虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ツンデレ大王・海原雄山〜「美味しんぼ」における父親像

「美味しんぼ」は、むかしむかし、よく読みました。料理に関する知識と人情の機微を教えてくれるので、なかなか有益なマンガだったと思います(なお、原作に極めて忠実にアニメ化もされました。)掲載誌は「週刊スピリッツ」。ただ、さすがの長期連載、コミ…

恋の二股掛けはNG!!(散文詩)

私の恋愛遍歴 その2 私の初恋の相手は、淫乱な女性でした。彼女はマンガクラブに「男漁り」をしに来る人で、彼女の「毒牙」に噛まれたのは、五指に余るクラブ員にのぼります。私はそれを知っていたので、距離をおいていましたが、東大五月祭の打ち上げコン…

初音ミク〜〜ヴォーカロイドの衝撃

ミク→http://dic.pixiv.net/a/%E5%88%9D%E9%9F%B3%E3%83%9F%E3%82%AF 「初音ミク:はつね・みく」というアイドルは、人間ではありません。電子工学的に、決められたプログラムに従って曲を歌うヴァーチャルな存在です。このキャラクターは「VOCALOID:ヴォー…

初音ミク〜〜ヴォーカロイドの衝撃

ある恋の一生〜魔の時間のずれ(散文詩)

私の恋愛遍歴 その1 私はこれまで10指に余る女性に、恋愛感情を抱き、そのうちの70%くらいの女性とは相思相愛だった。 なかでも印象に残る女性の1人、仮にUさんとしておくが、彼女とは、詩人2人を巡って知り合った。最初は山尾三省さんという詩人の…

智恵子の見た空〜智恵子抄より

あどけない話 智恵子は東京に空が無いといふ、 ほんとの空が見たいといふ。 私は驚いて空を見る。 桜若葉の間に在るのは、 切つても切れない むかしなじみのきれいな空だ。 どんよりけむる地平のぼかしは うすもも色の朝のしめりだ。 智恵子は遠くを見ながら…

筒井康隆の私説博物誌・SFとドタバタ

日本の3大SF作家と言えば、小松左京さん、星新一さん、そして筒井康隆さんです。そのうち2名が他界した今では、筒井康隆さんが気を吐いています。最近は文芸批評にも手を染め、ユニークな活動をされています。 さて、前回挙げたルナールの博物誌を意識して…