虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「幸せ」と「生きがい」〜両者を使用する頻度の男女差?

この2つの言葉は、おおむね同じ意味内容を持っていると思いますが、使う頻度には男女差があり、「幸せ」は主として女性が、「生きがい」は男性が使う傾向があると思います。 これは以前、あるマンガで出てきたシチュエーションですが、女の子が本命の男の子…

男と女〜その微妙なバランス(リルケの混乱)

以下挙げるのは、ブログ友達のCさん(仮に)の記事に、私がコメントしたものの抜粋です。1)iirei 男という生き物は、冒険するために生まれてきている気もします。なにかと、遠くに行きたがる。危険も待っています。出生時には(確か)男:女=1.07:1.…

坂口安吾と「二流の人」〜黒田官兵衛が二流か?

黒田官兵衛特集 その2 戦後の日本人に大きな影響を与えた「堕落論」の著者・坂口安吾。私も学生時代、この作品を読んでみたことがありますが、「生きよ、堕ちよ」というフレーズが印象に残っています。彼の略歴をwikiでみると 坂口 安吾(さかぐち あん…

現在の大河ドラマは書き下ろしが多い(失敗作も)

黒田官兵衛特集 その1 むかしのNHK大河ドラマは、原作である小説を脚本化していたものが多かったです。第一作・昭和38年の「花の生涯」は船橋聖一さん、二作目「赤穂浪士」は大仏次郎(おさらぎ・じろう)さん、第六作「竜馬がゆく」は司馬遼太郎さん、と…

山の恋歌はあるのか?(海のならいくらでもあるが)

私とブログ上の知り合いのDさん(仮)がやったやり取りから、私の発言部分を挙げます。Dさんは、思い出に残る夏の歌といったテーマで綴っておられました。 私:ここで挙げられた曲では、山下達郎の「さよなら夏の日」、大瀧詠一の「君は天然色」、桑田佳祐の…

中国の傲慢さの起源:朱熹と王陽明〜格物致知を巡って

近世の中国のバックボーンになった新しい(ヌーヴェル・ヴァーグ)儒教。中でも朱熹(しゅき:朱子)と王陽明が重要です。四書五経のうち「大学」にある「格物致知:かくぶつちち」が後代の儒家に与えた影響は大きく、まずはこの言葉を分析すべきでしょう。…