虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

トリハロメタン生成状況:「住民からの頼まれ仕事が卒論に」

トリハロメタン生成状況:「住民からの頼まれ仕事が卒論に」

                  


(これは、私の卒業論文の概要を、某雑誌に寄稿した文章です。トリハロメタンというのは、原水を塩素処理することによって生成されて、発ガン性などを持つといわれる毒物で、卒論当時の水道水中に含まれる有機塩素化合物、より広くは有機ハロゲン化合物です。PCBとかダイオキシンの仲間です。私が卒論を書いたころには、世間の関心を大いに引いていました。そして今でも水道水中に含まれています。水をダムから都会へ引いてくる距離が長いほど、水を汚せば汚すほど、トリハロメタンは多く生成されます。正式名称:トリハロメタン生成状況 東京・千葉’83-’84)




(1) 発端

トリハロメタンの分析をやってもらえないだろうか」と、筑波学園都市のS氏に依頼されたのは、昨‘83年5月でした。「やりましょう」――と引き受けたのが運のつき、今この原稿を書いています。


 私は、東京大学都市工学科・衛生コース4年生です。上水道、下水道、環境問題がテーマのここは、“物をつくる”工学部の中で、唯一“つくる”ことにこだわるという設立の趣旨を持ったところです。そして、私の指導教官である中西準子助手のテーマ、下水道問題の一つとしてのトリハロメタンが、私自身のテーマでした。その意味では今回の研究の素地はあったのです。が・・・


S氏とは、‘82年夏に、「霞ヶ浦流域市民の手による水質調査団」で協力して以来のつきあいでした。まず、その話をしましょう。「霞ヶ浦調査」の特徴は、“市民の手で”自前の水質調査をしたことです。その際、研究室でやる複雑な分析は極力避け、まず自分の目で見て、それを記録することを基本とし、化学分析機器も、マニュアルさえ読めば素人でも組み立てられるものを用いました。――なぜ、その点を強調するのか、と言われる方に。現在の分析技術は、ますます専門化、複雑化、機械化しています。環境の問題も、ますます専門家の独占物になっていくでしょう。その意味では、今回のトリハロメタン問題にも同様な危険性があります。――話を元に戻して――聞けば、当初、S氏がトリハロメタンを分析していたのですが、彼の研究機関が、分析機担当者の海外出張を理由に、分析機を封印してしまったとのこと。しかし、トリハロメタン分析機器は、そうどこにでもある代物ではないのです。そこで私に、お鉢がまわってきたというわけです。


 それにもう一つ、サンプルは学園都市のある茨城県桜村のものと、千葉県のもの。千葉県と言えば、‘81~’82年に、水質汚濁度日本一という手賀沼の調査をしたことがあります。そのとき、今回の依頼団体「合成洗剤をやめて石けんをひろめる千葉県連絡会」の構成団体である「柏市民生協」にいたく御世話になったことも思いだされたのです。――結局は「浪花節」的な経緯で、分析を引き受けたということになります。さらにその後東京の「生活クラブ生協」にも依頼を受け、それも含めて月一回分析をしていくことになりました。


(2) 経過:しぶしぶが・・・

 実を言うと、私は自分で仲間を募り、トリハロメタン測定網を作ろう、と考えていたのです。しかし、それは掛け声ばかりで、空転していたのです。そこに、例の依頼ですから、引き受けざるを得なくなったというのも事実です。その後ろめたさを引きずっていたため、当初は採水ポイントは依頼者任せ、トリハロメタンを分析するのみ、という仕事になってしまいました。千葉、東京、茨城あわせて22地点程度だから、一晩徹夜すれば終わる分量でした。そして、自分の仕事は別のものだと。そうして月が経つにつれ、外のことはできなくなり、これまでやってきたことを、卒論にするほかなくなったのが、‘83年10月ころでした。さすがに、これまでのやりかたではいかん、と青くなり、自分でもサンプルを採り、依頼者の採水ポイントについても注文をつけ、分析する項目もトリハロメタンだけではなく、もっと一般的なものも実施するようにしました。


 次に、採水してから分析するまでに起きた問題点について少々触れておきます。まず、トリハロメタン用の採水法です。細かいことは厚生省の指針などを参照していただくとしまして、その方法で採った水は、トリハロメタンの分析にしか使えないのです。つまり、他の項目も分析したければ、もう一本、別に用意しなければなりません。でも、それを全地点でやれば、輸送するときの重さは倍になるわけですから、たとえば千葉から東京まで遠路持ってくる場合は大変なことになります。(分析には、一定量以上の水量が絶対必要です。)

 また、採水に必要な器具、薬品をどうするかという問題があります。少ない器具をやり繰りする大変さは、炊事に忙しい方なら解って頂けると思います。私としては、それらは可能なかぎり提供するようにしました。それでも不足ぎみで、窮余の一策として、「生活クラブ生協」のジャムやマヨネーズの空き瓶を、よく洗浄して使ってもらうこともありました。(ただし、それらを用いるときは、よくよく気をつけなければ正しいデータは出ません。ジャムやマヨネーズの濃さは、水とはケタが違うのですから。)


 最後に、分析する時。分析の専門化という流れに疑問をもってはじめた割には、専門家を地で行ってしまった気がします。2、3回くらいは、比較的簡単に分析できるものについては実演し、やってもらったくらいでしょうか。この点については、また後で触れたいと思います。

(3) 分析結果について

 対象とした地点を挙げると、千葉県については、関宿町野田市我孫子市、沼南町、柏市松戸市市川市千葉市成田市小見川町茂原市木更津市、富津市、佐倉市。東京都については、江戸川区(西葛西)、葛飾区(亀有)、足立区(北千住)、江東区門前仲町)、田無市練馬区、狛江市、町田市、日野市、国分寺市、世田谷区、調布市、杉並区、大田区、および茨城県桜村。もちろん、変更や追加があったりで、毎回出来たわけではありません。


 結果を読む前に注意して欲しいことは、一つの市町村、例えば町田市について言えば、市がいくつかのブロックに分かれ(町田市は7ブロック)、それぞれ浄水場の系統が異なり、さらに、その1つのブロックについても、通常複数の浄水場が関与する。さらに厄介なことに、それらの混合の割合は、極端な話、毎日変るということです。だから、この原稿では便宜上市町村で区別していますが、その市町村、どこでも結果にあるトリハロメタン濃度になるわけではありません。もちろん、一応の目安にはなります。――このように、東京や千葉の上水は複雑で、解析はやっかいです。京都や大阪には見られない点です。


 それでは、まず図1をご覧下さい。この図では、各地のトリハロメタン濃度について、‘83年8月と’84年1月、それぞれを書き込んでみました。この図で言えることを少々。



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 @1:夏季にトリハロメタンは多い・・・トリハロメタン生成については、温度が大きく影響します。さらに、夏季には、原水自体が汚れる、という事実が重要でしょう。(例外:木更津市。ここは水温と水質が、年中ほぼ一定な地下水を使っているからだと思われます。)


 @2:夏冬通じて、多摩川水系の東京都西部のトリハロメタンは少なく、江戸川水系はやや多く、それ以外の、例えば利根川下流域より取水する小見川町茂原市印旛沼霞ヶ浦より取水する千葉市や桜村は、夏・冬とも相当に多いこと。


 @3:図を見て解るように、原水の輸送は極めて多く、利根川の水を荒川に引く武蔵水路を初めとして、相当遠距離まで水を持っていきます。茂原の場合、なんと62kmもあります。
 飽食した都市――そのわがままな生理を支えるためには必要不可欠な血管とでも言えるでしょうか。しかも、この上数多くのダム建設や導水路計画がひしめいているのですから、何をかいわんや、です。


 水源と浄水場の距離が長くなるように、浄水場から各家庭の蛇口への距離も長くなる――いわゆる広域送水体制とトリハロメタンの関係について少々書きます。トリハロメタンの生成には、いろいろな要因がありますが、そのうち、送水距離の増加、すなわち反応時間の増加があるため、距離が増せば、トリハロメタンも増加するということになります。この推論は、私の分析した江戸川水系についても多摩川水系についても、成り立っているようです。


 さらに、もう一つ、そのように増加するトリハロメタンの質の問題です。トリハロメタンは、塩素(Cl)と臭素(Br)の組み合わせにより、クロロホルム(CHCl3)、ジクロロブロモメタン(CHCl2Br)、クロロジブロモメタン(CHClBr2)、ブロモホルム(CHBr3)に分かれます。後のものほど、臭素の比率が大きいわけです。そして、臭素系のトリハロメタンのほうが、塩素だけのクロロホルムより、毒性が強いようです。ところが、私の分析結果では、送水距離が増せば、トリハロメタンの中で臭素の占める割合も増すようです。――とすれば、送水距離の増加に伴って、トリハロメタンは質・量ともに危険度を増す、ということになると考えます。


 分析結果報告の最後に、水道原水の汚染とトリハロメタンをどうつなぐか、について少々考えてみます。水の汚染の程度を示す指標には、様々なものがあります。そのうち、とくにトリハロメタンとの関係が深いといわれるのは、水中の有機物(特にフミン質)やアンモニアです。原水を見て、それが着色していたり、臭いが強いようなら、トリハロメタン濃度も高くなることは予想できるでしょう。ただ、ここで問題にしたいのは、それほど極端でない水、あるいは浄水済みの水道水について、
 1.できるかぎり簡単に、
 2.できれば自然の条件と、人間が作り出した条件を明確に――知ることはできないだろうか、という点です。

もちろん、そんなに巧く行くはずはないでしょうが、一つの試みとして、「電気伝導率(E
C)」を挙げてみます。一見難しそうですが、これは、「電気の通しやすさ」ということで
す。水が電気を通すのは、その中にいろいろな物質が溶けているからで、それらが多いほ
ど、「電気伝導率」は大きくなります。分析は、ただ、器具の先っちょを、水に突っ込むだけで済み、恐らく最も簡単な指標の一つでしょう。その特徴は、

 1.下水、海水、産業排水の混入で変化する。(通常増える)
 2.原水と水道水を比較して、他の指標はかなり変化するが、これは変りにくい。
 3.同一浄水場の配水ならば、ほぼ一定。逆に、いくつかの浄水場の水が混合した水に対して、その割合を推定できる

・・・などです。汚染物が多くなれば、ECは増しますし、海水の影響が大きくなっても増します。ところが、トリハロメタンの生成は、汚染物や、海水の影響を受けますから、ECとトリハロメタンとの間に、何かしらの関係が考えられます。それについては、図2をご覧下さい。もっとも簡単な物差しで、もっとも複雑な代物が測れるとするなら、これほど面白いこともないと、と思います。



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(4) 終わりに

トリハロメタンは、ある意味で、贅沢な問題だと思います。日本のように満ち足りた工業国だからこそ出てくるのだ、と。金の有り余った人が、より付加価値の高い“自然食”を求める――それに似た不健康さで問題の解決がないことを願いたいものです。


今回の研究について言えば、一応今年3月までと決めています。なにか、別の形で続けるとするなら、分析そのものをもっと開放したいです。そして、一つのデータをだすためには、それだけの苦労を払わなければならないのに、「水を持っていけば、当然、データが返ってくる」と考え勝ちな、言わば住民側のエゴにも注意しつつ、また研究者の側も、技術を独占することなく――より、意思の疎通を良くするよう、お互い考え、行動していくことだ、ということなのでしょう。   (了)


「月刊地域闘争」‘84年4月号連載(ロシナンテ社)



今日のひと言:この研究の概要は、師の中西準子さんのリークで、毎日新聞の全国版1面に掲載されました。やったね!!




水道とトリハロメタン

水道とトリハロメタン

  • メディア: 単行本





今日の一品


@ハンペン挟み焼き:国旗風


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ハンペンに青じそ、チェダーチーズ、塩を乗せ、コチュジャンを塗ってもう一枚のハンペンを乗せ、対角線で切って、レンジでチン。どこの国旗だかに似ていたので、国旗風としました。

 (2020.09.12)



@鮎の甘露煮


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栃木県、荒川養殖漁業生産組合の一品。前に白和えで食べましたが、手を加えるまでもなく美味しい。6匹680円。これは廉価だと思います。

 (2020.09.12)



@フランスパントースト:バター・ヒソップ風味


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以前取り上げたヒソップ(ハーブの一種)を加えて、トースト。野趣横溢。


iirei.hatenablog.com


 (2020.09.14)



@紐皮うどん・穂ジソ、ミニトマト入り


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昼食。入れたのは、卵、豚小間切れ、メンマ、ミニトマト、穂ジソ。仕上げに七味唐辛子。タレはヤマサの昆布つゆ。ミニトマトが不味いので、消費するため無理矢理投入しました。

 (2020.09.18)





今日の四句


金平糖
紫式部
甘さかな


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ムラサキシキブは、シソ科(旧来はクマツヅラ科)の潅木。秋に成る紫の実はほの甘く、食べられます。

 (2020.09.12)



巨木かな
何人殺せる
夾竹桃


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キョウチクトウは猛毒。

iirei.hatenablog.com

 (2020.09.12)



並び立つ
稲穂・ツユクサ
老農夫


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ツユクサ


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ヒエと


おじいちゃん、おばあちゃん、もう稲の世話も重労働でしょう。

 (2020.09.13)



Go To Travel (旅行に行こう)ではなく
Go To Trouble (厄介を起こしに行こう)だ。
なあ、二階俊博くん。

 (2020.09.17):自由律俳句





写真集

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コマツヨイグサ(小待宵草):可憐な野草:アカバナ科

 (2020.09.16)



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何ガ、オキタ?

 (2020.09.18)

日蓮の錯誤:国を救いたいのか、布教したいのか?

日蓮の錯誤:国を救いたいのか、布教したいのか?


初めに:私は無宗教です。もし死んだら、葬式はせずに、県内の国立大学医学部に遺体を提供し、研究用に解剖してもらい、あとは共同遺骨置き場に置いてもらう:「献体」の契約をしています。私は、どんな宗教であれ、どんな宗派であれ、葬式をしてもらう積りはありません。そんな立場で、以下の文章を書きました。



私は、小学校中学年の頃だけ、日蓮(にちれん)が好きでした。特に、いくら鎌倉幕府の迫害を受けても、屈せず布教活動に邁進する、その悲愴さが。そして、あわや処刑されそうになっても、その場で俄かに稲妻が落ちかかり、刑の執行が猶予された故事(竜の口の法難)などには心揺さぶられました。――この人、超能力者?(とも考えたか、どうか)


そのあと、日蓮については意識の外でしたが、私が30歳目前で大病を患い、入院したとき、ちょうど創価学会の人と仲良くなり、学会が発行している『教学の基礎』(昭和63年版)という教本を彼に頂き、読んでみたところ、当時の私には適切な事柄が書かれていると認識し(例えば「因果倶時:いんがぐじ」という言葉、将来身に降りかかる事柄は、すでに何事かを起こした際に、既に確定している、といった意味です。原因は、そのまま結果を指し示すというわけです。)、そのインパクトで、それまで心の支えにしていた『老子』をも捨ててしまおうか、と考えたほどです。


ですが、ほかの項目も読んでみて、「一念三千」という言葉に引っかかり、この言葉の無意味さを感じとるに及び、創価学会に入信するという行動は起こしませんでした。この言葉、仏教者(特に法華経を根本経典とする仏教の一派:天台系)が大好きな「足し算、掛け算を使う」数字遊びに過ぎず、数学ならぬ算数が出来ることを、無知蒙昧な庶民にひけらかすという意味しかない言葉なのです。(「♪京都~大原~三千院~」という歌は、たぶんこの用語が元になっているのでしょう)結局、ちょっと創価学会に傾きかけたけれど、私は老子を捨てませんでした。『教学の基礎』140Pに、こう書いてあります:


衆生の一念に十界がそなわり、その各界にまた十界がそなわって百界となり、百界のそれぞれに十如是がそなわって千如是となり、その各々に三世間となるということで、結局、この三千の諸法が一瞬の生命にそなわっているというのです。」


この記述を見た知人、「わけわからん」と言っていました。算数的には
「10×10×10×(1+1+1)=3000」  ということでしょう。


さて、小学生の頃、私が好きだった日蓮鎌倉時代当時の心理と行動について考えてみましょう。『立正安国論』を書いたとき、彼は2つの乱が起こることを警告しています。すなわち法華経に則らなければ、「自界叛逆難」(内乱)と「他国侵逼難」(外国から攻められる)が起きるということです。ところで彼は自分の説く法を広めたかったのでしょうか?それとも日本を未曾有の国難から救いたかったのでしょうか?もちろん両方だと思います。でも、それは彼の錯誤(誤り)だと考えます。どちらか一方を行うべきだったのです。もし、元寇(げんこう:巨大王朝:元が2度にわたり、日本を攻めて来た戦乱)に備えるのを、当時の支配階級である鎌倉武士に進言したかったのであれば、彼らが篤く信奉していた禅宗の高僧になり、その上で進言すれば、彼らも素直に受け入れたでしょう。


それなのに、「禅天魔」と禅宗をけなしていたのでは、武士の怒りを買うのは当然です。それなら、元寇には関係なく、法を説けば良かったのです。いわゆる「法難」は、だれのせいでもなく、日蓮そのひとが呼び寄せたのです。「二兎を追うもの、一兎も得ず」ですね。まあ、日蓮にしてみれば、彼の法の布教と、救国の志が不可分であったというのは事実なのかも知れませんが、彼はあまりに敵を作りすぎました。頑ななまでの法華経第一主義によって。(もっとも、私自身の、法華経の評価自体は高くないです。縷々(るる)述べて来た末に、「釈迦出世の本懐」という一大事を記述して、結局「解らん」と結ぶなら、達磨大師の言葉「不識」というたった2文字で足りるのです。)



今日のひと言:当時の武士が帰依していた禅宗では、「不立文字:ふりゅうもんじ」といって、悟りを得るまで仏典に食らいつくが、いったん悟ったら、仏典を忘れる、という態度が良しとされましたが、この点に日蓮は噛み付き、「経典を大事にしないのは、高慢で悪魔のような態度だ」とするわけです。このように、当時の既存の仏教をことごとく貶す言葉に「四箇の格言:しかのかくげん」というのがあり、禅宗への罵倒の言葉が「禅天魔」なわけです。「法華経」にのみ則り、そこからちょっとでも違う立場の仏教は、すべて排斥の対象にする、これが日蓮の基本的な態度です。そりゃ、方々から嫌われるわな。この妄執は特筆物です。そして、日本で生れた新仏教の中で、教祖の名称を流派の名前にするのは、たぶん日蓮宗くらいのものでしょう。自己顕示欲が日蓮にはあったのかな?(中国の場合、禅僧の名を冠した「臨済宗」「黄檗宗」などがあります。)


ちょっと補足すると、私は釈迦その人が書いたといわれる文章を読んだことがありますが(たしか岩波文庫で)、上で述べた「一念三千」などと言う数字遊びなどは一切出てきませんでした。大体、釈迦没後数百年後に成立したいわゆる「大乗仏教」が、釈迦の正当な後継者である、とは客観的には言えないと思います。法華経も、大乗仏教の経典に過ぎません。しかし、大抵の仏教者が、「自分、自分の宗派こそが釈迦の唯一の正当な継承者だ」と言ってきた歴史があると思います。古来そうですし、現在の新興仏教もそうです。「末法思想」と、そのセット語の「下種仏教」などは、自分こそ世を立て直す者だと宣伝するための仕掛けに過ぎません。あの時代が良くて、この時代が悪いなんて議論は不毛です。どんな時代でも、悟れる人は悟れるし、出来ない人は出来ないだけです。


さらに:大乗仏教は、紀元後1世紀の間に成立した新興宗教で、おもにインド、チベット、中国、朝鮮、日本と言うように伝わったもので、北伝仏教と言われ、言語はサンスクリット語チベット語、漢語などです。そしていわゆる小乗仏教はインドからスリランカ、東南アジアに伝わり、南伝仏教と言われます。言語は古代インドの言語:パーリ語です。でも、小乗仏教という言葉は大乗仏教の陣営が、勝手に名づけた差別語で、現在は使われていないようです。より正しくは「上座部仏教」と言います。大乗仏教については、日本の江戸時代に「大乗非仏説」という議論が起きたそうです。この大乗仏教と、上座部仏教を比較すると、より釈迦の教えを正確に伝えているのは、後者であると言えそうです。(この「さらに」の文章の、法華経大乗仏教上座部仏教の記述はwikipediaを参考にしました。)



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仏教伝来図(wiki)

説明:黄色は漢語訳された大乗仏教、オレンジはチベットからの大乗仏教、赤は上座部仏教
ベトナムは、東南アジアの国なのに、漢語系です。




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老子 (中公文庫)

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今日の一品


@干しシイタケいり焼きそば


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休日の昼食。干しシイタケ(手作り)、ザーサイ、キャベツ、豚肉を炒めたあと、麺、粉末ソースなどを加えてさらに炒める。彩りにミニトマト、紅ショウガ。

 (2020.09.06)



@ナス煮


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よく使う手ですが、前日に何かを煮た液を転用します、切りそろえ、アク抜き、煮汁に入れて、煮込み、最後に山椒を加えます。煮汁の成分は、醤油、オイスターソース、青しそドレッシング、コチュジャン、蜂蜜でした。

 (2020,09.07)



@茹でカルビの青じそドレッシング付け


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肉の赤身がなくなるほど茹でて、皿に取り、青じそドレッシングに付けて食べる手抜き料理です。でも美味しい。

 (2020.09.09)



@山山和え


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雲南百薬


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今年初の収穫の雲南百薬(オカワカメ)とキクラゲを一緒に茹で、ごま油、醤油、かつお節で和えました。雲南と言っても、南アメリカ原産。モロヘイヤより栄養価が高いとされます。ワカメ、クラゲは海のものですが、山のもの同士を合わせたので山山和え。

 (2020.09.11)







今日の二句


鶏とさか
赤く熱され
争えり


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ケイトウ(鶏頭)のことです。

 (2020.09.07)



きっとして
ムカシヨモギ
花咲けり


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たしかヒメムカシヨモギと言いました。キク科。今日は「重陽節句」(菊の節句)です。

 (2020.09.09)




バンクシー小劇場

蛇:オスは2又に分かれたペニス(ヘミペニス)を持っている。メスのヴァギナも2又だ。
SEXする時はこの両性器を結合させて、長い時には絡み合いながら数日まぐわう。

  (2020.09.09)

『噂の眞相』(月刊誌)と私:誤解の多い雑誌

噂の眞相』(月刊誌)と私:誤解の多い雑誌


私は『噂の眞相』という、現在休刊中の雑誌と縁が深かったです。この雑誌、「お下劣で汚らしい」というイメージを持つ人が、私のブログ友達の中にもいて、この場合、マスコミという物を知らずに、不快感を持っていたのだろうと思われます。この雑誌は、噂、ゴシップの展覧会という色彩を、確かに持っていましたが、それに留まらず、世の中の「権威」と言うものにも、反旗を翻し、果敢に戦いを挑むというスタンスを持っていました。


実に、証拠を掴んだ上、時の内閣総理大臣森喜朗が、「買春」をしたことがある、と誌面にぶち上げ、裁判沙汰になりましたが、なぜか裁判所の判決は、『噂の眞相』側の敗訴。裁判所には、首相の悪行を隠す意図でもあったのでしょうか。正義は向こうにはないのに。また、検察のメンバーの悪行も誌面に載せ、これも裁判沙汰になりましたが、こちらは『噂の眞相』側の勝訴・・・喧嘩を仕掛けて、検察にも勝ったのです。(検察庁の高官の辞任を導きました。)


なぜ、こんな離れ業が出来たか、というと、『噂の眞相』は、マスコミの仕組みを熟知していて、どんな雑誌でも、広告収入がないと、雑誌が維持できない、という大きな制約があり、最近大スクープを連発している週刊文春といえども、広告、および広告主の意向には逆らえないのです。『噂の眞相』の場合、広告収入はまったくと言って良いほどにオミットし、実売部数のみで勝負する選択肢を選んだのです。これによって、広告主の顔色を覗うことなく、「戦闘的な誌面作り」に専念できたというわけです。


また、紙面上に、匿名座談会というコーナーがあって、いろいろな立場、出版社の現役ジャーナリストが集まり、勤務先ではマル秘あつかいの事案を語り合うというユニークさでした。


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噂の眞相


以下に挙げるのは、休刊間近の時点で、『噂の眞相』20年史というテーマで、投稿が募られた際、私が投稿し、採用になった文章です。


噂の眞相』と自分史       森下礼


 ’81年、「東大マスコミ研究会」を旗上げし、『噂の眞相』編集長:岡留安則氏と他2氏を招いて、新入生歓迎企画として「ミニコミの現在」というテーマのティーチ・インを開いた。サークルの宣伝、およびティーチ・インの企画もまずまずで、参加者が結構くることを期待していたのだが、来たのは2、3名で、豪華なゲスト陣には淋しい思いをさせてしまった。後に岡留氏から「気を落すな」と言われたが、「東大にはマスコミ研は似合わないのか」と思いつつ、サークルとして2、3回集りを持った。しかし私本人がやる気を失ってしまい、サークルは自然消滅した。この時、メディアにかかわる難しさ、恐ろしさを味わったのだと思う。


私は本来の専門、都市工学科:衛生コースの学生として勉強をすることにした。上・下水道、環境問題、特に「水」にまつわる諸問題がテーマだった。卒論は「トリハロメタン生成状況」という題名で、水道水を塩素処理することによって生じる発ガン性物質トリハロメタンが、東京と千葉の一般家庭の蛇口でどの程度検出されるかという研究だった。(ちなみに今話題のダイオキシンも、トリハロメタンに近縁の物質である。)卒業後は、東京都議(当時)のIさんの政策立案スタッフをしていた。都の水政策に一定の影響を与え得た仕事だった。


‘87年、それまで考えていたことをまとめ、『狼なんかこわくない――災害を見切る』という小冊子を書いた。この小冊子は、中国哲学、特に『老子』と『易経』を駆使して、「人間の存続をおびやかすもの」と広く捉えた災害について考察したものである。(地震、水害、戦争のみならず、飲酒、喫煙などについても守備範囲。)この本は、マスコミに発表することはせず、会員制をとり、一口1000円以下のカンパなり情報なりを与えてくれた人に無料で配布した。人から人への伝達のみとしたわけである。配布後はどう使っても自由、という具合だ。理屈の上では、この小冊子一冊で世を変えられると考えていた。しかし、本をまわし読みする人もいたが、大抵の人は死蔵してしまい、目論見通りには行かなかった。(当然といえば当然だが)


配布後は群馬県下の山中で2年半ほど山暮らしをした(‘89年まで)。杉の管理、畑作、炭焼き、紙すきなどを学んだ。山を降りた後はごく最近まで工場労働者をしていた。この間は『噂の眞相』はほとんど読んでいない。マスコミからは意識的に距離を置いていた。


さて、‘98年末になって、「狼なんかこわくない」を出版しようと思い立ち、現在準備中である。マスコミから離れていた私も、再びマスコミに向かい合う時が来たと言えよう。『噂の眞相』も創刊20周年とのこと、長い歴史である。私もその中の一コマなのだと考えると、感無量である。


今日のひと言:この投稿は、『噂の眞相』1999年4月号に掲載されました。題名は「編集長と出会って以降の人生」と改題されました。休刊、経済的には、度重なる裁判沙汰の割には、黒字で勝ち逃げしたそうです。なお、岡留安則氏は、2019年に他界されました。ご冥福を祈ります。




「噂の真相」25年戦記 (集英社新書)

「噂の真相」25年戦記 (集英社新書)

「噂の眞相」トップ屋稼業 (河出文庫)

「噂の眞相」トップ屋稼業 (河出文庫)




今日の一品


@モーカ(サメ)の醤油・酢煮ローリエヒソップ風味


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モーカをシャトル・シェフで煮込み、ローレル、ヒソップで香り付けしましたが、時間が足りず、モーカそのものの風味になってしまいました。失敗。

 (2020.08.31)



@大根の一夜漬け・ナツメグ風味


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名前のとおり、野菜を塩で一晩漬けた食べ物です。アクセントとしてナツメグを使いました。夕方出したのですが(朝の取り出しを忘れていて)、塩からすぎなく助かりました。

 (2020.09.01)



@モツ・タマネギ・クワの炒めもの


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金華亭食品のほるもん(調理済み)と玉ネギ・桑の葉を炒めました。たっぷり油を敷いて玉ネギを炒め、色がついたところでクワの葉投入、さいごにモツを入れて炒めて降ろす。

 (2020.09.03)








今日の詩



@おろし金のソネット


精神病院で亡くなった母は
料理は好きで台所用品を通販で
おびただしく買っていた。
たしか「平安頒布会」と言ったかな。

母が亡くなって30年以上
それらを使うことはなかったが
整理の意味で改めたところ、
鋭利なおろし金が見つかった


使ってみたらよくおろせる!
大根をすり、ジャコと和えたら
まだ病気ではなかった母に会えた気がした。


(ちなみに精神を病んだ母から
私は精神的虐待を受けたのだが)
おろし金、タイムカプセルみたいだな。


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 (2020.09.01)






今日の四句


二色花
あやかに語る
サルスベリ


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 (2020.08.30)



土くれも
夜来の雨で
息をつき


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 (2020.08.31)



桜葉の
落ちて天下の
秋を知る


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 (2020.08.31)



ツタ屋敷
上を覆える
ヤブガラシ


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その内、ヤブガラシ屋敷になるでしょう。

 (2020.09.01)





写真集


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水路から引き揚げられた水藻


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河原の怪訝な草(カラスウリが巻き付く)


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サルスベリの落花


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アーティチョーク多年草だった

陶芸と紙漉き(かみすき):ここまで違う両技術~親子の喩え

陶芸と紙漉き(かみすき):ここまで違う両技術~親子の喩え


@以下は、私が2004年に、某さんに書いた手紙のうち、「紙漉き」に関連した部分を抜き出したものです。@


 さて、前回メールで触れた本題、「紙漉き」と「陶芸」の比較論に入りたいと思います。私がはじめてプロの紙漉き屋さん(埼玉県小川町の田中昭作氏)を訪れた時、たまたまそれまで伸ばしていたヒゲを剃って行きました。何となく剃りたくなったからです。私を一目見た田中氏いわく、「紙漉きには、ヒゲを伸ばした奴はいないな。」その後、何人かの紙漉き屋さんと会いましたが、確かにヒゲを伸ばした人はいませんでした。(もっとも、のちに、和紙に関する季刊誌『季刊・和紙』(わがみ堂・現在は休刊中)で、徳島県に、ヒゲを伸ばした紙漉き屋さんがいるのを知りましたが。)そのような例外は確かにいますが、「紙漉き屋さんには、ヒゲを伸ばしたひとはほとんどいない」とは言えると思います。


一方、「陶芸家」といえば、逆に「ヒゲ面」を思い浮かべることが多くないですか?また、私が吉祥寺にあった近鉄百貨店の「全国和紙展」を見に行って(ここで名人:丹下哲夫さんの存在を知ったのですが)某哲学者のお宅に帰りがけに寄った時、彼は「僕なら紙漉きより陶芸をやるな。自分の
中にあるドロドロしたものを表現したいから。」と言っていました。


以上の2つのエピソードから言えること――「陶芸」は、自己表現のメディアであり、「紙漉き」は、自己表現はせず、逆に自己表現の場を提供するメディアである、ということです。「ヒゲを伸ばす」という行為は、男性の自己表現のひとつです。でも、その種の自己表現は、往々にして他者を不愉快にします。それをも辞さずヒゲ面で通す「我」の強さが、ある意味「陶芸家」の存在理由かも知れません。また、「何ごとか心の中にあるものを具体化する」営為であるとも言えると思います。


そこへ行くと、「紙」というのは、それ自体完成品ではなく、誰かが文字を書いたり絵を描いたりしてはじめて完成するものです。だから、「紙」が自己主張をやりすぎると、それは表現の場を提供するメディアとはなり得ません。そのような経緯もあり、「紙漉き屋」さんの外見自体が自己主張をしないのかも知れません。



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スカーレット(NHK出版)


もう少し、表現を変えてみます。誤解を怖れずに言うと、「陶芸」は「子供のやる技術」、「紙漉き」は「親のやる技術」だと思います。この場合、「子供」「親」という表現は特に悪意とか含めておらず、人間の役割そのまま使っています。「自分の中にあるものを思いっきり表現したい――子供」、「子供の自己表現を見守る、その場所を提供する――親」と言った相違です。このような観点からR女史の仕事を見ると、彼女の仕事はより「陶芸」に近いように思います。


もっとも、「自己表現しない紙」とは言いましたが、そんな紙であってもしっかり自己表現しているのが解ります。「紙漉き屋」さんごとに、紙は表情が違います。ある紙は繊細、ある紙は豪放、あるいは粗野というように。


私は、変な感性があって、私がなにか文章を書いたり、絵を描いたりする前の「白紙」の方が、なにか書いたり描いたりした後より、価値が高いのではないか、と往々にして思うのです。メディアとしての紙そのものの方が私の自己表現より価値が高いのではないか、と思ってしまうのです。これは私の成長過程において、両親(特に母親)から疎まれていたことがあり、自己卑下する感性なのかも知れませんが、「表現の場」としての紙に対する畏敬の念だ、と言えるかも知れません。



今日のひと言:「紙漉き」と「陶芸」、とくに陶芸については、今回のブログ以外にも、問題点を取り上げて論評しています。(今回とは違い、ちょっと辛口です。)


iirei.hatenablog.com

 :陶芸なんて碌なものではない!:その根拠を示そう。


追記:2019年秋~2020年春にかけて、NHK朝ドラで放映されていた「スカーレット」、女性陶芸家のお話でしたが、私はこの番組を見ていて、「陶芸は、なんと土と木、火を無駄遣いするのか」、と感嘆しながら思いました。中国文明は、そのような営為のため、国土の砂漠化を招いたわけですね。




ミズハノメが村人に紙漉を教える

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今日の一品


@大豆モヤシの炒めもの


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弟作。大豆モヤシは、ほかのモヤシと違い、大豆の栄養分を有効にするため、あらかじめ茹でなければなりません。5、6分は茹でます。(ゆで汁も美味しいスープになります)それをコチュジャン、ハム、塩、卵、胡椒で炒めました。

 (2020.08.21)



ミョウガの天ぷら


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多めのミョウガを食べるのに最適な天ぷら。いつもどおり、少な目の油で素揚げ。塩を振って完成。乙なものです。

 (2020.08.22)



@豚バラ肉塩焼きヒソップ風味


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これまで、ヒソップというハーブは、もっぱらティーにしていましたが、今回は香辛料として使ってみました。ヒソップは硬質なのに甘さも感じるという風味でした。

 (2020.08.24)


iirei.hatenablog.com



@シイタケ・ステーキ


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大ぶりのシイタケ4個をバターで炒め、醤油・胡椒して供しました。焼く途中で水を足し、フタして蒸らしながら、焼く時間を短縮しました。

 (2020.08.25)







今日の二句


正面に
ロズマリ並ぶ
家なるや


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ローズマリーのこと。

 (2020.08.24)



水の声
吾を慰む
仲間なり


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 (2020.08.26)




バンクシー小劇場


風葬


ネズミの子
死して集まる
小アリたち


鳥葬なりと
言うも可なるか


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 (2020.08.27)

ティートリー:もっとも頼りになるエッセンシャルオイル

ティートリー:もっとも頼りになるエッセンシャルオイル


巷における流行り・廃りは、当然の現象です。植物についても、ひとむかし前のハーブ・ブーム、次いで多肉植物ブームがあり、一通り各家庭を巡って終息したようです。今はブームが去っても、しっかり自身の生活に取り込んで、いつも愛でるという人たちこそ、本当の植物愛好者です。ブームに乗っただけの人は次々に目新しい植物に手を出すのでしょう。そして、それに飽きたら、別の植物のブームに向かうのでしょう。落ち着くところがなく、十数年したら、またハーブ・ブームとか多肉植物ブームとかが再燃したりして・・・


ところで、ハーブ・ブームと密接な関係にあるのが、エッセンシャルオイル精油)を利用するアロマテラピーですね。沢山の植物体を惜しげもなく使用し、蒸留して、ほんの数滴のオイルを手に入れる(圧搾法というやり方もありますが)・・・この贅沢なオイルを、アロマテラピー(芳香療法)は使うのです。


オイルの抽出法の難易度によって、10ml・1500円程度から1ml・数万円程度まで値段が変わりますが、特に有用なエッセンシャルオイルティートリーです。この植物は、フトモモ科の樹木でユーカリの仲間で、オーストラリア特産のものです。



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ティートリーのエッセンシャルオイル


このエッセンシャルオイルは安いほうで、「生活の木」で買うと、10ml・1500円というところ。でも、この精油には、驚くべき特性があるのです。「抗真菌(カビ)」「抗細菌」「抗ウイルス」の3つぞろえの効果があるのです。自然にある化学物質で、このように多くの種類の病原体たちを駆除するというものは、マレですね。


ただ、その成分組成を個々に見ると、案外さほど強い働きをするとは言えない成分なのです。ですが、これがカビ、細菌、ウイルスへの殺菌力において、抜群の働きをするのです。その成分について、wikiより


フトモモ科の植物は自然に化学種(ケモタイプ)が生じてしまうため、産地による成分の差が大きく、同じティーツリー油でも薬効に差がある。オーストラリアには精油の品質規格があり、成分調整が行われ質は比較的安定しているが、ニュージーランド産は製品ごとの成分の差が大きいため、アロマテラピーに利用するのは難しい。
医療用では成分のテルピネン-4-オルは30%以上が求められ、一方でシネオール(1,8-シネオール)には粘膜と皮膚への刺激があるため含有量が多いものは傷や皮疹には不向きなため、少ないものを医療用に使うべきとされイギリスやオーストラリアでの規格化につながった。高品質なものではテルピネン-4-オルは35%を超え、シネオールは5%未満となる。オーストラリア・ティーツリー産業協会 (ATTIA) は、テルピネン-4-オル30%以上、シネオール15%未満という基準を満たしている場合に証明書を発行している。前述の、最高品質の木を栽培しているベリナで生産された精油では生産者はそれぞれ36%以上、7%以下を保証している。
自然界には珍しい、ビリジフロレン、ベータテルピネオール、L-テルピネオール、アリヘキサン酸エステルを含む。


こんな感じです。この組成を崩すことなく、ティートリーは有効なのです。実際、この物質はイギリス薬局方に登録されたれっきとした薬なのです。



今日のひと言:自然にある薬効性物質を、人為的に化学合成した物質に置き換えても、薬効がオリジナルに及ばないことがあります、マラリアの特効薬:キニーネを化学的に改変させ強化させた薬も、元のキニーネには及ばないと聞いたことがあります。なお、もっとも簡単なオイルの使用法は、デフューズと言い、ティッシュとかハンカチに1、2滴おとし、部屋にオイルを拡散させることです。


なお、オーストラリアの珍獣:コアラは、ティートリーの仲間、ユーカリだけを食べるので有名ですが、これらは葉のオイル分が多く、燃えやすいです。今年、オーストラリアの山火事で、コアラたちの命を奪ったのは、皮肉にもユーカリそのものだったのです。








今日の一品



アオジソの醤油漬け


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アボカドのヅケに使って使用済みになった醤油を再利用して、アオジソの葉を漬けました。醤油はあるレベルで浸透が収まり、葉でご飯を巻くと美味しいです。

 (2020.08.12)



アピオスの花酒


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アピオスの花をリキュールにすべく、35度のホワイトリカーに漬けこみました。蟻がたくさん花に訪れていました。

 (2020.08.12)



ガンモドキの昆布汁煮


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昆布汁はヤマサ製のオーソドックスなタレ。保温調理鍋で作ると、ガンモドキによく味がつき、美味しいです。3個セットのうち、1個は、私の翌日の弁当用。

 (2020.08.16)






今日の詩


@『デスノート』と死神リューク


「人を呪わば 穴二つ」
例えば憎い者を
「交通事故で死んでしまえ」
と考えると、その本人も
「交通事故で死んじゃう」
可能性が高いの。


デスノート』の死神リューク
ノートにパクパク
犠牲者の顔・名を知り
死因と死期を書き込むだけで殺すの。
本人はピンピンしている
――これが死神であるリュークの特権なの。


DEATH NOTE 完全収録版 (愛蔵版コミックス)

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  • 作者:小畑 健
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*『デスノート』は、週刊少年ジャンプに連載されて、読者の支持を集めたマンガ作品で、アニメ化、実写ドラマにもされました。

 (2020.07.24)







今日の二首


恋の憂さ
まぎれさすなる
忘れ草


朕もそれにぞ
浸るなりける



忘れ草=タバコ。朕(ちん)とは王者の自称。

 (2020.08.15)



ローズマリー
青花でなく
桃花で


落胆する我――
!肌が違うだけ!


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私が花の色で人種差別しているかも、と思われたので。

 (2020.08.16)






今日の二句


ヒマワリの
葉を落とされて
立つなりけり


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 その園芸作業の意味は不明。

 (2020.08.16)



オナモミ
草刈り後から
育ちけり


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オナモミはキク科の野草で、棘だらけの実が動物の体毛、人の衣服によく付くので、「ヒッツキムシ」とも呼ばれます。

 (2020.08.18)





バンクシー小劇場


ウナギ:養殖池に土石流が流れこみ、すべての動植物が死に絶えようとも、ゴムのような肉体を持つこの魚は、その猛威をやり過ごし、一匹たりとも死ななかったという。

 (2020.08.16)




写真集


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朝日に照らされるコケ

 (2020.08.18)



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陽に焼かれるサトイモ

 (2020.08.20)


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クサギの花:ジャスミンのような芳香あり、臭くはない

  (2020.08.21)

ヒソップ:無名だが由緒あるハーブ~銘酒シャルトリューズの香り

ヒソップ:無名だが由緒あるハーブ~銘酒シャルトリューズの香り


最近は下火になってきた感が強いですが、ハーブ・ブームという流行がありましたね。そこでは、ラベンダー、ローズマリールッコラなどが持て囃されましたが、一歩やや深く踏み込むと、これらに勝るとも劣らないハーブたちがいました。その一つがヒソップです。



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ヒソップ(2020.07.30)


ヒソップはシソ科のハーブで、葉に付くカビからペニシリンが作られることも明らかになっており、殺菌作用が期待できます。聖書にも記載があるそうです。私はこれを育てたことがあり、特に青花種の花をハーブティーにするのが好みでした。過去ログでヒソップのことを書いた覚えがありますが、その部分は消えてしまっていたので、ここに新たに記述します。まずwikiの記述から。

ヒソップ(ヤナギハッカ属、Hyssop (Hyssopus)) は、地中海の東から中央アジアまで植生する半樹木である。

真っ直ぐに伸びた幹は60cmぐらいの高さになり、良い香りがする。葉は細い長方形で2-5cmの長さである。夏の間には枝の先端にピンクか青い花が咲く。10-12の種があるが、最も有名な種は、ヤナギハッカ(H. officinalis)で、地中海などで栽培されている。


聖書に登場するが、イスラエル周辺には自生しないことから聖書のヒソプではないと考えられている。中世においては、スープ、ピクルス、ミートパイなどに、苦味を添えることを目的に使用された。

日本に伝えられたのは明治末期だが、最近まで普及しなかった。


肉や魚の臭み消し、料理の彩りや香りづけ、また多くのリキュールに材料の一つとして使用されている。


バンクスの本草書には、ヒソップは口内のあらゆる病気を治療し、人間の体内の寄生虫を駆除すると記述されている。

実力の割にはなんとも気の毒なハーブです。ある時、某夫婦と千葉県のハーブ園に行ったとき、私がヒソップを勧めたのですが、奥さん「これって、ヤナギハッカだから、ミントの仲間でしょう?私はミントが嫌いだから、これは要らない」との返答が帰ってきました。「ハッカとついても、別物なのに・・・」と私は思ったのでした。wikiの記述も、ここで挙げた分量しかなくて・・・



今日のひと言:それでも、私は、花のハーブティーは、一級品の味だと主張します。



@@ヒソップ栽培の実際と使い方:地中海を原産とする他のハーブと同じく、石灰質の土壌を好み、多湿を嫌います。この条件を満たして栽培するなら、極めて作りやすいハーブです。株が成長したら、一回り大きな鉢に移植します。ただ、多湿を嫌うので、プラスティック製より素焼きの鉢に移すと良いです。その際、鉢に入れられていた株の下のほうは手で幾分かいじくりまわし、底の根が絡まった部分を崩して植えます。上部の方も少し崩します。(「根鉢を崩す」と言います。)この操作をすると、後の成長が促進されます。

葉も香りが良いですが、花を集めてハーブ・ティーにすると、極めて美味です。(ハーブの真骨頂はティーにある、と喝破したハーブ園社長がいます。千葉県の大多喜ハーブガーデンの社長さん。)
また、私が愛して止まないリキュールの最高峰:シャルトリューズ(Le Grand Chartreuse)は、ヒソップで最後に香り付けされます。



   ハーブにまつわる過去ログ

https://iirei.hatenablog.com/entry/20070228/1172635132

:ミードとシャルトリューズ

https://iirei.hatenablog.com/entry/20081013/1223879664

老子問答:ヒソップティー

https://iirei.hatenablog.com/entry/20080928/1222587875

:ハーブ:ホアハウンド(クロニガハッカ):苦さはダテじゃない!!









今日の一品


@ラムとキュウリの炒めもの・ローズマリー風味


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ローズマリーは、とくに羊肉に合う、とされます。キュウリはたまたまあったもの。味は塩のみ。

 (2020.08.09)



@モヤシ、キクラゲ、クコの炒めもの


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貧乏でエンゲル係数が高い我が家では(でも、買いたいものがあれば食糧以外でも買います)、モヤシをよく食べます。30円くらいで一袋買えるので貧乏人の味方です。今日は、表題の食材のほか、塩、ナンプラータラゴンで味付け。ナンプラーの臭みをタラゴンで中和したのです。

 (2020.08.11)



@ある日のお弁当


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私は、週5日出勤として、月、水、金曜日には弁当を作って持っていきます。原価は200円くらい。その特徴は、自分で調理したものも、出来合いの総菜を買ってきたのも、分け隔てなく箱に入れること、その内、ゆかり、梅干し、ミニトマト、ソーセージ、鮭は不変です。あとのは、適当に詰めます。この日は、カニカマ、スーパーの油淋鶏を詰めました。あらかじめ調理は終わっているので5分で弁当作り完了。夜詰めて、冷蔵庫に入れておきます。難しく言えば、『荘子』の万物斉同を実践しています。

 (2020.08.12)



アピオスティー


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id:jun_111230(スイマー)さんからもらった情報で、アピオスの花のティーを飲んでみました。ムラサキ色の花から青いティーが出来ました。味とかは特に感じませんでしたが、ずっしりとしたのど越しがありましたね。

茶器は、中國式の、世界でもっとも進化した茶器を使いました。(↓)


iirei.hatenablog.com







今日の四句


自転車の
道にはみだす
粋な草


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植え込みに雑草を生やさぬために植えられた可憐な花の草。道にはみ出したらダメでしょう。

 (2020.08.07)



オモダカ(沢瀉)の
葉裏白きに
夏を見る


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オモダカは、近縁にクワイという食用野菜があります。

 (2020.08.09)



子カマキリ
キリコちゃんとぞ
命名


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前回出てきたカマキリに、命名しました。写真は弟。ペットですね。寿命は一年限りだから、あと腐れなし。

 (2020.08.09)






あったら面白い飲み物:ビールの炭酸割り

 (2020.08.14)  (自由律俳句)








バンクシー小劇場(不定期:動物のことを主に語ります。)


*ショルダーバッグとヒアリ(火蟻)


私はショルダーバッグを地面に置いた
しばらくすると一匹の蟻が
バッグに登山していた。
微笑ましい風景。
でもこれが
火蟻だったなら、
私の命に
関わる。


 (2020.08.07)






写真集


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白百合の整列



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ベンチにむすゼニゴケ(2020.07.25)
 乾くと真っ白になり、人は気にせずベンチに座る。



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殺戮の後(20.08.13):伸び過ぎたクサギを伐採。なに、すぐまた成長します。






お知らせ:これまで基本6日に一回ブログを更新してきましたが、会社に出勤する当日の朝早くにやっていました。・・・少々無理があるので、今回のブログ以降は、土曜日か日曜日に、つづめれば7日に一回、更新していきます。この場合、6日か8日ごとの更新になるので、平均して7日に一回になるわけです。よろしくお願いします。(土曜日に更新した場合、その翌日の日曜日にも更新することはありません。)

人名が付いた食べ物:けっこうあるぞ。カルパッチョ、麻婆豆腐・・・

人名が付いた食べ物:けっこうあるぞ。カルパッチョ、麻婆豆腐・・・


私は助六寿司が大好物です。海苔巻きと稲荷寿司をメインに据えた寿司。この食べ物の名称はたぶん歌舞伎の演目「助六」から来ていると思われます。実際調べてみると

助六寿司の「助六」は、歌舞伎十八番のひとつ。「助六所縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」の通称で、主人公の名前でもある「助六」に由来する。
助六の愛人は吉原の花魁で、その名を「揚巻(あげまき)」という。
「揚巻」の「揚」を油揚げの「いなり寿司」、「巻き」を海苔で巻いた「巻き寿司」になぞらえ、この二つを詰め合わせたものを「助六寿司」と呼ぶようになった。
一説には、助六が紫のハチマキを頭に巻くことから「巻き寿司」に見立て、揚巻を「いなり寿司」に見立てたともいわれる。
「揚巻寿司」ではなく「助六寿司」となった由来は、江戸っ子らしい洒落であえて「助六」の名を使ったとする説や、この演目の幕間に出される弁当であったからという説もあるが、単に外題が「助六」だからと考えても不自然ではない。

・・・といった解説があります。http://gogen-allguide.com/su/sukeroku.html

ほかに、ロッシーニ風ステーキ、金太郎飴、麻婆豆腐なども思いだされます。麻婆豆腐は、麻おばあちゃんが考案した料理ということです。外にはどうかと調べてみますと、


人の名前がついてる料理で、ジンギスカンが出てくる方がスゴイです。言われてみればそうですよね。その発想は無かった。(筆者注:ジンギスカン鍋のことです。)

とりあえず、今まで出てないものを思いつくまま挙げてきます。

ビーフ・ストロガノフ
ロシアのストロガノフ伯爵が深夜に小腹が減って厨房にあったものででっち上げたとか。

シャリアピン・ステーキ
歯痛に悩まされていたオペラ歌手フョードル・シャリアピンのリクエストで、帝国ホテルの料理長・筒井福夫が考案した料理です。肉を柔らかくするためタマネギのマリネソテーになっています。

@ピッツア・マルゲリータ
ナポリのピザ職人がマルゲリータ王妃をお迎えするために考案したピザで、イタリア国旗の赤(トマト)、白(モッツァレラ)、緑(バジル)を使っています。

カルパッチョ
イタリアの画家ヴィットーレ・カルパッチョの名前をとって名付けられました。カルパッチョの展覧会開催中に、地元のレストラン「ハリーズ・バー」で考案されたというのが通説です。

@ドリア
イタリア貴族のドリア一族のために作られたと言われています。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1244491332 (抄)

案外いろいろあります。



今日のひと言:むかし明星株式会社のインスタント・ラーメンに「劉昌麺」というのがありました。その当時には珍しい唐辛子をふんだんに使ったもので、四川省の料理人:劉昌さんにアドバイスを求めて製品化した商品でした。美味しかったな。今は販売されていません。酒にも「アメール・ピコン」という程よい苦さの一品があり、フランス軍人・ピコンさんがつくりました。兵士の健康増進のためでしたが、これを飲みたくて仮病を使う兵士が多かったとか。





今日の一品


@ブラウンマッシュルームのステーキ・タラゴン風味


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キノコ類の栄養価は、肉・魚に匹敵します。今回はブラウンマッシュルームの大ぶりのものを、オリーブオイルと醤油で炒め、香り付けにタラゴンを使いました。念のためレンジで2分チン。(焼きすぎてちょっと焦げ、タラゴンの風味もかなり飛びました。こげた味のあとには、キノコの風味がしました。)

  (2020.07.27)



@TSG(卵敷きご飯)
 

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普通の方はたまごかけご飯(TKG)を食べますが、私は敷いて食べます。何といっても白身が生のままだと、気持ち悪いのです。お茶碗に卵一個落として醤油と絡め、レンジで40秒。そこにご飯を落とします。卵は冷蔵庫から出したては冷たいので、なんらかの方法で温めるのです。

 (2020.07.28)



@ブランデーとカンパリのカクテル


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普通組み合わせそうもない2種の酒を2:1くらいで混合。カンパリの苦味を取り入れたかったのです。美味。ほかにも、ジェット(ミント風味の緑の酒)、イカリソウ酒、梅酒なでも試しました。だいたい風味はブランデーではなく、割る酒で決まります。

 (2020.07.28)



ライ麦パンとカマンベールチーズトースト


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ライ麦パン(この場合「5Grain Bread」)とカマンベール、良い組合わせです。ドイツとフランスのマリアージュ(結婚)。

 (2020.07.29)



@豚・ナス・金時草のさっぱり煮


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本来は豚のしょうが焼きでしたが、金時草を入れようと考え、酢で味が冴える金時草の特性に鑑み、さっぱり煮にしたわけ。刻んだショウガを豚肉と炒め、取り置きし、豚脂いっぱいの同じフライパンで油を好むナスを炒め、豚肉を再投入、塩と酢を入れて煮込み、最後に金時草を投入。

 (2020.08.02)






今日の五句


農薬を
ものともせずに
クローバー


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 (2020.07.23)



まん丸に
新芽が膨らむ
リュウゼツラン


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 ‘2020.07.23)



浮草が
苔に見えるや
職業病


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 私は最近、業務で苔の栽培をしています。

 (2020.07.29)



クワ捨てる
蚕も人も
喰えるのに


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 (2020.08.04)



吾・死神
何を刈るのも
自在なり


ジャングルのような庭の草刈りをしていて。

 (2020.08.07)





写真集

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削りカス


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キャタピラー






バンクシー小劇場(2詩)


*カマキリ(螳螂)拳:敵が攻撃を防御してもしなくても連続技で攻撃を繰り出す。そして斃す。


(バトルの目的は、敵を殺すことだから。実在の中國拳法に「螳螂拳」があります。けだし中國拳法最強。漫画『男組』参照、架空の拳法ばかりの『北斗の拳』や『魁!男塾』とは格が違います。)





*子カマキリ


2日前の夜、我が家の中に
入ってきていた子カマキリ。
室内では餓死するかもと
捕まえ外に出そうとしたが
コイツはすばやく逃げた。


これは餓死確定と思われたが
我が家にはゴキブリがたくさんいて、
子ゴキブリを補食できるだろう。
――心配なしか。
アイツは家の中で成虫になれるかも。


(ref.カマキリとゴキブリは同族の昆虫。肉体の組成も近いだろう。)

 (2020.08.05)

iirei.hatenablog.com

「常山の蛇」(孫子)と食用野草のクサギ

「常山の蛇」(孫子)と食用野草のクサギ


中国の古典『孫子』(九地篇:5章)に「常山の蛇:じょうざんのへび」と言う言葉が出てきます。これは、常山に住むヘビ(率然とも言う)が、頭を掴むと尻尾が、尻尾を掴むと頭が、体の真ん中を掴むと頭と尻尾が攻撃してくると言うように、攻防一体の理想的な軍隊の喩えに使われる言葉です。


ところで、NHKEテレの「こころの時代」と言った、インナートリップ系の番組を見ていたら、禅僧たちが盛んに木の葉を摘んで来て、食べられるように加工していました。そして、驚くべきことに、この植物(樹木ですが)を「常山」と呼んでいました。この樹木こそが私の知る「臭木:くさぎ」を指していたのですね。(この番組の講師は山川玄宗さん:正眼寺住職)


名前のとおり臭い木ですが、オヒタシ、佃煮などを作って重宝します。でも、どうしてクサギのことも「常山」と言うのでしょうか。それは謎です。ものの本によれば、この常山という植物は本来確かユキノシタ科の別種の植物であったということです。クサギは樹木の中でも生命力が強く、ちょっとイジメたくらいでは、すぐ芽吹きます。根を抜かない限り死にません。このあたりの不死身さが「常山」と言われる由来なのかもしれません。自然界では絶滅しかけていたクサギ2株を「救助して」庭に植えたのが運の尽き、毎年蔓延ります。まあ、いくらかは食べているのですがね。禅僧たちも、この生命力にあやかろうとしていたのでしょう。



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色々な姿のクサギ



そのクサギについて、私の著作『野草を食べる・滋味(JIMI)!!』から引用します。(一般には売られていません。)

クサギ(臭木)・(木本植物・クマツヅラ科)  夏から秋
 
 クサギは、ハート型のちょっと濃い緑をした対生の葉を持ち(ただし若葉は薄い緑)、ちょっと漢方薬を思わせる甘い匂いをしています。この匂いが悪臭と思われたのでこの名が付いたのでしょうが、私にはむしろ良い香りに思えます。都会でも、空き地などに逞しく生えていることがあります。切られても再生する生命力の強い木です。高さは最大3mほどになります。一番特長的なのは、秋になる実で、なんだか人工的なブルーのビー球のような実を、赤いがくが取り囲んでいて、とても印象的です。この時に、実物を確認すれば、忘れることはないでしょう。夏の5弁の白い花も清楚です。この実は、切花として茶人に好まれるということです。また、この実を使い染物も出来るとのこと(広辞苑)。クマツヅラ科の植物は、有用なものが多く、ハーブのレモン・バーベナも、香りの良い植物です。クサギについての情報は、以下のホームページに詳しいです。
http://www48.tok2.com/home/mizubasyou/96kusagi.htm


 (調理法)佃煮
やわらかい枝についた葉を枝ごと摘み、枝は捨てて草木灰で3分ほど煮ます。それを何回か水を取り替えて洗い、一晩水に晒します。この時点で臭みは抜けます。これを刻み、あとは砂糖、醤油で水分が飛ぶまで煮つめて出来上がりです。冷蔵庫に入れておけば3ヶ月は持つでしょう。新葉がいいので、初夏までが取りごろでしょうが、木を切ったらまた伸びてくるので、その場合はその時取ればいいでしょう。癖がなく、結構いい味の一品です。海苔の佃煮にも似た味です。お試しあれ。私が「クサギの佃煮」を知ったのは、甘糟幸子さんの「野草の料理」(中公文庫)でした。なんと、嫌われ者の「やぶがらし」の料理も紹介されている、ユニークな本でした。ただ、残念ながら、現在絶版状態であるということです。


(注):「野草の料理」は、神無書房から、復刻・出版されているようです。


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クサギの佃煮(2020.08.02)



今日のひと言:このレシピはちょっと古いです。一つに、クサギクマツヅラ科ではなく、最近のAPG分類体系ではシソ科に分類されたようですし、調理法には必ずしも草木灰は要りません。よく茹でて一夜置いておき、水を取り換えながら2、3回洗えばよいようです。どうしても草木灰を使いたければ、布で草木灰を水のなかで粉状成分と固形分を分け、その液を使うと良いです。砂を嚙むような食感を味あわないためにも必要です。最近試すと、ただ水で茹でるより、搾り草木灰を使ったほうが美味しいように思えます。(アクが少ないほうが良い)




野草の料理 (中公文庫)

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野草の料理

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漢方294処方生薬解説 その基礎から運用まで

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野生の食卓

野生の食卓




今日の一品


@モロヘイヤとひき肉のスープ

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弟作。鍋でお湯を沸かし、ひき肉、モロヘイヤ、ネギを加え、牛乳、バター、味噌、塩を投入。栄養満点。

 (2020.07.16)



@クワとキャベツの炒めもの:アマニオイル


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クワの葉はゴワゴワしているので、多めのオリーブオイルで炒め、刻みキャベツをアマニオイルと塩ともに加えてさらに炒め、クコの実をいれて少々熱を通し、完成。これはアマニオイルの効果か、甘い香りがしました。

 (2020.07.19)



@五味子酒(ごみししゅ)


漢方の生薬。wiki(朝鮮五味子)では、以下のように記載されています。


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チョウセンゴミシ(朝鮮五味子)は、マツブサ科の植物の一種。学名Schisandra chinensis。
北海道、本州北部、中国、朝鮮半島アムール川流域、樺太に分布する落葉性つる植物。
雌雄異株で6-7月頃に淡黄白色の花を咲かせる。


果実は赤く熟する。この果実は五味子(ゴミシ、朝鮮語:オミジャ、満州語:misu hūsiha)という日本薬局方に収録された生薬であり、鎮咳去痰作用、強壮作用などがあるとされる。「五味子」の名は、甘味、酸味、辛み、苦味、鹹(塩味)を持つことから名付けられ、植物そのものの名前ともなった。


五味子は精油成分としてシトラール、セスキテルペン類としてα-chamigreneなど、リグナン類としてschizandrinやgomisin A(英語版)などを含み[1]、小青竜湯、清肺湯、人参養栄湯などの漢方方剤に配合される。また、五味子茶や五味子酒としても利用される。
健康増進のため、チョウセンゴミシのつるを風呂に入れ、入浴する伝統の民間療法が、長野県阿智村喬木村周辺にある。

・・・これを35度のホワイトリカーに漬け、リキュールにしたわけです。半年後の熟成が楽しみ。

 (2020.07.20)






今日の一首


喜びに
飛び跳ねたるか
子ガエルや


決して轢かるな
殺されるなよ

 (2020.07.21)






今日の五句


初に見る
水路の壁に
ミミズ這う


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ミミズは、水生動物かと思いました。

 (2020.07.21)



夏の朝
粛然たりき
草刈らる


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 (2020.07.21)



寝てみえた
轢かれた猫の
息もせず

 (2020.07.21)



オリオン座
どこでも見える
ロッカーにも


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 (2020.07.22)



ヤブガラシ
あまたの虫の
食堂さ


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スズメバチさえ呼ぶけど、この最凶の野草は、蜜を豊富に出します。

 (2020.07.24)







バンクシー小劇場 (不定期)


ヘビににらまれたカエル:::身がすくむ

ヘビににらまれたヘビ:::見つめあう

 (2020.07.07)


@@謎の画家、バンクシー。かれは動物を使った絵を描くことが多いので、それにあやかり動物関係で浮かんだ詩をアップするコーナーです。@@



写真集


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枯れたアーティチョーク



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モネの絵!