虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

空談という井戸端会議:私は「ああした、こうしたブログ」が嫌い

空談という井戸端会議:私は「ああした、こうしたブログ」が嫌い


「空談」と言う言葉はドイツの哲学者:マルティン・ハイデガ-(1889-1976)が発案したものですが、以下のように説明されます。


ドイツの哲学者・ハイデガーが用いる基本概念。語りの頽落形態であり、お喋り・井戸端会議などがそれに当たる。つまり無意味な会話のこと。


頽落とは:頽廃してしまった人間存在。堕落と言い換えてもよいだろう。ハイデガーの言葉。

はてなキーワード「空談」「頽落」


この説明にピンと来ないひとは、たぶんこの種の問題を考えたことがないだろうと思います。以前私がいた職場で、昼食時、男女三々五々、好きな席に座り雑談していた時、ある女性が「カボチャの種は食べられるんですってね」と言ったので、私が「食べたことあるの?」と訊いたら「ないです」と答えたので、私は「カボチャの種だったら食べたことがあるよ。美味しいよ」と言ったのですが、彼女は不機嫌な顔をして話を打ち切りました。私は会話が続くことを期待していたのですが・・・


この場合、彼女は「カボチャの種を食べる」云々が話しのテーマだったのではなく、ただとりとめもないお話のテーマとも言えないテーマとして、しゃべっていたことに過ぎないと思います。私はカボチャの種についての「真理」という情報を彼女に投げかけたのですが、彼女にとっては単なる雑音で、無視したというわけです。


この例のような事例は結構あると思います。ハイデガーの言う「空談」とは、このような場合に意識されます。思えば、真理を述べるのではなく、やったこと、見たことなどをブログ上で「ああした、こうした」とのんべんだらりとつなげるブロガーは多いです。だいたい女性ブロガーにその傾向が顕著です。私はこのようなブログを「ああした、こうしたブログ」と呼んでいます。


思うに、これは人類の歴史において、太古からの男女の役割分担を引き継いだものなのでしょう。男性は狩りに出て、メンバー同士が必要最小限の情報のやり取りを行う単発的な言語が発達しましたが、女性は、採取・調整などの面と向かって長時間行う作業を行うので、結論の出ない、延々と続く・お互いに傷つけ合わない・当たり障りのない・おしゃべり・・・まあ、井戸端会議ですね、を行う言語が発達したわけです。井戸端会議は、今でもその主体は女性であると思います。


このような、女性の基本的な言語生活の態度、一概に責める意図はありませんが、私自身は「ああした、こうしたブログ」は読みにくいです。読むのが苦痛です。以前も、そういった女性ブロガーとは袂を分かったことが一再ならずあります。


もっとも、ハイデガーという哲学者は、空談に陥るのを忌避して、そのような井戸端会議的活動を抑圧する態度に出て、ナチス・ドイツの思想的背景になったことは特筆すべきでしょう。女性が行う平和な井戸端会議を排して、男性の論理が優先する戦争を肯定したのですから。


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マルティン・ハイデガー(wiki)


今日のひと言:実存主義哲学者のなかで、その思想が比較的しっくりくるのは、ニーチェハイデガーなどのドイツ人哲学者です。デンマーク人のキルケゴールなど、いちど本を借りたことがありますが、難しそうで読めず・・・(あとで読みました、概説を)フランス人のサルトルなどにはさほど食指が動きませんでした。男女の別に関係なく、私は空文(この用語、ハイデガーが言ったかどうかは不明ですが、大いに言っただろうと思われます)を書いたり空談したりする人は、基本的に相手にしないことにしています。ある女性ブロガーに言われたのですが、「森下さんのブログは、☆狙い目当てで訪れる人がいなくて羨ましい」と。


幸いにも、私のブログのコメント欄は確かに、世の中のことを、真剣に考える人たちが多く来て、空談、空文を弄する人は少ないです。自分のブログが空文、空談をしているか、どうかは、「読者数が多い人ほど、陥りやすい」と思うのです。当該ブロガーが空文を書かなくても、コメント欄に夥しくやってくるブロガーが空文を書くので、管理者も、それに応じて空文を書くことになるのです。これは、延々と「空:くう」とのやり取りが続く「ブログ地獄」と言っても良いでしよう。(もっとも、そんな状況になっても、元気に応じる人もいて、それはスゴイことだと思います。体力とガッツがあるのですね。)空文を書く人は、自分の文章が空文だとは思っていないケースがほとんどです。ここが問題なのです。


そこで、詩を一つ。(ある知り合いの女性をイメージして・・・)



空談だけで
出来ている女
――それも見事。

 (2020.10.27)


PS:「20世紀最大の知性」とも評されたフランスの詩人:ポール・ヴァレリー(1871-1945)に『テスト氏との一夜』という過激な散文詩の集成(小林秀雄:訳・・・だから過激なのですが)があり、その中で「私は、普遍という物に到達しない物の見方をすべて殺す」という一句が出て来ます。中途半端な意見を無効にしてしまう、と言うのです。この立場は、期せずしてハイデガーの「空談」と重なって見えるのです。活躍する分野が、かたや哲学、かたや詩であっても、見つめることは同じなんだな、と思います。


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ポール・ヴァレリー(wiki)


iirei.hatenablog.com


PSのPS :とは言っても、「ああした、こうしたブログ」を書く人と、ブログのコメントやレスをやり取りするようになる場合、その特質に思いを致し、そうでないようなブログの書き方を示唆するのも面白いかな、と最近思っています。




ヴァレリー詩集 (岩波文庫)

ヴァレリー詩集 (岩波文庫)

ムッシュー・テスト (岩波文庫)

ムッシュー・テスト (岩波文庫)




今日の一品


@タコスミート掛けスパゲッテイ


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メキシコ料理の構成要素のタコスミートを使ってみました。少々ボソボソしましたが、十分美味しかったです。

 (2020.11.14)



@アボカド・トースト


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「森のバタ-」と言われるアボカドをスプーンですくい取り、パンに乗せて焼きました。出来上がったところで塩を振り掛けたワイルドな料理。ペースト状にして焼いたほうが美味しかったかも。

 (2020.11.15)


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改良型:アボカドとマヨネーズを焼きました。こっちのほうが美味しい。

 (2020.11.16)



チンゲンサイの「カレイの中骨煮つけ」焼き


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無人野菜販売所で2袋買ってきた大部のチンゲンサイ、株本と葉を切り分け、油で株本から炒め、葉を入れ、しんなりしたところで、缶詰から投入、醤油も少々足して炒め、仕上げに山椒。(缶詰はキョクヨー社製)

 (2020.11.16)



@サゴシ(幼いサワラのこと)の塩麹コチュジャン焼き


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弟作。(アイディアは私)両調味料を混ぜあわせ、魚に塗って2時間、レンジでチン。

 (2020.11.16)



@ラム・ネギ炒め・ローズマリー風味


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玉ネギの代わりにネギを使い、塩味のみ、ローズマリーの葉をみじん切りにして最後に加え、一品としました。ちょっと天塩が多かったみたい。料理の塩梅(あんばい)は難しいです。この一品、辛うじて食べられる範囲内でした。

 (2020.11.18)






今日の三句


楡の木を
チェンソー掛けて
殺しけり


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電気線などを地下に敷くため、邪魔な楡(にれ)の木を伐採していました。

 (2020.11.16)



寝る間際
子犬のワルツ
聴き惚れる


ショパンの名曲。「ねこじゃらし」「えのころぐさ」を連想しますね。「えのころ」とは犬のことでしょうか。

 (2020.11.17)



ああ無情
ベッチを蒔きて
雨降らず


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ベッチとは除草作用のあるヘアリー・ベッチのこと(マメ科)。10月下旬に蒔いてから、ここまで1度、小雨が降った程度。芽の出ないうちに、真冬か。手前にあるのはコンポスター。

 (2020.11.20)







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不敗の小国:ベトナム~元(モンゴル帝国)、アメリカに勝った国

不敗の小国:ベトナム~元(モンゴル帝国)、アメリカに勝った国


(前書き:今回の拙ブログは、ベトナムがテーマです。最近、群馬県を舞台にして、ベトナムからの技能研修生などが、やれ豚を盗んだとか、料理して食べたとかのニュースが流れたのを皮切りに、日本各地からも、これら不良ベトナム人の犯罪行為が相次いで報道されています。だいぶんベトナム人は株を下げましたが、悪行をする人は、どんな国にもいて、ベトナムだけが悪人を日本に輸出しているのではないと思います。日本人にも、悪人がたくさんいるではありませんか。政府のトップの連中なんか、悪い見本です。)


************************


あの悪名高い元(モンゴル帝国)に勝ったのは、鎌倉時代の日本だけではなく、ベトナムも、3度の元の侵攻を跳ね返して、勝利を得た国でした。3度目の戦いは「白藤江の戦い(1288年)」と呼ばれ、ベトナムは、元軍に致命的な打撃を与え、これを敗走させたのです。


1288年1月末、軍隊を3つに分けて進軍したトガンは昇龍を占領したが、すでに都城の住民が朝廷の「清野」策(焦土作戦)を実行していて、もぬけの殻となっていた。元軍は陳朝の抗戦勢力を全滅させることができず、次第に守勢に立たされることになる。危機的な形勢に立たされたと判断したトガンは、萬劫に兵を引き、そこから水路と陸路の二手に分かれて本国へ退却することを決めた。


元軍を全滅させ、国を解放する機会ととらえた仁宗と陳国峻は反撃を決断した。陳国峻は白藤江ベトナム語版、中国語版、ドイツ語版)の潮位の上下を日々調べさせ、川底に杭を打ち伏兵を配した。


1288年4月初め、ウマルが指揮する船団は、騎兵の護衛を伴いつつ白藤江を遡上した。戦船が杭を打ち込んだ地点に差し掛かると、陳軍の軽舟が出撃し、すぐに負けを装って後退した。懸命に追撃した元軍が伏兵された地点にたどり着くと、両岸から何千もの陳軍の小舟がなだれ込んできた。ちょうど潮が引きはじめた時刻だったとされている。元軍の船団は慌てて退却したが、干潮で水位が下がり顕わになった川底の杭に退路を阻まれ、多くの船が壊れて沈没するに至った。さらに陳軍は火をつけた筏を潮に乗せて流し、船団を炎上させたといわれる。生き残った兵士は川岸へと逃げたが、伏兵していた歩兵による奇襲攻撃を受けた。元軍の水兵は全滅し、ウマルは生け捕りにされた。


トガンが指揮した部隊は萬劫より諒山の方向へ逃走し、陳朝軍の追撃を受けつつ広西に逃げ帰った。

    Wikipedia  白藤江の戦い(はくとうこうのたたかい、バクダンの戦い、ベトナム語:Trận Bạch Đằng 1288/陣白藤1288?)


なんとも小気味よい勝利です。戦略・戦術ともに、元を圧倒したのです。もっとも、クビライ・ハンは、小国だがベトナムを舐めてはならない、と指揮官に伝えていましたが、それでも元は負けたのです。ベトナムは、20世紀にも、当時の超大国アメリカにも勝っています(ベトナム戦争)。この小さな国は恐るべき力があると思います。(日本の場合、鎌倉武士の奮闘というより、折からの台風の力を借りて、偶然元に勝ったのですから、如何にベトナムが優れていたか解ります。)なお、現在のベトナムには1億人弱の人口があり、人的資源という意味でも優れています。


その歴史を、wiki(ベトナム)から引用していきます。



紀元前4世紀頃から、東南アジア最古の青銅器文化として知られる東山(ドンソン)文化が、北部ベトナムの紅河(ホンハー)流域一帯に広がった。


1847年4月15日、フランス軍艦がダナンを砲撃し、フランスの侵略が始まる(ダナンの戦い(英語版))。1858年9月、フランス・スペイン連合艦隊がダナンに侵攻(コーチシナ戦争(英語版)、1858年-1862年)。1862年6月、第1次サイゴン条約でフランスに南部3省を割譲。1867年6月、フランス領コーチシナ成立。1874年3月、第2次サイゴン条約でフランスに紅河通商権を割譲。1882年4月、フランス、ハノイ占。


1940年、ナチス・ドイツのフランスの侵攻により、フランスは北部を占領され、南部にはドイツに協力するヴィシー政権が樹立された。これに伴い、日本軍が北部仏印進駐。1941年、タイ王国とフランス(ヴィシー政権)が交戦。日本政府による仲裁。直後に南部仏印進駐で米英蘭との対立を深めた大日本帝国が太平洋戦争を開戦。仏印は、マレー作戦やマレー沖海戦などにおける日本軍の策源地となった。


ベトナム人民軍は日本の防衛大学校に本科学生相当の留学生を多数派遣している。インド海軍はベトナム人民海軍将兵の訓練協力や海軍艦船の供与を行っており、ベトナムはインド海軍艦艇のベトナム常駐を要請している。アメリカ合衆国や日本からは巡視船の供与を受け、カムラン湾には伝統的友好国のロシア海軍は勿論、アメリカ海軍や海上自衛隊中国人民解放軍海軍などが寄港している。2014年には国際連合平和維持活動に初参加した。


引用の文中、元やアメリカとの交戦には触れませんでした。(周知のこととして・・・) むかしから、ベトナムは文化も高かったですが、始皇帝の秦、武帝の漢など、だいたい中国を牛耳った国家には隷属していました。フランスのように中途半端な強さの国家にも隷属したのは、やはり見たことのない近代欧米の武器にヤラレタのでしょう。



今日のひと言:私の近所のセブン・イレブンの従業員の20代位の女性が「マイ」と名札に書いていましたので、私が「貴女、ベトナム人?」と訊くと、「そうです」と答えました。それならと、「ベトナムは、元に勝ったこと、知ってる?」と訊いたら、彼女「知っています」と答えました。こんな若い子でも、やはり祖国の大事な歴史を知っていて、誇り高い国だな、と思いました。ただ彼女は既婚者だそうで、手は出せないのが唯一、残念です。



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生春巻き(wiki)


また、アニメ「銀河英雄伝説」に出てくるヒーロー「ヤン・ウェンリー」は、ベトナム人をモデルにしていると思っています。何といっても「不敗の魔術師」がニックネームですから。:ネットで調べてみると、中国・四川省出身の人物であるという説もありました。・・・諸葛孔明に擬えていると。ここでヤンの絵を取りあげたかったのですが、著作権が絡むので止めておき、ベトナムの料理、生春巻きの画像を使うことにしました。この料理は、ライスペーパーで具材を巻くのですが、これは米を加工して食べやすいようにしてあり、エネルギーが効率的に摂れ、食事の準備も簡単ですので、他国の戦時食が手間取るのに対し、すぐ戦闘態勢に入れる点も、ベトナム軍が精強だったバックボーンになっています。






今日の一品


@タコスミートお好み焼


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メキシコ料理に不可欠な具。今日はこれをお好み焼きにしてみました。まあ、簡単で、タコスには既に味がついていますので、小麦粉と水少々、ブナシメジを入れて焼きました。刺激的。

 (2020.11.07)



@シイタケステーキver.2


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以前挙げたシイタケステーキの改良版。オリーブオイル、醤油,酢、蜂蜜、水を張ったフライパンに柄と別々にしたシイタケを加え、フタをして、中火→弱火で5分、皿に取って一枚を4分。タラゴン、ケシの実をトッピングします。味が複雑になりました。キノコ類の栄養価は、肉、魚に匹敵します。だから、この料理が今日のメイン・ディッシュ。シイタケ大3個で230円。

 (2020.11.07)



サトイモとニンジンのコンソメ


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弟作。サトイモ、ニンジンの他に、トマト一個くわえ、塩少々。弟は煮物が得意です。

 (2020.11.11)



@豚肉ソテー蜂蜜・ナツメグ


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弟作。フライパンにオリーブオイルを引き、片栗粉をつけた肉を焼き、特製ソースで炒める。皿に移してナツメグ。(ソースは、醤油、酢、蜂蜜を30cc位作る:比率は忘れたそうです。)トッピングは刻みネギ。

 (2020.11.12)







今日の詩(2編)


@「やさしさに包まれたなら


ブログをエントリーし、
早速来たコメントにレスを返していたら
もう朝の5時だ。


私は音楽を聴きながら
ブログをするのだが
偶々「やさしさに包まれたなら」(荒井由実)が流れた。


思いだす、いつか大学で徹夜で卒論の実験をしていて、
休憩室で休んでいたとき、
偶々この曲がカセットに入っていて聴いてみた。


私は彼女を馬鹿にしていたが
どういった計らいか、
その時は、心に沁みた。


“Love”のキャッチボールのようなこの曲
私は自分の中の固化したものが
溶けていく気がした。


「目に映るすべてのものがメッセージ」
そうとも、
私もこのメッセージを伝えるために実験していたのだ。

 (2020.11.07)




@だるまさんが転んだ


高さ5cm未満、
鉄製のだるま。
小さいとは言え、
いかめしい顔で威圧する。


頼もしいかも。
でも重心が高いので
いったん転んだら
起き上がれない!!


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 (2020.11.07)





今日の二句


サイレージ
牛の完食
幾日で


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稲のわらを束ねたもの。健啖な牛、何日で一束喰い終わるか?

 (2020.11.08)



リュウノヒゲ
霜に打たれて
白髪なり


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なんだか李白の詩みたい。リュウノヒゲは、ジャノヒゲとも言い、キジカクシ科の薬草。(以前はユリ科だった)根に出来る紡錘形の白い根かいは、漢方薬「麦門冬:ばくもんどう」の原料です。

 (2020.11.12)





写真集


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ランタナ  花の色の付き方が独特。七変化とも言われます。


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銀杏の落ち葉(味があるなあ。)








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断捨離(だんしゃり)とミニマリズム:「もの」と「こころ」

断捨離(だんしゃり)とミニマリズム:「もの」と「こころ」


私は以前(5、6年ほど前)、その頃話題となっていた断捨離という方法論を拙ブログで取り上げたことがありますが、その当時とは受け取り方が違ってきたため、この断捨離と、とても近い意味を持つミニマリズムを、併せて考察しようと思います。


まず、そのブログから、めぼしい点を引いてきます。

iirei.hatenablog.com


この断捨離という言葉は、ヨガの発想から学んだという「やましたひでこ」さんが発案し、流行語にもなり、あまりの反響に彼女は登録商標したそうです。

一種の「掃除術」「片付け術」ではあると思うのですが、やましたさんに言わせると、それに留まるものではなく、「物」とそれを所有する人の「心」との相互関係を見直すという意図のある行動なのだそうです。

これはいかにも東洋哲学が導きだしそうな結論です。私も土台は中国哲学老子に持っていますので、このような見方には同意できます。拙著の「災害の芽を摘む」のなかで、私は、関東大震災の際、いろいろな荷物を持って本所被服廠跡地に避難した人びとが、巻き起こってきた炎の竜巻に巻き込まれ、4万人が荷物ごと犠牲になったことを述べ、以下のように結びました。

災害は、私たちが日常、どんな態度で生活しているかを、明確に写し出します。物に囲まれ得々としている人は、手痛いしっぺ返しを受けます。物が多い、とは、そのまま、破壊力を持つ敵が多い、ということだから。逆に、少ししか持たぬ(あるいは依存しない)人は、楽にかわせる。物欲は、精神修養上の妨げ、という意味で語られることが多いようですが、物理学的にも根拠があるのでは、と思います。

「災害の芽を摘む」P26


これらの点では私もやましたさんと方向性は同じですが、2つほど決定的に違う点があります。とくに心の問題で。
1) 活動とか思想とかを、商標登録するのは、この用語によってお金を稼ごうというさもしさを感じます。
2) これはやましたさんが某メディアで話していたことですが、食器は一定期間楽しみ、あとは処分して新しい食器をそろえる。これについてid:A0153 さんは、「それでは物の数が減らない、私は食器を減らしたいのだ」とされていました。これは断捨離という方法論を取る者への、痛烈な批判になっています。

  結論:「 断捨離という方法論は、心を浄化するには物足りないものである。」



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食器棚


一方、近年、若者に人気なのがミニマリズムです。生活圏における、必要と思われるものを極力減らして、シンプルな生活を志す方法論と認識しています。そうであるなら、上に書いた2)について、食器を減らす方向に進みそうな感じがしますね。この一点においてミニマリズムは断捨離より優れているだろうと考えられます。その方向性は「脱・資本主義」というベクトルを示すかも知れません。いろいろな問題、とくに大量生産・大量消費という無駄な人類の営為に切り込める方法論でなければ、資本主義を止めることなど出来ないでしょう。

ミニマリズム(英: Minimalism)は、完成度を追求するために、装飾的趣向を凝らすのではなく、むしろそれらを必要最小限まで省略する表現スタイル(様式)。ミニマリスムとも表記される。「最小限主義」とも。


「1950年代に彫刻や絵画の分野で芽を出していた」とも、「1960年代に音楽・美術の分野で生まれ、ファッションにも導入された」ともされる。


アメリカ合衆国では1960年代に登場し、主流を占めた傾向、またその創作理論であり、「minimal(最小限) + ism(主義)」という組み合わせの造語であり、要素を最小限度まで切り詰めようとした一連の態度から生まれた、必要最小限を目指す一連の手法や、その結果生まれた様式である。装飾的な要素は最小限に切り詰め、シンプルなフォルムを特徴としている。芸術の諸分野(美術・建築・音楽・哲学・生活様式 等々)で導入、展開された。その結果、ミニマリズム文学、ミニマリズム建築なども生まれた。

wikipedia (ミニマリズム


ミニマリズムは、以上の解説にあるように、おもに芸術などの在り方に使われるのが原義ですが、
生活様式も含まれる点が、特異的です。現に、ミニマリズムを標榜する若者たちが、その意味で使っていますね。ただ、私が思うに、民具の中に至上の美を発見した柳宗悦(やなぎむねよし:1889-1961)の「民藝運動:みんげいうんどう」にちょっと似ているかな、と。wikiより


民芸運動民藝運動、みんげいうんどう)とは、1926年(大正15年)、「日本民藝美術館設立趣意書」の発刊により開始された、日常的な暮らしの中で使われてきた手仕事の日用品の中に「用の美」を見出し、活用する日本独自の運動。21世紀の現在でも活動が続けられている。「民芸」とは、民衆的工芸の意。



民藝とは何か (講談社学術文庫)

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手仕事の日本 (岩波文庫)

手仕事の日本 (岩波文庫)



今日のひと言:生活に必要な物を極力減らした末には、禅寺の「托鉢」という、一つの道具を複数の目的に使うという境地が現れてくると思います。皆さん、出家しましょう?






今日の一品


@モヤシ、生キクラゲ、ケール、クコの実炒め


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キクラゲは国産(富山県産)、黄色以外の色をそろえました。中国産のキクラゲは、黒く塗料が塗ってある場合があり、アブナイので買いません。

 (2020.10.31)



@玉子ガニクラッシュ・たらこスパゲッティ乗せ


セブン・イレブンに置いてあった「玉子ガニ」、「アカイシガニ」という沢蟹のような姿・大きさのカニをパリパリにした商品を買ってみました。この商品は愛媛県産です。油で揚げてないのでむつこくなく、カロリーも低いです。スパゲッティに乗せて美味しかったです。


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玉子ガニ


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スパゲッティ

(2020.11.01)



@イモ煮


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弟作。サトイモ、ニンジン、ゴボウ、コンニャク、昆布を醤油・蜂蜜で煮ました。昆布は、サトイモのシュウ酸をマスキングするために入れました。兄弟2人で「芋煮会」。

 (2020.11.03)






今日の詩


 また立ちかへる水無月
 歎きを誰にかたるべき。
 沙羅のみづ枝に花さけば、
 かなしき人の目ぞ見ゆる。    

芥川龍之介(「相聞三」)・・・一回見ただけで、この恋をして一生悔いなしと思った瞬間。


@目は語る



深々と
お辞儀をした
彼女の瞳、


敬愛と恐懼に
満ちていた。
見た刹那、たぶん


私も
そんな瞳に
なったのだろう。


激しい葛藤の未
二人は愛を
乗り越えたのだ。


 (2020.10.10)







今日の三句


育てては
地面に落とす
鬼グルミ


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なんのために樹を植えているのやら。

 (2020.10.31)



ナンバンの
美味しそなれど
手は出さず


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私がむかし住んでいた群馬県西部で、このナス科の草をよく見ました。南蛮と言い慣わされた植物ですが、食べられるかどうかは解りません。

 (2020.11.04)



街路樹の
回り取り巻く
草草や


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良いか、悪いか。土木事務所が管理しています(何もしない)。

 (2020.11.06)





写真集


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収穫前のアピオス


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情けない作柄(粗放栽培のため)







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世界史的に重要な年号:私的で恣意的な選定基準で。

世界史的に重要な年号:私的で恣意的な選定基準で。


世界史は、地球上の無数の国家、地域によって織りなされる事柄なので、任意の年が(なにやら大事なことが起きているにせよ)重要かどうかは一般的に判別しにくいでしょう。そこのところを曲げて、6つの年号を恣意的に挙げて、私の思考の偏りを公開しようと思います。(古い順に)


@751年:「タラスの戦い」。これって覚えてない人も多いでしょうが、高校の世界史の教科書では取り上げられていたと思います。中央アジアキルギスで、その地域の支配権をめぐって行われた唐とイスラム帝国、当時の大国同士、いまなら中国とアメリカが戦うような大戦争でした。この戦い自体は、唐に対するカルルク人の裏切りで唐は敗れ、それ以上の西進はできなくなりました。・・・でも、ここが重要なのではありません。この戦いで、イスラム帝国は、ある技術の職人たちを捕虜にしたのです。それは、製紙業の職人たちでした。今となっては情報媒体として、電子記録には及びもつかない紙ですが、紀元64年、蔡倫によって発明された紙は、長年にわたって情報媒体の王者でした。そして、この戦いで、イスラム帝国は紙の技術を手に入れ、文明を発展させました。そしてイベリア半島経由でヨーロッパに伝えられたのは、なんと!12世紀でした。それから野蛮人だったヨーロッパ人も、遅ればせに、紙の力で文明開花に導かれたのです。



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ハガキの紙すき(実演:森下礼)


@1215年:「マグナ・カルタ」施行。これはイギリス(イングランド)において(戦争するごとに、国土を失うなど)失政で有名だった、「ジョン欠地王:John the lackland 」に諸侯がにじり寄り、認めさせた、諸侯の権利を保護する証書。国王から、権利の一部を奪い取ったのですね。そしてこの年代が古い。フランス革命の1789年より574年も古い。この法文は、今でも法的に有効です(慣習法)。イギリスが、歴史上最大版図の覇権国家になる証明でした。日本人なんか、国の最高権力者から、権利を奪おうとなんて、思いも付きますまい。これこそ、日本がイギリスのような民主主義国家になれない理由だと思います。あくまで、形を真似しただけ。精神は受け継いでないのです。「絵に描いた餅」・「猫に小判」。


@1492年:コロンブスによるアメリカ大陸発見。正確には西インド諸島の発見でしたが、のちに大陸も発見されるのですから、この発見が嚆矢です。それまでの中世的停滞から一歩抜け出すのが、スペイン、ポルトガル。いわゆる新大陸という元住民に失礼な呼び方で、ヨーロッパは発展して行きました。「文明の衝突」が起きたわけで、ヨーロッパが圧勝したのです。


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@1769年:ワットが蒸気機関の特許を取得した年。(産業革命元年)産業革命は、先にも触れたフランス革命より、世界史的な意味は大きいです。「自由・平等・博愛」を謳ったフランス革命は、狂気によってエネルギーを与えられ、カオス状態を生みだし、最後には王政より強力な皇帝制を生み出しました。(ナポレオン・ボナパルト皇帝)なんのためにルイ16世とマリー・アントワネットをギロチンの刑に掛けたのだか。(フランス革命の狂気についてはアナトール・フランスの『神々は渇く』に詳しいです。)1215年にしろ、1769年にせよ、イギリスがフランスより優れた国であることを物語ります。まあ、フランスはイギリスの後追いばかりをしてきたのであったと思いますね、私は。


あとの2つはごく最近の年代です。


@2001年:同時多発テロ。これは、世界史的にみると、ヨーロッパ(キリスト教)VSアラブ(イスラム教)との間で起こった、伝統的かつ今日的な「文明の衝突」です。大体、十字軍の時から敵対してきた両陣営。文明の発達程度が大きくヨーロッパ側に偏った際、そのヨーロッパが作った「文明の利器:飛行機」をハイジャックし、これも「文明の利器:摩天楼」に突撃するという自分の命もなんとも思わぬハイジャック犯たち。言葉がありません。


@2020年:中国起源の新型コロナウイルスパンデミック。これには説明も要らないでしょうが、従来型の文明を見直し、改める時期に来ているのだと思われます。



今日のひと言:この6つの年代に登場したのは、中国2回、イギリス2回、イスラム2回です。ヨーロッパ(地域を総合して)3回。こう見ると、イギリス、中国、イスラムが世界史的にもっとも重要な国家、地域になるのだろうと、私的で恣意的な分析を私は行います。そうそう、番外編として、1917年のロシア革命。ロシアの民が無知蒙昧な人たちだったのに、民主主義さえ通りこし、専制的な共産主義を発生させた悲喜劇。なんとも言えず、ロシア国民が哀れです。ネガティブな出来事。




産業革命 (世界史リブレット)

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今日の一品


@冷奴のチンゲンサイスプラウト乗せ


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本来は春の薹立ちした花を食べる用途ですが、スプラウトにしたものを冷奴に乗せました。あんまり辛くない。

 (2020.10.23)



@花豆の煮豆


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たぶんもっとも日本でみられる最大のインゲンマメ。1日水を吸わせて砂糖、塩を加え、圧力鍋で重りが動き始めて10分加熱、ゆっくり冷やして丼に取ります。これが美味しいのです。我が家では黒豆ではなくオセチの一品にします。

 (2020.10.25)



@トースト2


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スモークレバー・トースト


近所にあるハム・ソーセージ屋さんでたまに店頭に並ぶスモークレバー。これがなかなかの一品で、スーパーに並ぶものとは比較にならないくらい美味しい。パン乗せてトースト、マヨネーズを掛けて頂きました。

 (2020.10.27)


ディルバタートースト



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間引いたハーブのディルとバターでトースト。これは美味しい。

 (2020.10.28)



@ミズナの一夜漬け、ショウガ風味


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京野菜の壬生菜(ミブナ)も、ミズナの一種です。これを、刻みショウガと一緒に漬けました。珍しく塩加減が上手く行き、美味しい一品になりました。

 (2020.10.27)



雲南百薬のパルメザンチーズ、カツオ節炒め


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ほぼ、今年最後の収穫となる雲南百薬。含まれるシュウ酸を嫌い、これまで茹でて晒していたのですが、今回は炒めました。ごま油をフライパンに敷き、百薬、チーズ、カツオ節、塩と炒めました。チーズやカツオ節がシュウ酸をマスキングするので。

 (2020.10.29)






今日の詩


@シナモン


就寝前
ホットミルクに
シナモン振り
飲んでみる。


エキゾティックな香り、
熱帯にいるようだ。
今や私は
インドの帝王。


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 (2020.10.25)





今日の三句


初見なり
サト・サツマ芋
共生す


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 (2020.10.24)



草刈られ
しかしギシギシ
出でにけり]



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 (2020.10.24)



こんもりと
花咲きにける
菊花たち


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 (2020.10.28)






バンクシー小劇場


ヤマカガシ
死して屍
拾う者なし


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ヤマカガシ(毒ヘビ)、頭を自動車に轢かれて即死。God bless you!
私の幼少期、帰宅を促す保護者に「いやじゃ、もっと蛇と遊ぶんじゃ」(伊予弁)と言っていたそうです。(この句の後半は、「大江戸捜査網」(時代劇)の言い回し。)

 (2020.10.25)






☆☆過去ログから厳選し、英語版のブログを始めました。☆☆

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ジョン・ロック、孟子、荀子:人の政治的本性とは?

ジョン・ロック孟子荀子:人の政治的本性とは?


ジョン・ロック(John Locke)はイギリスの哲学者・政治哲学者。17世紀に活躍し(1632-1704)、その政治思想は後のモンテスキュー(1689-1755)とかJ.J.ルソー(1712-1778)に大きな影響を与えました。孟子荀子は古代中国の哲学者。それぞれ「性善説」「性悪説」を唱えました。


性善説性悪説、一見単純な概念ですが、世の理解とは隔絶したものだと思います。どちらも誕生後の学習で性質は変るとされます。もちろん「性善説」の場合、正しく誕生直後では「性は善なのですが」、後の学習の結果、性も悪になる、とされます。「性悪説」の場合、生れたときは「弱い存在」であるが(いわゆる「悪」とは用語法の違いがあります。)、学習によってそのハンディを解消できるとします。



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ジョン・ロック(wiki)


一方、これら古代中国の本性論に対し、ロックは面白いことを言っています・・・ずばり「タブラ・ラサ:tabula rasa(ラテン語)」。白紙といった意味で、人は「生れたときにはちょうど白紙のようなもので、善にも悪にも染まる」といった言説です。


荀子はともかく、孟子には正しく政治哲学と見なされる論理があります・・・それは「革命」、王や皇帝は、絶対に不可侵なものではなく、人民を迫害し、人民に恨まれる王や皇帝は、人民が決起して、打倒することもありとしたのです。むしろそんな人民の有様を肯定していたのです。


2000年ほど孟子の後輩であるロックにも、孟子と良く似た思想があります。契約によって成り立つ人間社会、一度政権をゆだねた王・皇帝も、彼らが民意から遊離したときには、政権交代を行う権利が人民にあるとされ、一度政権(リヴァイアサン:原義は「海の怪物」)に権力をゆだねたとしても、変更できるとされたのです。この点、ロックの先輩:トマス・ホッブスの立論を否定しています。


iirei.hatenablog.com


では、ロックと孟子の違いは?共通点としては両者とも動乱の時代に生きていたということでしょう。面白いことに、孟子には、よって立つ宗教がありませんでしたが、ロックの場合、キリスト教の神と向き合い、そこから得られる教訓を、彼の哲学のバックボーンにしていました(『ジョン・ロック  神と人間との間』:加藤節/岩波新書)その態度はまさに信仰者のもので、厳格に言葉をつなぐように、その文章を練っていたのですね。


主著:『統治二論』についての情報(wiki 統治二論)


『統治二論』(とうちにろん、Two Treatises of Government)は、1690年にイギリスの政治学ジョン・ロックによって著された二篇の論文から成る政治哲学書である。『統治論二篇』『市民政府論』『市民政府二論』とも呼ばれる。アメリカ独立宣言、フランス人権宣言、および古典的自由主義の思想に大きな影響を与えた。



今日のひと言:中国における孟子を代表とする革命思想は、末期にある王朝を倒すバックボーンとなったのでしょうか、ただし中国では人民は旧来の蒙昧な者たちであったかも知れません。2000年後に活躍したロックは、成熟した市民社会の基盤があったとでも言えるでしょうか。その違いで、孟子の論は、紙上から抜け出せず、実際社会の変革は、中国の場合、無効だったでしょう。今でも、中国には、階層を消滅させうる動きが弱く、毛沢東がそうであったように、現在の習近平は、実質、中国皇帝であるわけです。共産党は、人民支配の道具。中国人は、ロックたちが考察した民主主義という在り方を決して理解できないでしょう。(これはロシアなども同じ。個人がいつまでも権力を握れる社会は、民主主義社会とは言い難いです。)


それにしても、イギリス。さすが近代国家として、はじめて王の権力の一部を臣下が奪い取ることに成功した国、1215年のマグナカルタ(大憲章)発効は、イギリスが至上最大の覇権国家になったことの証明になっています。あの、日本より本土面積が狭い国なのに。マグナカルタは、いまでも有効な「憲法」の一つなのですね。(慣習法)そのバックボーンのなかに、ホッブズもロックもいるのです。




ロック入門講義 (ちくま学芸文庫)

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孟子 (岩波新書)

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今日の一品


雲南百薬カニカマの和え物


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そろそろ収穫が終わりになる雲南百薬、今回は赤いカニカマを加え、色合いを出そうと思ったのですが、百薬の色がいまいち・・・2、3日して、なにやらナマガキ(生牡蠣)のような香りがしました。

 (2020.10.16)



@マメスパ


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昼食。セブン・イレブンで買った「蒸しサラダ豆」(青えんどう、赤いんげんひよこ豆、大豆、黒大豆:100円)をあしらい、ミートソーススパを食べました。イタリアとインドの折衷みたい。

 (2020.10.17)



@小松菜とミニトマトの炒め煮


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フライパンに油(ごま油が主)を敷き、加熱したところで水を差し、醤油、オイスターソース、コチュジャン、蜂蜜を入れてさらに炒め、最後に半分に切ったミニトマトを加えて、ちょっと加熱、火から降ろす。

 (2020.10.19)






今日の詩


@恋愛とコンビニ


恋愛とはコンビニ店員との恋のようなもの。
うまく行けばじきじきレジしてもらえるが
商品の管理をしていたり
レジでの待ち順が変わったりすると
コミュニケーションはできない。


ああ、某コンビニのしっかりしたベトナム女性の店員。
個人的に話がしたいのだが現実は難しい。
さらに彼女は既婚者、浮気はするまい。
コンビニ以外の社会でも、状況は似たり寄ったりだ。
社会のルールでがんじがらめだ。

 (2020.10.21)







今日の二句


流石なり
水を呼び寄す
弁財天

 (2020.10.18)




写真集(2020.10.18:吞龍さま境内)


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弁天堂


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コケ1


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コケ2


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キノコ


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水藻

・・・・・・・・・・・・・・・・・

篤志家の
看板たてる
晩秋か


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 (2020.10.20)






バンクシー小劇場


アリは、あんな杜撰な穴掘りなどしない。::調布市の外環道工事で、地面が陥没。

 (2020.10.19)







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空海と理趣経(りしゅきょう):その無意味性~コイツは馬鹿だ

空海理趣経(りしゅきょう):その無意味性~コイツは馬鹿だ


初めに:私は無宗教です。もし死んだら、葬式はせずに、県内の国立大学医学部に遺体を提供し、研究用に解剖してもらい、あとは共同遺骨置き場に置いてもらう:「献体」の契約をしています。私は、どんな宗教であれ、どんな宗派であれ、葬式をしてもらう積りはありません。そんな立場で、以下の文章を書きました。なお、我が家は真言宗でしたが、私と弟の代で、無宗教になったのです。


かつて学生の時、『空海の風景』という司馬遼太郎さんの伝記小説を読んだことがあります。宗教家を主人公にするという意欲的な作品でしたが、読後、人生経験を重ねる度に「あそこが変、こちらも変」というような感慨に囚われたものです。その違和感をブログにしてみましょう。


空海が創設した流派は、密教の「真言宗」というメジャーな流派で、日本各地に寺院が分布しています。あるとき、私の居住域の真言宗の祭礼を見にいったことがあります。ひと言:豪華絢爛!燈明を効果的に使い、実に映える儀式でした。


さて、それを見てからツラツラ考えるに、これは「華美すぎる!!」という結論になりました。真言宗という宗派は、もれなく華美な祭礼を行うようです。思い返せば、空海密教の盛んな唐の都・長安で、師匠の恵果から相伝の儀式を受けた際の風景は、華美だとしか言い様がありません。色鮮やかな装飾品に囲まれ、花を仏達に向って投げ、当たった仏が投げた本人の守り神=その仏と合体するという、子供じみた趣向で、空海密教最高神大日如来になったというわけでした。


悟りの境地を伝達するのなら、もっとささやかな儀式でいいはず。そうしないのは、「国家護持」という、個人の救い(悟り)をすっ飛ばして国家の命運に関与したい、という色気のように見えます。国家の権勢を示すに真言宗は最適なのです。つまりは「こけおどし」ですね。



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双身歓喜天(wiki)



もう一つの論点、それは真言宗の根本経典のひとつ「理趣経」のおかしな記述です。(このお経は、大日経金剛頂経に並び重要なお経とされます。)どんなことが書いてあるかと言えば、若い男女が知り合い、愛が芽生え、天にも昇る感情を抱きあうのは、「菩薩の位:ぼさつのくらい」(清浄だ)ということが書いてあるのですね。通常の仏教では、男女の恋愛感情は排斥するのが常ですから、理趣経の記述は際立っています。


でも、こうも言えると思います:若い男女の恋愛の交歓は、一種の不安定な状態であって、ちょうど山の上でボールが保たれていることに喩えられますね。ちょっとでもずれると、ボールは転がり落ちます。ちなみに谷の底では、ちょっとやそっとボールを動かしても本の位置に戻ります。仲睦まじい夫婦というところ。このお経で触れられた、出合ったばかりの男女間の愛情は脆いものだと思われます。好事魔多しで、人間の恋愛には2人きりで片がつくことはマレで、往々にして三角関係という怖い事態が起きます。愛する異性を、同性に掠め取られる、その刹那、当事者は天国ではなく、地獄に落ちるのです。菩薩が地獄の罪人に速変わりする。


私は、この苦い三角関係を体験した者として、理趣経というお経はマヤカシであると断言します。以上2例から結論を引き出すと、信仰するに足りないこの宗教について、舶来のこの教えを無条件に日本に移植した、という意味で「空海は馬鹿だ」と言えることになります。真言宗は、「現在の隆盛」だけを記述する宗教だと思います。そんなアブナイ境地は危険だとも思います。太陽にだって、死ぬときが来ることを顧慮していない。得恋の嬉しさは、一時的なものです。そもそも、そんな「宗教」に存在価値があるのでしょうか?


!最近の美術シーンでは、頻繁に空海ゆかりの文物が公開されて人気ですね。「東寺の秘仏」がどうたら、こうたらと。華美であるのはもちろん事実でしょうね。私はそんなガラクタ、観に行くつもりはないですが!



今日のひと言:『空海の風景』の出だしに、呪文あるいはマントラと言うべきものを唱える空海の姿が描かれています。「虚空蔵求聞持法」だったか、虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)を思い、この呪文を唱えると、記憶力が増すと言われていて、空海は実際、この呪文には習熟していたようですね。私もやってみましたが、当然ながら、記憶力は増進しませんでした。


なお、空海が若い頃(中国に赴く前)書いた『三教指帰:さんごうしいぎ』では、儒教道教、仏教の3つの教えが比較検討され、仏教がもっとも優れている、という「青い」結果が導かれます。でも、私が思うに、たぶん空海も存在くらいは知っていたであろう、儒教道教共通の経典、易経のほうが、仏教のお経のように勿体ぶりもせず、あらゆる事物を語りえる点、優れていると断言します。


また、綜芸種智院という教育機関を作ったり、各地で住民の益になる溜め池など土木事業をやったり、という万能の天才ぶりは際立っていて、その点文句はありません。もっとも、優秀な人材として選抜されて遣唐使に行った他の人たちも、その気になれば、空海のような事業を行えたでしょう。吉備真備(きびのまきび)とか阿倍仲麻呂なんかそうでしょうね。


真言密教の根本経典「大日経」について、wikiから。


大毘盧遮那成仏神変加持経』(だいびるしゃなじょうぶつじんべんかじきょう)、略して『大毘盧遮那経』(だいびるしゃなきょう)、あるいは『大日経』(だいにちきょう)は、大乗仏教における密教経典である。成立時期には諸説あるが、7世紀の中頃が穏当な説である。

(中略)

内容は、真言宗のいわゆる事相と教相に相当する2つの部分から成り立つが、前者である胎蔵曼荼羅(の原形)の作法や真言密教の儀式を説く事相の部分が非常に多い。また、この部分の記述は具体的であるが、師匠からの直接の伝法がなければ、真実は理解できないとされている。

教相に相当するのは「入真言門住心品」だけといってよい。構成は、毘盧遮那如来と金剛手(秘密派の主たるもの)の対話によって真言門を説き明かしていくという、初期大乗経典のスタイルを踏襲している。

要諦は、下記の、毘盧遮那仏如来の一切智智について説明する部分において、菩提心とは何かを説くところにある。


さらに金剛頂経


日本では、普通に「金剛頂経」と言う時は『初会金剛頂経』(『真実摂経』)、特に、不空訳『金剛頂一切如来真実摂大乗現証大教王経(大教王経)』(大正蔵865)のことを指す。
『初会金剛頂経』(『真実摂経』)は金剛界曼荼羅(こんごうかいまんだら)の典拠となる経典で、真言宗天台宗では密教の「即身成仏」の原理を明確に説いているとしている。真言宗東密)では特に根本経典(最も重要な経典)とされ、この『金剛頂経』と『大日経』の密教経典を「両部の大経」という。
真言宗で唱えられている『理趣経』(『百五十頌般若』 梵: Adhyardhaśatikā prajñāpāramitā)は、「金剛頂経」系テキストの内、第六会に含まれる『理趣広経』とよばれる文書の略本である。
空海(774年〜835年)は、唐の長安において青龍寺の恵果(746年〜805年)の弟子となり、密教の伝法灌頂を授かり、『初会金剛頂経』の教理と実践方法を伝授(大日如来―金剛薩埵―龍猛―龍智―金剛智―不空―恵果―空海と付法)される。806年に日本に初めて、『初会金剛頂経』に基づく実践体系を伝えている。



大体、『空海の風景』で読み取れる通りです。


私は、山暮らししていた時、真言宗の寺の住職と懇意になり、得度して、真言僧になろうか、と考えたことがありますが、やっぱり止めにしたことがあります。それで良かったのでしょう。


なお、西日本には、空海にまつわる行事があります。「おせったい」。Weblio辞書より。


お‐せったい【御接待】
四国八十八箇所を巡る遍路に茶菓や食事などをふるまったり、宿を提供したりする風習。
弘法大師空海)の入定(にゅうじょう)日に、民家が空海像をまつり、客に料理や菓子をふるまう行事。山口や大分などでみられる。


・・・素朴な民間信仰ですね。さすがに、この行事とそれを支える心をも否定はしません、できません。





密教 (岩波新書)

密教 (岩波新書)

バイクdeお遍路〜第一章

バイクdeお遍路〜第一章

奇跡の四国遍路 (中公新書ラクレ)

奇跡の四国遍路 (中公新書ラクレ)





今日の一品


@マロンケーキ


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先日作った「マロンとキャロットのグラッセ」の一部がグズグズになったので粒を小さくし、小麦粉と混ぜて、お好み焼きのように焼きました。もっちり。

 (2020.10.11)



@牛バラ肉焼き・紅芯ダイコンのスプラウト乗せ



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紅芯ダイコンのスプラウト


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乗せた状態、完成。



エノキダケ塩麹炒め



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いしづきを取り、2つに分けたエノキを塩麹で炒めました。ほかにネギ、仕上げに胡椒。

 (2020.10.13)



@赤菊花の酢の物



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弟作。むかしなら定番だったのに、この美味は忘れられています。芯から外した花ビラを茹で、醤油、梅サワー漬けで和えました。(梅サワー漬けは梅:酢:砂糖を1:1:1で漬け、半年熟成させたもの。)

 (2020.10.14)






今日の四句


増した水
押し倒したる
ヨシの束



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 台風14号の影響です。

 (2020.10.11)



ピラカンサ
時を違えず
赤くなり



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 (2020.10.11)



化粧花
蝶々が群れ成し
遊びけり


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 化粧花=オシロイバナ

 (2020.10.13)



アワダチの
仁王立ちして
自滅する


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セイタカアワダチソウアレロパシー物質を出して他の植物を駆逐するが、自分もその毒に当たり、あとは自由に植物たちが生える。

 (2020.10.15)





バンクシー小劇場


*蜘蛛(クモ)


お尻の4つの肉玉で糸の出を制御して、
キシ麺のような糸の束で獲物を捕らえる。

 (2020.10.13)







写真集



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これぞ正しく稗田阿礼(ひえだのあれ)。



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ブドウ科タデ科?(タデ科イシミカワとは明らかに違います。)


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キョウチクトウに巻き付くアサガオアサガオの種は毒を含むので、似たもの同士。)





口上


虚虚実実――ウルトラバイバル」の英語版を立ち上げました。過去ログから良いものを選び、主にグーグル言語ツールを活用して。題名は「Diamond cut Diamond--Ultra -Vival 」にします。ダイアモンド・カット・ダイアモンド」は、ほぼ「虚虚実実」に相当する言葉です。・・・「鎬を削る:しのぎをけずる」ですね。「秘術の限りを尽くして」戦うということです。


過去16年にわたり日本語でブログを発信してきましたが、最高1日3000ヒットあった訪問者数が、最近は200ヒット程度。これは、ある理由でグーグル・アドセンスを脱退したことと、なにより安易にやれるSNSの普及がもとになっていると思います。そうすると、日本語のみでブログを続けても、じり貧になってしまうでしょう(今、まさにその状況です)。私はある意味、日本を捨てます。世界共通語とも言える英語で、世界の人々に向けて発信するのです。ただし、従来の「虚虚実実――ウルトラバイバル」は、今まで通り続けます。



Declaration

I have launched the English version of "False Reality--Ultra Vival"(虚虚実実――ウルトラバイバル). Choose a good one from the past logs and use mainly Google language tools. The title should be "Diamond cut Diamond—Ultra Vival". "Diamond cut diamond" is a word that is almost equivalent to "false truth". ... It's "fight desperately". It means fighting "with all the secrets".


I have been posting blogs in Japanese for the past 16 years, but the number of visitors who had a maximum of 3000 hits a day has recently reached about 200 hits. I think this is due to the fact that I left Google Adsense for some reason and, above all, the spread of SNS that can be done easily. Then, even if I continue to blog only in Japanese, I will be poor (now, exactly that,The situation is.). In a sense, I abandon Japan. In English, which can be said to be a universal language, I send it to people all over the world. However, the conventional "False Reality--Ultra Vival" will continue as before.


新ブログのURL:

 https://iirei.hatenadiary.com/

“Diamond cut Diamond--Urtra-vival”


ダイアモンドのほうは、週一回、水曜日か木曜日に更新します。
英語版ブログには、末尾に日本語ブログも付記します。記事は
虚虚実実――ウルトラバイバルとはダブりませんので、こぞって
お越しを。

曼荼羅(マンダラ)とアラベスク:出来具合は似ているけど。

曼荼羅(マンダラ)とアラベスク:出来具合は似ているけど。


ここに掲示した絵は、以前私があるワークショップで塗り絵をやった完成品です。これは中央にボスの坊主を描き、そこから八方に坊主の団体がおり、一方位10名の坊主がいるので、坊主の数は8×10+1=81になります。これは9×9という計算をしているのかも知れません。



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坊主マンダラ


この塗り絵をする際、一日では出来ず、2日に渡って取り組みました。私は使う色はなるべく少なく、コンパクトにしたのですが、それでも、坊主一人、また坊主の間隙の色を塗るのに、相当な労力が必要だったのです。


こういった塗り絵の、たぶん行き着く先にあるのが「曼荼羅:マンダラ」でしょう。空海が紹介した金剛界曼荼羅胎蔵界曼荼羅が有名ですよね。



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胎蔵界曼荼羅

曼荼羅についての解説をwikiから持ってきますと、以下のようになります。



曼荼羅(まんだら、梵語:मण्डल maṇḍala、チベット語:མཎྜལ(めんでる, maNDal), དཀྱིར་འཁོར་(きんこる, dkyir 'khor))とは、密教の経典にもとづき、主尊を中心に諸仏諸尊の集会(しゅうえ)する楼閣を模式的に示した図像。ほとんどの密教経典は曼荼羅を説き、その思想を曼荼羅の構造によって表すので、その種類は数百にのぼる。古代インドに起源をもち、中央アジア、日本、中国、朝鮮半島、東南アジア諸国などへ伝わった。21世紀に至っても、密教の伝統が生きて伝存するチベット、ネパール、日本などでは盛んに制作されている。
曼荼羅」は、サンスクリット語मण्डलの音を漢字で表したもの(音訳)で、漢字自体には意味はない(なお「荼」(だ)は「茶」(ちゃ)とは別字である)。なお、मण्डलには形容詞で「丸い」という意味があり、円は完全・円満などの意味があることから、これが語源とされる。中国では円満具足とも言われる事がある。
インドでは諸神を招く時、土壇上に円形または方形の魔方陣、マンダラを色砂で描いて秘術を行う。色砂で土壇上に描くため、古い物は残っていないが、チベット仏教などでは今でも修行の一環として儀式、祭礼を行う時に描かれる。


一方、イスラム文様を意味するアラベスクも面白い図版です。これらのアラベスクをつらつら見ると、なんとなく曼荼羅に似ているように思えてきます。そこで再びwikiで見てみると


アラベスクarabesque)は、モスクの壁面装飾に通常見られるイスラム美術の一様式で、幾何学的文様(しばしば植物や動物の形をもととする)を反復して作られている。幾何学的文様の選択と整形・配列の方法は、人物を描くことを禁じるスンニ派イスラム的世界観に基づいている(シーア派ではムハンマドを除いて描くことは認められている)。ムスリムにとってこれらの文様は、可視的物質世界を超えて広がる無限のパターンを構成している。イスラム世界の多くの人々にとって、これらの文様はまさに無限の(したがって遍在する)、唯一神アラー(イスラムで言う無明時代では「アラート」という女神)の創造のありのままを象徴する。さらに言うなら、イスラムアラベスク芸術家は、キリスト教美術の主要な技法であるイコンを用いずに、明確な精神性を表現しているとも言えよう。


アラベスクの実例では、引用フリーなものがなかなか見つかりませんでしたが、良い一例があったので、挙げておきます。


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FREE素材アラベスクの模様


http://kokando.phpapps.jp/8597



今日のひと言:曼荼羅アラベスクの共通点は、やはり幾何学的模様というのが大きいとおもいますが、イスラムの側からは、「偶像崇拝」といった非難が曼荼羅には上げられるだろうと考えます。その点を除けば、両者、非常に似ていると思います。まあ、どちらも花弁の美しさがモデルであるような気がします。


曼荼羅の記述で、色砂で箱庭になかに美しい伽藍などのビジョンを完成させても、完成するや、そのビジョンを破壊してしまうという過酷な修行、TVで見たことがあります。これは決して偶像崇拝ではないように思います。




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  • 作者:正木 晃
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今日の一品


@豚ひき肉、ピーマン、ダイコンの味噌煮


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フライパンに油(オリーブオイル、アマニ油)を敷き、ひき肉を炒める。ダイコン(細切り)を加えて炒め、ピーマン(細切り)、戻したクコの実を入れ、最後に水で溶いた味噌を入れて一煮立て。
七味唐辛子を振って完成。食べ甲斐あり。

 (2020.10.01)



@鯛の頭の澄まし汁



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廉価で入手した大き目の鯛の頭を汁にしました。水から煮て、アクを取りつつ、実をほぐし、醤油を入れ、穂ジソとスリショウガで風味をつけました。

 (2020.10.01)



雲南百薬のゴマよごし



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通常に茹でて晒した雲南百薬と、ちょっと湯どうししたキリイカを、塩、すり白ごまで和えました。

 (2020.10.02)



@マロン・キャロット・グラッセ


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生栗を買ったことは近年なく、ひさしぶりに買って、「どう皮を剥くか」として情報を収集したところ、「冷凍を一日以上した栗に熱湯を掛け、蓋をして5分待てば、すぐ剥ける」とあったので、実行してみたところ、全然ダメで、鬼皮はなんとか取れても渋皮は剥けない。そこで弟がピーラーとプティナイフで渋皮を剥き、私がニンジンと合わせてグラッセに仕立てました。見てくれは悪いですが、香辛料のシナモンとともに、良い味の一品になりました💦

 (2020.10.03)






今日の詩


@香り高いバラ科植物のリキュール


果実酒と言えば梅酒。
これはバラ科植物だ。


同じバラ科のサクランボの種を
(果肉ではなく)


ホワイトリカーに漬けてみた。
時満ち飲んだ酒は芳醇無比。


いつか長野県で飲ませてもらった
ボケ酒の味の深み。


メド―スウィート(ハーブ)の酒の美味。
果実の種類でもバラ科の果実はダントツに多い。


この高貴なバラ科植物たちが
人に与えてくれる楽しみったらない!!



注: ただ、バラ科植物はアミグダリンという青酸前駆体を持つことがあるので注意。
この詩はid:myuhikaruさんの示唆で書きました。


iirei.hatenablog.com

 (2020.10.04)






今日の四句


新聞紙
重ねて落ちる
なんで取る?


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かなり異常な隣人さん。なぜ購読しているのでしょう?

 (2020.10.03)



陽に向きて
パラボラアンテナ
全開し


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 (2020.10.03)



我が宿の
門に咲きたる
朝顔


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ほんとは、モーニング・グローリーとしたかったのですが、長すぎます。

 (2020.10.04)



狭い鉢
押し込められる
蒟蒻(こんにゃく)や


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本来、大型の野菜です。

 (2020.10.07)






写真集



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赤花タマスダレ(2020.10.03)


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老いたペチュニア(2020.10.05)



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ぼた雪:白花マルバルコウの華(2020.10.06)




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スミレの真ん中、これは何?

キノコ(茸)の様々な顔:地球にとって重要な生物

キノコ(茸)の様々な顔:地球にとって重要な生物


キノコとカビはほとんど同一な生き物で、植物でもなければ動物でもありません。傘を開く形のものがキノコ、作らないのがカビです。キノコについてwikiから、

キノコ(茸、菌、蕈、Mushroom)とは、特定の菌類(Fungi)のうちで、比較的大型の(しばしば突起した)子実体(Fruiting body)あるいは、担子器果そのものをいう俗称である。またしばしば、キノコという言葉は特定の菌類の総称として扱われるが、本来は上述の通り構造物であり、菌類の分類のことではない。子実体を作らない菌類はカビである。植物とは明確に異なる。ここでいう「大型」に明確な基準はないが、肉眼で確認できる程度の大きさのものをキノコという場合が多い。食用、精神作用用にもされるが毒性を持つ種もある。語源的には、「木+の+子」と分析できる。 目に見える大きさになる子実体を持つ菌は、担子菌門 Basidiomycotaか子嚢菌門 Ascomycota に属するものが多い。日本では約300種が食用にされ、うち十数種が人為的にキノコ栽培されている。日本では既知の約2500種と2、3倍程度の未知種があるとされ、そのうちよく知られた毒キノコは約200種で、20種ほどは中毒者が多かったり死に至る猛毒がある。



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リグニン(wiki)


おおむね、このように定義できると思います。では、カビ、キノコはどのように生育するのでしょう?再びwikiから

キノコの本体(実体)は、カビと共に菌類という生物群に含まれる。菌糸と呼ばれる管状の細胞列で、体外に分泌する酵素有機物を分解吸収することで生長し、胞子を作り繁殖を繰り返す。
日本菌学会の『菌類の事典』では、子実体、あるいは担子器果がいわゆるキノコであり、有性生殖器官を作る菌糸組織構造物であり、菌などの分類群を指す名称ではないと説明される。
つまり厳密にキノコと言えばより大きい、傘状になるものを指す。しかし不正確だが、それを作る生物の種そのものを指す場合もあるということである。つまり、定義としては子実体はすべてキノコ、あるいはそれを作る生物はすべてキノコ、ということである。後者の場合、たとえば枯れ枝の表面などに張り付いていたり埋もれていたりする微小な点状のものもキノコと見なす。キノコである生物がカビに見えたり酵母状だということである。このような点状の子実体を持つものは和名も「カビ」とも呼称される例がある。



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キノコの生活環 (wiki)


大体こんなところのようです。カビ、キノコは、消化酵素を体外に出し、植物由来の有機物を溶かして、自らの栄養にして育つのですね。だから、カビ、キノコは、ほおっておいたら木の残骸で埋め尽くされるだろう森にとって、それら残骸を分解するというので、生物全体のレベルでも、極めて重要な位置にあるのです。特に、木を腐朽させるキノコは、「白色腐朽菌」と言い、シロアリだって分解できないリグニンという、木の骨格物質(フェノールを主原料とした高分子)を分解することのできる唯一の生物です。そして木から栄養分を吸い上げて、栄養たっぷりのキノコになって、人を楽しませてくれるのです。栄養価で言っても、キノコは、肉・魚に匹敵します。数年前、数学上の未解決問題(ポアンカレ予想)を解決してフィールズ賞(数学のノーベル賞)を与えられたロシアの数学者ペレルマンは、受賞を拒否して森のなかにキノコを捜しに行っちゃったとか。さすがロシア人、キノコが大好きなのですね。



今日のひと言:キノコを食べるにあたり、毒キノコと紛らわしいと思った場合は、食べないのが賢明ですね。一般的に食用キノコと毒キノコを見分けられる基準はありません。「ナスと食べれば良い」とか、「縦に裂けるキノコは食べられる」とかいうのは、全てウソです。一つ一つキノコを知っていかなければならないのです。ちなみに、野生のキノコを採取したことがありますが(山暮らしをしていた頃)、確実に同定できるキノコ2種を採取しました。一つがカラマツ林に選択的に生えるイグチタケ。ナメコのようなヌメリがあります。お浸しに。もう一つはキツネノチャブクロ。白い球形で、道端に生えます。お吸い物に。自分で栽培したのがクリタケ、アガリクス。クリタケは、榾木(ほだぎ)に円柱状のコマを打ち込み、土に植えてそだてるのですが、一年目から出てきて食べられました。3、4年食べられましたが、家族はなかなか食べようとせず、弟が4年目に食べ、父は最後まで食べませんでした。父が食べなかったのも、道理で、ニガクリタケという猛毒キノコとも近縁だと、父には教えていたので、尻込みしたのですね。アガリクスは、栽培セットごと種苗会社から買ってみました。抗ガン作用があるという触れ込みでした。


なお、キーになる物質、リグニンは、現在の洋紙の原料の木材パルプに含まれますが、日に当たると、茶色に変色していきます。これはリグニンを持つ洋紙の必然です。ところが和紙の材料になるコウゾ、ミツマタ、ガンピなどは、皮から靭皮繊維(じんぴせんい)というものを剥きとって紙にします。リグニンを含んでいないので色白で、日に当たるほど白くなると言います。


キノコ料理2品


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シイタケステーキ醤油・タラゴン風(2020.09.29)




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ナメコの大根卸し和え(2020.07.25)




きのこ立体図鑑 [全6種セット(フルコンプ)]

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  • メディア: おもちゃ&ホビー





今日の一品


手羽中の醤油・蜂蜜焼き


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弟作。手羽中を醤油・蜂蜜の混合液に3時間漬け、オーブントースターで180度20分。焼いている途中で、チェダーチーズを乗せます。

 (2020.09.25)



@モヤシ、豚肉、コンフリー塩麹炒め


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18円で買ってきたモヤシ、豚バラ肉、コンフリーを炒め、塩麹ヒソップの葉を入れました。原価が安い料理。原価70円くらいか。豚バラ肉が最も高価。

 (2020.09.26)



@レンコンのシーチキン和え


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弟作。普通に切り、ごま油、アマニ油で炒め、いったん取り置き、フライパンにシーチキン、マヨネーズ、塩を炒め、レンコンを戻して炒め、仕上げに胡椒。

 (2020.09.29)







今日の詩


@「邂逅」:かいこう(出逢い)


父が認知症になった日。
隣県の有名な精神病院へ
父、私、弟で出掛けた。


(10年くらいまえまでは、
認知症患者も精神病院に行ったのだ。)
そこで多くの人が待ち合わせする中、


私は患者の若い女性と会話を持った。
何を話し合ったかは忘却の彼方だが
彼女:「honey」(ラルク・アン・シエル)は良い曲ね。
私:そうだね。“信じて欲しい、この世界が嘘でも”だね。
・・・というやり取りは覚えている。


私はこの短い邂逅の中で
自著「災害の芽を摘む」を
彼女にプレゼントした。


あの時、私たちはお互い「恋」していた。
再び逢えることは叶わないまま。
だって、2人が後日、その時間、そこで
逢える可能性はほぼゼロだからね。

 (2020.09.27)






今日の四句


後ろから
写真撮らるる
ヘロンかな


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ヘロン=白鷺。警戒心の強いこの鳥は撮影しにくいのです。

 (2020.09.27)



ドローンの
形態の元
ヤブガラシ


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ヤブガラシの花後の姿と、この文明の利器は似ています。

 (2020.09.28)



カラスウリ
河原を覆う
秋の覇者


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旺盛な生命力です。

 (2020.09.30)



木洩れ日に
際立つ花ぞ
曼殊沙華


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 (2020.10.02)






バンクシー小劇場


猫より小さいライオン――ゴールデンライオンタマリン


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(wiki)

 猿ですね。






写真集


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柿に絡まるカラスウリ(2020.09.30)


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名も知らぬキノコ(2020.09.30)