虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

筒美京平は天才だった+「岸田首相は難しい梶取りを迫られる」(随想録―5)

筒美京平は天才だった(随想録―5)


昨2021年に亡くなられた筒美京平(つつみ・きょうへい)さんは紛れもない天才だった。作詞家として駆け出しの頃の松本隆さんが「こんな歌詞には、曲なんか付けられまい」と高を括っていた作品に見事に曲を付けたのが、筒美さんだった。その曲「木綿のハンカチーフ」は大ヒットした。その後2人は組んで多くの名曲を世に送り出した。で、筒美さんの作品を集めたCDを借りてきて、聴いてみたところ、「あなたを・もっと・知りたくて」が気に入った。歌っているのは薬師丸ひろ子。彼女の美声には惹きつけられたが、しばし鑑賞して、さて、作詞は誰かとググってみると、松本隆さんだった。これもこの2人の合作だったのだ。


https://youtu.be/9qoQXFxW0XY

 :あなたを・もっと・知りたくて


面白いのは、同じ筒美さんでも、演歌のジャンルの曲は、いかにもただの演歌だな、という感想しか持てない凡作だったということ。詞と曲、じつに深い関係があるのだな。(なお、スマホという便利なものがなかったひと昔前は、恋人たちは当然ながら、固定電話で愛を確かめていました。スマホしか知らない若い人たち、誤解のなきよう。)

 (2022.02.24)




「岸田首相は難しい梶取りを迫られる」


上(↑)は、よくニュースで出てくる表現だが、


岸田首相は恥しい梶取りを迫られる



・・・としたらどうだろう?


「むずかしい」と「はずかしい」を並べると、先頭のカナ一文字が違うだけである。実際、どちらにしても、大して意味が変わらぬように思われる。日本人から見て、違和感があっても、外国人には合理的にもこの言い換えのとおり、日本が滑稽に見えるかも知れない。その表現が「恥しい」ということ。それにしても頼りない首相だ。岸田文雄くん。

 (2022.02.25)






今日の詩


「モスクワは涙を信じない」(1979年ソ連映画+アフガン侵略)


「モスクワは戦車を信じる」(2022年ウクライナ侵略)


 (2022.02.26)






今日の6句


あざとくも
屋根にパネルの
保育園


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 いつの間にか太陽光パネルを設置している!

 (2022.02.22)



人去りし
塀を覆うや
黒いカビ


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 (2022.02.23)



いずくより
野焼きの香り
懐かしき


 (2022.02.26)



ヒガンバナ
絶やす積りか
日干しせり


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 (2022.02.26)



昔なら
飲む人もおり
ボトルかな


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公衆電話に置いてあった清涼飲料水、青酸カリ入りで死者が出たことがあります。

 (2022.02.26)



玉杯に
陽の聖酒をば
注ぎけり


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春の美花:バーズアイ(オオイヌノフグリ)。その青い花を盃に喩えました。

 (2022.02.26)