虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「当事者研究」@浦河べてるの家:患者による斬新な精神健康メソッド

知人に奨められ、『べてるの家の「当事者研究」』(医学書院:初版2005年)を読んでみました。ここに言う「べてるの家」は北海道浦河町にある社会福祉法人。就労サポートセンターべてる、就労継続支援B型事業所ニューべてるなど、主に精神障害者の支援、…

蘇る薩長同盟の悪夢:安部晋三と麻生太郎

この二人の政治家は、知能指数が低く、世襲政治家ということなどが共通しています。このような議員は、与野党問わず、また衆参問わず生息しています。ただ、この二人はこれらの傾向が顕著なのですね。プラス、お金に汚いことも抜群です。 安部の場合、話題の…

『知識ゼロからの史記入門』(書評)::横山光輝・挿絵

東洋の叡智・司馬遷の『史記』は、大学時代教養課程の授業で取ったことがあり、私に得も言われぬ感銘を与えました。そのときの知見は、以前もブログにしました。http://d.hatena.ne.jp/iirei/20121011#1349950304 :天道是か非か〜〜司馬遷の慟哭このエント…

古賀春江:日本におけるシュルレアリスムの魁(さきがけ)

ブログ友のid:SPYBOYさんが言及されていた日本のシュルレアリスムの魁(さきがけ:先駆者)、古賀春江(こが・はるえ)さんに興味が湧いたので、図書館から画集『日本の水彩画5 古賀春江』(監修:匠秀夫、編著:古川智次/第一法規株式会社)を借りてきて紐…

老子と尹喜(いんき:関守)の交流〜心意気に感じる

@_@老子は、古代中国の哲学者。活躍した時代には諸説ありますし、老子が誰であったかも定かではないのです。架空の人物であるという説も根強くあります。ただ『老子』と言う書物は現代に生きる我々にとって、極めて重要な実質とメッセージを持っていると思…

『君の膵臓をたべたい』:自己完結型だった「僕」が変身するまで

表題の本は2015年に出版され、累計150万部売れたという「住野よる」のベストセラー。実写版で公開されていて、アニメ映画でも取り上げられるらしいです。そもそも「膵臓:すいぞう」というのは、極めて重要な臓器で、ここがガンになると、最悪5年生…