虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

ゲンノショウコ(現の証拠)の薬としての多様性:素晴らしい「副作用」

ゲンノショウコ(現の証拠)の薬としての多様性:素晴らしい「副作用」 私はここ数年来、朝の頃襲ってくる激しい下痢に悩んでいて、ヨーグルト、ビオフェルミンSなどの乳酸菌とか、消化器科で処方された神経性下痢抑制剤など、いろいろ試してみましたが、ど…

倉多江美の『エスの解放』:恐るべき心理劇(マンガ)

倉多江美の『エスの解放』:恐るべき心理劇(マンガ) 私が東大マンガクラブにいた頃は、少女マンガの全盛期で、少年マンガを読む者は、除け者扱いされる雰囲気がありました。実際、梶原一騎に代表されるスポ根マンガは嘲笑の対象になったものです。私もその…

真に謙虚な者は傷つくという傲慢さがない:キリスト教の言葉?

真に謙虚な者は傷つくという傲慢さがない:キリスト教の言葉? これはある女性から伺った言葉ですが、一聴、意味が取りにくかったです。この女性はキリスト教の信者らしかったので(日系ブラジル人)、その線の言葉かと思いました。(すなわち聖書起源) 表…

酸性雨とアルミニウム:ホントは怖いこの元素

酸性雨とアルミニウム:ホントは怖いこの元素 アルミニウムは原子番号13の金属元素、軽くて丈夫なので、チタン合金、ジュラルミン合金として、いろいろな工業製品に使われます。軍事利用も多いですね。この金属、発見・単離されたころは、「光輝く」と言っ…

『今昔物語集』:芥川龍之介が発掘したリアリスティックな説話文学

『今昔物語集』:芥川龍之介が発掘したリアリスティックな説話文学 芥川龍之介は、彼の文壇デビュー作として、『芋粥』(もしくは『鼻』:どっちだったか忘れてしまいました)をものし、この短編は夏目漱石に激賞され、「こんな作品を1ダースも書けば、文壇…

言葉2題:「目障り:目ざわり」&「茶化す」「お茶の子さいさい」

言葉2題:「目障り:目ざわり」&「茶化す」「お茶の子さいさい」 今日は、「目障り:めざわり」など、五感上不快な意味を持つ言葉について考えてみようと思います。後半は「お茶」に関する話題です。 目・耳・鼻・口・皮膚などの五感について、「さわり」…

油団(ゆとん、ゆたん)の優雅:和紙の応用の多様さ

油団(ゆとん、ゆたん)の優雅:和紙の応用の多様さ 2019年8月13日、テレビ朝日系のスーパーJチャンネルで取り上げられていたこの物体、和紙の用途の広さを物語るものでした。どういったものかをwikiで引いてみると、 油団(ゆとん、ゆたん)は、日本…

ヘルマフロディトス:アンドロギュヌス(両性具有)の周辺

*ヘルマフロディトス:アンドロギュヌス(両性具有)の周辺 この神は、ギリシャ神話の夥しい説話のなかでも、興味深いものの一つです。ヘルメス(商業、情報、泥棒の神)とアフロディーテ(愛、美の女神)の間に生まれた子で、大変な美少年だったと言います…

「金太郎アメ」:私が描いた漫画(3):ちょっと恥ずかしいけど

「金太郎アメ」:私が描いた漫画(3):ちょっと恥ずかしいけど 私はマンガクラブに1年ばかり在籍し、4編のマンガを描きましたが、そのうち2作目を公開しようと思います。ただしこの作品、描いた私自身の評価が4編中最低で、恥ずかしいのですが、それでも一…

『クラシック音楽とは何か』~ドイツ語圏の音楽大好きな著者:岡田暁生氏

『クラシック音楽とは何か』~ドイツ語圏の音楽大好きな著者:岡田暁生氏 この本(小学館:刊)の著者:岡田暁生(おかだ・あけお)さんは音楽学者で、京都大学人文科学研究所・教授(文学博士)。クラシックだけでなく、ジャズに関する著作もあります。 大…

こんな所にも見える男女の性差(謝罪、発明、お笑い・・・)

こんな所にも見える男女の性差(謝罪、発明、お笑い・・・) 以下は、ある女性に宛てて書いた手紙の一部です。(文面は他人には誰だったか解らないように加工してあります)思えば、20××年に市原でお会いした時、電話で、「(高野さんの)待ち時間が30分…

食物と身体の連関性:板海苔の啓示(豆と腎臓と耳)

食物と身体の連関性:板海苔の啓示(豆と腎臓と耳) 私はかねてから、タバコに対して、有用な代替品はないかと思ってきました。そして色々な植物を乾燥させてキセルで火をつけて吸ってみたことがあります。シソ、カキドウシ(シソ科)、ヨモギ(キク科)板海…

バレエ・コッペリア(原作の怪奇小説からの素晴らしい焼き直し)

バレエ・コッペリア(原作の怪奇小説からの素晴らしい焼き直し) 古典バレエの中でも、人気のある演目:コッペリア。原作はE.T.A.ホフマンの怪奇小説:『砂男』。この小説の結末は身の毛もよだつバッドエンドですがiirei.hatenablog.com:「砂男」(怪奇作家…

木っ端役人&潜伏キリシタン~2つの言葉の語源

木っ端役人&潜伏キリシタン~2つの言葉の語源 @「木っ端役人:こっぱやくにん」という表現がありますが、この言葉の起源は?と調べてみました。木っ端・・・切れっ端って意味で家を造ったり家具やらの木工作業をした際に出る 端材を言う言葉で小さい切れ…

ソクラテスと産婆術:宗教家より宗教的な哲学者

ソクラテスと産婆術:宗教家より宗教的な哲学者 ソクラテス(wiki) さん ばじゅつ[3]【産婆術】 〔ギリシャmaieutikē〕 ソクラテスの問答法のこと。自らは積極的なロゴスを産み得ないが、対話によって相手のロゴスの産出を手伝い、また産まれたロゴス…

Yahoo!知恵袋:その切れ味 「こんなQを出す方も出す方だが」

Yahoo!知恵袋:その切れ味 「こんなQを出す方も出す方だが」 Yahoo!知恵袋(ヤフーちえぶくろ)とは、Yahoo! JAPANが運営する、電子掲示板上で参加者同士が知識や知恵を教え合うナレッジコミュニティ、知識検索サービスである。 サービスは2004年4月にベータ…

インカ帝国はなぜあっけなく滅ぼされたのか?後世の誤解

インカ帝国はなぜあっけなく滅ぼされたのか?後世の誤解 マチュ・ピチュ遺跡(wiki) インカ帝国の概略をwikiから。海に面した急勾配の土地を利用して段々畑を作り、トマトやトウガラシは低い土地に、寒冷地を好むジャガイモは高地にと、高度に応じた農作物の…

「♪終着駅は始発駅」(北島三郎):易経ではどう解釈出来る?

「♪終着駅は始発駅」(北島三郎):易経ではどう解釈出来る? この歌はド演歌ですが、聴くに足る内容を持ちます。精神科に入院していた私の知人がこの歌が大好きでした。またあるとき、何人かのメンバーで(初対面の人を含む)カラオケ会を開いたとき、私は…

各種イモ類の栄養価を比較してみる:イモの王者はどれ?

各種イモ類の栄養価を比較してみる:イモの王者はどれ? 人の生活になくてはならないイモ類。栄養価の比較をしていきたいと思います。 取りあげるのはジャガイモ(ナス科)、サツマイモ(ヒルガオ科)、サトイモ(サトイモ科)、ヤマイモ(ヤマイモ科)、キャ…

素晴らしき職人気質(しょくにんかたぎ):自転車屋と少子高齢化

素晴らしき職人気質(しょくにんかたぎ):自転車屋と少子高齢化 職人という言葉、一般人でもない、会社員でもない、芸術家でもないというイメージを私は持っていますが、私の住むT市にも、職人と呼べる人達がいます(いました)。彼らは自らの仕事に誇りを…

マンドリン:萩原朔太郎が愛したユニークな音色

マンドリン:萩原朔太郎が愛したユニークな音色 無頼な詩人:萩原朔太郎(はぎわら・さくたろう)という人は、マンドリンをこよなく愛し奏で、よく酒を呑み、詩を練ったというお話が有名です。ただ私はこの詩人がいまいち好きではないので、マンドリンも「坊…

オープン・ダイアローグと映画『タンポポ』:依頼者との本気の対話

オープン・ダイアローグと映画『タンポポ』:依頼者との本気の対話 むかし、『タンポポ』という伊丹十三監督の映画がありました。流行らないラーメン屋を立て直すため、ラーメン通の男性の面々が、寄ってたかって女性店長(宮本信子:演じる)を指導し、盛り…

人の名前が人体や物に付けられた例:アキレス腱・包丁など

人の名前が人体や物に付けられた例:アキレス腱・包丁など アキレスはギリシャ神話の英雄で、赤子のとき、不死の泉に沐浴させられ、不死身の体になったのですが、親が握っていた部位については水が付かなかった・・・それがアキレス腱だったのですね。ここに…

人名用漢字(人名に使える漢字):良いのか?こんな漢字を使って!

人名用漢字(人名に使える漢字):良いのか?こんな漢字を使って! 女性の名前で「りさ」と読む漢字2文字は結構あります。「理沙」「理紗」「理佐」「里沙」「梨沙」などなど、沢山あります。ではと、「利差」という女性の漢字があるか、考えてみますと、「…

『豆腐百珍』と『蒟蒻百珍:こんにゃくひゃくちん』~百珍本の世界

『豆腐百珍』と『蒟蒻百珍:こんにゃくひゃくちん』~百珍本の世界 世に名高い『豆腐百珍』は、天明2年(1782年)出版された豆腐料理100種の料理本。以下の引用はwikipedia(豆腐百珍)より。 豆腐百珍では、豆腐料理を以下の6段階に分類・評価して…

悪意(malice)に満ちた童話:グリム童話の削除された話たち

悪意(malice)に満ちた童話:グリム童話の削除された話たち かれこれ40年ほど前、女性ライターが2人、共同名義(桐生操)で、『本当は恐ろしいグリム童話』というエッセイ(ないし童話の集成)を書いたことがあり、そこでは、『白雪姫』や『赤ずきん』な…

スプラウトを自家栽培する:「おうちでベジ」(タキイ種苗)

スプラウトを自家栽培する:「おうちでベジ」(タキイ種苗) これまで、アルファルファをもやし(スプラウト)にしたことがあり、成功しましたが、(これはソース焼きそばのパックを使いました。)ところがこのやり方ではチアシードは上手く行かず、頓挫して…

8050問題:現代の世相はここまで来た!:川崎の惨劇

8050問題:現代の世相はここまで来た!:川崎の惨劇 「8050(はちまるごおまる)問題」。この問題は、現代日本の抱える深刻な問題の一つです。この4桁の数字は、80=80代の老人、50=50代の中年を意味しますが、普通は80代の老人の介護に…

「♪戦(いくさ)がやってきた」:何故アメリカ軍と言わない?

「♪戦(いくさ)がやってきた」:何故アメリカ軍と言わない? 表題「♪戦(いくさ)がやってきた」は「さとうきび畑」(森山良子)の一節ですが、私にはよく解らないです。戦とは「人間」なのでしょうか?常識的には、戦争は人間や物ではなく、「事柄」「事態…

知人にプレゼントした「ロシア五人組」の音楽CD:名曲ぞろい

知人にプレゼントした「ロシア五人組」の音楽CD:名曲ぞろい 以下はこのブログの題名のごとく、知人に差し上げたCDについての解説です。(この曲たちの収録されたCDは複数枚持っていたので、そのうち一枚を差し上げた、という次第です。) CD(ロシア音楽…