虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

美術

私の初期詩集:筆ペンによる絵画的な詩

私の初期詩集:筆ペンによる絵画的な詩 私がいつごろから詩を書くようになったかは、はっきり覚えていません。もっとも古い記憶では、東大マンガクラブに在籍していたころ描いたマンガの挿入詩として、ソネット(4・4・3・3の14行詩)のようなものを書…

螺鈿(らでん)と金:粋を尽くした漆工芸~尾形光琳の傑作

螺鈿(らでん)と金:粋を尽くした漆工芸~尾形光琳の傑作 「螺鈿」という言葉は以前から知っていましたが、アワビなどの貝殻を用い、漆器工芸の大きな柱として使われることをはっきり知ったのは、そう昔のことではありません。単なるカルシウムからなる貝殻…

自画像は自己愛(ナルシシズム)の産物か?:私の場合。

自画像は自己愛(ナルシシズム)の産物か?:私の場合。 表題の疑問、確かにそうかも知れません。一般的に人は画家ではないために、その自己愛の表現として画家に肖像画を依頼するのではないでしょうか。 私の自画像1 ここに、画家が自画像を描く場合、必須…

ブールデルとマイヨール:彫刻あれこれ(2)男性美・女性美

ブールデルとマイヨール:彫刻あれこれ(2)男性美・女性美 この2人の彫刻家は、中学や高校の美術の教科書で紹介されていたと記憶しています。 アントワーヌ・ブールデルはフランスの彫刻家。(1861-1929)「弓をひくヘラクレス」で名高い彫刻家…

油団(ゆとん、ゆたん)の優雅:和紙の応用の多様さ

油団(ゆとん、ゆたん)の優雅:和紙の応用の多様さ 2019年8月13日、テレビ朝日系のスーパーJチャンネルで取り上げられていたこの物体、和紙の用途の広さを物語るものでした。どういったものかをwikiで引いてみると、 油団(ゆとん、ゆたん)は、日本…

バレエ・コッペリア(原作の怪奇小説からの素晴らしい焼き直し)

バレエ・コッペリア(原作の怪奇小説からの素晴らしい焼き直し) 古典バレエの中でも、人気のある演目:コッペリア。原作はE.T.A.ホフマンの怪奇小説:『砂男』。この小説の結末は身の毛もよだつバッドエンドですがiirei.hatenablog.com:「砂男」(怪奇作家…

「いじめられっこ宋」と「征服王朝の文化」

「いじめられっこ宋」と「征服王朝の文化」 中国、漢民族の建てた王朝で、もっとも弱かったのは宋だと思われます。実際、国の一部、もしくは全部を異民族に占領されてアタフタしていたのが宋です。異民族が建てた王朝を「征服王朝」と言い、遼(契丹人)、金…

彫刻あれこれ:人体美の雛形(円空からジャコメッティまで)

彫刻あれこれ:人体美の雛形(円空からジャコメッティまで) 卑近なところで言うと、太田市立中央図書館には3体の彫刻が飾られています。すべて女性像です。これってなにかの作為があるのでしょうか?彫刻家が男性で、異性への関心に任せて女性像を制作する…