虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「玄武」をイメージトレーニングしよう!+リトープスの脱皮(随想録―18)

「玄武」をイメージトレーニングしよう! 中国でいう東西南北の四方を守る四神(ししん)のうち、北方を守る動物神を「玄武:げんぶ」という。この神は、蛇と亀の二体が合体した姿をしている。まあ、夫婦神だな。ほかの神:青龍、朱雀、白虎は一匹単独である…

ウクライナ人の愛国心:patriotism(随想録―17)

ウクライナ人の愛国心:patriotism(随想録―17) 主に戦争用語として使われる経験則に「ランチェスターの法則」というのがある。2つのシチュエーションから成っていて、大きな規模の攻撃が行なわれる戦争の第1ステージには、優勢な勢力は快進撃を行なう(…

糞尿を上手く処理してこそ環境問題は解決する+ tumblr.(タンブラー)(随想録―16)

糞尿を上手く処理してこそ環境問題は解決する+ tumblr.(タンブラー)(随想録―16) 以前、乗馬を趣味とする友人から聞いたことだが、乗馬クラブの人が馬を御していたところ、広い農地で、馬が糞をしたというのだ。それで、この農地の持ち主が激怒したとい…

「2人」という言葉の重み+♪「夢で逢えたら」の深層(随想録―15)

「2人」という言葉の重み 女性は、愛する男性と、自分をまとめて、「わたしたち2人」と称することが、むかしからあるようだ。哲学者のニーチェは、「女はことあるごとに、自分と男を合わせ一体化して“2人”というが、これは女が成熟してない証だ」とか書い…

老子第1章と仏典(特に般若心経)+ラスコリニコフ(随想録―14)

老子第1章と仏典(特に般若心経) 難解で名高い『老子』でも、出だしの第1章は特に難解だ。この章でつまずき、それ以上読むのを諦めた人も多いだろう。どんな文かと言うと(書き下し文および日本語訳:小川環樹:中公文庫) 道の道う(いう)可きは、常の…

マンガと私(その2:2/2):マンガはイマジネーションの源泉(随想録―13)

マンガと私(その2:2/2):マンガはイマジネーションの源泉(随想録―13) 私が「はてなブログ」を始めて18年、これまで、思い浮かべられる限り、3回ほど、ブログ本文や詩の根拠として、マンガ作品があった。高信太郎のセクシャルな4コママンガ、し…

マンガと私(その1:1/2):幼き・漫画家(随想録―12)

マンガと私(その1:1/2):幼き・漫画家(随想録―12) 私はマンガとの付き合いが長い。幼少期から孤独だった私は、絵を描くのが大好きな子どもだった。塗り絵などはよくやったが、小学生のころには、マンガを描いていた。ストーリーマンガとギャグマン…

労働者の視点では環境保護はできない+FIP導入の愚(随想録―11)

労働者の視点では環境保護はできない 水俣病の闘争史において、被害漁民らをもっとも圧迫したのは、チッソ経営陣でもなく、厚生省でもなく、チッソ労働者だった。それはもちろん「生活が懸かっていた」からだ。現在でも、経営陣と労働組合の労使交渉の最大の…