虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

ジェンダー

タトゥー(Tattoo)とは何か?:それは「美しい」か?(随想録―60)

タトゥー(Tattoo)とは何か?:それは「美しい」か?(随想録―60) 私は、大学でマンガクラブにいたことがあり、4編のマンガを描いたが、処女作は「キャンバス:Cand-vas」と言い、刺青(入れ墨:Tattoo)を主題にした作品だった。(以後、刺青、入れ墨…

女性をショーケースに入れる:NiziU(ニージュー)の盲点(随想録―22)

女性をショーケースに入れる:NiziU(ニージュー)の盲点(随想録―22) これまで、何回か日本人女性9人組のユニット:NiziUを取りあげて来たが、今回は彼女らにまつわるマイナスの局面を書こうと思う。彼女たちは、「作られた」アイドルグループである。…

生き物としての完成度:男と女(随想録―2)

生き物としての完成度:男と女(随想録―2) 女は「完成されているから」戦争には参加しない。男には「不備が多すぎて」、戦争に参加する。命の大切さに無頓着なのが男だ。で、男の職業軍人は、人の命を数字に置き換えて戦わせる人でなしだ。 昨今、男による無…

月にまつわる話題:こんなにも解らない存在

月にまつわる話題:こんなにも解らない存在 西欧音楽には、月にまつわる音楽の曲が多いです。ベートーベンの「月光ソナタ」とかドビュッシーの「月の光」はどちらも名曲ですが、この両者の音階は、前者がハ短調、後者がハ長調。長・短の違いはありますが、同…

『キッチン』(吉本ばなな)を読んで:女性と食生活

『キッチン』(吉本ばなな)を読んで:女性と食生活 この小説は、30年前くらいの発刊時から注目された作品です。著者の吉本ばななさんは、有名な評論家・哲学者の吉本隆明さんの娘で、父の名声とも合わせ、「やはり鷹の子は鷹だ」と称賛されていました。私…

人と絶対に絶縁できる文例2題+「かわいい」について

人と絶対に絶縁できる文例2題+「かわいい」について 人間関係のミニマリズムシリーズ(2/2) これまで私は、なかなかに得難い友人に対し、しばしば「縁切り状」とも言える文章を送ってきました。読者としては「不快だ」とかの異論はあるかもしれませんが…

ヘルマフロディトス:アンドロギュヌス(両性具有)の周辺

*ヘルマフロディトス:アンドロギュヌス(両性具有)の周辺 この神は、ギリシャ神話の夥しい説話のなかでも、興味深いものの一つです。ヘルメス(商業、情報、泥棒の神)とアフロディーテ(愛、美の女神)の間に生まれた子で、大変な美少年だったと言います…

こんな所にも見える男女の性差(謝罪、発明、お笑い・・・)

こんな所にも見える男女の性差(謝罪、発明、お笑い・・・) 以下は、ある女性に宛てて書いた手紙の一部です。(文面は他人には誰だったか解らないように加工してあります)思えば、20××年に市原でお会いした時、電話で、「(高野さんの)待ち時間が30分…

『男が働かない。いいじゃないか!』:「男性学」の産声(うぶごえ)

『男が働かない。いいじゃないか!』:「男性学」の産声(うぶごえ) 社会学の一つに「女性学」という分野があることは、社会学者なら既知のことでしょうが、それに対応するものとして、「男性学」というのがあるのは、2年前の夏に東京新聞の特集「あの人に…