虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

2006-01-01から1年間の記事一覧

旧約聖書・創世記の問題記述

民族シリーズ その4 (4回に渡る「民族」特集。途中2回、インターミッションが入りました。これが最終回。) 以下、旧約聖書・創世記の記述を引きます。 『箱舟から出たノアの子らはセム、ハム、ヤペテであった。ハムはカナンの父である。この三人はノア…

ラム酒とインディアン

民族シリーズ その3 (4回に渡る「民族」特集。途中2回、インターミッションが入りました。3回目。) ヨーロッパから白人が北米に渡って来た時、彼らの目的は、農地としての土地の確保でした。その場合、土地の私有が大前提となります。一方でネイティヴ…

大相撲:ありえる四股名・ありえぬ四股名

(インターミッションその2) 最近、大相撲にはまっています。特にお気に入りはビールのCM「秋チャンコどぇーす!!」の琴欧洲と把瑠都(バルト)です。把瑠都なんかは、「ナターシャ」と呼んで可愛がっています。もみ上げ、おちゃめ!!まあ、格闘技として…

二桁の掛け算九九は必要か

*二桁の掛け算九九は必要か (インターミッションその1) 「浅田真央がトリプル・アクセルに失敗して転倒した。」というようなニュースを耳にすると、私は以下のように考えます。「女と男の運動能力の違いはどのくらいか?」と。男性には4回転を苦もなくこ…

中国人も侵略する(民族シリーズ  その2)

*中国人も侵略する(民族シリーズ その2) 民族シリーズ その2 (4回に渡る「民族」特集。途中2回、インターミッションが入ります。2回目。) 『・・・私たちの村の住人のひとりは、拷問にかけられ、打たれ、後ろ手に縛られたまま、柱に吊るされた。そ…

高山正之の視点

民族シリーズ その1 (4回に渡る「民族」特集。途中2回、インターミッションが入ります。1回目。) 私がマスコミに接する際、一番重視するのは、情報の正確さです。その人が抱いているイデオロギーは二の次に考えます。その意味で元産経新聞論説員で現帝…

家政学的手続数(Domestic Stroke:ドメスティック・ストローク)について

@この概念は、森下の家政学において、極めて重要なものです。都市工学の用語に「パーソン・トリップ」というものがあり、人が何かの用のため交通することを「1パーソン・トリップ」と言い、都市交通計画の基礎データとするのです。 家政学においては、家事…

「サザエさん」イコール「渡る世間は鬼ばかり」・・・その同型性

「サザエさん」の磯野家、「渡る世間は鬼ばかり」の岡倉家、小島家は、おそらく最も有名なTV上の家族でしょう。一方はほのぼのしたイメージがあり、また一方はなんとも言えない暗いイメージがありますが、家政学的な立場から見ると、同じものであることが…

自転車で浄水する

*自転車で浄水する 災害時の水の確保は極めて大変です。そしてその時手にせざるを得ない汚れた水を飲むには浄水器が不可欠です。そんなわけで今回のブログは「浄水器」がテーマです。「危機管理」を標榜するこのブログでは本流のお話です。まずは、私が失敗…

SNSの落とし穴・・・「閉鎖社会」の問題点

MIXI(ミクシイ)をはじめとするSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)ブームです。いまやMIXIをやっている人は700万人を超えるでしょう。でも、「既存の会員による紹介がなければ会員になれない」という設定には、正直違和感を覚えます。 私は…

半発明――トッテの取れるTifal(ティファール)♪

*半発明――トッテの取れるTifal(ティファール)♪ たまにTVのCMとして放送されているのが、このティファールのCM。(最近、ちょっとヴァージョンが変わったみたい。) 普通のナベがトッテを持っていることを逆手に取って、トッテが取れることで、主にナベが収…

犬夜叉・・・エンドレスなラセン階段

*犬夜叉・・・エンドレスなラセン階段 (4回に渡るマンガ特集。最終回。) マンガシリーズ その4 高橋留美子の「犬夜叉」。週刊少年サンデーに連載が始まったのが20世紀の世紀末、コミックも46冊を数えるに至った。未だに連載中。登場人物も錯綜を極め…

不条理マンガの雄・中川いさみを解体新書する

*不条理マンガの雄・中川いさみを解体新書する (4回に渡るマンガ特集。3回目。) マンガシリーズ その3 ①「・・・『このポストの中にカマキリが居ます』こんな貼り紙がポストに貼ってあったらどうか?どう対処すればいいのか? なるべく投函口に手を突っ…

水飴(みずあめ)を作りたかったのに!

*水飴(みずあめ)を作りたかったのに! 06.10.01 小麦260gを水に漬ける。 06.10.02 小麦の水を切り、ザルに入れる。 06.10.03 小麦の芽(根)が出る。一日2回水洗いしている。 06.10.04 午後3時、根がザルからはみだ…

齋藤孝の「天才論」に欠けているもの

ガロア → 明治大学文学部教授の齋藤孝氏にはおびただしい著作がありますが、「天才」に関する著作は特に目立ちます。そのうち、「天才がどんどん生まれてくる組織」(2005年:新潮選書)と「天才の読み方 究極の元気術」(2003年:大和書房)の2冊…

齋藤孝の「天才論」に欠けているもの

青年マンガ雑誌の創造性度(C値)

(4回に渡るマンガ特集。途中インターミッションが入ります。) マンガシリーズ その2 幾つかの青年マンガ雑誌を比較してみます。今回基準にしたのは、ストーリーマンガの絵柄の創造性度(C値)です。Cとはcreativityの略です。一つの掲載作品について、ア…

コントローラーが作るラブコメ・・東京トイボックス

(4回に渡るマンガ特集。途中インターミッションが入ります。) マンガシリーズ その1 「ジャンケンしよーぜ。俺はパーしか出さない。パーは心のうちを晒すことになるというが、俺はあえてパーを出す!!」とむさい男が言う。言われた女は目が点になるが、…

理髪料金の不思議

私の趣味の一つに、「捨ててあるものを拾う」ということがあります。対象は問いません。例えば、私は大学時代の先生であった公害問題の権威・宇井純さんの教えを守り、コンピュータは使わないようにしていました。ところがある時、近くのゴミ回収スポットに…

女性雑誌を分類する

女性雑誌特集 その2 やはりインターネット・カフェに行き、置いてある女性雑誌を幾つか読んでみました。雑誌の評価に使うのは、マニュアル化の程度とビジュアルさの程度です。あと、補助的、定量的にページ当りの値段。 取上げた女性雑誌は、Caz、CREA、JUN…

女の子はマニュアル好き↑?――Cazの記事

*女の子はマニュアル好き↑?――Cazの記事 女性雑誌特集 その1 右のイラストは、驚くべきものです。男性を大きく2分して、MeタイプとWeタイプに分けています。外見から男性を2分するのです。特に目につくのは「体の重心の左右」、「髪の分け目の左右」「手…

狂言回しとしての夫婦――大河ドラマ・功名が辻

*狂言回しとしての夫婦――大河ドラマ・功名が辻 広辞苑(第4版)によれば「狂言回し」とは「歌舞伎狂言などで、主人公ではないがその狂言の進行に重要な役割をつとめる役。」とある。 なにせ、今年2006年の大河ドラマ「功名が辻」の主人公の山内一豊(上…

「再チャレンジ」の笑止

*「再チャレンジ」の笑止 1990年には0.4334、2002年には0.4938・・・これは何の数字かと言うと、「ジニ係数」です。これは、所得の偏り具合を示す数字で、これが0に近ければ所得は平等で、1に近くなると不平等になるのです。12年間…

「どんどん出版しよう!!!!」

* 「どんどん出版しよう!!!!」 野草特集 その4 (5回に渡る野草特集です。なにぶん大方の人には地味なテーマなので、アップの間隔を短くしました。0回から始めたので、これで最終回。) 「野草を食べる・滋味(JIMI)!!」出版の収支以前1999年…

「野草を食べる・滋味(JIMI)!!」の記述より その3

*「野草を食べる・滋味(JIMI)!!」の記述より その3 野草特集 その3 (5回に渡る野草特集です。なにぶん大方の人には地味なテーマなので、アップの間隔を短くします。これは4回目。) (25ページ) トウダイグサ(灯台草・ノウルシ)・(草本植物・…

「野草を食べる・滋味(JIMI)!!」の記述より その2

野草特集 その2 (5回に渡る野草特集です。なにぶん大方の人には地味なテーマなので、アップの間隔を短くします。3回目。)耳よりコーナー(9) 私(森下)と野草 (30ページ) 私は、大学入学時の志望学科は理学部数学科で、現実的な事象を忌み嫌う性…

「野草を食べる・滋味(JIMI)!!の記述より  その2

「野草を食べる・滋味(JIMI)!!」の記述から その1

*「野草を食べる・滋味(JIMI)!!」の記述から その1 野草特集 その1 (5回に渡る野草特集です。なにぶん大方の人には地味なテーマなので、アップの間隔を短くします。2回目。) クコ→ まえがきです。(前書き 1ページ) 「野草を食べる」という行為…

日本の人口は減るのに家が増えるのは何故か?

*日本の人口は減るのに家が増えるのは何故か? 野草シリーズ その0 (5回に渡る野草特集です。なにぶん大方の人には地味なテーマなので、アップの間隔を短くします。今回はプロローグです。) 水路の付け替え後の道路と密集した分譲住宅・ほとんど長屋。 →…

エサ(餌)としてのレバノン人民

*エサ(餌)としてのレバノン人民 イスラエル軍と、レバノンにいる武装民兵組織ヒズボラとの戦闘がやっと一応の終息を見た。この戦闘において不可解なのは、イスラエル軍の無差別ともいえる爆撃であり、自らアラブ人の敵愾心をあおっているように思える。ま…