虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

2009-01-01から1年間の記事一覧

鮑(あわび)が店頭から消えて・・・

数年前までは結構、スーパーで見られたアワビ・・・「ロコあわび」というのがあったのですが、気付いてみると、「ロコあわび」も無くなっていました。もっとも、調べてみると、このロコあわび、別名「チリあわび」、「ロコ貝」、「あわびモドキ」といった、…

タバコの代替品:代替タバコ ・・・ニコチアナ以外でタバコになる植物

フキタンポポの葉→ (花と葉は、同時につかない) 私はヘビースモーカーです。でも、この前急性喉頭炎を患ったこともあり、一日30本程度に止めています。(これでとどめているかどうかは疑問ですが・・・) ところで、やはりタバコの毒性は気になるので、…

タバコの代替品:代替タバコ ・・・ニコチアナ以外でタバコになる植

禁煙とインセンス:根拠のない嫌煙権・・・くたばれ、健康増進法!!

インセンスという言葉は、おそらく初耳でしょう。これは、人類が火を使った歴史とおなじように古いもので、たとえばハーブのローズマリーなどを焚き火にくべると、なんとも言えぬ良い香りがしたので、以後もローズマリーを火にくべることとなり、それが線香…

「君」と「お前」(散文詩)

私が幼いころの無二の親友だった男の話です。 お互いを「もりった」「まつった」と呼び合い、よくお互いの家に遊びに行った間柄です。 「まつった」の実家は「雑貨商」であり、私(もりった)が彼(まつった)の家に行った際、私は駄菓子を買い、店主(まつ…

強力伝(ごうりきでん)・・・新田次郎の世界

小宮正作→ ここに言う「強力(ごうりき)」とは、高い山岳の上まで、重い荷物を運ぶ人のことを指します。 私は小学校低学年の頃、週刊少年マガジン(だったか)に掲載されていたマンガの絵柄がとても印象に残っています。「強力伝」で検索すると「山岳マンガ…

強力伝(ごうりきでん)・・・新田次郎の世界

老子の七定理

私は、幾年も老子に親しみ、幾つかの真理に触れた気がします。ここに、それらを整理して記述しようと思います。あたかも数学の定理のようなので、数学者老子の7定理と呼びます。数学者老子の7定理 1)中心性定理 2)必不敗定理 3)無関心定理 4)葉書…

おかのり・・・超美味しい「岡の海苔」

秋の「おかのり」→ ハーブの一種に、「マロウ」というものがあります。このハーブはその花をお湯で滲出させると、青い色のティーになりますが、レモン汁を加えると、あーら、不思議。夕焼け色になります。 今日とり上げる「おかのり」は「マロウ」と同じアオ…

おかのり・・・超美味しい「岡の海苔」

ネオニコチノイドの恐怖・・・何が安全なのか?

(化学物質特集 その3) 以前、と言っても今年発売の「週刊文春」に乗っていたコラムで、要注意な記述がありました。 それは、最近世界各地で、ミツバチが大量に死んでいるという現象です。 その理由は、複合性も考えられると見られるとの前置きのあと、新…

「娘道成寺」に見る男女関係

安珍を追う蛇体の清姫→ (百科事典アルファより) 安珍清姫伝説というのをご存知ですか?これは和歌山県にある道成寺の起源にかかわるお話です。あらすじはwikipediaから引用します。 [編集] 安珍・清姫のなれそめ 時は醍醐天皇の御代、延長6年(928年)夏の…

「娘道成寺」に見る男女関係

オキシトシン・・・親しさへの誘導

(化学物質特集その2) イヌと戯れている際、その「ウルウルした」目に見つめられ、「ジワァ」と言った、なんとも言えない幸福感をもらっているあなた、そのメカニズムに迫る発見がありました。 先日の某地方新聞の記事に、面白いものがありました。夢の新…

アイスプラント・・・今話題の新野菜とシュウ酸

アイスプラント→ 今年になって、「アイスプラント」の話題がネット上を賑わしています。私も、昨年の「タキイ種苗」のカタログに惹かれて購入し、3株アイスプラントを栽培しています。 この野菜の面白い点は、多肉植物の一種であり、光合成の方法で言うと、…

アイスプラント・・・今話題の新野菜とシュウ酸

金・銀・銅の日本史(書評)・・・いろいろな金属の受容

読者の中には、青銅(ブロンズ)という言葉を聞いたこともある人もいるでしょう。 銅と錫(すず)の合金です。では、赤銅、黄銅についてはいかがですか? この本は、そういった関心を持つ方に相応しい本です。 赤銅というのは、銅に、金を3%から5%ほど混…

「加齢臭」の胡散臭さ・・・資本主義の論理

(化学物質特集その1。一回置きにエントリーします。) 2008年11月18日配信の「weekly mag2」によれば、は?加齢臭には…コレ?先日、服屋で、いつもの店員さんに面白い話を聞きました!彼、まだ 若いのに、加齢臭に悩んでいたんですけど…

時代小説と歴史小説(歴史そのまま・歴史ばなれ)

私は、いわゆる時代小説は嫌いです。例を挙げれば、(作者は失念しましたが) 古代中国・越の軍師・ハンレイが、宿敵呉王の夫差(ふさ)を討ち取ったあと、夫差を堕落させるために呉に送った美女・西施(せいし)を、自分の妻に迎えるという大団円を迎えます…

「ジャガイモのきた道」(書評)・・・チューニョから

ここに言う「チューニョ」とは、ジャガイモの原産国、ペルーの中央アンデス地方に認められるジャガイモの毒抜き法です。 原産地では、通常我々が食べるジャガイモの原種が数多く存在していて、毒成分も多くジャガイモは含んでいました。その通常なら手に余る…

パウル・クレー〜描線と色彩の魔術師

シンドバッド→ この人の抽象的な絵は、意味不明のため、国語とか美術の教科書の表紙をかざることが多く、私もそういった教科書を使った一人です。 ただ、美術の教科書に載った彼の絵を見ると、人の顔の絵がラフに描いてあるだけで、「手抜き」か、この画家!…

パウル・クレー〜描線と色彩の魔術師

「新宗教ビジネス」〜〜島田裕巳の新作

かつて「幸福の科学」の総裁、大川隆法氏をけちょんけちょんにけなす「大川隆法の霊言:JICC出版」を共同で上梓して、私を散々笑わせてくれたのですが、一方で、危険な宗教団体「オウム真理教」に肩入れして、世の中を唖然とさせて株を下げた島田氏の近作で…

ロシア五人組の音楽・・・曲への愛

ロシア五人組は、19世紀後半のロシアで民族主義的な芸術音楽の創造を志向した作曲家集団のこと。次の5人からなる。 • ミリイ・バラキレフ(1837年 - 1910年) • ツェーザリ・キュイ(1835年 - 1918年) • モデスト・ムソルグスキー(1839年 - 1881年) • ア…

カミーユ・クローデルの悲劇―彫塑(ちょうそ)

ワルツ→(男女の魂の融合を表したみたいな・・・)http://www.fujitv.co.jp/event/art-net/go/314.html 彫塑という言葉は、「彫刻」と「塑像」をあわせた言い方です。「彫刻」は、素材を削っていって完成するのに対し、「塑像」は材料を足していって完成させ…

カミーユ・クローデルの悲劇―彫塑(ちょうそ)

「犬夜叉」の最終回・・・高橋留美子の才能

私は以前、過去ログで、「犬夜叉」(高橋留美子)を取り上げた。 「エンドレスなラセン階段」:http://d.hatena.ne.jp/iirei/20061109以下のように書いた。 そもそもこのお話は、戦国時代にタイムスリップした現代の女子中学生(かごめ)が、半妖の少年(犬…

SFマンガ家・あさりよしとお

私がマンガクラブにいた1981年、週刊少年サンデーに「超大型」新人現る!!・・・との触れ込みで掲載されていたのが、「あさりよしとお」の「木星ピケットライン」。 宇宙の小惑星が地球に接近し、あと1年で地球にぶつかるという設定で、まるで「タモリ…

***出版案内***

この度、以前に書きあげていた作品「東大えりいとの生涯学習論」を「eブックランド」から電子書籍という形で出版しました。ここに、内容の一部を公開し、あわせて購読の手続きを記してみようと思います。(本編は縦書きです) 1) eブックランドのホームペ…

「そば」と「うどん」・・・どちらがサバイバルするか

私が大学に入学して、当時自炊はしてなかったので、昼ごはんは大学の生協で食べ、晩ごはんはいろいろな食堂に入ったりしていたころ、ある「そば屋」に入店したのですが、この店の主人は、私のそばの食べ方に、イロイロ文句をつけてきたことがあります。それ…