虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

2009-01-01から1年間の記事一覧

アイヌ神謡集〜〜知里幸恵の詩才・語学力

アイヌ神謡集 (岩波文庫)作者: 知里幸恵出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1978/08/16メディア: 文庫購入: 15人 クリック: 114回この商品を含むブログ (61件) を見る*1253679820*アイヌ神謡集〜〜知里幸恵の詩才・語学力 蛙が自らを歌った謡 (Terkep…

魚介類とハーブの相性  3つ

ペパーミント→ その1 私は以前、刺身の「カツオ」は嫌いでした。同類のマグロに比べ、「風味が強すぎる=生臭い」からです。 でも、ショウガを良く利かせてタレにすれば、その生臭さが薄れることを知ってからは、 カツオにショウガは不可欠になりました。そ…

魚介類とハーブの相性  3つ

ミョウガの佃煮(つくだに)

我が家の庭には、ミョウガ(茗荷)を植えていて、夏の盛りから秋にかけての時期、よく取れます。 ミョウガと言えば、水上勉氏の「土を喰う日々:新潮文庫」のなかでも取り上げられていて、ブッダの弟子の周梨槃特(しゅりはんどく)という物覚えの悪い人(自…

「からみ」で降りるか?(散文詩)

私は20年前に山暮らしをしていた。私の生涯のうちでは、実り多い一時期だった。 私は「杉の子」の世話をするために、当時の住居から標高差300mくらい上の植林地に毎日向かった。すでに杉の植え付けは大体終わっていたが、枯れる杉の子もいたし、夏場に…

野菜工場・・・その不自然さ

この前の日本TV(ニッテレ)で特集されていました。外界から完全密封したうえで、空調を使い、光は「蛍光灯」、養分は水に含ませて野菜を栽培するシステムのことを、「野菜工場」というそうです。(注:このブログでは「野菜工場」として取り上げましたが、「…

国事を私(わたくし)しようとする石原都知事

石原慎太郎都知事が宮内庁にキレた 2016年の東京五輪招致に熱を入れる石原慎太郎都知事(75)が宮内庁にマジギレした。皇太子さまの招致活動協力を求めている知事は、これを難しいとする宮内庁に対し、11日の会見で「僭越なんだよ!」と連呼。皇太子さま本人の…

エルニーニョ・ラニーニャについて・・・一つの計算

以下Wikipediaよりの引用。エルニーニョ現象(スペイン語:El Niño)とは、東太平洋の赤道付近で海水の温度が上昇する現象。もともとスペイン語で「男の子」(イエス・キリスト)を意味する言葉だったものが現象名として使用されるようになった。 太…

エンツァイの炒め物

ここにおいてあるのは、ここ10年以上栽培しているエンツァイ(エンサイ)の茎・葉です。夏の暑い盛り、炒め物にすると美味しい、中国南部から東南アジアに分布する野菜です。ヒルガオ科と言うことで、アサガオ菜という別名があり(アサガオはヒルガオ科)…

「コーヒーの木の花」の蜂蜜(はちみつ)

山田養蜂所はユニークな会社で、養蜂業のトップランナーです。レンゲ、アカシアなどの定番品目のほかにもいろいろな蜂蜜を販売していますが、もっともユニークなのは、「コーヒーの花」の蜂蜜です。ただのハチミツではありません。コーヒーではないよ、「コ…

これは夏の柿?

これは、最近は、夏でも柿が取れるのか、と思えるくらい柿ですが これは柿ではなく、「イエロートマト」と言います。ミドリ色なのはハーブのバジル(自家製)です。なんだか、毎年ぞくぞくと新野菜が導入されるのですね。この「イエロートマト」は タキイ種…

竹山洋・日本サイテーの脚本家

とにかく、この人の脚本は「酷い」。よくNHKドラマで脚本を書いていましたが、アサドラ「天花:2004」では、当時の最低視聴率を記録し、大河「秀吉:1996」「利家とまつ:2002」でも、変な脚本を書いています。 「利家とまつ」について言うと、…

ラタトゥイユを作ったよ!

ラタトゥイユは南フランスの家庭料理、手軽に出来る料理として有名です。ラタトゥイユ(仏: Ratatouille)とはフランス南部プロヴァンス地方、ニースの野菜煮込み料理。 ナス、ピーマン、ズッキーニといった夏野菜、香草などをオリーブ油で炒め、トマトを加…

上杉鷹山と「かてめし」(かてもの)

ウコギ→ 飢饉の際に食事の足しになる植物を救荒植物といいますが、米沢藩主・上杉鷹山(うえすぎようざん)は、救荒植物について、50科144種のリストアップをしています。そして「ウコギ」は、生垣に使うように推奨されていました。イザというときに食…

上杉鷹山と「かてめし」(かてもの)

落花生の触手(しょくしゅ)

(8月9日のブログを受けて): 落花生の葉の開閉 http://d.hatena.ne.jp/iirei/20090809 我が家の庭で、落花生の花後の触手が伸び始めました。落花生は地面の中に管を使って潜り込み、地中で種を実らせます(これが、「落花生」という植物の意味です)。 …

落花生の触手(しょくしゅ)

つながりによって生かされる―「痴呆老人」は何を見ているか(書評)

私の父は、6年前から「アルツハイマー病」を患っていて、今では病院で寝たきりですが、せん妄、徘徊には我々兄弟、さんざ手がかかりました。そのことを体験して、今回のブログを書いています。 「「痴呆老人」は何を見ているか」(新潮新書)は、大井玄(お…

ベジマイト・・・その強烈な個性

オーストラリアにはスゴイ食品があります。80数年前、発明されたスプレッド(バター状の食品の一つで)、ビール酵母と野菜のエッセンスを凝縮して作るのです。その名もベジマイト(ヴェジタブルのダイナマイト:野菜のパワーを頂戴すると言った感じ)。ビ…

ベジマイト・・・その強烈な個性

落花生の葉の開閉

この夏、はじめて落花生(ピーナッツ)を栽培してみて、7月上旬に気づいたのですが、落花生の葉は、夜間・葉を上方に揚げ、閉止するようです。まるで意思のある動物みたいに。(→)注:ストロボを焚く暗さで閉まるので、光の加減でハイライト部は白く映りま…

落花生の葉の開閉

放浪の俳人・種田山頭火

「分け入っても分け入っても青い山」という俳句で知られる「種田山頭火(たねだ・さんとうか)は、俳句のなかでも、5・7・5の基本形と季語を廃し、より自由な句作を目指した運動の担い手でした。師匠は荻原井泉水(おぎわら・せいせんすい)で、同じく放…

椎名林檎の「二人ぼっち時間」・・・ダイヤモンドとしての音楽

NHK「みんなの歌」では、2ヶ月に一回、更新されますが、長い曲で5分、短い曲2曲で5分の構成で放送されています。2009年6,7月のラインアップを見ると・・・ 遊佐未森(ゆさみもり)さんの「I’m here with you」が5分の大曲、ムッキー手塚さんの…

「インドへ馬鹿がやって来た」・・・山松ゆうきちの「暴挙」

(5回にわたるマンガ特集、最終回。) 「インドなら、マンガがないから、インドでマンガを売り出せば大もうけできるのではないか」、と着想し、実際インドに出向き悪戦苦闘すれど、失敗して日本に戻ってくるというお話。 ちゃんとした市場調査もせず、イン…

「インドへ馬鹿がやって来た」・・・山松ゆうきちの「暴挙」

お茶にごす。・・・イジメの芽

(堂々全五回に渡る新旧マンガ特集その4) 「お茶にごす。」は、「今日から俺は!!」の作者の西森博之氏が週刊少年サンデーに現在進行形中で連載している作品です。(2009年7月現在9巻出ています) 「今日から俺は!!」で、主人公が普通の生徒から「ツ…

聖☆おにいさん・・・ブッダとイエスの漫才

(堂々全五回に渡る新旧マンガ特集その3) 東京都立川市で、同居生活を送るブッダとイエス。人類滅亡の年と言われた1999年も乗り越え今そこに住んでいるのですが、彼らの都会人としての態度から見て、違和感を持つ人はおりません。 もちろんいろいろな…

「江戸むらさき特急:ほりのぶゆき」と時代劇

(堂々全五回に渡る新旧マンガ特集その2) こんなお話があります。1)「何者だ!?」と問う悪人ども。「桃から産まれた桃太郎!!」と高橋英樹が答えると・・・「まずい、バカだよ・・・」「まずいよ、ねえ・・・」 (桃太郎侍) 2)(役者が替わって不慣…

ヘウレーカ:呆けたアルキメデス(by岩明均:いわあき・ひとし)

(堂々全五回に渡る新旧マンガ特集その1) 時は、ローマとカルタゴが地中海の覇権を争っていた「第2次ポエニ戦争」のころ、シチリア島の東部をしめる都市国家「シラクサ」でも、どちらの陣営に組みするのか、揉めて(もめて)いました。 スパルタから流れ…