虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

「白身魚のフライ」ってどんな魚のこと?:人類の無限の食欲

@@!アテンション・プリーズ@@!

この度、「はてな株式会社」の都合で、来春に「はてなダイアリー」が消滅すると言うので、受け皿の「はてなブログ」を開設しました。そのURLは、下の通りです。


https://iirei.hatenablog.com/



ただ当面は使い勝手の良い「ダイアリー」を中心にし、「ブログ」の方はぼちぼち練習がてら書きたいと思っています。概ね来年1月中旬くらいに本格的に「ブログ」に移行します。
それまでは、「ブログ」のほうには料理、詩歌については掲載しません。


弟が買ってきた「白身魚のミリン漬け」、どんな魚かとラベルを見てみるに、「パンガシウス」とあり、これは初耳の魚でした。Wikiによると(パンガシウス科)、


パンガシウス科(Pangasiidae)は、ナマズ目に属する科である。パキスタンからボルネオまでの南アジア一帯の、汽水から淡水域に生息する。この科は30強の種を含み、代表的な種には絶滅の危機に瀕している世界最大の淡水魚のひとつ、メコンオオナマズ Pangasianodon gigas がいる。

(中略)
本科のある種はあっさりした白身魚で美味であり、広く食用にされる。近年は大規模に養殖されている。ベトナム産の養殖パンガシウス白身魚のフライなどに加工され、北米や日本に大量に輸出されている。「バサ」と表記されている白身魚は、パンガシウスのことである。

なんと、パンガシウスナマズのことなのでした。たしかに、ナマズのテンプラは美味ですから、パンガシウスのフライも美味であると想像できます。


それにしても、「白身魚のフライ」と一口に言っても、どんな魚が利用されているのでしょうか?多分、世界中の白身魚なのでしょう。真っ先に思い浮かべられるのは、マクドナルドの「フィレオフィッシュ」に使われていた「メルルーサ」です。タラ目メルルーサ科の魚です。Wikiから(メルルーサ

味は種・保存方法等により、極めて差が大きい。タラに似た白身だが、身が締まっており、塩をしなくてもタラのように身が崩れない。欧州で釣り上げられ鮮魚として流通するメルルーサは高価であり、高級品として好まれる。他方、北米沖・南半球でトロールで漁獲された魚は、一般に冷凍にされ大衆魚として利用される。南欧では一尾丸ごと魚屋やレストランの店頭に並ぶが、ヨーロッパでは一般には切り身で売られており、また白身魚のフライ用に加工された形で売られることが多い。フィッシュ・アンド・チップスにも多く使われている。
スペインでは特に好まれる魚で、首から頭を石窯で焼いたアルオルノは最高の料理である。その他にも、頬肉から顎にかけての部分の天火煮込み、白身の大きなブロックの丸茹で、切り身の天ぷら、小型魚は丸のまま唐揚げ、或いはニンニクとオリーブオイルの鉄板焼きなど、多くの料理に使われる。
日本市場に一般に流通したのは1960年代にトロール船が漁獲したもので、当初は馴染みがない魚種であることからシロムツ等と呼ばれていたが紛らわしい命名として問題視され、最終的にメルルーサが定着して以降は大衆向けの総菜魚として需要がある。市場には白身のフライ・粕漬け・味噌漬けとして半加工して出されることが多く、摺り身の材料にも使われる。安価であることから、外食産業や学校給食などの加工食品に用いられる白身魚としても定着している。かつてはマクドナルドのフィレオフィッシュの原材料であったことでも知られている。

メルルーサの乱獲で、この魚も絶滅の危機に瀕したところで、やっとマクドナルドは原材料としての使用を止めたのでしょうね。どんな魚が「白身魚」として使われているのでしょうか?


ホキ、メルルーサスケトウダラ、タラ、スズキ、オヒョウ、アメリカンキャットフィッシュ、ナイルパーチ、ブルーホワイティング、バサ  などなど・・・

https://matome.naver.jp/odai/2138133016998543901  より抜き出し


タラ科の魚がもっとも多いです。また、高級魚であるスズキ目の魚(スズキ、ナイルパーチ)なども白身魚のフライとされているのにも注意ですね。


ナイルパーチについて過去ログがあります。

http://d.hatena.ne.jp/iirei/20170430#1493520916

 :アリゲーターガー(ワニのような・悪魔の魚):危険な外来魚




今日のひと言:人類は自然界最強のプレデターなのだと思えます。そのうち獲物を狩りつくして、自分の体を食べることになるのでしょう。

ギリシャ神話に登場するお話で、現代のわれわれを風刺していると見られるものがあります。テッサリア王のエリュシクトンが、女神デメテルの神木を伐採した不信心の報復として、「いくら食べても満足できない」という罰を受けました。それからというもの、国中からいくら食糧を集めてむさぼり食っても、決して満腹感が得られず、しまいには自分の指さえ食べ始めたというお話です。

 http://d.hatena.ne.jp/iirei/20070902
  :エタノール車と「小国寡民



似魚図鑑(にざかなずかん)

似魚図鑑(にざかなずかん)

ナイルパーチの女子会 (文春文庫)

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怪魚ハンター (ヤマケイ文庫)

怪魚ハンター (ヤマケイ文庫)

一冊でまるごとわかるギリシア神話 (だいわ文庫)

一冊でまるごとわかるギリシア神話 (だいわ文庫)





今日の一品


@小イワシ生姜煮




市販の加工食品。これは原材料におかしな化学物質を入れない良心的な商品。国産のカタクチイワシを用い、生姜も国産。ほろ苦い味とショウガの風味。おススメ。


太田食品株式会社、山形県天童市新田1515−1

  TEL:023−654−2929


(2018.10.03)



@塩アブラガレイのムニエル



弟作。柔らかく、滋味に富んだ味。美味しいかも。

 (2018.10.04)



@ネギメ



弟作。ネギとマグロを串刺しにして焼くのが「ネギマ」ですが、今回メカジキを使ったのでネギメ。串にさし、塩コショウして60分。オーブントースターで180℃、10分。アッサリしていて美味しいです。

 (2018.10.05)



@春菊のツナマヨ和え



これは美味しい、我が家の定番。茹でた春菊を切り、ツナ缶一個とマヨネーズで和えます。
ぜひ試してみてください。

 (2018.10.05)



@厚揚げ焼き・シラス&大根おろし掛け



ステーキにすると美味しい厚揚げを、一口大に切って、オーブントースターで180℃、6分で加熱し、少々冷めたところでシラス・・・を掛けました。あっさりして美味しい。

 (2018.10.06)





今日の詩


@20年物の梅酒


1998年に漬けたので
今20年物の梅酒。
キリッとして それでいてまろやか。
これこそ滋味!


一個の完成した美を放つ銘酒になっている。
私は以前バーテンダーの方に
「森下さんは駆け出しのバーテンダーより
酒を知っていますね」と評された。


これまで飲んだ酒の種類は
200種を超えるだろう。
市販の酒、自分で漬けた果実酒。
その中でもこの梅酒は傑作だ。



ちなみに、現在私は寝酒として少量飲むだけです。



 (2018.10.04)





今日の六句


芙蓉(ふよう)花
豪華に咲けり
綿綿と



(2018.10.04)




稲の穂の
水を断たれて
秋(とき)を待つ



秋と書いて時(とき)と読みます。この場合、収穫の適期であるということです。

 (2018.10.06)




朝ぼらけ
はにかみ太陽
出で渋り



 (2018.10.06)




曼珠沙華
宴のあとに
葉を出しぬ



 (2018.10.06)




蜃気楼?
遠くに見ゆる
鶏頭か



 (2018.10.07)



椰子の木に
似たり屹立
オクラかな



 (2018.10.07)