戦争
『君たちはどう生きるか』:吉野源三郎~その現代的意味(随想録―81) 数年前、この小説はマンガ化され、結構売れたそうだ。マンガにしなければ読まれないというのは現代的だが、それを知ったアニメ界のレジェンド・引退していたはずの宮崎駿が「次はこれ…
太平洋戦争当時の帝国職業軍人は官僚と化していた。+日本人と宗教(随想録―47) 東条英機にもっとも典型的に見られるのだが、当時の軍人は、「軍人にあらずして、官僚だった」と言えよう。東条は細かな陸軍の細則には精通していたが、発想力に乏しく、教…
「歴史を学ぶこととは、人を知ることだよ。」徳川家康を例にして(随想録―34) 若い女性と話していたら「私,歴史は嫌い」と言っていたのを受け、話したのが表題の文言です。普通中高では、日本史にせよ世界史にせよ、授業内容になっていますね。人名を覚え…
張良と陳平:漢の高祖(劉邦)を支えた2人の軍師(随想録―31) かなりレベルの高い歴史小説を書いた司馬遼太郎さんの『項羽と劉邦』では、主役の2人の人物造形が的確で、項羽は勇猛・果断でとにかく戦のプランとか実行力に長け、一人で戦争を遂行できる…
生き物としての完成度:男と女(随想録―2) 女は「完成されているから」戦争には参加しない。男には「不備が多すぎて」、戦争に参加する。命の大切さに無頓着なのが男だ。で、男の職業軍人は、人の命を数字に置き換えて戦わせる人でなしだ。 昨今、男による無…
群馬県太田市はメソポタミアだ:ある種の地政学? メソポタミア(ギリシャ語: Μεσοποταμία、ラテン文字転写: Mesopotamia、ギリシャ語で「複数の河の間」)は、チグリス川とユーフラテス川の間の沖積平野である。現在のイラクの一部にあたる。wikiped…
ウィトゲンシュタインとアカシックレコード:知的格闘の記録 イギリス:ケンブリッジ大学特集(2/2) ルートヴィッヒ・ウィトゲンシュタイン(1889―1951)は、20世紀前半を代表する論理哲学者、さらには、普通に言う哲学者としても、20世紀前…
チューリングと群論とOR(オペレーショナル・リサーチ):戦争で負けない研究 イギリス:ケンブリッジ大学特集(1/2) 先日、極めて興味深い映画のDVDを観ました。それはid:SPYBOYさんからの情報でした。『イミテーション・ゲーム』。ここにチューリングと…
モーツァルトとベートーベンの徹底比較:神童VS楽聖 この2人の作曲家は、ヨーロッパ音楽の最高峰に位する人たちであり、それでも持ち味は正反対とも言えるほど違うので、どんなものだか考えてみました。 ウォルフガング・アマデウス・モーツァルトは175…
歴史を動かした病人たち:病跡学(パトグラフィー)の迷宮 私は今『歴史の主役はみな病人』(九次米義敬:くめじ・よしたか/主婦の友インフォス情報社/2013)を読んでいます。この本は、各界の歴史に影響を与えた人物たちを病理的視点から見直してみる…
世界各国の「おバカ指数:IF」:なぜ我々は政治的におバカなのか? 以下の記述は、私のブログ「ジョン・ロック、孟子、荀子」のコメント欄からの引用です。私:むかし(と言ってもブッシュJr.の頃)の与太話ですが、アメリカの内陸部の白人はIQが低く…
空談という井戸端会議:私は「ああした、こうしたブログ」が嫌い 「空談」と言う言葉はドイツの哲学者:マルティン・ハイデガ-(1889-1976)が発案したものですが、以下のように説明されます。 ドイツの哲学者・ハイデガーが用いる基本概念。語り…
不敗の小国:ベトナム~元(モンゴル帝国)、アメリカに勝った国 (前書き:今回の拙ブログは、ベトナムがテーマです。最近、群馬県を舞台にして、ベトナムからの技能研修生などが、やれ豚を盗んだとか、料理して食べたとかのニュースが流れたのを皮切りに、…
世界史的に重要な年号:私的で恣意的な選定基準で。 世界史は、地球上の無数の国家、地域によって織りなされる事柄なので、任意の年が(なにやら大事なことが起きているにせよ)重要かどうかは一般的に判別しにくいでしょう。そこのところを曲げて、6つの年…
司馬遷、老子、范蠡・・・中国の特に優れた人々列伝 私は、これまで、「夏」の頃から「唐」の時代くらいまでの、中国の歴史、有名人について学んできましたが、あえて、膨大な人達の中から、5人を選び、ランキング付けしてみました。活動したジャンルは様々…
チャーチルの行動と名言:処世上有益かな? サー ウィンストン チャーチルは、ヒトラー率いるナチス・ドイツに勝利を収め、一時の世界平和を演出したことで有名ですが、彼についてもっと知りたくて調べてみました。まずは広辞苑(第6版)より。チャーチル【…