知人にプレゼントした「ロシア五人組」の音楽CD:名曲ぞろい
以下はこのブログの題名のごとく、知人に差し上げたCDについての解説です。(この曲たちの収録されたCDは複数枚持っていたので、そのうち一枚を差し上げた、という次第です。)
CD(ロシア音楽)
Kさま
1.若い王子と王女
リムスキー=コルサコフ作。この人は元海軍軍人。
4曲からなる「シェエラザード組曲」の3曲目。
私はこの曲の出だしの10秒くらいが特に好きで、
「豊かな実り」を感じます。
2.ダッタン人の踊り (韃靼人の踊り)
化学者・ボロディン作曲。
友人のリムスキー=コルサコフが
ボロディンの死のあとを受け、完成。
ロシアの貴族イーゴリ公が、
遊牧民族であるダッタン人にとらえられ、彼らの
もてなしとして踊りを見せられます。
この曲に私は「宇宙」を感じました。
(いずれも10分超の大曲です。)
2018.05.14 森下礼
プレゼントしたのはユージン・オーマンディ指揮・フィラデルフィア管弦楽団の作品ですが、特に彼に聴いてほしかった2曲の実際をユーチューブから引いてみます。(演奏するユニットが、差し上げたCDとはそれぞれ違います)
若い王子と王女
(どちらも、URLをクリックしてみてください。)
ボロディンとリムスキー=コルサコフは、いわゆる「ロシア5人組」のメンバーです。この集団については以下を参考にしてください。
参考過去ログ
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20090411#1239428428
:ロシア五人組の音楽・・・曲への愛
リムスキー=コルサコフについて、wikiより
作風と後世への影響
華やかだが客観的で簡潔な作風と言われる。ロシアの民謡・文学を題材にした作品が多い。管弦楽法の大家として知られ、その理論書である「管弦楽法原理」といった実践理論に関する著作をいくつか残し、なかでも和声学の教科書は日本でも広く知られた。海軍士官としての経験もあることから海の描写を得意としたことでも有名で、歌劇《サトコ》や交響組曲《シェヘラザード》には、航海の場面が含まれている。
ムソルグスキーの交響詩《禿山の一夜》や歌劇《ホヴァーンシチナ》、歌劇《ボリス・ゴドゥノフ》、ボロディンの歌劇《イーゴリ公》など、彼らの死後に残された未完成作品のみならず、生前に完成された作品の補筆・改訂をも行なった。ただし、オリジナル作品の、現在では「斬新」「独創的」とされる部分を「未熟」と判断して常識的なスタイルに直してしまうような面もあり、これには批判もある。
作風と影響
ボロディンの作品は、力強い叙事詩的性格と豊かな和声が特色である。名高い「ロシア五人組」の同人として、ロシア的な要素は否定すべくもない。情熱的な音楽表現や比類のない和声法は、ドビュッシーやラヴェルといったフランスの作曲家にも影響を与えた。また、同世代のロシア人作曲家の中では、自然にポリフォニーを扱う能力でも際立っている。交響曲や弦楽四重奏曲のスケルツォ楽章は、ボロディンがメンデルスゾーンの作風を熟知していたことをうかがわせる。また、第1主題と第2主題との間に明確な対照性を与えず、それらに関連した要素を配置していく手法は、後の時代のシベリウスを予感させ、西欧的な二元性とは異なった思想基盤が表れている。ボロディン弦楽四重奏団は、ボロディンの功労にちなんでいる。1954年にはトニー賞を授与された。これは、ボロディンの数々の作品を改作して創られたミュージカル『キスメット』の成功を評しての受賞であった。
今日のひと言:リムスキー=コルサコフは音(調性)に色彩を感じる能力があったそうですね。なお、知人は、「若い王子と王女」が良くて、温かい子守唄のようかも、といった感想を伝えてくれました。

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ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》、リムスキー=コルサコフ:《ロシアの復活祭》序曲、他
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今日の一品
@桑の若葉の天ぷら風
カイコの餌としてだけではなく、いろいろ利用範囲の広いクワ。今回は摘みたての若葉を、油を多めに敷いたフライパンで、カリカリになるように炒めます。天ぷらのような仕上がりが目標です。天使の羽衣のような食感が美味しい。
(2019.05.26)
@ヒバ煮
弟作。ヒバとは乾燥小松菜のこと。一時間半ほど水に漬け、昆布だし(ヤマサ)、刻みショウガで煮、降ろす。絶妙の風味。これまでもヒバを扱ってきましたが、これがベスト。
(2019.05.28)
@ガンモドキの部長の塩昆布煮
スナック的に食べる「部長の塩昆布」を水に放ち、一度沸騰させてガンモドキを投入。煮込んで最後にネギ油を加え、火から降ろします。
(2019.05.28)
今日の四句
門に咲く
小バラの香り
力あり
(2019.05.25)
夏来る
チガヤの穂たち
顔を出し
(2019.05.26)
三年目
花の笑いし
ラベンダー
初めて育てたラベンダーの開花。うれしいなあ。
(2019.05.28)
田のアゼに
静かに憩う
アオサギや
かなり大型の鳥類。周囲の物音に敏感です。遠距離からの撮影だったので、気づかれなかったのです。なお、この句、最初は「ゴイサギ」としていましたが、ヒゲボウズさんの指摘で、訂正しました。
(2019.05.29)