虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

森田療法の驚異:「あるがまま」の実践

私の職場の同僚で、精神的に不安定な人が多い中、極めて安定している人がいて、その様子に感じるものがありましたので、お話をしたところ、彼には波乱の過去があり、なんでも大学生のころ、付き合いでやっていた麻雀の最中に、牌がどうしても切れなくなり、…

アルチンボルド:「だまし絵」の先駆者

ルネサンス期以降のマニエリズム画の時代にイタリアで活躍したジュゼッペ・アルチンボルド(1527−1593)は、いわゆる「錯視」を絵の中に取り入れた先駆者として名高い画家です。特に、野菜・植物を組み合わせてそれを人間の肖像画にした作品が、特に有名です…

聊斎志異(りょうさいしい):中国清代の怪奇小説集

この本は、唐代から延々・綿々と伝わる怪奇な事柄を綴った書物です。宋の時代には「剪燈新話:せんとうしんわ」という書物があり、明の時代には、愛欲や怪奇現象を読むのは士大夫がするべきことではないとこの本、禁書扱いされましたが、中国人はもともと愛…

私がこれまで作った、変わった野菜:イロイロあるぞ。

私は植物大好き人間で、これまで野菜、ハーブ、多肉植物などを栽培し、野草も食べて「野草を食べる・滋味(JIMI)!!」という本を上梓しています。そのなかで、今回ブログでは栽培してきた変わった野菜を、栽培時の順不同で列挙したいと思います。野菜ごと…

天地玄黄:千字文(せんじもん)の小宇宙的文字空間

図は、最近描いた絵を絵葉書にしたものです。題して「玄黄図」。もとはカラスが秋の苅田で、落ち穂拾いをしているあたりから着想しました。それを絵にしたわけです。「玄」は「黒」、カラスや天を示す色で、黄は、水田、地を示す色です。易経ではそのように…