虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

コンパニオンプランツとしてのナスタチウム(金蓮花)

コンパニオンプランツとしてのナスタチウム(金蓮花) 昔園芸作業にいそしんだ人なら、「金蓮花:きんれんか」という名称にお目に掛ったことがあるかも知れません。その当時はあくまで観賞用の作物で、現在のような食物としての用途はありませんでした。ナス…

『男が働かない。いいじゃないか!』:「男性学」の産声(うぶごえ)

『男が働かない。いいじゃないか!』:「男性学」の産声(うぶごえ) 社会学の一つに「女性学」という分野があることは、社会学者なら既知のことでしょうが、それに対応するものとして、「男性学」というのがあるのは、2年前の夏に東京新聞の特集「あの人に…

「柔和な現人神」+「猫は誰の物?:三角関係の解消~南泉斬猫の公案」

「柔和な現人神」+「猫は誰の物?:三角関係の解消~南泉斬猫の公案」 @私は天皇制や皇室について中立で、特に崇拝もしないし、否定もしませんが、去る2019年5月3日に、憲法改悪反対集会に7万人集まった(主催者発表)のに対し、同日の新天皇の一般…

『アセビは羊を中毒死させる 樹木の個性と生き残り戦略』(書評)

『アセビは羊を中毒死させる 樹木の個性と生き残り戦略』(書評) 植物に関心があっても、樹木について知ることがあまりない人は多分多いと思います。私も、ハーブや野菜、野草への関心は高いですが、樹木についてはイマイチです。ただ、私が4半世紀ほど前…

『空手バカ一代』の超絶バトル:真の実力者の決断とは?

『空手バカ一代』の超絶バトル:真の実力者の決断とは? この作品は、梶原一騎得意のスポコン物の一つで、作画をする漫画家が途中交代したことで有名です。前半は「つのだじろう」、後半は「影丸譲也」が担当しています。多分、梶原と「つのだ」が喧嘩別れし…

プラスティック:昔は花形物質だったのに。~水俣病の呪縛

プラスティック:昔は花形物質だったのに。~水俣病の呪縛 最近、プラスティックが砕けて微小になったマイクロ・プラスティックが環境と野生生物への有害性を示すことが話題になり、スターバックスコーヒーがプラスティック製のストローを排斥するなどの社会…

エッセイ、随筆、コラム:その違い&エッセイストで良かった!

エッセイ、随筆、コラム:その違い&エッセイストで良かった! コラムとは、新聞や雑誌などの短評欄。また、囲み記事のこと。 コラムは「円柱」を意味するラテン語に由来し、円柱状のものや縦の列(カラム)を意味するようになり、新聞などの「縦の欄」の意…

「令和」考+超高級指向のイチゴは工業製品の二の舞になるか?

「令和」考+超高級指向のイチゴは工業製品の二の舞になるか? @@「令和」考@@ 周知のように、新元号が「令和」に決まりました。このコトバについて少々考えてみました。「令」というコトバは「命令」「律令」「法令」などのように、普通は「厳しく冷た…

「ねじ式」:私が描いたマンガ(その2):『白鯨』と中原中也による霊感

「ねじ式」:私が描いたマンガ(その2):『白鯨』と中原中也による霊感 このマンガは、私がマンガクラブに在籍していた1年余りで描いた4編のマンガの第3作目です。(1979年秋・作)この作品は、落語でいう三題噺(さんだいばなし)に則り、「ネジ、…

『ミニマムで学ぶフランス語のことわざ』:ことわざは普遍的?

『ミニマムで学ぶフランス語のことわざ』:ことわざは普遍的? 私は理科系として大学に入学しましたが、理科系に失望し、第二外国語はドイツ語でしたが、第三外国語としてフランス語を取り、実際に仏文科に行けるような成績だったですが、思うところあり、結…

野菜ジュース缶の食材・栄養価・食味:2社の比較

野菜ジュース缶の食材・栄養価・食味:2社の比較 ここで挙げるのは、@:I社のジュースで、30種の野菜配合、野菜350g配合、190gです。@:K社のそれは32種の野菜と果汁で(ほぼ半分づつ)全体で280gです。 ここで、成分表をエクセル化し、両…

「ギリシャ神話」:私が描いたマンガ(その1)“サイボーグ布袋和尚”

「ギリシャ神話」:私が描いたマンガ(その1)“サイボーグ布袋和尚” 私は大学生時代、マンガクラブに1年あまり在籍していたことがあり、4編のマンガを描きましたが、今回は4つ目の(最後の)作品を公開しようと思います。この作品を描いた当時(1980…

源実朝:しいたげられた鎌倉幕府3代将軍の私歌集

源実朝:しいたげられた鎌倉幕府3代将軍の私歌集 鎌倉幕府3代将軍、源実朝(みなもとのさねとも:1192-1219)は、姻族の北条氏に政治の実権を握られ、不遇でしたが、精神世界では歌人として優れた才能を発揮し、後世に残る歌人ぶりを残しました。私…

ホリエモンと星新一(SF作家):現代を見る目の深浅

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アルフレッド・ジャリと『超男性』:20世紀の機械VS人間

window.dataLayer = window.dataLayer || []; function gtag(){dataLayer.push(arguments);} gtag('js', new Date()); gtag('config', 'UA-134703725-1'); アルフレッド・ジャリと『超男性』:20世紀の機械VS人間 AI特集その1 私は一時期アルフレッド・ジ…

「心を打つ怪我」~レトリック=トリックの妙

window.dataLayer = window.dataLayer || []; function gtag(){dataLayer.push(arguments);} gtag('js', new Date()); gtag('config', 'UA-134703725-1'); 「心を打つ怪我」~レトリック=トリックの妙 表題の文句は、私が考えたものですが、これは通常「心…

『杜子春』(芥川龍之介)と地獄:仏教を受容する中国文明

『杜子春』(芥川龍之介)と地獄:仏教を受容する中国文明 芥川龍之介は、才能のカタマリのような人で、大人向きの思わず唸るような小説、箴言、詩歌などを世に出しています。その彼はまた、優れた童話もものしています。『杜子春』、『蜘蛛の糸』、『トロッ…

身も蓋(ふた)もない凸凹の考察:倉橋由美子の論理

身も蓋(ふた)もない凸凹の考察:倉橋由美子の論理 私が倉橋由美子(小説家、随筆家)の名に初めて触れたのは、絵本「僕を探して」(シェル・シルバシュタイン)の彼女の手になる翻訳&解説のユニークさに感心したときのことです。この絵本は、円になるには…

宗教の目的は「殺す」ことである:「タウタウ教」なんかどう?

宗教の目的は「殺す」ことである:「タウタウ教」なんかどう? ここに↓挙げた写真は、かれこれ14年前の2005年に、私がキツネのお面を被り、弟に撮ってもらったものです。「タウタウ」とは、当時飼っていたイヌのタエコの名をもじったなんの意味もない言…

「いじめられっこ宋」と「征服王朝の文化」

「いじめられっこ宋」と「征服王朝の文化」 中国、漢民族の建てた王朝で、もっとも弱かったのは宋だと思われます。実際、国の一部、もしくは全部を異民族に占領されてアタフタしていたのが宋です。異民族が建てた王朝を「征服王朝」と言い、遼(契丹人)、金…

明治時代の郵便配達人は拳銃の所持が認められていた。

明治時代の郵便配達人は拳銃の所持が認められていた。 銃に関することでは、当時と今で決定的に違う点が一つあります。 郵便配達員に銃の所持・携行が許可されていたのです。(中略)上記のような世情だったため、現金書留を狙う強盗に対処する目的のもので…

朝日新聞は統合失調症だ:その症状の数々

朝日新聞は統合失調症だ:その症状の数々 朝日新聞は、リベラル系のメディアだと信じる人もいるでしょうが、実際にはそれは怪しく、その誌面には、右側の人も左側の人も噛み付くことが多いと思います。 有名なところでは、30年前(1989年)の「珊瑚事…

海藻いろいろ:頼りになる水生植物たち

海藻いろいろ:頼りになる水生植物たち 私は以前過去ログで「ハバノリ」を取りあげたことがありますが、海藻にはスゴイパワーが潜んでいるようです。 過去ログ:http://d.hatena.ne.jp/iirei/20060115 (潮風の贈り物 起死回生の食材 美味しんぼ特集その3)…

かるた色々:田中正造かるた、上毛かるた、百人一首かるた

かるた色々:田中正造かるた、上毛かるた、百人一首かるた 新年おめでとうございます!早々に辛口のブログです。 明治時代、足尾銅山の操業が元になり発生した一連の騒動を言う。足尾銅山は群馬県と栃木県の境界、栃木側にある鉱山で、江戸時代前期に発見さ…

スイートピー(毒草)とヒヨコマメ(食用)の分岐点

スイートピー(毒草)とヒヨコマメ(食用)の分岐点 往年の松田聖子のヒット曲「赤いスイートピー」は彼女を代表する名曲の一つであり、いまでもカラオケでこの曲の存在を知り、練習することで持ち歌とする若い女性も多いと思われますが、このスイートピーと…

その道の先達の女性との恋:私の恋愛遍歴の1エピソード

その道の先達の女性との恋:私の恋愛遍歴の1エピソード(散文詩) 私は、都市的生活に嫌気が差し、某グループが群馬県の山奥で展開していた、都市と田舎をつなぐ活動に従事していました。植林したてで、弱い杉の苗を保護するのが任務でした。でも、私には私…

彫刻あれこれ:人体美の雛形(円空からジャコメッティまで)

彫刻あれこれ:人体美の雛形(円空からジャコメッティまで) 卑近なところで言うと、太田市立中央図書館には3体の彫刻が飾られています。すべて女性像です。これってなにかの作為があるのでしょうか?彫刻家が男性で、異性への関心に任せて女性像を制作する…

坂本龍一氏と森下礼(私):どこか似ている?

坂本龍一氏と森下礼(私):どこか似ている? 当時私は東京大学3年目(留年1回)の学生でした。この時期に漏れず、私も進路・その他で悩んでいました。ただ当面は、理科系から文科系に文転、漫画を書き、演劇をやり、フランス文学を研究するのだと決めてい…

ランボーの詩:「大洪水の後」(詩の価値を自ら落とす?)

ランボーの詩:「大洪水の後」(詩の価値を自ら落とす?) 象徴主義の詩人だったアルチュール・ランボー(Arthur Rimbaud)は15歳で天才の名をほしいままにし、わずか20歳で詩を捨てましたが、彼の残した詩たちは、奇跡の作品群として、今日でも読まれて…

川は、人の美醜を映す鏡である。:誰が言ったか?この格言

川は、人の美醜を映す鏡である。:誰が言ったか?この格言 『イソップ物語』に「欲張った犬」のお話があります。その犬は骨を咥えていて、川面に映った自分の姿を「別の」犬であると認識して、その犬の咥えた骨も自分のものにしたくなり、吠えて威嚇したとこ…