虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

性別

女にとって、男はユートピアだ(彼と彼女のソネット:大貫妙子)随想録―50

女にとって、男はユートピアだ(彼と彼女のソネット:大貫妙子)随想録―50 芥川龍之介は、警句集『侏儒の言葉:しゅじゅのことば』の中で、いわゆる「ユートピア:理想郷」について、数学の証明のような分析を行っている。「ユートピアを実現するためには…

DNAと原形質:男と女、どっちの情報が子に多く伝わるか?+メビウス(随想録―23)

DNAと原形質:男と女、どっちの情報が子に多く伝わるか? 「それは、対等に伝わるんじゃない?」・・・DNAで言えばその通りですが、実際は、女(母親)からの方が多く伝わるのです。父からの精子が卵子の外壁を破って進入して、精子がわずかに持っていた原形…

「2人」という言葉の重み+♪「夢で逢えたら」の深層(随想録―15)

「2人」という言葉の重み 女性は、愛する男性と、自分をまとめて、「わたしたち2人」と称することが、むかしからあるようだ。哲学者のニーチェは、「女はことあるごとに、自分と男を合わせ一体化して“2人”というが、これは女が成熟してない証だ」とか書い…

最近の音楽を聴いて(Pretender、魔法の絨毯、Chopstick)(随想録―4)

最近の音楽を聴いて(Pretender、魔法の絨毯、Chopstick)(随想録―4) これら3曲を最近知り、聴いてみた。「Pretender」(official髭男dism:変な呼称。)の場合、目の前の彼女が結局は自分とは結ばれないだろうという思いを男性が持っているので、「(恋…

生き物としての完成度:男と女(随想録―2)

生き物としての完成度:男と女(随想録―2) 女は「完成されているから」戦争には参加しない。男には「不備が多すぎて」、戦争に参加する。命の大切さに無頓着なのが男だ。で、男の職業軍人は、人の命を数字に置き換えて戦わせる人でなしだ。 昨今、男による無…

「無」(道家)と「空」(仏教):哲学用語の受容と変容+「士為知己者死、女為説己者容」

window.dataLayer = window.dataLayer || []; function gtag(){dataLayer.push(arguments);} gtag('js', new Date()); gtag('config', 'G-XSYTL8PREM'); 「無」(道家)と「空」(仏教):哲学用語の受容と変容 仏教がインドから中国に伝えられたとき、「空…

在原業平(ありわらのなりひら)の傑作叙景詩とそれを駄作だとする俵万智(たわらまち)

在原業平の傑作叙景詩とそれを駄作だとする俵万智 伊勢物語についての一話 伊勢物語第87段に、極めて美しい叙景詩が登場します。それは ぬきみだる 人こそあるらし 白玉の まなくも散るか 袖のせばきに これは、今の兵庫県にある名瀑(有名な滝:布引の滝…

女へんの漢字〜〜藤堂明保の世界

漢学者・藤堂明保氏は、そうとうに砕けたお方で、「女へんの漢字」(角川文庫)という本を上梓されています。今日はこの本と藤堂氏の話題を俎上に載せます。藤堂明保(とうどう あきやす、1915年9月20日 - 1985年2月26日)は、日本の中国語学者、中国文学者。…