2014-01-01から1年間の記事一覧
図書館でアットランダムに文庫本を漁っていたら、目についたのが「日暮硯:ひぐらしすずり」。名前だけは知っていましたので、借りてくることにしたのです。 この本は、信濃・松代藩主、真田幸弘(真田幸村の兄・信之の家系で18世紀後半に治世)の家老・恩…
維摩詰(維摩居士):wiki→ ここに、ユニークな仏教修行者がいます。維摩詰(ゆいまきつ)、維摩居士(ゆいまこじ)・・・ヴィマラ・キールティーという人がそれで、釈迦の在家信者です。 Wikiから引いてくると古代インド毘舎離城(ヴァイシャリー)の富…
アマガエル 鳴いても跳ねても 可愛らし アマガエルは、日本本土で見られるカエルのなかではもっとも小さいと思われる。言葉の由来は、「雨が降る前に鳴く」ので「雨=アマ」と付いたらしい。カエルの世界では大きい・小さい別にアマガエル<トノサマガエル<…
以前、もっとも、今年のことですが、読書する際、本の言わんとすることは、全体の5%に過ぎないので、そのつもりで読書をするのが良い、という言葉をネット上で目にしました。これってどうなのでしょう?読書論として極論すぎる気もするのですが。 読書作法…
@不調だったPC、本日2014.12.10日、全面的に使用が可能になりました。この間、来てくださる方にはご迷惑をおかけしました。これからもよろしくお願いします。@ 太田裕美さんの持つ柔らかい歌声は心地よく、NHK「みんなのうた」でも「パパとあ…
!@現在、PCの調子が不調で、修理に出しています。代替は、古いタイプのPCで、訪問して頂いた方のはてなダイアリーには☆つけやコメントができますが、同じく訪問して頂いたはてなブログの 方には出向いて☆つけやコメントができませんので、修理完了までの間…
少彦名神(すくなひこなのかみ)は大国主神とともに全国を回って国土を開拓した神とされています。 大国主神がはじめ出雲の「御大之御前」(美保崎か?日本書紀では五十狭々の小浜と書かれている)にいた時、小さなガガイモの実の舟に乗って蛾の皮を剥いだ服…
僅か29歳で亡くなったこの洋画家・青木繁は、日本絵画史上でひときわ輝く巨星だったと思います。美術の教科書には大体掲載されていた「海の幸」など、一目見れば「ああ、あの作品か」と納得する人も多いと思います。Wikiから引いてくると 海の幸(http://bl…
群馬県出身のキリスト者・内村鑑三氏は、以下のような詩を書いています: 上州人は無知でまた無才 剛毅木訥で欺かれ易し 唯だ正直を以って万人に接し 至誠神に依りて 勝利を期す (群馬県人は無知で才能もなく 口下手でだまされやすい ただ正直な態度で色々…
大学で教養課程の授業を聴講すると、必ずと言ってよいほど、ヘーゲルの弁証法、あるいはマルクス=エンゲルスの弁証法というものがあることに気付かされます。とても「普遍的」な哲学なのですね。Wikipediaから引いてくると、 弁証法(的)論理学 ヘーゲルの…
私がNHK大河ドラマの主題歌について振り返ってみるに、これらの曲を作曲した人たちはレベルが高い人が多いように思えます。その当時当時の才能をかき集めて、曲作りに励ませていた観が あります。なかでも林光さんの手になる主題歌は特に優れているものだと…
女性日本画家、上村松園(うえむら・しょうえん)は、男性優位の画壇において、確かな地歩を築いた画家です。Wikiから。 上村 松園(うえむら しょうえん、1875年(明治8年)4月23日 - 1949年(昭和24年)8月27日)は、日本画家。本名は上村 津禰(うえむら …
私が東大教養課程の学生だったころ、一般教養ということで理科系学生は文科系の講義を、文科系学生は理科系の講義を自由に受けられたのですが、その中でも木村尚三郎教授のヨーロッパを話の中核に据えた講義は極めて興味深く、確か「文明の発達と停滞は、そ…
私はいわゆる協奏曲にフツフツと興味が湧き、図書館からいろいろなCDを借りて聴いてみました。協奏曲というのは「concerto:イタリア語、ピアノ・バイオリン・チェロなど独奏楽器と管弦楽とが合奏する交響的楽曲で、独奏楽器の能力が充分発揮されるように作…
その男、一抱え30mほどはある 樫の樹を伐ろうと思いたった 手にしているのは鋭利なカミソリ。 だが如何せん、相手は巨木、 なかなか伐れない。 男は40年かけて 3cmほど幹を 伐ることしか 出来なかった。 男は、以後の作業を 神聖な義務だとして カミ…
この本は「ルポ貧困大国アメリカ」で一躍名を挙げた「堤未果」さんの近著(2013年6月)です。豊富な話題で、現在の病める大国アメリカの現状と、アメリカの影響を受ける世界の諸国の例が頻繁に取り上げられます。 結論から言ってしまうと、市場原理主義…
「アニメで読む世界史」特集その2(完) テレビで放映された世界名作シリーズの一つである「母をたずねて三千里」は、もちろん、主人公のイタリア人・マルコ少年が大西洋をはるばる渡って、アルゼンチンまで行き、めでたく母と再会するというドラマ性たっぷ…
「アニメで読む世界史」特集その1 以前、「アルプスの少女ハイジ」を取り上げた際、表題の本があるという情報を掴み、図書館の相互貸借を利用して借りてみました。「アニメで読む世界史」(藤川隆男・編:山川出版社:2011初版:本体1500円+税)で…
この2つの言葉は、おおむね同じ意味内容を持っていると思いますが、使う頻度には男女差があり、「幸せ」は主として女性が、「生きがい」は男性が使う傾向があると思います。 これは以前、あるマンガで出てきたシチュエーションですが、女の子が本命の男の子…
以下挙げるのは、ブログ友達のCさん(仮に)の記事に、私がコメントしたものの抜粋です。1)iirei 男という生き物は、冒険するために生まれてきている気もします。なにかと、遠くに行きたがる。危険も待っています。出生時には(確か)男:女=1.07:1.…
黒田官兵衛特集 その2 戦後の日本人に大きな影響を与えた「堕落論」の著者・坂口安吾。私も学生時代、この作品を読んでみたことがありますが、「生きよ、堕ちよ」というフレーズが印象に残っています。彼の略歴をwikiでみると 坂口 安吾(さかぐち あん…
黒田官兵衛特集 その1 むかしのNHK大河ドラマは、原作である小説を脚本化していたものが多かったです。第一作・昭和38年の「花の生涯」は船橋聖一さん、二作目「赤穂浪士」は大仏次郎(おさらぎ・じろう)さん、第六作「竜馬がゆく」は司馬遼太郎さん、と…
私とブログ上の知り合いのDさん(仮)がやったやり取りから、私の発言部分を挙げます。Dさんは、思い出に残る夏の歌といったテーマで綴っておられました。 私:ここで挙げられた曲では、山下達郎の「さよなら夏の日」、大瀧詠一の「君は天然色」、桑田佳祐の…
近世の中国のバックボーンになった新しい(ヌーヴェル・ヴァーグ)儒教。中でも朱熹(しゅき:朱子)と王陽明が重要です。四書五経のうち「大学」にある「格物致知:かくぶつちち」が後代の儒家に与えた影響は大きく、まずはこの言葉を分析すべきでしょう。…
現在でも、俳句・短歌および(俳句から派生した諧謔詩)・川柳は隆盛を極めているのに、短歌の派生諧謔詩・狂歌は廃れています。これはどういう訳なのでしょう?なかなか解りにくいので、ヤフー・チエブクロを参照してみました。 狂歌は江戸の天明期(1781〜…
イタリア中東部、内陸に位置するサンマリノ共和国は、とてもユニークな独立国です。概要についてwikiから引いてくると サンマリノ共和国(サンマリノきょうわこく)、通称サンマリノは、イタリア半島の中東部に位置する共和制国家。首都は国名と同じくサンマ…
石巻の暮雪 2014年初頭、千葉県在住のブログ友達・「白魔女」さん宅を伺うのに、空いた時間を千葉駅前でいろいろ歩き回り、千葉市美術館で今回話題にする版画家・川瀬巴水(かわせ・はすい)の絵の展覧会を観てきました。白魔女さん宅でのことは以下を。…
この断捨離という言葉は、「やましたひでこ」さんが発案し、流行語にもなり、あまりの反響に彼女は登録商標したそうです。 一種の「掃除術」「片付け術」ではあると思うのですが、やましたさんに言わせると、それに留まるものではなく、「物」とそれを所有す…
2013年に公開されたアニメ映画「風立ちぬ」をレンタルショップで借りてきて見てみました。 ここで取り上げる「風立ちぬ」の表題は、そのポール・ヴァレリーの長詩の一節から採られています。(「海辺の墓地」) Le vent se leve, il faut tenter de vivr…