2018-01-01から1年間の記事一覧
スイートピー(毒草)とヒヨコマメ(食用)の分岐点 往年の松田聖子のヒット曲「赤いスイートピー」は彼女を代表する名曲の一つであり、いまでもカラオケでこの曲の存在を知り、練習することで持ち歌とする若い女性も多いと思われますが、このスイートピーと…
その道の先達の女性との恋:私の恋愛遍歴の1エピソード(散文詩) 私は、都市的生活に嫌気が差し、某グループが群馬県の山奥で展開していた、都市と田舎をつなぐ活動に従事していました。植林したてで、弱い杉の苗を保護するのが任務でした。でも、私には私…
彫刻あれこれ:人体美の雛形(円空からジャコメッティまで) 卑近なところで言うと、太田市立中央図書館には3体の彫刻が飾られています。すべて女性像です。これってなにかの作為があるのでしょうか?彫刻家が男性で、異性への関心に任せて女性像を制作する…
坂本龍一氏と森下礼(私):どこか似ている? 当時私は東京大学3年目(留年1回)の学生でした。この時期に漏れず、私も進路・その他で悩んでいました。ただ当面は、理科系から文科系に文転、漫画を書き、演劇をやり、フランス文学を研究するのだと決めてい…
ランボーの詩:「大洪水の後」(詩の価値を自ら落とす?) 象徴主義の詩人だったアルチュール・ランボー(Arthur Rimbaud)は15歳で天才の名をほしいままにし、わずか20歳で詩を捨てましたが、彼の残した詩たちは、奇跡の作品群として、今日でも読まれて…
川は、人の美醜を映す鏡である。:誰が言ったか?この格言 『イソップ物語』に「欲張った犬」のお話があります。その犬は骨を咥えていて、川面に映った自分の姿を「別の」犬であると認識して、その犬の咥えた骨も自分のものにしたくなり、吠えて威嚇したとこ…
国:圀と國と邦の語源(プラス名曲「威風堂々」のこぼれ話) 国という概念・言葉は中国史に限らず、およそ人間が活動する場なら、必ず必須になるものです。ここでは3つの「国」に 関する話題を書きます。 1)圀・・・水戸黄門、すなわち水戸光圀。このクニ…
「心なき身」の色気:西行法師の『山家集』 @心なき 身にもあはれは 知られけり 鴫(しぎ)立つ沢の 秋の夕暮れ この歌は西行(1118-1190)の代表作の一つである歌で、新古今和歌集に収録されています(秋)。そして表題の『山家集』は主に西行の歌…
「r>g」:ピケティの式の意味と意義~現代の『資本論』 フランスの経済学者:トマ・ピケティの『21世紀の資本』は2013年に出版され、フランス語の原典で900P超、日本語版でも700P超の大部な本ですが、世界で50万部売れ、ベストセラーになりま…
精力絶倫になるか?イカリソウ酒(碇草酒) メギ科のこの植物は、オスの山羊が貪り食い、メスとのセックスに励むので、「淫羊霍:いんようかく」(淫らな山羊が食べる豆に似た草)とも呼ばれ、茎と葉のつき方から「三枝九葉草」、花の形から「“碇”草」とも呼…
本格派のブログを目指したのが「はてなダイアリー」、 大衆的なブログを目指したのが「アメバブログ」だったろう。 私は両方並行して書いていたことがある。 はてなダイアリーで13年、アメバブログでは2年半。 アメバブログの場合、「特に書きたいテーマ…
この世界の片隅に コミック 全3巻完結セット (アクションコミックス)作者: こうの史代出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2009/04/28メディア: コミックこの商品を含むブログ (8件) を見るこの世界の片隅に (特装限定版) [Blu-ray]出版社/メーカー: バンダイビ…
桑と納豆の出会い:素晴らしい、でも・・・ 以下の文章は、友人が関わった商品、「納豆を乾かし、表面に桑の葉(クワのハ)の粉末をまぶしたお菓子」の推薦文です。「モバイル☆710」のひとつ、「桑抹茶塩味」はなかなかいいです。まず、桑葉粉末をまぶす…
ショパン(1810−1849:ピアノの詩人)とバッハ(1685−1750:音楽の父)、どちらも西欧音楽上のビッグネームですが大きな差異があります。 https://youtu.be/0gM4dWVc0fM (ユーチューブ、クリックしてください) 別れの曲 (ショパン):wiki…
理不尽な業務命令(雇われ人はつらいよ) (これは、森下がある塾で働いていたときに課された仕事・・・数学の問題作成・・・についての記述です。ちょっとヘマをして、そのことのペナルティーとして課された仕事です。) 19:40 指示; @@これまでお…
勉強の楽しさを教える家庭教師 勉強が出来ない子は、勉強のコツ、そして楽しさを知らないことが多く、科目の真髄を見ずにただ暗記させられることがしばしばです。 私は、自分が勉強を楽しんでやったおかげで、東京大学工学部都市工学科を卒業しました。(入…
私は、東京暮らしをしていた時、頻繁に下宿を変えたが、2年ほど中野区野方町にいた。酒を飲むと虎になる(?)からか、虎は野に住むから野方に住もうと考えたのだ。 この野方や杉並区高円寺には古書店がたくさんあり、私も古書は好きなので、野方の店に入っ…
NHK「極鬼」の笑止:こんなので受信料を取るな! 2018年10月8日(体育の日)に、「極鬼」という番組が放送されました。なにをしているか見ると、有名人2人がジャングルジムのような会場で「鬼ごっこ」をしていました。・・・唖然としました。民放以…
果実酒:麦門冬酒(ばくもんどうしゅ)の土の香り 私はかれこれ35年以上前から、ホワイトリカーに食材その他を漬けて、果実酒を作ってきました。一番多くの種類を漬けたのは20年前・前後でした。果実酒は様々な味が楽しめるので、おススメです。 夕べは、…
日本では、かつて(あるいは現在も)、「指定6校」という言葉がありました。それは、就職に有利な6つの大学ということで、東京大学(もっとも名声のある大学)、京都大学(もっとも実力のある大学)、東京工業大学(理科系の雄)、一橋大学(文科系の雄)…
@@!アテンション・プリーズ@@!この度、「はてな株式会社」の都合で、来春に「はてなダイアリー」が消滅すると言うので、受け皿の「はてなブログ」を開設しました。そのURLは、下の通りです。 https://iirei.hatenablog.com/ ただ当面は使い勝手の良…
まど・みちお(wiki) 詩人のまど・みちおさんは2014年2月に104歳で亡くなられましたが、有名な「 ぞうさん」とか「不思議なポケット」などの印象的な童謡の原詩を手がけておられたことを、彼の死後に知りました。彼の大体の経歴はwikiからまど・み…
「つっぴーの憂い日記」:http://d.hatena.ne.jp/Tsuda_Katsunori/20120613/1339597637 に、興味深いお話が載っていました。それは、藤原新也のエッセイ集「黄泉の犬」に収められた「メビウスの海」というエッセイからの話題で、それは・・・ 原田(正純)先…
ガウス(wiki) この二人は、数学史上、燦然と輝く二大巨星です。二人とも、自ら数学の道を選 んだエリートです。 カール・フリードリッヒ・ガウス(Carl Friedrich Gauss=1777~一1855)はドイツの数学者。「数学の帝王」の称号を持ちます。ガウス…
安倍政権下、自民党=公明党は、目立つ大きな法律制定案件で、野党と対決していましたが(安保法、共謀法、IRを含むリゾート法・・・)、その蔭でいずれは国民生活に大きなダメージを来たすであろう悪法を、野党にほとんど諮ることもなく、続々と可決、成立…
島崎藤村の『若菜集』には、青春の喜びを告げる詩が多いように思いますので、青空文庫を参照して、この大きな詩集から、出だしの方の2詩を挙げてみます。 @初恋 まだあげ染めめし前髪の 林檎のもとに見えしとき 前にさしたる花櫛の 花ある君と思ひけり や…
昔、安保条約改定を押し切った岸信介(きし・のぶすけ:安倍晋三の祖父)は、後楽園で巨人戦に熱狂する国民の姿を見て、「見ろ、大衆は野球に興じているではないか」と嘯(うそぶ)きました。安保条約に関心を持つ国民など、少数派に過ぎないと断じたのです…
@スベリヒユ(滑莧、馬歯莧、ヒョウ菜、パースレイン、プルピエ) スベリヒユ科 (夏から秋)異名が多いのは、それだけ親しまれている証拠です。 農家にとってはこれほど忌まわしい野草もないでしょう。赤い茎が放射状に伸び、丸みを帯びた葉がついたこの野…
表題の作品集は、中国の行く末を憂いた魯迅(ろじん)が、中国人への警鐘を鳴らす意味で、作家自身と作品が見事に呼応したものです。 中国文明の素晴らしさを十分知った上で、その文明を貶めることを書くのです。 収録されている作品は、老子出関の逸話の「妥…
ジャズとロックは、どこかしら発生条件が似ていると思います。(このブログは前回のクラシックブログの続編です。) : http://d.hatena.ne.jp/iirei/20180828#1535406152 ジャズについては“Jass"という言葉の意味は性行為をさすスラングだったらしいです。…