虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

言語

ギャグ漫画の華:赤塚不二夫、ほりのぶゆき、中川いさみ

ギャグ漫画の華:赤塚不二夫、ほりのぶゆき、中川いさみ マンガには大きく分けて2ジャンルあります。ストーリー漫画とギャグ漫画です。前者は長さは色々ですが話の筋があり、その筋書に従って話が進行する漫画で、「マンガの神様」:手塚治虫さんが代表格で…

『老子』の「ひねくれた」文体~第42章を例にして

『老子』の「ひねくれた」文体~第42章を例にして まず、私の著作:『災害の芽を摘む』から引用します。老子の文体 老子の文章は81章5000字、極めて短い文献です。しかしその理解しにくさは、世界の古典の中でも群を抜いています。その理由は、老子…

『誰も知らない世界のことわざ』:興味深い絵本+口上

『誰も知らない世界のことわざ』:興味深い絵本+口上 こんなことわざがあります:「あなたのレバーをいただきます。」・・・いつか拙ブログで取り上げた青春小説『君の膵臓をたべたい』によく似た表現。これはFARSI(ペルシャ語)のことわざで、一種の愛情…

私はゴミ?:ゴミ談義あれこれ

私はゴミ?:ゴミ談義あれこれ 学生のころ、私は環境問題、特に水問題に取り組んでいました。専門がそうだったし、市民運動家としても、水の汚染に関する問題には積極的に取り組んでいました。当時汚染度が日本一だった千葉県:手賀沼(柏市や我孫子市の生活…

世界各国の「おバカ指数:IF」:なぜ我々は政治的におバカなのか?

世界各国の「おバカ指数:IF」:なぜ我々は政治的におバカなのか? 以下の記述は、私のブログ「ジョン・ロック、孟子、荀子」のコメント欄からの引用です。私:むかし(と言ってもブッシュJr.の頃)の与太話ですが、アメリカの内陸部の白人はIQが低く…

ジョン・ロック、孟子、荀子:人の政治的本性とは?

ジョン・ロック、孟子、荀子:人の政治的本性とは? ジョン・ロック(John Locke)はイギリスの哲学者・政治哲学者。17世紀に活躍し(1632-1704)、その政治思想は後のモンテスキュー(1689-1755)とかJ.J.ルソー(171…

日蓮の錯誤:国を救いたいのか、布教したいのか?

日蓮の錯誤:国を救いたいのか、布教したいのか? 初めに:私は無宗教です。もし死んだら、葬式はせずに、県内の国立大学医学部に遺体を提供し、研究用に解剖してもらい、あとは共同遺骨置き場に置いてもらう:「献体」の契約をしています。私は、どんな宗教…

司馬遷、老子、范蠡・・・中国の特に優れた人々列伝

司馬遷、老子、范蠡・・・中国の特に優れた人々列伝 私は、これまで、「夏」の頃から「唐」の時代くらいまでの、中国の歴史、有名人について学んできましたが、あえて、膨大な人達の中から、5人を選び、ランキング付けしてみました。活動したジャンルは様々…

「太陽を盗んだ男」:沢田研二はやはりスーパースターか?

「太陽を盗んだ男」:沢田研二はやはりスーパースターか? 私が東大マンガクラブにいた頃、気になる女子東大生(理科2類)がいました。美大に行くか、東大にいくか、迷った末、東大を選んだといいます。その彼女がクラブの部誌に書き込むに、長谷川和彦監督…

糒(乾飯・干し飯:ほしいい)を作ってみた~伊勢物語の追体験

糒(乾飯・干し飯:ほしいい)を作ってみた~伊勢物語の追体験 伊勢物語特集 その2糒(ほしいい)は、難しい漢字ですが、分解してみると「備える米」ということになって、非常事態に備えて作っておく米(食糧)であることが解ります。私がこの言葉に初めて…

つひに行く道:在原業平の辞世+100日後に死ぬワニ

つひに行く道:在原業平の辞世+100日後に死ぬワニ 伊勢物語特集 その1 つひに行く 道とはかねて 聞きしかど 昨日今日とは 思はざりしを ・・・これは、古今和歌集、および伊勢物語(125段)に、在原業平(ありわらのなりひら)の辞世の歌として収録…

”ever”と”every”の語源について+愛しの耳毛(みみげ)

”ever”と”every”の語源について+愛しの耳毛(みみげ) この2つの英単語、後者が前者に”y”をつけただけで、よく似ていると、職場のトイレのペーパー・ホルダーに両方並べて書いてあったこともあり、どんなもんだか(無関係かどうか)調べてみました。 ever+…

私のブログの特徴:「虚虚実実――ウルトラバイバル」

私のブログの特徴:「虚虚実実――ウルトラバイバル」 2005年10月に始めたこのブログ、2019年10月時点で15年継続し、一千百件ほど記事を挙げました。このブログは、そもそも災害と、より広く人間の安全を脅かすものも災害とみなし、広い意味での…

齋藤孝の『30代の論語』:読者はサラリーマンだけか?

齋藤孝の『30代の論語』:読者はサラリーマンだけか? 齋藤孝氏は、私と同じ年に東京大学に入学したひとで、国語論、身体論などで有名になり、現在明治大学教授で、マスコミでの露出度マックスで活躍しています。ただ、私から見ると、粗雑な論理構成の書籍…

チャーチルの行動と名言:処世上有益かな?

チャーチルの行動と名言:処世上有益かな? サー ウィンストン チャーチルは、ヒトラー率いるナチス・ドイツに勝利を収め、一時の世界平和を演出したことで有名ですが、彼についてもっと知りたくて調べてみました。まずは広辞苑(第6版)より。チャーチル【…

ユダヤの総督 (アナトール・フランス著)和訳:(4)結

ユダヤの総督 (アナトール・フランス著)和訳:(4)結 アナトール・フランスの逸話:死後、彼は解剖されましたが、脳の重さが1000g位で、白人成人のそれが1500g位なので、小さい脳だったと言えます。この事例から、「知力は脳の重さとは無関係…

ユダヤの総督 (アナトール・フランス著)和訳:(3)転

ユダヤの総督 (アナトール・フランス著)和訳:(3)転 アナトール・フランスの逸話:格調高い詩や小説で有名な彼、いつも図書館とか書斎にいるかと思いきや、当時一般に普及しはじめた自動車を駆って、ヨーロッパ周遊旅行をしたそうです。流行にも敏感だ…

ユダヤの総督 (アナトール・フランス著)和訳:(2)承

ユダヤの総督 (アナトール・フランス著)和訳:(2)承 アナトール・フランスの逸話:彼はあるとき、フランス中世の文豪:ラブレエについての連続講演をしましたが、日一日聴衆が減っていき、最後にはだれも来なくなりました。でも彼は腐らず最後まで虚空…

ユダヤの総督 (アナトール・フランス著)和訳:(1)起

ユダヤの総督 (アナトール・フランス著)和訳:(1)起 この翻訳は、私が大学2年目に、フランス語を始めて、4か月後に行ったものです。著者のアナトール・フランス(1844-1924)には、キリスト教の虚妄を鋭く突く作品群に光るものがあり、ロー…

ラ・フォンテーヌと鹿島茂:売れっ子仏文学者の実際

ラ・フォンテーヌと鹿島茂:売れっ子仏文学者の実際 ラ・フォンテーヌは中世フランスの詩人。その、イソップ物語に想を得た寓話集は、お色気たっぷりな小話集と並んで、今でもフランス人の必須の教養になっているようです。おおむねこんな人です。 ジャン・…

素晴らしい出会い:拙著『水って、なあに?』を通じての。

素晴らしい出会い:拙著『水って、なあに?』を通じての。 私が以前書いた「水って、なあに?」のバックナンバー6話がブログ化してありますので、URLを書きますね。私が自然食の八百屋チェーンでバイトしていたころそのグループの機関紙「人間家族」に連…

ユリ目植物とキジカクシ目植物:えーい、紛らわしい呼称変更!

ユリ目植物とキジカクシ目植物:えーい、紛らわしい呼称変更! ひとむかし前だったなら、植物の分類は見た目で決められ簡単でした。主に花の形で決められていたのです。アブラナ科植物なら「十文字花科」とか。(花びらが4枚で、十字の形をしていたので。)…

横文字単語の使用の実際:使用する心理

横文字単語の使用の実際:使用する心理 以前私は、工学部が「how」:(どのように)を扱う学部であるなら、理学部は「why」:(どうして)を扱うと、拙ブログで書いたことがありますが、この表現に噛み付いてきた人がいます。曰く「これらの言葉(how、why)…

「We has a Robots」:テクノポップの始祖=クラフトワーク

「We has a Robots」:テクノポップの始祖=クラフトワーク ドイツのロックバンド:クラフトワークは、一世を風靡した「テクノポップ」の創始者たちで、日本のYMOやイギリスのOMID(オーケストラル・マヌーバーズ・イン・ザ・ダーク)のような追随者を多数生…

サカキ・ナナオの詩集“Real play”:私の師たる大詩人

サカキ・ナナオの詩集“Real play”:私の師たる大詩人 春風献上!! 「サカキ・ナナオ」あるいは「ナナオ・サカキ」と言っても、知らない人が多いでしょう。この人は世界を我が庭とみなし、世界中を放浪して世界と対峙する作業を続けた人です。もちろん詩は日…

私にとっての俳句:スナップショットとしての詩

私にとっての俳句:スナップショットとしての詩 私の作る詩の多くは俳句になります。30年前に俳句を書き始めたころはいわゆる自由律俳句を捻っていましたが、ここ数年は5・7・5の定型俳句を旨としています。でも、私は「定型・有季の俳句」について複雑…

倉多江美の『エスの解放』:恐るべき心理劇(マンガ)

倉多江美の『エスの解放』:恐るべき心理劇(マンガ) 私が東大マンガクラブにいた頃は、少女マンガの全盛期で、少年マンガを読む者は、除け者扱いされる雰囲気がありました。実際、梶原一騎に代表されるスポ根マンガは嘲笑の対象になったものです。私もその…

真に謙虚な者は傷つくという傲慢さがない:キリスト教の言葉?

真に謙虚な者は傷つくという傲慢さがない:キリスト教の言葉? これはある女性から伺った言葉ですが、一聴、意味が取りにくかったです。この女性はキリスト教の信者らしかったので(日系ブラジル人)、その線の言葉かと思いました。(すなわち聖書起源) 表…

言葉2題:「目障り:目ざわり」&「茶化す」「お茶の子さいさい」

言葉2題:「目障り:目ざわり」&「茶化す」「お茶の子さいさい」 今日は、「目障り:めざわり」など、五感上不快な意味を持つ言葉について考えてみようと思います。後半は「お茶」に関する話題です。 目・耳・鼻・口・皮膚などの五感について、「さわり」…

こんな所にも見える男女の性差(謝罪、発明、お笑い・・・)

こんな所にも見える男女の性差(謝罪、発明、お笑い・・・) 以下は、ある女性に宛てて書いた手紙の一部です。(文面は他人には誰だったか解らないように加工してあります)思えば、20××年に市原でお会いした時、電話で、「(高野さんの)待ち時間が30分…