ヒソップ:無名だが由緒あるハーブ~銘酒シャルトリューズの香り
ヒソップ:無名だが由緒あるハーブ~銘酒シャルトリューズの香り
最近は下火になってきた感が強いですが、ハーブ・ブームという流行がありましたね。そこでは、ラベンダー、ローズマリー、ルッコラなどが持て囃されましたが、一歩やや深く踏み込むと、これらに勝るとも劣らないハーブたちがいました。その一つがヒソップです。
ヒソップ(2020.07.30)
ヒソップはシソ科のハーブで、葉に付くカビからペニシリンが作られることも明らかになっており、殺菌作用が期待できます。聖書にも記載があるそうです。私はこれを育てたことがあり、特に青花種の花をハーブティーにするのが好みでした。過去ログでヒソップのことを書いた覚えがありますが、その部分は消えてしまっていたので、ここに新たに記述します。まずwikiの記述から。
ヒソップ(ヤナギハッカ属、Hyssop (Hyssopus)) は、地中海の東から中央アジアまで植生する半樹木である。
真っ直ぐに伸びた幹は60cmぐらいの高さになり、良い香りがする。葉は細い長方形で2-5cmの長さである。夏の間には枝の先端にピンクか青い花が咲く。10-12の種があるが、最も有名な種は、ヤナギハッカ(H. officinalis)で、地中海などで栽培されている。
聖書に登場するが、イスラエル周辺には自生しないことから聖書のヒソプではないと考えられている。中世においては、スープ、ピクルス、ミートパイなどに、苦味を添えることを目的に使用された。
日本に伝えられたのは明治末期だが、最近まで普及しなかった。
肉や魚の臭み消し、料理の彩りや香りづけ、また多くのリキュールに材料の一つとして使用されている。
実力の割にはなんとも気の毒なハーブです。ある時、某夫婦と千葉県のハーブ園に行ったとき、私がヒソップを勧めたのですが、奥さん「これって、ヤナギハッカだから、ミントの仲間でしょう?私はミントが嫌いだから、これは要らない」との返答が帰ってきました。「ハッカとついても、別物なのに・・・」と私は思ったのでした。wikiの記述も、ここで挙げた分量しかなくて・・・
今日のひと言:それでも、私は、花のハーブティーは、一級品の味だと主張します。
@@ヒソップ栽培の実際と使い方:地中海を原産とする他のハーブと同じく、石灰質の土壌を好み、多湿を嫌います。この条件を満たして栽培するなら、極めて作りやすいハーブです。株が成長したら、一回り大きな鉢に移植します。ただ、多湿を嫌うので、プラスティック製より素焼きの鉢に移すと良いです。その際、鉢に入れられていた株の下のほうは手で幾分かいじくりまわし、底の根が絡まった部分を崩して植えます。上部の方も少し崩します。(「根鉢を崩す」と言います。)この操作をすると、後の成長が促進されます。
葉も香りが良いですが、花を集めてハーブ・ティーにすると、極めて美味です。(ハーブの真骨頂はティーにある、と喝破したハーブ園社長がいます。千葉県の大多喜ハーブガーデンの社長さん。)
また、私が愛して止まないリキュールの最高峰:シャルトリューズ(Le Grand Chartreuse)は、ヒソップで最後に香り付けされます。
ハーブにまつわる過去ログ
https://iirei.hatenablog.com/entry/20070228/1172635132
:ミードとシャルトリューズ
https://iirei.hatenablog.com/entry/20081013/1223879664
https://iirei.hatenablog.com/entry/20080928/1222587875
:ハーブ:ホアハウンド(クロニガハッカ):苦さはダテじゃない!!
はじめてのハーブ 手入れと育て方 (ナツメ社のGarden Books)
- 発売日: 2011/03/11
- メディア: 単行本
グリーンフィールド ハーブ有機種子 ヒソップ [小袋] A038
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今日の一品
@ラムとキュウリの炒めもの・ローズマリー風味
ローズマリーは、とくに羊肉に合う、とされます。キュウリはたまたまあったもの。味は塩のみ。
(2020.08.09)
@モヤシ、キクラゲ、クコの炒めもの
貧乏でエンゲル係数が高い我が家では(でも、買いたいものがあれば食糧以外でも買います)、モヤシをよく食べます。30円くらいで一袋買えるので貧乏人の味方です。今日は、表題の食材のほか、塩、ナンプラー、タラゴンで味付け。ナンプラーの臭みをタラゴンで中和したのです。
(2020.08.11)
@ある日のお弁当
私は、週5日出勤として、月、水、金曜日には弁当を作って持っていきます。原価は200円くらい。その特徴は、自分で調理したものも、出来合いの総菜を買ってきたのも、分け隔てなく箱に入れること、その内、ゆかり、梅干し、ミニトマト、ソーセージ、鮭は不変です。あとのは、適当に詰めます。この日は、カニカマ、スーパーの油淋鶏を詰めました。あらかじめ調理は終わっているので5分で弁当作り完了。夜詰めて、冷蔵庫に入れておきます。難しく言えば、『荘子』の万物斉同を実践しています。
(2020.08.12)
id:jun_111230(スイマー)さんからもらった情報で、アピオスの花のティーを飲んでみました。ムラサキ色の花から青いティーが出来ました。味とかは特に感じませんでしたが、ずっしりとしたのど越しがありましたね。
茶器は、中國式の、世界でもっとも進化した茶器を使いました。(↓)
今日の四句
自転車の
道にはみだす
粋な草
植え込みに雑草を生やさぬために植えられた可憐な花の草。道にはみ出したらダメでしょう。
(2020.08.07)
オモダカ(沢瀉)の
葉裏白きに
夏を見る
(2020.08.09)
子カマキリ
キリコちゃんとぞ
命名し
前回出てきたカマキリに、命名しました。写真は弟。ペットですね。寿命は一年限りだから、あと腐れなし。
(2020.08.09)
- 作者:青木 嘉教
- メディア: 単行本
あったら面白い飲み物:ビールの炭酸割り
(2020.08.14) (自由律俳句)
*ショルダーバッグとヒアリ(火蟻)
私はショルダーバッグを地面に置いた
しばらくすると一匹の蟻が
バッグに登山していた。
微笑ましい風景。
でもこれが
火蟻だったなら、
私の命に
関わる。
(2020.08.07)
写真集
白百合の整列
ベンチにむすゼニゴケ(2020.07.25)
乾くと真っ白になり、人は気にせずベンチに座る。
殺戮の後(20.08.13):伸び過ぎたクサギを伐採。なに、すぐまた成長します。
お知らせ:これまで基本6日に一回ブログを更新してきましたが、会社に出勤する当日の朝早くにやっていました。・・・少々無理があるので、今回のブログ以降は、土曜日か日曜日に、つづめれば7日に一回、更新していきます。この場合、6日か8日ごとの更新になるので、平均して7日に一回になるわけです。よろしくお願いします。(土曜日に更新した場合、その翌日の日曜日にも更新することはありません。)