虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ホメオパシーはほんとに効くか?

「ホメオパシー:homeopathy」ないし「同毒療法」という言葉をご存知でしょうか? 私は以前、拙著「災害の芽を摘む」で紹介していますが、ここにその文章を挙げてみようと思います。(私は、広く「毒物の効用」と言う意味で、その話のマクラとしてホメオパシ…

凌霄(のうぜん)と名のつく2つの植物 

この夏、私の、散歩からの帰り道、オレンジ色の目立つ花が目についたので、その花の写生をしているその家の主であろう人に、「この花はなんていうんですか」?と聞いたところ、「ノウゼンカズラ」だよ、と答えてくれたので、家に帰ってからPCでググって見た…

「だめんず」と倉田真由美(くらたまゆみ/くらたま)

いつか雑誌で、「俺は経済学部にいるけど、医者になるので就職活動はしないんだよ」と彼が言っていると、信じて疑わない女性のお話に、大笑いしたことがあります。これが倉田真由美(くらたま)さんの「だめんずうぉ〜か〜」について知ったきっかけです。 倉…

雲南百薬・今年最後の収穫

今年、「サカタのタネ」から購入した「雲南百薬」、「つるむらさき」の仲間です。「つるむらさき」と同じく、ヌメリのある野菜で、別名「オカワカメ」。確かに茹でて20分ほど晒し(シュウ酸を除くため)、カツオブシ、胡麻油、醤油で和えると(これは、私…

「日本人はなぜ日本を愛せないのか」:鈴木孝夫・新潮選書(書評)

日本人にとって、海のむこうからやってくるものは「いいものだ」という抜きがたい先入観を疑うことから、この本は始まります。 日本人が自分のものについて、欧米諸国にくらべて劣っていると思われる物事には2つの大きな側面があり 1)日本語は欠陥言語で…