筒美京平は天才だった(随想録―5)
昨2021年に亡くなられた筒美京平(つつみ・きょうへい)さんは紛れもない天才だった。作詞家として駆け出しの頃の松本隆さんが「こんな歌詞には、曲なんか付けられまい」と高を括っていた作品に見事に曲を付けたのが、筒美さんだった。その曲「木綿のハンカチーフ」は大ヒットした。その後2人は組んで多くの名曲を世に送り出した。で、筒美さんの作品を集めたCDを借りてきて、聴いてみたところ、「あなたを・もっと・知りたくて」が気に入った。歌っているのは薬師丸ひろ子。彼女の美声には惹きつけられたが、しばし鑑賞して、さて、作詞は誰かとググってみると、松本隆さんだった。これもこの2人の合作だったのだ。
:あなたを・もっと・知りたくて
面白いのは、同じ筒美さんでも、演歌のジャンルの曲は、いかにもただの演歌だな、という感想しか持てない凡作だったということ。詞と曲、じつに深い関係があるのだな。(なお、スマホという便利なものがなかったひと昔前は、恋人たちは当然ながら、固定電話で愛を確かめていました。スマホしか知らない若い人たち、誤解のなきよう。)
(2022.02.24)
「岸田首相は難しい梶取りを迫られる」
上(↑)は、よくニュースで出てくる表現だが、
岸田首相は恥しい梶取りを迫られる
・・・としたらどうだろう?
「むずかしい」と「はずかしい」を並べると、先頭のカナ一文字が違うだけである。実際、どちらにしても、大して意味が変わらぬように思われる。日本人から見て、違和感があっても、外国人には合理的にもこの言い換えのとおり、日本が滑稽に見えるかも知れない。その表現が「恥しい」ということ。それにしても頼りない首相だ。岸田文雄くん。
(2022.02.25)
今日の詩
「モスクワは涙を信じない」(1979年ソ連映画+アフガン侵略)
「モスクワは戦車を信じる」(2022年ウクライナ侵略)
(2022.02.26)
今日の6句
あざとくも
屋根にパネルの
保育園
いつの間にか太陽光パネルを設置している!
(2022.02.22)
人去りし
塀を覆うや
黒いカビ
(2022.02.23)
いずくより
野焼きの香り
懐かしき
(2022.02.26)
ヒガンバナ
絶やす積りか
日干しせり
(2022.02.26)
昔なら
飲む人もおり
ボトルかな
公衆電話に置いてあった清涼飲料水、青酸カリ入りで死者が出たことがあります。
(2022.02.26)
玉杯に
陽の聖酒をば
注ぎけり
春の美花:バーズアイ(オオイヌノフグリ)。その青い花を盃に喩えました。
(2022.02.26)