ブルーな状態から抜け出せそうな夢(随想録―61)
私は、人生の節目、節目において、「示唆的な」夢を見てきた。必死に解決を求めていた問題について、決定的な解決を与える夢。今回は、加齢のため加速度的に増えて行く体の各部の不調、社会生活上の不透明さが一気に襲ってきたという感じだ。正月3が日の3日目、雑煮の餅が余るのでそれまで3枚だった餅を4枚にしたため、結果として胃もたれし、当日はアルコールにすぐ酔い、翌日の会社の新年初出勤日4日に胃もたれが続き、5日には出勤1時間で早退、翌日は休業。何とも情けない次第だが、私の現状だった。絵に描いたブルー状態である。餅1枚だけで体調を崩すなんて!
そして8日(日曜日)の朝、興味深い夢を見た。私は父とともに北海道・室蘭にいる。植物の盗掘をしようとしていたのだ。たぶんハスカップだと思うのだが、植物の形から、私が仕事で育てているアロマティカスかも知れない。盗掘には成功し、梱包もしたが、その時点で父が消えた。これでは東京に戻るためにはお金が足りない。飛行機では帰れない。そこで私が思いついたのは、鉄道を使い日本海経由で帰ることだった。・・・月山を見て行こう、と私は思った・・・
アロマティカス
ざっとこんな感じの夢だった。ここに何を読み取るか・・・もちろん、夢なのだから、非合理的な要素が非常に多いことは事実だ。でも、やはり、父との関係性を考察するのがもっとも有益だろう。私たち家族にひどい仕打ちをし(特に母と私に対して)、最期は認知症になり、10年前に、「惜しまれずに」この世を去った父。
私は父の葬儀には列席しなかった。あらかじめ親類縁者にも、その旨伝えていた。「死んで、清々した」と正直思っていたが、今回、父の出る夢を久しぶりに見た。そして、なんと、夢のなかでは「金銭的」に、まだ父から離れていないという意識の自分を見出したわけだ。
なるほど、確かにこれは、父との関係を再確認する必要があるな、と認識すべきなのだろうと思われるのだ。しばらく省察の日々が続くだろう。
(2023.01.08)
今日の7句
今年また
無事に収穫
稲の株
(2022.11.07)
金色なり
朝日に映える
イチョウかな
(2022.11.8)
更地かな
盛りにけるか
今むかし
(2022.11.08)
梅の木の
紅葉色褪せ
主なし
(2022.11.09)
怖くない
案山子が二体
相談し
(2022.11.09)
マーブルに
咲ける山茶花(さざんか)
目立ちけり
(2022.11.09)
車道にて
ブラックホール
罠仕掛け
道ばたにあるくぼみ。自転車が運悪く、衝撃を受けることがあります。
(2022.11.09)