虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

キヌアとアマランサス〜スーパー穀物と呼ばれて

この2つの作物は、ここ数年、栄養価が高いと評判で、ネット上での言及も多くなっています。実は10数年前、私はこれらを栽培したことがあります。どっちも難しかったですね。キヌアは標高3000mの高地で栽培されるものであり、海抜数十メートルでは無…

夏目漱石と森鴎外:弟子の育たぬ人、育つ人(あるコトワザ)

http://www.watto.nagoya/entry/2016/12/09/140000 :10大弟子+紅一点という法則または系譜 ( id:watto )・・・という優れたエントリーがあるのに刺激を受け、私も今回のエントリーをしてみました。何人かの「対:ペアー」になる人をピックアップしたいと…

凄い家族の持ち主たち:湯川秀樹からバッハまで(山脈と独立峰)

物理学者の湯川秀樹という人は、中間子理論によって、ノーベル物理学賞を受賞したので有名ですが、漢学者の家に生まれた彼には、家族に優れた学者が多く、以下のような家族がいます:兄:芳樹(冶金学者・東大教授)、貝塚茂樹(東洋史学者・京大名誉教授、…

三浦一郎の「世界史こぼれ話」〜これぞ教養の源泉

私は大学には理科系として入ったのですが、入学間もなく理科系というものに疑義を感じ、文科系、人文系の教養の足りなさを実感していました。その分野に詳しくなる近道として、私が道しるべにしたのが、三浦一郎さんの『世界史こぼれ話』でした。貪るように…

クスっと笑える重たい話:ハシェクの短編小説〜カフカとの類似性?

ブログ友のcenecioさんが言及されていた「兵士シュヴェイクの冒険」を図書館で探したところ、蔵書になかったので、同じ作者の短編集『不埒な人たち――ハシェク風刺短編集』 (飯島周:平凡社)を借りてきて読んでみました。 @劈頭の作品は「正真正銘の見世物…