虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

七つの中国〜台湾人からの中国分割提案

中国が「世界の覇王」になる意図を隠さなくなってきたのは、21世紀を迎えてから顕著ではありますが、既に1997年、台湾人の「王文山:ワン ウェンサン::ペンネーム」氏は「七つの中国 21世紀中国の覇権主義から全人類を守るために」という刺激的な…

アシモフの「ロボット工学の3原則」:現実はSFを追い抜いたか

ここに、SFの分野で有名な「ロボット工学の3原則」を挙げてみます。 第1条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。 第2条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなけれ…

これって、悲劇?喜劇?:チェーホフの「桜の園」

何時だったか、三浦一郎さんが書いた「世界史こぼれ話」で、面白いやり取りを読みました。 悲劇作家:ぼくはきみの喜劇を観て、ぜんぜん笑えなかったぞ。 喜劇作家:そうかい、ぼくは君の悲劇を観て、さんざん笑ったけどね。 こんな感じのやり取りです。なん…

呉智英と封建主義〜それなりの合理性

「呉智英」と書いても、「ご・ちえい」なる中国人ではなく、「くれ・ともふさ」と読む、立派な日本人です。彼は、1990年代に活躍が目立った評論家であり、私も彼の本を3、4冊読みました。とくに「バカにつける薬」は愉快な内容でした。今回は、「封建…

タラゴン〜〜繊細にして豪放なハーブ

「タラゴン」と言っても、怪獣ではありません。ハーブの一種です。 以前手持ちのタラゴンをプレゼントした方の評価は: >タラゴンはなかなかうっとりするとともになつかしいかんじのいままでにない感じのハーブでした。・・・でした。 さて、タラゴンは、キ…

クレムリン・メソッド:世界を動かす11の原理(書評)

この本の著者は、現在ロシア・モスクワ在住の国際関係論の論者です。北野幸伯(きたのよしのり)さんで、ペレストロイカを実行した旧ソ連大統領のゴルバチョフに憧れ、日本の大学に見向きもせずにロシアに単身渡り、ほとんど一般ロシア人と同じくソ連崩壊の…