虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

葛飾北斎と北斎漫画:江戸の庶民は教養があった。

葛飾北斎北斎漫画:江戸の庶民は教養があった。


かつしか‐ほくさい【葛飾北斎

「江戸後期の浮世絵師。もと川村氏、のち一時中島氏。江戸本所に生まれる。葛飾派の祖。初め勝川春章の門に入り、春朗と号し、のち宗理・画狂人・戴斗・為一いいち・卍など、画風と共にしばしばその号を変えた。洋画を含むさまざまな画法を学び、すぐれた描写力と大胆な構成を特色とする独特の様式を確立。版画では風景画や花鳥画、肉筆画では美人画や武者絵に傑作が多く、「北斎漫画」などの絵手本や小説本の挿絵にも意欲を示した。代表作「富嶽三十六景」。(1760~1849)」

広辞苑第六版より引用



北斎漫画』(ほくさいまんが)は、葛飾北斎が絵手本として発行したスケッチ画集である。海外では「ホクサイ・スケッチ」とも呼ばれる。
初編の序文によると、1812年秋頃、後援者で門人の牧墨僊(1775年 - 1824年)宅に半年ほど逗留し300余りの下絵を描いた。これをまとめ1814年(文化11年)、北斎55歳のとき、名古屋の版元永楽屋東四郎(永楽堂)から初編が発行され好評であった。その後1878年明治11年)までに全十五編が発行された。人物、風俗、動植物、妖怪変化まで約4000図が描かれている。北斎はこの絵のことを「気の向くままに漫然と描いた画」とよんだ。ただし、絵手本集という企画自体も北尾政美の『略画式』から着想を得ている。
この絵手本は国内で好評を博しただけでなく、1830年代ヨーロッパに磁器、陶器の輸出の際、緩衝材として浮世絵と共に偶然に渡り、フランスの印象派の画家クロード・モネゴッホゴーギャンなどに影響を与えたとされる

(wiki北斎漫画)


ここに、私は『北斎漫画を読む――江戸の庶民が熱狂した笑い』(有泉豊明:里文出版)を手にしています。この本に収録された北斎漫画の2作品を紹介します。


吾唯足るを知る(130P-131P)第11編



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この絵は、中国の思想家:老子に負っていることの大きなものです。「足るを知るの足るは常に足る」という老子の言葉がリフレインされ「中央に「口」が描かれ、上下左右から「口」を部首として持つ文字が囲みます。:吾唯足知(吾から読み始め、時計まわりに見て行きます。(吾ただ足るを知る)


勝敗 (134P)第11編


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二頭の獅子がお互いの下半身を食べあい、バトルしている状態。決着は永遠に着かない。この絵は易経のイメージ、太極図を、ヘビではなく獅子に置き換えたもので、易経、太極図を知っていた江戸の庶民におおいに激賞されたものだと推測します。



今日のひと言:江戸の庶民が儒教的な事柄には詳しいとは思えますが、老子の主張にも造詣が深かったのは、一種の驚きです。精神的な教養では、現代人は江戸の庶民に劣っているのではないか、と思われます。なお、北斎漫画は、第11編以降は、補遺となります。今回挙げたのは、そっちに分類される絵画たちです。




北斎漫画を読む―江戸の庶民が熱狂した笑い

北斎漫画を読む―江戸の庶民が熱狂した笑い






今日の一品


@豚軟骨の角煮風


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弟作。あまり有名ではないけど、知る人ぞ知る美味しい部位。角煮のソースを冷蔵保存しておき、再利用します。とろっと美味しい悦楽。まず、圧力鍋(定常状態12分)、冷やして保温調理鍋で20分加熱、保温2時間、再加熱、保温2時間。

 (2021.01.05)



@縮ホウレンソウのお浸し


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霜に当たって甘さが増す、今が旬の縮ホウレンソウ。大きな株一つでこのボリューム。

 (2021.01.08)



@ガツ・ニラ炒め


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弟作。豚の胃を「ガツ」と呼ぶそうで、レバニラ炒めのようにして調理しました。弾力のある食感です。タレは同封のものを使い、コリアンダーも入れました。

 (2021.01.10)



@大根の浅漬け・カルダモン風味


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いつもの浅漬け(エバラ)にカルダモンを混ぜて漬けました。これが望外に美味しい。

 (2021,01.10)






バンクシー小劇場


ドジョウは、腸呼吸できる魚。動物の発生過程で、もっとも先に出来る器官・・・消化器系。動物の体は一種のチクワであり、ドジョウが腸呼吸するというのは、ウナギの皮膚呼吸と意味合いは同じなのでしょうね。どっちの部位も、体の「外側」にあるのですから。

 (2021.01.07)






今日の詩


@病葉(わくらば)のように


その書店は、T市で1、2を争う書店だった
私が高校生のころは立ち読みし、
数学の公式集を見ては、スターリングの近似式に感嘆し、
故事成語小辞典を見ては、古代中国を思ったものだった。
福音館書店の出版物だったと思う)


この書店、一年発起して店舗を建て替えてこのかた、
売上は減少し続け、仕方なく
エロ本、エロビデオを置くようになった。
それが裏目に出て、ますます寂れていった。


いつ閉店したか覚えていない。
それほど、この書店は私の意識の外になっていた。
そして気づくと、店舗は売り物件になっていた。

 (2021.01.14)







今日の三句


葉を染めて
ゲンノショウコ
冬ごもり


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 (2021.01.10)



生を終え
されど胤(たね)あり
ネコジャラシ


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 (2021.01.10)



水害に
耐えられまいに
平屋かな


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 (2021.01.10)






今日の写真集



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雪光る浅間山 (2021.01.10)







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中国哲学には救済の2文字はない:一般の宗教と違う点

中国哲学には救済の2文字はない:一般の宗教と違う点


私は、中国古代から伝わる書物:『老子』、『荘子』、『易経』、『書経』などを読んできて、最近気づいたことがあります。それは、中国哲学には「救済」の概念は、限りなく乏しいか、または無い、ということです。


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老子』(小川環樹:訳注:中公文庫)


一般の宗教の場合、世界3大宗教・・・キリスト教イスラム教、仏教においては、「救済」という概念は不可欠です。いや、これがないと、信者は安心して信仰生活には入れません。「罪深い、また穢れた私を救って下さい」という声が無ければ、宗教だって成立しないのです。


そう思考して、「中国哲学に救済という言葉があるか」というキーワードでグーグル検索してみました。そして、ヒットするページが表示されましたが、それは「経世済民」ないし「経国済民」という言葉でした。その意味は「世の中を経営して、人民を助ける」という意味です。いわゆる「経済」、さらに言えば「政治」の目的を示すのですね。確かに「救済」という意味を含みますが、これは宗教上の「救済」とはずいぶんニュアンスが違いますね。そこには、政治を行う人は想定していても、救済する神仏という想定はありません。


中国・東晋の葛洪の著作『抱朴子』内篇(地眞篇)には「經世濟俗」という語が現れ、經世濟民とほぼ同義で用いられている。時代がやや下り、隋代の王通『文中子』礼楽篇には、「皆有經濟之道、謂經世濟民」とあって、「經濟」が經世濟民の略語として用いられていたことがわかる。さらに後代の『晋書』殷浩伝(唐)、『宋史』王安石伝論(元)などにも「經濟」が現れるが、以上はもちろん政治・統治・行政一般を意味する用法である。清末、戊戌の政変後、従来のような儒教的教養によらず学識ある在野の有為な人材を登用するために新設された科挙の新科目「経済特科」も、この用法によるものである。

     wiki(経世済民

以上がこの言葉の典拠でした。『抱朴子:ほうぼくし』という儒・道の相の子のような本に初出したとは意外です。ところで、中國には伝統的に、国民を潤す技術書があります。その一つ『斉民要術:せいみんようじゅつ』という書物を紹介しますと(wiki)、


『斉民要術』(せいみんようじゅつ 繁体字: 齊民要術; 簡体字: 齐民要术)は、中国北魏の賈思勰(かしきょう)が著した華北の農業・牧畜・衣食住技術に関する総合的農書。92編、全10巻。成立は、532年から549年頃。世界農学史上最も早い農業専門書であり、中国に現存する最古で最も完全な農書である。


賈思勰は6世紀前半、山東益都県(現・山東省寿光市)の人で、北魏朝の高陽郡(現・山東省淄博市西北)の太守を勤めた文人である。


北魏までの農書の集大成とされ、『氾勝之書』や『四民月令』など、すでに散逸した古農書逸文を多く含む。全10巻よりなり、記述は主穀、蔬菜類、果樹、桑麻などの栽培法から畜産関係や麹・酒・醤・酢・乾酪などの醸造法、食品加工法,外国の物産論に及ぶ。体系的で叙述も厳密、精細である。中国古代農学の発展に大きな影響を及ぼした。中国料理史でも不可欠な文献である。雑説部分には後人の加筆があるとされる。


北魏時代は、中世寒冷期に直面して農耕や牧畜の北限が南にずれて華北の農耕民の武装難民化による江南移民とモンゴル高原などの牧畜民の華北移住が進行した後漢末から五胡十六国時代までの戦乱を経た、華北の政治経済の安定期である。そのため、斉民要術に記されているのは漢代までの華北の農耕社会の伝統に加え、北方の牧畜社会の技術や食文化が大規模に移転された社会であった。こうして斉民要術には今日のモンゴルにおける乳製品加工技術と酷似した様々な乳製品の製法が記されるなど、牧畜色の濃い記述が多く記されている。


・・・こんな感じになります。これは純粋に技術書であり、宗教的な「救済」が書かれた本ではありません。中国哲学についても、この「救済」という概念は希薄だと思います。『書経』(尚書)は、政治家の統治と代替りのエピソード集ですが、あくまで政治の事のみが語られ、そこには宗教のかけらさえ見当たりません。中国人は元来、政治が好きだったとされますが、その特徴は、世界4大文明の中で、異質です。エジプト文明にも、メソポタミア文明にも、インダス文明にも、ちゃんと神話があるでしょう?黄河文明にはないと思われます。中国の場合、神に近い者として、初代帝王:伏羲(ふっき)とその妻:女媧(じょか)が人面蛇身だったとか、その次の帝王が神農(しんのう)という牛面人身だったとか、異形の者たちが登場しますが、彼らは異形・異能だったとはいえ、あくまで帝王で、神ではありません。この辺は、徹底していると思われます。


これまでの記述で、疑問に思われた方も多いでしょうが、「儒教道教」などは宗教ではないのか?」と。これらは確かに実在する宗教で、もしかしたら(しなくても)現世ご利益的な「救済」はあるのでしょう。ただ私は「哲学」と「宗教」を峻別する者です。原初のピュアな思考が、民間習俗によってダーティーな教えに変貌したのが今ある宗教なのだと考えます。



今日のひと言:中国的には、「天と地」の概念も重要だと思います。この2つの言葉はしばしば畏敬の対象になり、極めて「神」と近いのですが、老子は言います:「天地は仁あらず。」すなわち「天も地も、人に優しくはない。」(第5章)と。ここでも中国哲学には救済という概念が乏しいのが解るのです。




老子 (岩波文庫)

老子 (岩波文庫)

天工開物 (東洋文庫 (130))

天工開物 (東洋文庫 (130))

  • 作者:宋 應星
  • 発売日: 1969/01/01
  • メディア: 単行本





@今日の戯言(NHK正月ドラマについて)


1月2日、「ライジン若冲」という、江戸時代中期の絵師を主人公に据えたドラマが放映されました。見るともなく見ていましたが、「芸術家」と若冲(じゃくちゅう)を呼んでいたので、違和感を覚え、放映後調べてみましたが、「芸術」という言葉は、明治時代になって「art」という言葉を日本語にして、初めて使われるようになったものです。時代考証はどうなっているのでしょう?この作品、「源孝志」という人が作・演出を手掛けています。ずいぶんいい加減な作品を作ったものです。


若冲のことは天才とも称されていましたが、私がこの絵師を評価するに、その画面構成能力で葛飾北斎俵屋宗達などには遠く及ばず、色彩と細密描写のみ評価できるありふれた絵師に過ぎません。


ついでに、若冲と庇護者の坊主が「男色関係にあった」と読み取れる描写が多く、現代のLGBTに配慮して作った映像だなあ、と思いました。



参考過去ログ:

iirei.hatenablog.com


この過去ログは、若冲に好意的に書いてあります。

 (2021.01.03)





今日の一品


@雑煮  


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わが家の雑煮は質素です。今年は愛媛のジャコテン(蒲鉾替わり)、小松菜、セリ(庭に生やしている)、餅、ネギ(薬味)、柚子(薬味)などです。うしろ右、数の子、昆布巻き、左花豆です。

 (2021.01.01)



@青のり掛けざるそば


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昼食。刻み海苔がなかったので、青のりを掛けました。

 (2021.01.01)



@ケールとクコの実炒め


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ケール

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ケールはキャベツの祖先とされるアブラナ科植物。濃い緑の緑黄色野菜。今日は炒めて食べました。調味料はナンプラータラゴン(ハーブ)、梅サワー漬け(酢)。

 (2021.01.01)



@カルダモン風味目玉焼き


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通常、塩・胡椒で味付けする目玉焼きですが、胡椒の代わりにカルダモン・パウダー。弟にも好評でした。

 (2020.01.03)



@大根卸し餅


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餅は、胃にもたれるので、この日の昼食は大根卸しをつけて食べ、大根の持つデンプン消化酵素を利用することにしました。これで、今年正月の餅は、終わりです。

 (2021.01.04)






今日の四句


柿の木の
手足もがれて
苦吟する


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 (2021.01.01)



欠け初め
月の掛かりし
荒野かな


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 (2021.01.03)



今出でぬ
団地の隙間
赤く染め


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 (2021.01.03)


月と日の二句は、ほぼ早朝の同時刻の体験です。



蝋梅の
寒空の下
一人咲く


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 (2021.01.04)







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フクジュソウとフキタンポポ:早春を祝う黄色い花

フクジュソウフキタンポポ:早春を祝う黄色い花


春風献上!!A happy new year!!


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以前、ひと昔前は、正月の飾り物として、フクジュソウ福寿草)を神棚に飾って祝うという風習がありました。いまだ緑のものが地上に多く現れてないころに鮮やかな黄色に咲くフクジュソウは、まさに縁起物でした。その透き通るような黄色い花弁は、確かに邪気を祓い、一家に幸福をもたらすものと認識されていたのでしょう。


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フクジュソウ(wiki)



ところが、ある時から(30年前くらい?)、フクジュソウの地位を脅かす植物が出てきました。フキタンポポです。この植物はフキ(蕗)のような葉、タンポポのような黄色い花をつける、キク科の植物です。この植物は西洋では良く知られる薬草で、呼吸器系の病気に薬効があるそうです。異名も多く、ファルファラコルツフットとも呼ばれます。この植物は、図案化されて薬局の看板になります。


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フキタンポポ(wiki)



植物体の大きさとか花の色とかが似ていて、なによりフクジュソウキンポウゲ科の草で、その科の草であれば予想されるように、毒草であることから、毒草ではないフキタンポポに置き換えられていったのかも知れないと思います。ただ、薬草とは言え、安易に使用したら、害もあるため(西洋では医師、薬剤師のみ処方できるものです。)、フキタンポポも縁起物として使われなくなっていったのでしょう。


まあ、そんな経緯で、正月を彩るフクジュソウフキタンポポもここ10年前後で、姿を消したのだと思われます。寂しいですね。


それはともかくとして、春先に花を咲かせる植物には、有名なものが結構あり、マンサク、ロウバイミツマタ、菜の花、タンポポなどが、ざっと挙げられます。これらの共通点は?――どれも黄色い花を咲かせることです。フクジュソウフキタンポポもこれらに入ります。春先には、黄色い花を咲かせる植物が目だって多いですね。


それはどうしてか・・・確かなことは言えませんが、これらは全て虫媒花であり、なにかの昆虫を引き寄せ、受粉を助けてもらわなければなりません。たぶん、そのような昆虫にとって、黄色い花は、見つけやすい(認識しやすい)特性を持っているのかも知れませんね。昆虫の感覚にとって、彼らの求める種類の花であるとはっきり解るようになっているのでしょう。


で、あれば、このような植物が黄色い花の色を出すため使う小道具は、同じ色素であるかも知れません。これこそ憶測ですけど。以下は、その黄色の秘密について調べられたHPです。


 確かに、早春というよりも真冬のロウバイから始まり、マンサク、トサミズキやヒュウガミズキ、そしてサンシュユなど、春先は黄色い花がたくさんあります。この理由についてはよく分かっていませんが、昆虫の動きが活発ではなく、しかも種類数も少ない早春には、比較的特定の動物と結びつきが少ない黄色い花のほうが有利なのかもしれません。
 もう一つ「紫外線から花を保護する」説もあります。黄色の花は、黄色の光は反射しますが、その反対色の紫色は吸収し、その結果、目に見えない有害な紫外線をも吸収して、花を保護しているのではという考えです。(岩科司「花はふしぎ」から)

https://0432778776.at.webry.info/201203/article_497.html



今日のひと言:春まだ浅き頃から徐々に開花する花たちは、サクラの咲くのを以って、春爛漫の体に至るのですね。



以前の正月にも、このような話題を取り上げています。おもに薬草として。


iirei.hatenablog.com








今日の一品


エンバク21%いりクッキー


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オヤツ。エンバクは体に良いですが、御多分にもれず、成分にマーガリンを含んでいるので、健康効果はあまりないでしょう。


iirei.hatenablog.com

(2020.12.30)



@バターナッツのチーズグラタン


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カボチャの仲間のバターナッツ。縦に2分したバターナッツを茹で、冷まして中身をくりぬき、別に作ったホワイトソースを中身と混ぜ、皮に詰め込み、チーズを上に置いて、オーブントースターで180度10分。

 (2020.12.30)







今日の五句


電線と
背比べする
武尊山(ほたかやま)


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群馬県北部に聳える、日本百名山の一座。標高2158m。この写真では邪魔な電線も写っていて、どうにか目鼻をつけようと、こんな句にしました。

 (2020.12.27)



広畑に
キャンプするなり
ノボロギク


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 (2020.12.27)



弱い陽に
くっきり咲くや
ナルシサス


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水仙のこと。

 (2020.12.29)



春を待ち
地上で眠る
オナモミ


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紡錘形の種で、棘が出ていて服につきますので、ヒッツキムシとも呼ばれます。

 (2020.12.29)



寒桜
見まがうモミジ
ピンク色


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モミジの葉が落葉せず、白色光に映えてちょうど桜の花に見えました。

 (2020.12.29)





今日の写真集



マッソニア・ロンギペスヒガンバナ科の、2枚の葉だけで生きる、多肉植物に準じる草。ちょうど正月の頃、香り高い芳香を放つ花を咲かせます。かれこれ25年育てています。)


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 (2020.12.29)



@葵の紋の山門


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太田市大光院の山門。徳川氏から庇護されていた寺院です。新田義貞の子孫であると家康は称していたので、義貞の紋(大中黒)があしらわれた施設もあります。

 (2020.12.31)



@古井戸


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 (2020.12.31)







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世界各国の「おバカ指数:IF」:なぜ我々は政治的におバカなのか?

世界各国の「おバカ指数:IF」:なぜ我々は政治的におバカなのか?


以下の記述は、私のブログ「ジョン・ロック孟子荀子」のコメント欄からの引用です。

私:むかし(と言ってもブッシュJr.の頃)の与太話ですが、アメリカの内陸部の白人はIQが低く、沿海部の白人は、IQが高い・・・それは、臨海部が外来の危険に常に晒されていて、物を考えざるを得ないのに対し、内陸部ではなーんにも危険がないので、極楽トンボになっちゃう、というお話しでした。

考えてみると、イギリス、台湾、香港は、臨海の国々で、頭の悪い人は生きていけない。そこへ行くと、中国本土、アメリカ内陸部、ロシア内陸部は馬鹿揃いです。

今、国別の「バカさ指数」という構想が湧いてきました。「国土面積(km^2)÷その国の海岸線総延長(km)
で、算出したらおもしろいかも。内陸面積が、海岸線に比して大きいほど、その国は馬鹿の巣窟になる・・・


あ、でも、この指数の例外は日本ですねえ。もっとクレバーであっても良いのに、まるで日本大陸のようにノホホンとしています。日本が自立できない原因は、なにか?これからの探究課題ですね。


D氏:ジョンロックと環境は違えど同じような事を孟子は考えていた。それは面白い対比ですよね。
環境は関係なく考え出されるものがある。
中国は環境によって、発達した東洋医学も違います。内部は乾燥してたからマッサージ的な技術が発達しました。危機感が無いから…リラクゼーションを求めたんだと思います。


私:たしかに、広い中国、病気への対処法は、東西南北・中央で大きく変わりますね。それぞれが独自の効能を持っている・・・内部についての「危機感」についての貴兄の言及は参考になります。↑でSさんのレスに書いたアイディアを「おバカ指数」として、いずれブログで公開します。


iirei.hatenablog.com


ここで、ちょっと概念を見直し、しばしば海岸線だけでなく、地続きの国境線でも、領土、その他をめぐる紛争はよく起きるため、海岸線は当然としても、それを含む国境線を主として考えます。そして、国土面積はkm^2と2次元ですので、ディメンション(単位)を無単位とするため、国境線(km)の2乗で国土面積を割り、その値を「おバカ指数」(Index of Fool:IF)とします。


おバカ指数=(国土面積:km^2)÷(国境線総延長:km)^2


です。ちょうどwikipediaに、世界各国の海岸線総延長と国土面積の一覧表がありますので(国の海岸線の長さ順リスト)、それを元に表を書くと、次のようになります。



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やはり、面積が大きい国、たとえばロシア、カナダ、中国、アメリカ、オーストラリア、ブラジル
などは、当然「おバカ指数:IF」は大きいです。


もっとも、この指標だけをもって、各国民の「政治的バカさ加減が知れる」、とは言切れませんが、アメリカ内陸部のアメリカ国民のバカさ加減を見るに、一定の意味があるように思えます。今年のアメリカ大統領選挙でも、トランプを支持した者が多かったのも、アメリカ中央の内陸州が多かったですね。一目瞭然です。政治家としてメチャクチャだったトランプを根強く支持したアメリカの白人が多くトランプに投票し、彼が獲得した州も、アメリカ中央の内陸州に集中しています・・・バカの巣窟。(↓の地図参照)


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CNNによるトランプ、バイデン獲得州の色分け地図


さて、表を見るに、やはり面積の大きな国は、IFも大きく、ロシア、アメリカ、中国、インドで50~100弱くらい、オーストラリアやメキシコは100程度、面積が世界2位のカナダは、海岸線が長いので、IFは比較的小さいです。予想外に大きいのがブラジルで、IFが159もあり、ダントツです。逆にIFが小さい国を見ると、島国であることが普通で、インドネシア、フィリピン、日本、ニュージーランド、イギリスなどが挙げられます。でも、「賢い」かなあ?日本も含め、アジアの国々は、むしろIFが大きくて当然のような気がします。



今日のひと言:日本のように「おバカ指数:IF」が小さい国が「おバカ」なのは、たぶん、地理的要因ではなく、地政学的要因が大きいのだと思います。つまりはWW2後、アメリカに支配され続け、政治家のみならず一般国民の政治的感性が麻痺していることが最大の要因だと思うのです。これはほかのアジアの島国でも状況は同じでしょう。なお、漢字の「国」の旧字「國」は、四方の国境で、何が起こるかビクビクし(「或いは」と)、惑うことを意味します。外敵に敏感に暮らすといった意味で使われていて、極楽トンボであっては國を滅ぼす、という言葉の成り立ちです。



以下は、以前軍事絡みで考えた、戦時における世界各国語の優劣について書いた過去ログです。面白いけど雑な部分もあると指摘されました。


iirei.hatenablog.com

 :各国語の利便性(一筆書き指数:SS指数)



マンガでわかる地政学 (池田書店)

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  • 発売日: 2017/03/24
  • メディア: Kindle




今日の一品


@ジャコテン焼き大根卸し掛け


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四国は愛媛県の名産:ジャコテン。ハランボ(ホタルジャコ)などの小魚をすりつぶして蒲鉾にしたものですが、これが非常に美味しい。炒めて大根卸しと和えた醤油を掛け、野趣満点の一品。

 (2020.12.19)



@カルダモン・コーヒー


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カルダモンはこれまでもホールでカレーに入れるなどして重宝しましたが、ホールが入手できなくなり、パウダー状のを買ってきました。で、カルダモン・コーヒー。セットしたコーヒーカップにパウダーを3振りくらい掛け、かき混ぜてOK。コーヒーに通奏低音が加わるようです。その後、ショウガのかわりにパウダーを使い、カルダモン豆腐を食べました。同じショウガ科の植物、代替できるようです。

 (2020.12.20)



@キクイモのバジル酢、バジルソース炒め


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キクイモはカロリーが低く、また成分のイヌリンが糖尿病に効果があるとされます。今日はスライスしたキクイモをオリーブオイル、アマニ油(少々)で炒め、塩、バジル酢でさらに炒め、最後にバジルソースを落として絡ませ、火から降ろします。微妙なお味。

 (2020.12.20)



@鯛の頭の潮汁(うしおじる)


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大きな鯛の頭を茹でて、塩のみで味を付けるのが「うしおじる」。味噌汁に入れる具材も配し、塩味も上手く出来ました。塩は赤穂の天塩を使い、よい塩梅でした。

 (2020.12.25)






今日の三句


魁偉なる
花ぞ倒れし
ヤツデかな


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写真を寝かせたわけではありません。

 (2020.12.20)



まだ早い
薹立ちするのを
待ちたまえ


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アブラナが早くも薹立ち(とうだち)するのを見て。

 (2020.12.20)



冬将軍
外の桶にも
遠征し


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 (2020.12.23)







☆☆過去ログから厳選し、英語版のブログを始めました。☆☆


“Diamond cut Diamond--Ultra-Vival”

 https://iirei.hatenadiary.com/


ダイアモンドのほうは、週一回、水曜日か木曜日に更新します。
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虚虚実実――ウルトラバイバルとはダブりませんので、こぞって
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2020年の拙ブログは、これで打ち止め。皆さん、良いお年を!!

不器用な社会人&生活者&哲学者:セーレン・キルケゴール

不器用な社会人&生活者&哲学者:セーレン・キルケゴール


キルケゴール【Sren Kierkegaard】

デンマークの思想家。合理主義的なヘーゲル弁証法に反対し、人生の最深の意味を世界と神、現実と理想、信と知との絶対的対立のうちに見、個的実存を重視、後の実存哲学と弁証法神学とに大きな影響を与えた。著「あれか、これか」「不安の概念」「死に至る病」など。キェルケゴール。(1813~1855)

広辞苑第六版より引用)


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キルケゴール(wiki)



哲学者という人種は、他分野の人たちとちょっと異なるのだと思います。たとえば、詩人で政治家、(広い意味での)科学者のゲーテは、哲学というジャンルで業績を挙げたという話は聞きませんし、モラリストのフランス貴族:ラ・ロシュフコーも、体系的な哲学を組み立ててはいません。箴言(しんげん:格言)という限られた範囲でキラリと光る詩的な言葉は残していますが。万能の天才であったライプニッツは、政治家、神学者、哲学者、数学者の幾つもの顔を持つのでスゴイですが、詩人という顔は持ち合わせていないようです。


iirei.hatenablog.com

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さすれば、哲学者と詩人は、ひとつの人格のなかに共存しないか、と言えば、ニーチェというほぼ唯一の例外があるように思えます。彼は詩人哲学者として有名だったと覚えています。ドイツ文学を網羅するレクラム文庫(ドイツ語)で、なかなか良い抒情詩を目にしたこともあるほどで、「ツァラツストラはかく語りき」はそんなニーチェの記念碑的著作物なのでしょう。


ここで対比させた「詩」と「哲学」、私的に言えば、これはキルケゴールの姿勢の解読にも大いに効いてくるようです。私は今日、『90分でわかるキルケゴール』(ポール・ストラザーン:青山出版社・1998年初版)を読了したのですが、このキルケゴール入門書で、キルケゴールの哲学のアウトラインは、ほぼ解ったように思います。


「詩」とは「美的・官能的な生活を追う態度」、「哲学」とは「倫理的な生活を追う態度」と言えると考えます。前者はしかし、外部の諸事情に左右されるものであり、後者こそ各個人が求めるべき対象なのですね。ここにキルケゴールの言う「あれか、これか」という様相が現れるわけです。彼はこの著作を皮切りに、夥しい著作を残すのですが、その人格的特徴は、実業家の父ミカエルの偏った教育姿勢により歪められたという事実が重要です。ミカエルは息子を牧師にしようと考えていて、無理やりな勉強をキルケゴールに課すのです。で、彼はとっつきにくい、老成した生徒になってしまいます。女性に関心を持つ年頃になって、売春宿に行っても、その接触は失敗に終わったらしく、のちに恋人は出来ますが、実にぎこちない付き合いの末、別れます。後にも先にも、この女性:レギーネ以外愛せなかったようです。(彼女は結局、別の男性と結婚します。)


ミカエルが死去し、キルケゴールには巨大な遺産が入ります。これ幸いと、彼は働かず、著作の執筆に没頭して、たくさんのペンネームを使いながら出版していきます。でも、遺産にも限りがあり、彼は職を求めなければならなくなります。いかに哲学のジャンルに力を入れても、それは確実な収入にはつながらず、父の教育の掣肘で、「牧師以外なれる職業はない」ということは解っていましたが、彼は、信者からお金を巻き上げる教会のやり方に怒り、出版社まで設立して、教会批判を展開するのです。これでは「自滅」を招くだけです。もっとも、キルケゴールについては、その論調の過激さがスウェーデンにまで知れ渡り、「危険人物」とされましたが、彼は歪んだ喜びを味わいました。社会人&生活者としては落第ですね。このような活動でレギーネの気を引こうといった意図も見え隠れする、と著者は書いています。歪んだ求愛活動です。



今日のひと言:キルケゴールの場合は、究極的には(理性で割り切れないもの・理性以上のものを信仰がもつので)キリスト教の信仰者が理想であり、ニーチェの「神は死んだ」とかサルトルの「実存は、あらかじめ神によってデザインされたものではない」という立場から見ると、不徹底ですが、キルケゴール実存主義哲学の先駆者として、記憶されるべき人かも知れないですね。彼は、詩人ではなく、真正の哲学者だったと思います。さらに言えば、「信仰者」だったということが言えると思います。


今回のブログで痛感したのは、私が哲学を語るには論理の立て方が雑で、哲学者の評伝は書けても、哲学そのものの記述は不得手であること。どっちかと言うと、詩人としての感性の方が大きいようです。




存在と無 全3巻セット

存在と無 全3巻セット




今日の一品


@ハンペンのワンタン風


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あらかじめコンソメコチュジャンを溶かしたスープに、ちぎったハンペンを入れて煮込み、最後にオレガノを振って完成。ふわふわしていて、面白い食感。

 (2020.12.12)



@干し大根葉入りお好み焼


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昼食。干してカラカラにした大根葉をちぎり、お好み焼きとしました。他の材料も入っていますが、もっとも特徴的なのが大根葉なので、こう名付けました。だからお好み焼きなのですね。

 (2020.12.13)



スナップエンドウのオカカ炒め


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鹿児島産。鞘の筋を取り、2分割か3分割し、ごま油、アマニオイルで炒め、オカカのふりかけを投入、仕上げに山椒。エンドウの甘さが引き立ちました。

 (2020.12.14)



@カスタマイズド・ボルシチ


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なぜか電機屋で購入した100円ビーツ。これを核に久しぶりにボルシチを作ってみました。まあ、ビーツを中心にしたごった煮です。入れたものはビーツのほかに大根、ジャガイモ、キクイモ、ネギ、マイタケ、ソーセージ、コンソメキューブ、塩、オレガノ。材料が赤く染まって、綺麗でした。ビーツ自身、すごく甘くて。なお、ロシア語では「ボルッ」というのがより正確な発音です。

 (2020.12.15)



家庭で作れるロシア料理

家庭で作れるロシア料理




大腸内視鏡検査前の夕ご飯


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12月17日、18日に先立つ夕飯。植物繊維が含まれるとNGなので、食べられる食品は限られます。素うどん、バナナ、豆腐。どれもたしかに体に優しそう。検査結果は、ポリープは一切見つからず、摘出手術も受けないで助かりました。

 (2020.12.18)





今日の二句


ピラミッド
砂漠に立つや
陰が出来


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駐車所の敷地の石ころ。

 (2020.12.12)



カキナの葉
ギラギラ光る
霜の朝

 (2020.12.15)








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「知の巨人たち」:宇沢弘文、立花隆、渡部昇一

「知の巨人たち」:宇沢弘文立花隆渡部昇一



「知の巨人」だと評された学者、評論家など、最近多く聞くようになりました。↑の表題で挙げたように、少なくとも3人の名前が浮かびます。私自身はこの順で初めのほうにいる人ほど、その称号に相応しいと思います。


思いますに、「知の巨人」たるもの、必須条件として、「文・理」、いずれにも優れた人であることが必要だと考えます。一方の教養を持つだけではダメなのです。宇沢弘文さん(故人)は、学生時代には東大理学部数学科で学び、指導教官からは研究室に残れ、と言われたのですが、人の幸福を追求する経済学をやりたい、ということで転進し、ノーベル経済学賞にもっとも近い日本人だとされていました。でも、アメリカのシカゴ大学に留学し、そこで新自由主義の第一人者:フリードマンと大論争をして、以後ノーベル賞からは縁遠くなったのでした。


宇沢さんは経済学上での考え方として、「外部不経済」「社会的共通資本」などの諸概念を発案し、また、成田空港建設反対=三里塚闘争にも、現地へ出向き、反対派と膝を交えて解決策を模索するという行動派のスタンスを取っていました。そして、宇沢さんの死後、だれということなく、「知の巨人」という呼び名が生まれました。


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宇沢弘文


立花隆さんは、東京大学仏文科を卒業し、学士入学で同大学哲学科をも卒業しました。『田中角栄研究』で田中角栄の金脈を抉り、田中を葬る切っ掛けとなったことで、一般に知られています。彼の場合、私はよく知らないので、「知の巨人」とも言いにくいですが、最近の活動は文・理の枠を超えて評論活動をなさっているようです。評価が定まるのはこれからですね。


さて、問題なのが渡部昇一さん。この人は上智大学の学生時代に古英文法を専攻し、ドイツやイギリスの大学に学び、ドイツのミュンスター大学の博士号を取っています。そして、彼は名にし負う右翼の文化人であり、発言はおおむね右翼的志向の人と同調することが多いですね。


今私は渡部さん最晩年の著:『世界の地政学的大転換を主導する日本』(徳間書店)を読んでいますが、本人がマジメに書けば書くほど、アラが見えるようです。例えば、アメリカの前大統領:オバマさんが導入した「オバマケアー」をケンモホロロとこき下ろします。「国民皆保険」というオバマの理念自体、評価できるものですが、実施の際の混乱を渡部さんは強調します。そしてこの制度の改善を書くのではなく、全否定しています。


特に原発についてのスタンスには独特なものがあります。彼は放射線については「素人」だと自分で言っていますが、「放射線の正しい知識を普及する会」の会長に推挙され、おだてられてその職に就いた、というのですね。・・・これはスゴイ!!放射線について何も知らぬのに、このような軽率な行動が取れる無節操さ。このような人が会長に納まる組織!原発をバンバン稼動させ、石油やLNGの輸入をカットすべきなのだとしています。


「知の巨人」に戻ると、渡部昇一さんは、その称号に相応しくありません。専門の古英文法の分野では、なにかしら優れたものを持っていたかも知れませんが、専門外の分野に、恐れもなく発言していた、という風情です。上記の事実から見ると、理科系の教養が「ほとんどない」ということになるでしょう。これでは、危なっかしくて、その発言をまともに聞けるはずはありません。



今日のひと言:渡部さんは、SEALDs(今現在は発展的解散をしていますが)の学生たちも全否定していました。新しい息吹が測れない、哀れな人物だったと思います。



社会的共通資本 (岩波新書)

社会的共通資本 (岩波新書)

自動車の社会的費用 (岩波新書)

自動車の社会的費用 (岩波新書)

知的生活の方法 (講談社現代新書)

知的生活の方法 (講談社現代新書)



今日の一品


@レンコンの梅肉炒め


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弟作。我が家の定番料理。穴あきレンコンを切り、ごま油など3種のオイルでフライパンに火をかけ、炒め、スリごま、カツオ節、梅干し3個分の梅肉味付け。けっこう美味しいです。

 (2020.12.05)



@タコスミートスパゲッティその2


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この前、タコスミートを使って作ったスパゲティが、美味しいけどボソボソしていたと書きましたが、ケチャップで伸ばしたら、さらに美味しくなりました。

 (2020.12.06)



@スズキの塩麹焼き・ディル風味


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スズキの身のほうに塩麹を塗り3時間。耐熱皿にクッキングペーパーを敷き、スズキを乗せてオーブン・トースターで180度15分。仕上げ間際にハーブのディルをちぎって乗せて完成。

 (2020.12.07)



@たこ焼き風ガンモドキ


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小粒の「京がんも」を、たこ焼きに見立て、チンした後、青のり、カツオ節、中濃ソースで味付けました。ちょっと味が似ていました。

 (2020.12.08)



@オカノリのマヨネーズ和え


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オカノリはアオイ科の野菜で、普通に茹でても硬いだけですが、5分も茹でると粘りが出て来ます。その有様から、「岡の海苔」:オカ・ノリと呼ばれます。今回は茹でて刻んだものを、マヨネーズと塩少々で和えました。

 (2020.12.10)







@今日のつぶやき


アメリカ、ロシア、中国、イギリス、ドイツなどの製薬会社が、次々と新型コロナウイルスのワクチンを実用化しているのに対し、日本でワクチンを開発したという話は聞きません。これはどうしてでしょうか?思うに、学問の「が」の字さえ知らない政治家や官僚が、自然科学の基礎研究というものを軽視し、すぐに結果のでる応用研究のみ研究者に許してきた結果であると思います。いまでこそ、高齢の研究者がノーベル科学3賞を受賞していますが、これからはノーベル科学3賞を受賞できる者は、日本からは出ないでしょう。そして、日本政府は海外産のワクチンを購入し、国富を消耗させるのでしょう。

 (2020.12.09)








今日の詩



@ウサギとカメ


ウサギはなにをやってもセッカチだ。
一方カメはなにをやってもノンビリだ。


こんな両極端な動物の間で
コミュニケーションは取れるのか?


難しいが出来ないことはあるまい。
お互いに愛と誠意をもっていれば。

 (2020.12.11)







今日の三句


ちぎられて
道に落ちたる
柚の実や


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どんな物語が隠されているのでしょう?

 (2020.12.06)



寒さにも
めげずに育つ
アブラナ


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(2020.12.06)



ニンジンに
比せる薬効
エゾウコギ


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そもそも朝鮮人参もウコギ科の植物ですが、エゾウコギという植物の潜在能力はニンジンに比肩します。リキュールにして飲もう。近所の漢方薬局で、100g640円(廉価)で入手できました。


1960年代、オタネニンジンと同じウコギ科の植物であることから、旧ソ連の科学アカデミーが、薬用としての研究を開始したとされる。1962年に強壮剤としての使用が承認され、1964年にエキス剤の生産が開始された。 1980年のモスクワオリンピックでは、ソ連がこれを選手団の強化に利用していたとして、話題になった。


日本では、古くアイヌ民族が民間薬として用いていたが、北海道の開拓を進めた和人はその価値を知らず、棘が固く邪魔な雑草として、見つけると片端から駆除を行っていた。「ヘビノボラズ」と俗称されるほどの嫌われようだった。


数種類のエレウテロシド(英語版)と呼ばれるサポニンを含有し、オタネニンジンが含有するジンセノサイドとの類似性が指摘される。他にクロロゲン酸、イソフラキシジンなどが有効成分といわれる。
動物実験によって報告されている有効作用[1]は、抗ストレス作用[2]、抗疲労作用等があり健康保持食品に含有していることがある。

wiki(エゾウコギ

 (2020.12.08)






 
バンクシー小劇場


ワニ:ワニは、雄が無理矢理雌をひっくり返して「強姦」し、起き上がれないで足をバタバタさせている雌には知らんぷりで去ってしまう、だから、ワニはすべて強姦の子なのだね。

 (2020.12.05)







写真集


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夕景(2020.12.05)



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アメリカセンダングサの実とジャージに付いた種
  (2020.12.06)






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プロポーズの言葉あれこれ:『美味しんぼ』・友人の場合

プロポーズの言葉あれこれ:『美味しんぼ』・友人の場合


英語で言うpropose(プロポーズ)の語源は「前に(pro)、置く(pose)」です。概ね男性が愛する女性に対して、「心情を吐露して、女性の反応を待つ」という行為のことです。昨今は女性が男性に行うケースも多いでしょうし(このケースは女性が男性の役割を演じているわけです)、同性愛者でも、男性的なほうが女性的なほうに働きかけて、恋が実るのでしょう。色色な場合を総括して、「働きかける者」と「それを受容する者」の2者がいることで、この共同行為は成り立つわけですね。


これまでなされたプロポーズの類型としては、例えば以下のようなものがあると思います。


@1:「毎朝、君の作った味噌汁が飲みたいんだ。」:これはむかしからの定番プロポーズ。でも現在では朝食に和食という古典的な若い家族は少ないでしょうから、「毎朝、君の淹れたコーヒーが飲みたいんだ」なら、現代的です。


@2:「結婚してくれなかったら、ボクは死ぬ」:男性が女性に甘えているのですね。母性本能をくすぐれた場合は、アリかな。


@3:@2の変形。「君のためなら死ねる」:これは往年の恋愛マンガ『愛と誠』で、主人公の早乙女愛にクラスメートの岩清水某が掛けた言葉。(愛の本命は太賀誠だったので、雑音にしかなりませんでしたが。)


@4:「君は、ボクと結ばれる運命にある」:このような神がかり的な言葉を吐いて、女性の心を射止めたのは、かの麻原彰晃、本名 松本智津夫 です。


@5:「じゃ、結婚すっか」「んだ」:これはマンガ『ドラゴンボール』における孫悟空とチチとの会話。直截的で良いなあ。悟空とチチが幼少期に出合い、チチが「大きくなったらお嫁にもらってくんろ」と言うので悟空「なんだか知らんがもらえるものならもらっておくぞ」と答え、チチは大きくなって再会するのを待ち望んでいたわけですが、悟空は忘れていたのです。チチの怒るまいことか。悟空が言うには「お嫁って、食うものかと思っていたぞ。」そしてあっさり結婚したわけです。(その場は、天下一武闘会。チチも拳法家の娘で、幼少期からかなり強かったのです。ウルトラセブンみたいにアイスラッガーを使って、敵を切り裂くのでした。2人は対戦の途中で結婚へ。)


想像力の希薄な私にはこれくらいの例しか挙げられませんが、ほかに2つのことを挙げてみようと思います。


@6:美味しんぼ:「これからは、過去に決別して、君に結婚、申し込むよ(要約)」
山岡士郎
(しばらく日にちを置いて、山岡が結婚について弱気なことを言うので)「受けるわよ!」(栗田ゆう子)


このやり取り、『美味しんぼ』らしく食に関する薀蓄がらみで成されたものとは必ずしも言えず、複雑な過去を持つ一人の男が、それらを清算して愛する女性との新たな歩みを誓ったものであると言っても良いでしょう。どうも今後、士郎はゆう子の尻に敷かれることを予感させますが、実際そうなります。(プロポーズのエピソードは美味しんぼ:第43巻)ただ、ゆう子は賢明な女性で、士郎の父で陶芸家・美食家の海原雄山の間の険悪な関係の修復に心を砕き、実際、この親子を和解に導きます。彼女は雄山からも、味覚・人格の上でも大いに評価されていたわけです。人間関係の改善という作業は、女性が男性より長けているということでしょうか。士郎は良い嫁をもらったということ。


@7:私の知る夫婦のプロポーズの言葉:「ボクは枠組みになろう、君はそれに絡んで綺麗な花を咲かせてほしい」


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ネジバナ:茎を花が旋回しながら咲く。それを3本、矢のようにくっつけました。(2018年の年賀状に使った絵。)


 この夫婦、夫は凄腕の鍼灸師で、妻は某薬用植物園の職員です。漢方薬をはじめとして、両者とも植物に縁がありました。この場合、彼はあくまで脇役に徹し、彼女の成長・開花をサポートすることを約束して、「心情を吐露」したわけです。もともと、好きあって同棲していたので、プロポーズには、いまさら観がありましたが、それはそれ、プロポーズはしっかり行うというあたり、同棲と結婚との違い、そのへんを勘案して、彼はプロポーズしたのです。彼女が受けたのは言うまでもありません。



今日のひと言:プロポーズの言葉、どんな相手かを知り尽くし、2人の未来を見据えて、適切な言葉を選ぶか、男性役の人物が苦労するものですね。まあ、その2人にもっとも合った言葉を選ぶとするなら、やはり、2人に合った言い回しに落ち着くのでしょう。恋する男性の多くは恋する女性と面と向かい、自分を「ボク、僕」と自称することは多いように思います。実は私もそうでした。「僕」とは「召使」「下僕」を意味する言葉で、男性は女性に使嗾されるのを買って出るということですかね?


ここで気づいたのですが、ここで挙げた7つのエピソード、3つはマンガからでした。私はマンガクラブで漫画を描いたり、漫画の評論をしたりしていたから?ほかのジャンルを知っている人なら、別の例が挙げられるでしょうね。








今日の一品


白モツとマンゴーの和え物


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白モツは圧力鍋で定常状態で10分加熱、一日置いて油で炒め、塩とシナモンでシーズニングし、乾燥マンゴーを水でふやかして、白モツが冷めたところで和えました。

 (2020.11.30)



@セリのお浸し


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セリの群落


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セリのお浸し


庭で群生しているセリを摘んでお浸しにしてみました。もとはスーパーで売っている一束のセリから増やしたのです。

 (2020.11.30)



@スモークレバー乗せプンパニッケル


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私の地域にある、ドイツ仕込みのハム・ソーセージ屋の商品。ここのスモークレバーは柔らかくて美味しく、ドイツ直輸入のライ麦パン数種も入手できるので、併せ食べたわけ。

 (2020.12.02)







今日の四句


コスモスの
花は飛ばされ
揺れにけり


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 (2020.11.28)



耕運機
追って食事の
カラスたち


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耕運機で耕されたばかりの農地には、美味しいエサが多く地表に出てくるのでしょう。

 (2020.11.29)



寒さかな
ダリアガーデン
冬姿


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 (2020.12.03)



今が夏
ヒガンバナの葉
青々と


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 (2020.12.03)








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『ニジンスキーの手記』:天才バレエダンサーの悲劇

ニジンスキーの手記』:天才バレエダンサーの悲劇


私が大学生初期のころ、『ニジンスキーの手記』を読み、興味深く読了したのを覚えています。そのときの本は今では入手困難ですが、代わりに鈴木晶さんの「完全版:新書舘」が読めるのでなかなか重宝です。


ニジンスキーにとっての転機は セルゲイ・ディアギレフとの出会いであった。二人は深い親交を結び(同性愛の関係だった)、ディアギレフはニジンスキーの活動に大きく関与するようになった。 1909年、ディアギレフはマリインスキー劇場を出たニジンスキーアンナ・パヴロワ、振付師のミハイル・フォーキンらと共にパリでバレエ・リュスを旗揚げした。公演は各地で大成功を収め、ヨーロッパの芸術界の中でディアギレフの名は揺るぎないものになった。
(中略)
1913年、バレエ・リュスは南米公演を行うが、航海が嫌いだったディアギレフは参加しなかった。ツアーの途中で、ニジンスキーハンガリー人のバレリーナニジンスキーのファンだったロモラ・デ・プルスキと恋に落ち、ブエノスアイレスで結婚式を挙げた。その知らせを聞いたディアギレフは激怒し、間もなく二人を解雇してしまう。ニジンスキーは新たにバレエ団を旗揚げするが、ニジンスキーには興行師としての才能が無かったのが災いして結局失敗に終わり、多くの心労を背負い込むことになる。
(中略)

1916年、ディアギレフはバレエ・リュスの北米ツアーのために再びニジンスキーを呼び戻し、ニジンスキーは『ティル・オイレンシュピーゲル』を振付けて上演した。しかしこのころになると次第に統合失調症の兆候が現れ始め、仲間たちを恐れて部屋に閉じこもるようになった。これが二人の最後の出会いであった。


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  Wikiニジンスキー(写真も)


このように、ニジンスキー(1890-1950)に悪気はないのに、どんどん底なし沼に引きずりこまれる様は悲劇的です。『ニジンスキーの手記』は、最後の公演のあと、精神病院に入院するまでの6週間で書かれました。彼は統合失調症、社会的生活を送るのに実に難儀な病気を発症してしまったのです。この本から、印象に残る記述を拾い上げてみます。


@対句が多い。


“私は四角い舞台はきらいだ。丸い舞台が好きだ。” (80P)


対句は、詩人が良く使う表現ですが、これは、裏返して「狂気」を幾分か含んだものです。実際、多少の狂気なくして、詩は書けません。この経緯は、多分バレエを含め大部分の芸術で見られるものだと思います。


@“私が書いていることは、すべて人類に欠かせない教えである。” (90P)


 誇大妄想です。


フォン・ドマルスの原理が適用できる。


“私はキリストである。私は人びとを助けるだろう。” (81P)

キリストは人を助ける、私は人を助ける、同じ行為をするからキリスト=ニジンスキーとしているのです。主語より動詞によって、人を見分ける、あるいは同一視するという解釈、このように統合失調症患者特有の判断をしているわけで、このような世界認識法をフォン・ドマルスの原理といいます。(過去ログでも触れています。)


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陰陽五行論フォン・ドマルスの原理:神話と統合失調症


@政治家に、異常に関心が高い。


イギリスのロイド=ジョージ、フランスのクレマンソー、アメリカのウィルソンなどについてしばしば語られる。とくにロイド=ジョージについては、328Pから331Pまで執拗にマイナス評価の記述が見られる。


@繰り返しの多い詩。頭脳が錯乱していると思われます(189P―196Pなど)。


こんなことも言っています。


“性欲は欲しくない、精子は欲しい” 240P (矛盾)


“私は彼に、神の命令で書くのは、神経が疲れないということを証明したかったのだ。”

  (298P)



今日のひと言:ニジンスキーというバレエダンサーはいわば「彗星のように現れ、流星のように消えていった」天才だと思います。残念ながら彼の舞台の映像は残されていないので、その姿を見ることは出来ません。せめて、物議を醸したという彼の「牧神の午後への前奏曲」は観てみたいですね。ちなみに、エッセイスト:群ようこさんの『鞄に本だけ詰め込んで』で、ニジンスキーのことが取り上げられていましたが、2版以降は、その部分は削除されていました。精神病患者を取りあげることを、出版社は自主規制したのでしょうか?判然としません。でも、ニジンスキーという天才が忘れ去られてしまうのは必至です。・・・あの才能が、もったいない。



https://youtu.be/aM3Gz_Cotq0

 :牧神の午後への前奏曲(舞踊付き)



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今日の一品


@五色オジヤ


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学校給食のパンを作っている、弟が勤めるパン屋では、パンのほかにもご飯を作っているので、現物支給としてパンやご飯が従業員に供給されることがあります。それで昨日の夕飯にはそのご飯を食べましたが、余ったので、私は昼食用にオジヤにしました。具は黒キクラゲ、クコの実、小松菜、卵を入れて、白いご飯とあわせ、五色オジヤとしたわけです。

 (2020.11.22)



@深川鍋


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弟作。アサリとネギを入れればもう深川鍋ですが、卵、カニカマ、セリ(庭に群生している)などで卵とじ風に。タレは昆布汁、醤油、蜂蜜。

 (2020.11.22)



@納豆+山椒の実(佃煮)


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山椒の実は、とっても辛く、何年か前に作っていても、なかなか食べ終わらないのですが(逆に言うと腐りもしない)、納豆と混ぜると、食が進むことを最近発見しました。

 (2020.11.24)



@ホウレンソウのクミン炒め


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クミンは、ホールの種を用い、カレー独特な風味を醸し出すスパイスですが、これをホウレンソウと炒めてみました。油を敷いたフライパンにクミンシードを入れて香りを出し(スタータースパイス)、赤い根の部分を2つ切りにしたものをまず入れて炒め、葉の部分を加え、スリごま、カツオ節、食卓塩で味を整えました。まずまずの出来。

 (2020.11.25)







今日の五句


木枯らしに
吹かれダンスす
銀杏の葉


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黄色な乱舞。

 (2020.11.21)



梅が枝に
雀群れ居る
昼下がり


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 (2020.11.22)



生命を
一切拒む
水路かな


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 (2020.11.22)



赤黄色
彩り残る
暖かさ


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 (2020.11.22)



敦くん
見てきたような
嘘をつき


小説家:中島敦の遺作『李陵』で、『史記』の著者:司馬遷が歴史の一場面を「異常な五感」で、まるでその場に司馬遷が居合わせたかのように記述していたと、中島が述べるのを読んで、「中島自身も同じような五感をしていた」、と、私は感じたものです。

 (2020.11.24)








写真集(1枚だけ・・・)


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謎の花木(これ、な~~んだ?)







☆☆過去ログから厳選し、英語版のブログを始めました。☆☆


“Diamond cut Diamond--Ultra-Vival”

 https://iirei.hatenadiary.com/

ダイアモンドのほうは、週一回、水曜日か木曜日に更新します。


英語版ブログには、末尾に日本語ブログも付記します。記事は
虚虚実実――ウルトラバイバルとはダブりませんので、こぞって
お越しを。