虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

落花生の葉の開閉

この夏、はじめて落花生(ピーナッツ)を栽培してみて、7月上旬に気づいたのですが、落花生の葉は、夜間・葉を上方に揚げ、閉止するようです。まるで意思のある動物みたいに。(→)注:ストロボを焚く暗さで閉まるので、光の加減でハイライト部は白く映ります。葉っぱは一枝に4枚ついていますが、これは、上向きに閉じるのにもちょうど良いですね。


そういえば、マメ科の植物にはオジギソウ(ミモザ)のように、触るとその瞬間に葉を閉じるというツワモノもあれば、大豆(ダイズ)、クズ(葛:野草)のように夜間、葉が下方に垂れるという種類もあります。どちらかというと、落花生の方が例外的なようです。


 このような葉の開閉に、何か意味があるのかはイマイチ解りませんが、多くのマメ科植物が持っている特性、なにか生存のために発達したということもあるかも知れません。これらの運動を就眠運動というそうです。



 なお、クズの場合、以下のような理由があるとのことです。

葉は、朝は平らに開き、晴れた日盛りは上向きに立ち上がり、夜は下向きに垂れます。葉の角度を自在に変えことにより、夜は葉を垂らして放射冷却を防いで暖かく眠り、昼は葉を立てて強すぎる光を調節しています。

http://www4.ocn.ne.jp/~sinrin_t/sizen-0709mukoujima_hyakkaen.html
より。


マメ科植物って、器用なのですね。



さらに加えて、根に根粒菌を寄生させ、空気中の窒素(N)を固定して、ほかの植物の栄養源を提供するなど、他の科の植物には出来ないことを黙々とやる、植物界の千両役者ですね。


なお、落花生の花もキレイなので、ここに掲載しておきます。




とても上手く撮影できました。これが落花生の花です。枝の脇から花穂が伸び、一輪キレイに咲きました。
私は今年生まれて初めて、落花生を栽培していますが、こんなキレイな花が咲くとは驚きです!

 全部で5株あり、現在3個の花が咲いています。

あと、鉢植えで1株作っていますが、蒔く時期が遅れたためか、あまり生長していません。



落花生の栽培は、今回の場合、食用というより、生長過程の観察の意味で行う用の方が大きいです。




今日のひと言:マメ類は、世界各地で昔から利用されてきました。アジアで大豆、中近東などでレンズ豆、ひよこ豆。沢山マメ科の植物がある中で、大豆と落花生はたんぱく質含有量が抜群で、肉にとって代われるポテンシャルがあるのですね。