果実酒:麦門冬酒(ばくもんどうしゅ)の土の香り
果実酒:麦門冬酒(ばくもんどうしゅ)の土の香り
私はかれこれ35年以上前から、ホワイトリカーに食材その他を漬けて、果実酒を作ってきました。一番多くの種類を漬けたのは20年前・前後でした。果実酒は様々な味が楽しめるので、おススメです。
夕べは、1998年に漬けた「麦門冬酒:ばくもんどうしゅ」を試してみました。一般的に言えることですが、漬けて10年以上経つと素材が持つ特徴が強調されるようです。
この麦門冬酒もそうで、良い意味で「土」の香りが前面に出てきます。滋味というのでしょうか、飲んでいると格別な時間が流れていきます。
さて、その麦門冬は何かと言うと、リュウノヒゲ(ないしジャノヒゲ)と呼ばれる薬草の根に出来る、長楕円型の白い根塊のことで、漢方薬の一つです。
Wukipediaでは次のように紹介されています。(ジャノヒゲ)
葉状から、ジャノヒゲ(蛇の鬚)またはリュウノヒゲ(龍の鬚)といわれたが、ジョウノヒゲが転訛して、ジャノヒゲになったと考えられる。ジョウノヒゲとは、「尉(じょう)の鬚」の意であり、能面で老人の面を「尉(じょう)」といい、この葉の様子をその面の鬚(あごひげ)に見立てた。
分布・生育地
日本を含む東アジアからフィリピンの森林に広く分布する。また、よく植え込みに用いられる。
人間との関わり
生薬
詳細は「バクモンドウ」を参照
根は所々太く紡錘形になり、これを麦門冬(ばくもんどう)と称して鎮咳・強壮などに用いる。日本薬局方に収録の生薬である。麦門冬は、麦門冬湯(ばくもんどうとう)、清肺湯(せいはいとう)などの漢方方剤に使われる。
食用
茎は高知県などでは食用とされ、ゆがいてから更にアゲ(油揚げ)などと一緒に煮て食べる。
文化
• 青紫の果実は「龍の玉」と呼ばれ冬の季語。
蛇の髯の實の瑠璃なるへ旅の尿(いばり)(中村草田男」『来し方行方』所収)• 花言葉は「変わらぬ想い」。
今日のひと言:果実酒は、リキュール(混成酒)の一種です。
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