ロシア
『かもめ:Чайка』(A.チェーホフ):演劇を介した悲恋(随想録―84) A. チェーホフの戯曲『かもめ』を読んでみた。大変面白かったので、一気に読み終えた。この戯曲には何人かの登場人物が登場するが、一組の恋人と、その仲を割く作家の3人が重要である…
おかしなコトワザ集~石の上にも三日坊主(随想録―30) 人口に膾炙したコトワザを、少々捻ってみました。 @スズメの目にも涙 「スズメの涙」+「鬼の目にも涙」 @石の上にも三日坊主 「石の上にも三年」+「三日坊主」 @大山鳴動して龍一匹 「大山鳴動…
インド人は、召使いにしかなれない(随想録―29) 私のブログ友達の論調として、インド人は非常に優れている、日本は彼らの後塵を仰ぐことになるだろう、という命題があります。確かに理数系では、インド人が2ケタの掛け算九九をマスターしている、これは大…
ウクライナ人の愛国心:patriotism(随想録―17) 主に戦争用語として使われる経験則に「ランチェスターの法則」というのがある。2つのシチュエーションから成っていて、大きな規模の攻撃が行なわれる戦争の第1ステージには、優勢な勢力は快進撃を行なう(…
老子第1章と仏典(特に般若心経) 難解で名高い『老子』でも、出だしの第1章は特に難解だ。この章でつまずき、それ以上読むのを諦めた人も多いだろう。どんな文かと言うと(書き下し文および日本語訳:小川環樹:中公文庫) 道の道う(いう)可きは、常の…
プーシキンと詩「ロシア語」(Русский Язык)のナンセンス(随想録―8) プーシキン(Пушкин)はロシアを代表する詩人。ただ、彼の詩は曲者である。「プーシキン詩集」(青磁社)に、以下のような詩がある。: プーシキン(wiki) 復讐心 蜜蜂が熊めのおでこ…
中国は『孫子』を悪用している!+太田八幡山古墳(随想録―6) 中国の古典(兵書)、『孫子』5章(勢篇)2項に「およそ戦いは、正を以て合し、奇を以て勝つ」という件がある。中国は今でも軍がこの書を研究し続けていると言う。兵書なのだからそれは当然…
筒美京平は天才だった(随想録―5) 昨2021年に亡くなられた筒美京平(つつみ・きょうへい)さんは紛れもない天才だった。作詞家として駆け出しの頃の松本隆さんが「こんな歌詞には、曲なんか付けられまい」と高を括っていた作品に見事に曲を付けたのが…
現代の世界は2大勢力の抗争で動いている(随想録―3) 現代の世界では、(アングロサクソン民族)VS(スラブ民族+漢民族)のデスマッチが行なわれている。(今ホットな話題として、ウクライナを巡る米英VSロシアの確執があるね。)両陣営は、不倶戴天の敵…
世界各国の「おバカ指数:IF」:なぜ我々は政治的におバカなのか? 以下の記述は、私のブログ「ジョン・ロック、孟子、荀子」のコメント欄からの引用です。私:むかし(と言ってもブッシュJr.の頃)の与太話ですが、アメリカの内陸部の白人はIQが低く…
『ニジンスキーの手記』:天才バレエダンサーの悲劇 私が大学生初期のころ、『ニジンスキーの手記』を読み、興味深く読了したのを覚えています。そのときの本は今では入手困難ですが、代わりに鈴木晶さんの「完全版:新書舘」が読めるのでなかなか重宝です。…
世界史的に重要な年号:私的で恣意的な選定基準で。 世界史は、地球上の無数の国家、地域によって織りなされる事柄なので、任意の年が(なにやら大事なことが起きているにせよ)重要かどうかは一般的に判別しにくいでしょう。そこのところを曲げて、6つの年…
ワレサ連帯議長の見た日本:特殊な資本主義 東欧諸国は、ソ連(現:ロシア)の圧政の元に置かれ、労働・生活面で不如意でした。国の指導者は、ソ連の顔色をうかがい、返って国民には過酷でした。そんな中でも、特に歴史的にも大国の意向に翻弄されてきたのが…
「♪戦(いくさ)がやってきた」:何故アメリカ軍と言わない? 表題「♪戦(いくさ)がやってきた」は「さとうきび畑」(森山良子)の一節ですが、私にはよく解らないです。戦とは「人間」なのでしょうか?常識的には、戦争は人間や物ではなく、「事柄」「事態…
知人にプレゼントした「ロシア五人組」の音楽CD:名曲ぞろい 以下はこのブログの題名のごとく、知人に差し上げたCDについての解説です。(この曲たちの収録されたCDは複数枚持っていたので、そのうち一枚を差し上げた、という次第です。) CD(ロシア音楽…