虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

EURO(ユーロ)と比較的独立な貨幣


 私は以前、YEN(円)の安定度を示すため、IYCという指標を考案しましたが

http://d.hatena.ne.jp/iirei/20071108#1194518171
:IYC(円の危険度指数)およびIEC,IDCについて  


今回は、暴落著しいEUROユーロ)の代わりに、通貨として持っているほうが有利な通貨を考察しました。発想はIYCと同じですが、同じヨーロッパのノルウェイ・クローネ、イギリス・ポンドスイス・フランを考察の対象にします。


考え方は、任意の日のEUROの円換算値を1とし、これらの通貨をEUROの値で割り算した値を有効数字3ケタまでとって比較します。表参照。表の右側の−2と付いているのが計算値です。(「クローネ2」のごとく。)


ここでは、各通貨の値の素データ、平均値、標準偏差を載せましたが、意外なことに、ノルウェイ・クローネとスイス・フランのように強いと思われる通貨でも、EUROと挙動が似てくることが挙げられます。EUROが下がれば、同じ率で下がる、上がれば、同じ率で上がる・・・つまり、これらは完全にEUROに同調しているのです。(標準偏差が極めて小さい)一方、イギリス・ポンドの場合、EUROと同じく価値が下落しても、落ち幅は小さいことが言えます。(標準偏差が比較的大きい)


 そこで、私はEURO建ての銀行口座を、暴落が起こった時点で解約し、またこの前、財産の一部をイギリス・ポンドに、またノルウェイ・クローネに置き換えました。(ポンドのほうが今回書いた理由でより高額)もっとも、EUROが完全にぽしゃったらいずれの通貨も暴落するでしょうけど。だから、今回の私の行為は、他の人にはあまりお勧めできません。悪しからず。やってみたい人は「自己責任」でどうぞ。


データの出典は http://www.tokyo-card.co.jp/i/index.html
      
 外貨両替ワールドカレンシーショップ

ドル・円・ユーロの正体 市場心理と通貨の興亡 (NHKブックス)

ドル・円・ユーロの正体 市場心理と通貨の興亡 (NHKブックス)

弱い日本の強い円 (日経プレミアシリーズ)

弱い日本の強い円 (日経プレミアシリーズ)