虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

2005-12-01から1ヶ月間の記事一覧

通貨安定度(DSC)について          

05.12.22 森下 礼 (マッソニア・ロンギベス(準・多肉植物:ヒガンバナ科 → ) 世界の主要な通貨の為替相場を調べて、「通貨安定度(Degree of stability of currency:DSC)という概念を導入した。 簡単に言えば、データ群としてある、通貨の為替相…

*IYC(円の危険度指数)について 05.11.29 森下 礼 日本円の暴落の程度を示す指標として導入した。定義は以下の通りである。 IYC:円以外のN種の通貨があるとき、ある通貨に対し((今回の通貨の相場)−(前回の通貨の相場))を(前回の通貨の相場…

*株式投資の考え方 (ある人への返信メールから)僕は、3年ほど前から、日興コーディアル証券のEZトレードで、インターネット株式投資をしています。本来株は1000株単位で取引されるものですが、僕は「ミニ株」、つまり100株単位の取引をしていて、…

セージ(薬用サルビア)

*セージ・Sage(薬用サルビア) お奨めのハーブその2 これぞハーブの王(と私は思う。)薬用植物として重要で、「5月にセージのティーを飲むと長生きする」と言われ、かつて中国人は中国茶3とセージ1を喜んで西洋人と交換したとのこと。サルビアという言…

 NHK 朝のテレビ小説  企画書  「ヴァキューム」

(1) 究極の環境保護を訴える画期的な番組。さわやかさにおいてはこれまでの朝のテレビ小説を遥かに凌駕する。 (2) 主人公の女性は、環境保護を真剣に考えた末、「汲み取りトイレ」をヴァキュームカーに乗って回る仕事を選ぶが、「水洗トイレ」が究極の…

NHK 朝のテレビ小説 企画書 「ヴァキューム」

*NHK=読売だよーん!!! 某新聞を読んでいて、あまりの内容のなさにあきれた。あきれついでに、新聞の評価基準を作ってみた。その基準とは、 ① 50点満点。 ② 有効な事実が書かれていたら25点。 ③ 有効な文化記事が書かれていたら25点。 ④ 誤報はかな…

DO NOTHING   都市工学の核心  その3

*DO NOTHING 都市工学の核心 その3 (写真:ある技術の作業所 → ) 森村助教授による助け船 その2年後、森村助教授には卒論審査の際、大変お世話になりました。自主講座での運動が過ぎて、留年(2度目)して、今度はちゃんと卒業しないと後がない状況で卒…

DO NOTHING   都市工学の核心  その2

*DO NOTHING 都市工学の核心 その2 森村助教授との出会い 森村道美(みちよし)助教授(当時、のちに教授)も、はんこを貰いに伺った一人です。都市計画に関しては、その緻密なケース・スタディーにおいて並ぶ者のない方です。森村さんもはんこは下さりませ…

DO NOTHING   都市工学の核心 その1

*DO NOTHING 都市工学の核心 その1 (今日から3回、森下の私家版「エリートってなあに?――東大生の学習体験」から、取って置きのお話をします。 理不尽な仕事 私は結構傲慢な人で、恩師のことを「先生」とは殆ど呼びません。でも、間違いなく「先生」と呼…

*家政学における「平均値の定理」 数学の微分積分学に「平均値の定理」という有名な定理がありますが、この場合の「平均値の定理」は家政学・・・(家庭の運営に関わる学問)における定理です。発見・証明は、もちろん、この森下 礼です。この定理は、浮気、…

西洋占星術について

*西洋占星術について 細木数子に与える教科書 ① 世の中に流布している「星占い」は、「太陽占星術」の別名があります。太陽系はほぼ一つの平面上にあり、太陽と惑星たちは、地球から見ると空の中を同じコースを通って移動します。これを「黄道」といい、一周…

*無敵のカラオケ曲批評も真似もできないカラオケ曲をリストアップしました。(夕食のころ弟と考案。) そうしたきっかけは、いちいち人の歌い方を批評するいやらしい某・小泉純一郎さ んと、人の歌った曲を持ち歌とする同じ歌手の、より難度の高い曲を歌うい…

「陶芸」を過大評価するなあ!

*「陶芸」を過大評価するなあ! (予告にも関わらず、本日もアップします。) 僕は、陶芸という技術には否定的です。容器については、「おかずやごはんが盛れ れば充分だ」と考えています。デザインとか形態とかはどうでもいいのです。 以前、南方熊楠の民俗…

福沢諭吉を嗤う(わらう)

*福沢諭吉を嗤う(わらう) (今日は、一気に3ブログを載せます。だから明日、明後日は新しい記述は載せません。) 司馬遼太郎の小説「花神」のなかで、福沢諭吉と大村益次郎の喧嘩が書かれている。福沢諭吉いわく、「なんでお前は国事(この場合特に軍事)…

ナスタチウム    お奨めのハーブ1

*ナスタチウム お奨めのハーブ1 (写真・葉と花→ ) 別名「金蓮花(きんれんか)」。お年寄りの方には、むしろこの名のほうがなじみがあるでしょう。葉がちょうど「蓮」のような形態をしていて、「何で陸上に蓮が生えているの?」と思われるような、ほんと…

海洋と陸地――地政学への招待 その7

*海洋と陸地――地政学への招待 その7 アメリカ――地政学とモンロー主義(7回シリーズの「地政学」も、残すところ今回のみになりました。友人との教科書共同執筆計画が破綻して、「水子の原稿」になるところでしたが、活かすことが出来て、うれしいです。なお、…

*海洋と陸地――地政学への招待 その6 ハウスホーファーの世界 B:カール・ハウスホーファー(Karl Haushofer 1869−1946)は、ドイツの軍人。「大陸系地政学」の代表的学者だ。地政学というと、ナチス・ドイツのとんでもない政策を裏づけしたいか…

*海洋と陸地――地政学への招待 その5 マッキンダーの理論(ハートランド理論) A: サー・ハートフォード・マッキンダー(Sir Hartford Mackin−der,1861−1947)は、イギリス保守党の政治家で、下院議員も務めている。海洋に拠…

*「新世紀エヴァンゲリオン」主要登場人物の関係性の数学的考察 これは、私と弟が共同で考察したものです。今年3月くらいのものです。ああ、あの懐かしいエヴァ!! (1) 新世紀エヴァンゲリオンは、SFアニメのエポックを画した作品でしたが、その中の主…

*海洋と陸地――地政学への招待 その4 百年戦争とイギリス・・・雄飛へのステップ (この一連のブログは、友人と共同執筆しようとした高校生向けの教科書が路線の違いで、ボツになったため、もったいないのでアップしています。ご確認までに。全7回。) A:…

海洋と陸地――地政学への招待 その3 海洋がポジ、陸地がネガA:普通、地図を見る場合、陸地を主に見て、海洋はそれら陸地の間にある「隙間」くらいに思われるが、地政学には2つの立場があり、海洋を主として見る地政学と、陸地を主として見る地政学がある。…

*海洋と陸地――地政学への招待 その2地政学とは何か?A:地政学は、英語でGeopoliticsと言う。「geo」とは「大地」を指す。「politics 」とは「政治」だ。直訳すれば「大地政治学」だね。この学問は、その原義のとおり、政治学の一種だけど、政治は必然的に…

海洋と陸地――地政学への招待  その1

* 海洋と陸地――地政学への招待 その1 これから7回に渡って、(途中にインターミッションをはさみますが)地政学について書こうと思います。本来この文章は、高校生向けに、日本の来歴と現在を伝える教科書を作ろうと、友人と企画したものですが、路線の違…

*味噌の真の姿と製法 ( 以下の文章は、現在執筆中の「野草を食べる・JIMI(滋味)!」の1コーナーです。) 味噌は、もちろん調味料のひとつです。調味料の添加の順番「さしすせそ」の、最後の「そ」が味噌のことです。しかし、味噌は食材としての顔も持って…

*虚像と実像こんなメールをやりとりしました。話題提供:「節約生活のススメ」を書いた山崎えり子という人が逮捕されました ね。離婚していないのに別の男性と同居していて、知人から戸籍を買って婚 姻届を出したということで。著書によると、体の不自由な夫…

*ガロアのありかた これまで書いてきたことを思い浮かべながらお読みください。 @何人かのメンバーの信頼関係がベースになります。 @1円=1Galois(ガロア) @1対1の取引が基本です。 @「行為」の交換のメディア(手段)として、既存のコインを使い…

*「ガロア」の着想2003年春、父がアルツハイマー(認知症のひとつ)を発病しました。森下家は、父、私、弟の、男3人の家族です。独身の息子2人で父の介護をしなければなりません。当時私は無職、弟は会社員でした。弟は会社に辞表を出したのですが、休…

*ガロア着想への序曲「エンデの遺言」(河邑厚徳+グループ現代・NHK出版)は、ここ数年出版された本の中で、傑出した本の一つです。まずはこの本を読むことをお薦めします。「地域通貨=地域流通貨幣」のアウトラインが解かります。この本には続編があり、…