虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

ベジマイト・・・その強烈な個性


オーストラリアにはスゴイ食品があります。80数年前、発明されたスプレッド(バター状の食品の一つで)、ビール酵母と野菜のエッセンスを凝縮して作るのです。その名もベジマイト(ヴェジタブルのダイナマイト:野菜のパワーを頂戴すると言った感じ)。ビタミンB群が大層含まれるのです。ビンを開けると、匂ってくる「フスマ」の匂い。ビタミンB群の(悪臭?)
 私がこの食品を知ったのは、下記のブログからです。

その強烈な味を和らげるために、多量のバターや加熱して溶かしたチーズと混ぜてパンに塗って食べるように勧め、パン屋ではパンの中にベジマイトとチーズを練り込んだ「チージーマイト・スクロール」を発売した他、魅力的で健康的な子供たちをキャラクターに起用して「We’re happy little Vegimites」という覚えやすいCMソングで販促を行い、オーストラリア出身バンドのメン・アット・ワークは「Down Under」でベジマイトの事を歌うなどこの癖のある健康食品の定着には各方面が努力をしてきた(まるで、ホウレンソウ嫌いの子供をマンガの「ポパイ」で好きにさせるよう仕向けているのに似ている)。結果的にオーストラリアでは大多数の人たちが食べるようになったが、外国人はいまだ毛嫌いをし、とくに米国人は輸入禁止の措置を取るくらいに徹底拒絶を取っているという。基本的にオーストラリア人と米国人はあまり仲が良くないと言われているが、一説ではこのベジマイトも原因の1つではないかと推測されているのだから、関係者にとってはすごく迷惑な話であろう。

ブログ「超論暴論:当馬敏人」
http://bouron.blog.ocn.ne.jp/touma/2009/04/post_7e88.html

 より引用。


 早速私も入手しました。楽天のモールの一店舗で。開封すると目に入る黒いとも言える濃い茶色、大目に口に運ぶと、そのビタミンB群の臭気が鼻腔を襲い、なまなかの食品ではありません。厚くパンに塗りたくると、独得な風味に辟易(へきえき:避ける)してしまいますがそれはそれ、薄くパンの上で延ばせば、充分美味しいです。


 アメリカがベジマイトの輸入を禁じているのは、ビタミンB9である葉酸塩が含まれているからだとか。
これって、ビタミンB9のことなので、禁止する必要があるのか、否かだと思うのです。
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1162024048/
 参照。


 栄養価そのものについては以下参照。

栄養いっぱい
イースト菌(thiamineを含むビタミンB)、リボフラビンニコチン酸、pantothenic酸、pyridoxine、ビオチン、p - aminoの安息香酸、
およびいくつかの自然の要素が含まれ、たんぱく質やミネラルを含み濃縮されたイースト菌は通常の4-5倍の栄養価があるらしい。
貧血、疲れを癒し、特に赤ちゃんや子供の成長、妊婦さんには良い食べ物だそうです。

http://www3.ocn.ne.jp/~footy/ozfun/vegemite.htm


より。ビタミン類だけではないのですね、含まれる栄養価。



今日のひと言:案外アメリカも食品について、一方でベジマイト葉酸よりはるかに深刻なBSEに無関心かと思えば、ベジマイトについては過敏なのですね。笑ってしまいます。野菜嫌いの子供にホウレンソウを食べさせるために、アニメ「ポパイ」まで作ったアメリカが、どういうことなのでしょうか?そんなに排斥するなら、オーストラリアも、アメリカではなく、日本やEUでの市場を開拓すればいいんじゃね?・・・と思います。

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