2012-01-01から1年間の記事一覧
大往生したけりゃ医療とかかわるな (幻冬舎新書)作者: 中村仁一出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2012/01/30メディア: 新書購入: 16人 クリック: 210回この商品を含むブログ (48件) を見る なにやらただならぬ題名のこの本、際物好きの「幻冬舎」から出版され…
この2012年下期の朝の連続テレビ小説(朝ドラ)は、平均視聴率17%強の低空飛行の状態ですが、私は結構面白いと思います。まず、脚本が民放で高視聴率を上げた遊川和彦さんで、「女王の教室」、「家政婦のミタ」など、問題作をつぎつぎと手掛けていま…
以前、特異な画家・曾我蕭白(そが・しょうはく)を取り上げた際、関連文献を漁っていたら、蕭白とおなじようなテイストの絵師として、今回取り上げる河鍋暁斎がいました。そこで図書館で彼に関する本を借りてきました。 曾我蕭白とピカソ〜美しくないアート…
私は、水上勉(みなかみつとむ・みずかみつとむ)さんの作品については、「雁の寺」とか「金閣炎上」などの小説、あるいは「土を喰う日々」などのエッセイで接してきましたが、彼の処女作といえる小説「フライパンの歌」を読みたくなり、図書館にはあいにく…
糖類(炭水化物)の代謝異常が糖尿病であるとすれば、脂質の代謝異常が高脂血症です。私はかねてより、糖尿病予備軍で季節に一回、年4回血液検査を受けていますが、最近のデータでは高脂血症のもとになるLDLコレステロールがちょっと高くなっていて、この際…
佐藤春夫は、文語体の詩の名手です。以下のような詩が特に有名です。海辺の恋 こぼれ松葉をかきあつめ をとめのごとき君なりき、 こぼれ松葉に火をはなち わらべのごときわれなりき。 わらべとをとめよりそいぬ ただたまゆらの火をかこみ、 うれしくふたり手…
昔、「吉田学校」という映画がありました。「優れた」政治家・吉田茂のもとに集まった政治家志望の若者を描いた映画であると、私は思っていますが(違ったらごめん)、その吉田を主人公にした渡辺謙主演のNHKのTVドラマ「負けて、勝つ」が、実は「負けて、負…
れっきとした陸上植物なのに、味覚や食感が海とか水辺に生える植物に似ているという理由で、「岡**」と呼ばれる植物がいろいろあります。今回はそれらの植物を取り上げてみようと思います。他にも、海のもので陸上のものを言い換えたようなものなども取り…
いま、私は「定本 佐藤春夫全集 第1巻」(臨川書店)を紐解いて、佐藤春夫(1892−1964)の詩を読んでいます。なかなか面白い詩が多いですから、その内幾つかを取り上げてみます。 四行詩 淫蕩な女が 純潔な詩集を愛読した 純潔な詩集の著者が 淫蕩…
和菓子の成分として、小豆は不可欠です。この素材による「餡(あん)」は各種和菓子の最重要素材です。一方、チョコレートは洋菓子の要所要所に使われています。和菓子の王と洋菓子の王の対決です。ここで両者の「栄養価」を比較していきます。 まずは小豆。…
「左前」と「左団扇:左ウチワ」、よく似た言葉ですが、意味が正反対です。「左前」というのは 左前(ひだりまえ) 1.着物の右の衽(おくみ)を左の衽の上に重ねて着ること。死者に着せる経帷子(きょうかたびら)はそうする習慣がある。 類:左衽(さじん…
私はキノコが好きで、キノコ栽培・販売会社に勤め、マイタケやエリンギ、シメジ(正確にはヒラタケ)の栽培に携っていたことがありますが、自分でもクリタケ、アガリクスなども栽培したことがあります。(いわゆる幻覚を起すマジック・マッシュルームには目…
昨今、日本ではオランダの画家、フェルメールが人気で、今年開かれた展覧会には多くの人びとが訪れたとのこと。なかでももっとも人気だったのは「真珠の耳飾りの少女」(別名:青いターバンの少女。) 真珠の耳飾りの少女 ところで、フェルメールのこの作品…
私は以前、YEN(円)の安定度を示すため、IYCという指標を考案しましたがhttp://d.hatena.ne.jp/iirei/20071108#1194518171 :IYC(円の危険度指数)およびIEC,IDCについて 今回は、暴落著しいEURO(ユーロ)の代わりに、通貨として持っているほうが有…
私のブログによくコメントを下さる「レモンバーム」さんが挙げていた本を読んでみました。原題は「ノーモア・マリッジ」(情報センター出版局)、改題して「僕が結婚をやめた理由」(PHP文庫)です。吉村作治さんは高名なエジプト考古学の学徒であり、早…
中国最高の歴史書「史記」の著者、司馬遷は極めて興味深い人物です。表題にある「天道是か非か(天道是邪非邪)」は、その史記を貫く大テーマです。私は大学教養課程のころ、司馬遷=史記に関する授業を聴講していましたが、このときの講師もこの「天道是か…
全4回に渡る「太平洋戦争」を巡る将官の話。 不規則にエントリーします。その4(完結)。大西瀧治郎→ 戦争用語で、「必死」と「決死」というのがあります。似ている様で結構違います。「決死」とは「死ぬことも覚悟の厳しい任務」であり、作戦終了後は「帰…
いつだったか、私はあるスーパーで、「イズミ鯛」の刺身を目にしました。身の見た目もなるほど鯛のようで、これも色々ある鯛の一種かと思い、購入、食卓に乗せましたが、あとでこの魚について調べてみると、これは海で獲れる鯛の仲間(黒鯛とか)の仲間では…
とうとう、マンガの世界に、「文字を主役にした」作品が現れました。伊藤悠(いとう・ゆう:女性漫画家)が小学館の「月刊!スピリッツ」に連載中の「シュトヘル(悪霊)」です。2012年5月現在6巻まで出ています。第16回手塚治虫文化賞新生賞受賞。(朝…
表題のことはかねてより考えていたことですが、他のブロガーにも同じようなことを考えていた人もいるようです。そのやり取り: iirei:私はかねがね思っているのですが、イヌは「土」の動物、ネコは「火」の動物であろうかと。 ネコは上下に移動するのが得意…
パイプユニッシュ→最近、たまにテレビで放映されているCMが気に入りません。それはジョンソン株式会社が売り出している「パイプユニッシュ」です。下水管に詰まった髪の毛を溶かして分解させる商品だそうです。ジョンソンのHPに、以下のようにあります。新し…
ここに、時事問題を極めて鋭く分析するブログがあります。ひとつ引用するとひとつの市場を「蒸発」させてしまうほどの技術革新を「破壊的技術」と呼ぶことがあります。破壊的技術(はかいてきぎじゅつ、英: disruptive technology)とは、従来の価値基準のも…
アングロ・サクソン民族とスラブ民族は、昔からライバル関係にありました。たとえば、19世紀・いわゆる中央アジアを巡って、アングロ・サクソンのイギリスとスラブのロシアは激しく敵対していました。この状況のことを「The Great Game」と呼び慣らされて…
羽根のない扇風機と言いますが、dysonの扇風機の場合、正確に言うと、羽根がないのではなく、羽根は内臓されていて、本体下部の空気取り入れ口から空気を取り込みながら、羽根が回転し、上部の「わっか」のような部分から風を吹き出す構造になっています。大…
ダンス特集その1(全2回) ヨハン・シュトラウス2世 (wiki)→ ヨハン・シュトラウス2世と言えば、世に「ワルツ王」という通称があり、実際ゴージャスでサービス精神旺盛で、しかも芸術性の高い音楽を量産したことで知られます。ワルツとしては「美…
老子特集その2(全2回、完結) 新井満(あらい・まん)さんといえば、秋川雅史さんが歌い、大ヒットした「千の風になって」の原詩であるメアリー・フライの歌詞の的確な訳をし、その上、曲も付けたというマルチ人間で、芥川賞受賞作家でもあり、写真家、環…