生成状況:「住民からの頼まれ仕事が卒論に」

トリハロメタン生成状況:「住民からの頼まれ仕事が卒論に」 (これは、私の卒業論文の概要を、某雑誌に寄稿した文章です。トリハロメタンというのは、原水を塩素処理することによって生成されて、発ガン性などを持つといわれる毒物で、卒論当時の水道水中に…

日蓮の錯誤:国を救いたいのか、布教したいのか?

日蓮の錯誤:国を救いたいのか、布教したいのか? 初めに:私は無宗教です。もし死んだら、葬式はせずに、県内の国立大学医学部に遺体を提供し、研究用に解剖してもらい、あとは共同遺骨置き場に置いてもらう:「献体」の契約をしています。私は、どんな宗教…

『噂の眞相』(月刊誌)と私:誤解の多い雑誌

『噂の眞相』(月刊誌)と私:誤解の多い雑誌 私は『噂の眞相』という、現在休刊中の雑誌と縁が深かったです。この雑誌、「お下劣で汚らしい」というイメージを持つ人が、私のブログ友達の中にもいて、この場合、マスコミという物を知らずに、不快感を持って…

陶芸と紙漉き(かみすき):ここまで違う両技術~親子の喩え

陶芸と紙漉き(かみすき):ここまで違う両技術~親子の喩え @以下は、私が2004年に、某さんに書いた手紙のうち、「紙漉き」に関連した部分を抜き出したものです。@ さて、前回メールで触れた本題、「紙漉き」と「陶芸」の比較論に入りたいと思います…

ティートリー:もっとも頼りになるエッセンシャルオイル

ティートリー:もっとも頼りになるエッセンシャルオイル 巷における流行り・廃りは、当然の現象です。植物についても、ひとむかし前のハーブ・ブーム、次いで多肉植物ブームがあり、一通り各家庭を巡って終息したようです。今はブームが去っても、しっかり自…

ヒソップ:無名だが由緒あるハーブ~銘酒シャルトリューズの香り

ヒソップ:無名だが由緒あるハーブ~銘酒シャルトリューズの香り 最近は下火になってきた感が強いですが、ハーブ・ブームという流行がありましたね。そこでは、ラベンダー、ローズマリー、ルッコラなどが持て囃されましたが、一歩やや深く踏み込むと、これら…

人名が付いた食べ物:けっこうあるぞ。カルパッチョ、麻婆豆腐・・・

人名が付いた食べ物:けっこうあるぞ。カルパッチョ、麻婆豆腐・・・ 私は助六寿司が大好物です。海苔巻きと稲荷寿司をメインに据えた寿司。この食べ物の名称はたぶん歌舞伎の演目「助六」から来ていると思われます。実際調べてみると助六寿司の「助六」は、…

「常山の蛇」(孫子)と食用野草のクサギ

「常山の蛇」(孫子)と食用野草のクサギ 中国の古典『孫子』(九地篇:5章)に「常山の蛇:じょうざんのへび」と言う言葉が出てきます。これは、常山に住むヘビ(率然とも言う)が、頭を掴むと尻尾が、尻尾を掴むと頭が、体の真ん中を掴むと頭と尻尾が攻撃…

司馬遷、老子、范蠡・・・中国の特に優れた人々列伝

司馬遷、老子、范蠡・・・中国の特に優れた人々列伝 私は、これまで、「夏」の頃から「唐」の時代くらいまでの、中国の歴史、有名人について学んできましたが、あえて、膨大な人達の中から、5人を選び、ランキング付けしてみました。活動したジャンルは様々…

青酸とビター・アーモンド:バラ科植物に特有な化合物+バトン・リレー

青酸とビター・アーモンド:バラ科植物に特有な化合物+バトン・リレー ナッツのアーモンドには「スイート・アーモンド」と「ビター・アーモンド」の二種類があります。普通に食用となるのはスイートの方で、ビターのほうは青酸(シアン化水素)が含まれてい…

「太陽を盗んだ男」:沢田研二はやはりスーパースターか?

「太陽を盗んだ男」:沢田研二はやはりスーパースターか? 私が東大マンガクラブにいた頃、気になる女子東大生(理科2類)がいました。美大に行くか、東大にいくか、迷った末、東大を選んだといいます。その彼女がクラブの部誌に書き込むに、長谷川和彦監督…

糒(乾飯・干し飯:ほしいい)を作ってみた~伊勢物語の追体験

糒(乾飯・干し飯:ほしいい)を作ってみた~伊勢物語の追体験 伊勢物語特集 その2糒(ほしいい)は、難しい漢字ですが、分解してみると「備える米」ということになって、非常事態に備えて作っておく米(食糧)であることが解ります。私がこの言葉に初めて…

つひに行く道:在原業平の辞世+100日後に死ぬワニ

つひに行く道:在原業平の辞世+100日後に死ぬワニ 伊勢物語特集 その1 つひに行く 道とはかねて 聞きしかど 昨日今日とは 思はざりしを ・・・これは、古今和歌集、および伊勢物語(125段)に、在原業平(ありわらのなりひら)の辞世の歌として収録…

私の初期詩集:筆ペンによる絵画的な詩

私の初期詩集:筆ペンによる絵画的な詩 私がいつごろから詩を書くようになったかは、はっきり覚えていません。もっとも古い記憶では、東大マンガクラブに在籍していたころ描いたマンガの挿入詩として、ソネット(4・4・3・3の14行詩)のようなものを書…

美しいけど猛毒のキョウチクトウ科の植物たち:鬼の花

美しいけど猛毒のキョウチクトウ科の植物たち:鬼の花 @夾竹桃(キョウチクトウ)のソネット 今日は夾竹桃の幼木を見た。 紅い小粋な花、 細長い葉、 まっすぐな枝。 この枝を取って 箸にしたり バーベキューの串にしたり した人が何人もいたが 多くは絶命…

”ever”と”every”の語源について+愛しの耳毛(みみげ)

”ever”と”every”の語源について+愛しの耳毛(みみげ) この2つの英単語、後者が前者に”y”をつけただけで、よく似ていると、職場のトイレのペーパー・ホルダーに両方並べて書いてあったこともあり、どんなもんだか(無関係かどうか)調べてみました。 ever+…