「２人」という言葉の重み＋♪「夢で逢えたら」の深層（随想録―１５）

「２人」という言葉の重み

女性は、愛する男性と、自分をまとめて、「わたしたち２人」と称することが、むかしからあるようだ。哲学者のニーチェは、「女はことあるごとに、自分と男を合わせ一体化して“２人”というが、これは女が成熟してない証だ」とか書いたことがある。

成熟しているかいないかはともかく、流行歌にはそんな歌詞がよく見られる。むかし一世を風靡したドラマ「やまとなでしこ」（松嶋菜々子、堤真一）のテーマソング♪「Everything」（MISIA）では「はるか遠い未来に、あなたと（２人で）行きたい、覗いてみたい」といった趣旨の歌詞がある。最近の♪「Chopstick」（NiziU）では「２―１＝１、じゃなくて０（ゼロ）」と出てくる。あなたと２人なら完全だが、あなたがいなければ、私は無に帰してしまう、と歌う。

ギリシャのピタゴラスの宗教教団（数学も重要な教理だった：３平方の定理を証明したのもこの教団だし、必然的に出てくる√２が無理数であり、整数の比にならないことも証明し、宗教上あってはならぬことと、「アロゴン：秘密」とした。）とか中国哲学（易経）などでは、男性は奇数、女性は偶数と割り当ているが、２つそろってこその偶数が女性の姿だというのだな。（性遺伝子でも、女性はX遺伝子を２つ、男性は１つ持つ。）

　（２０２２．０４．１５）

♪「夢で逢えたら」は「失恋」の歌か？その深層

「夢で逢えたら」は、故：大瀧詠一さんが作詞・作曲した歌謡曲で、吉田美奈子、鈴木雅之、薬師丸ひろ子、森丘祥子などなど、多くのミュージシャンがカバーしているほどの名曲だ。一時期は私、森丘さんバージョンのそれを繰り返し聴いていて、弟に言わせれば「もはや環境音楽だね」だった。（森丘バージョンは、ワインのCMソングだった）

この曲、恋人が「遠く離れているけど」、「夢の中で逢いたい」と歌っているが、これは例えば、付き合いは続いていて、愛しい人がどこか外国に住んでいて、物理的に逢うのが難しい状況」だと考えるのが普通だと思われる。（広瀬香美の♪「Dear」みたいに。）

でも、こう考えるのはどうだろう？――２人は、恋人としてはすでに終わっていて、それでも燃え残った恋の熱量が相手を志向するのだと。その場合「夢で逢う」のは、極めて重い意味を持つのかもしれない。「実際には、もう今生では逢うことが出来ない」からこそ、この曲の意味内容は、一般的な解釈より、深いものになるわけだ。失恋体験だけは豊富な私は、そう思う。

https://youtu.be/XSI66NX7S3s

　：森丘祥子「夢で逢えたら」

　（２０２２．０４．１６）

今日の詩

＠お笑い芸人になろうかな？

とある日の昼下がり、
社員数人が屋上で寛いでいた。
私は、自分を抑えずにオナラを放った。（放屁）

ある社員があの音なに？というと、
リーダーが「あれは森下さんのオナラよ」
と真相を語った。

私が「野菜をよく食べますので」と弁解（？）すると
一同爆笑の渦に巻き込まれた。
終業時にも「まだ笑いが続いている」という人もおり、

実際これまで勤めてきて最も大きな
笑いをした女性もいた。私はその日の日報に書いた――
「私はお笑い芸人になりましょうかね：笑」と。

そういえば、何かの用で電話をして、
出てきた女性と会話をしていると、
その女性が笑い声を混ぜ込むことも多い。

これは、「お笑い芸人」が
私の天職である証かも知れない。
「笑わせたろかい！」

　（２０２２．０４．１５）