最近の音楽を聴いて(Pretender、魔法の絨毯、Chopstick)(随想録―4)
これら3曲を最近知り、聴いてみた。「Pretender」(official髭男dism:変な呼称。)の場合、目の前の彼女が結局は自分とは結ばれないだろうという思いを男性が持っているので、「(恋人の)ふりをする者」としてPretenderと自称しているらしい。面白いのは、女性の美しさの表現として「髪を褒め」、「君はキレイだ」と、外面的な美しさを称えていること。
:Pretender
解らないでもない。この前終息した私の恋の場合、私は彼女の「唇」とか「瞳」とかの外面性から恋に落ちた。いっぽう彼女は、新入社員として仕事をはじめた際のミスに対し、それを咎めず、むしろ私が悪いとしたときの、私の「男気」に惚れたのだと思っている。彼女は、私の内面性に惹かれたのだ。決して私の外面性にではない。男性が女性の外面に強く惹かれることから、女性もそれに合わせて「身づくろい」をするのだと思われる。
さて、それにしても、「魔法の絨毯」(川崎鷹也)は情けない歌だ。自分が何もない、何も出来ないことを「売り」にして、女性に迫っている。そんな自分を変える努力もしないで、泣き落としで彼女の心をつかもうとしている。こんな情けない内容の歌がヒットしているのだという。世も末だ。ユーチューブで視聴すると、川崎鷹也は、国立大学を出て間もない、青っちろい、秀才のように見えた。私がもっとも気に入らないのは、「男性としてのプライド」が感じられない点だ。
:魔法の絨毯
「Chopstick:箸」(NiziU:ニージュー、Need youから)の場合、音の進行も面白く、女性が口にしたら、男性はメロメロになる歌詞に満ち満ちていること、請け合いだ。男性の心のツボを知り尽くしている人が、作ったことがよく解る。恋の落ち込みから、軽やかに救いだしてくれそうな名曲だ。
:Chopstick
(2022.02.18)
PS:NHKは、中国国営放送か?
弟の話だと、昼のNHKニュースを見ようとTVを付けたら、カーリングの決勝戦をやっていたので、TVを切ったそうだ。日本国民全部がこのカードをみたいわけでもあるまいに、このような偏った放送をするとは。この前、東京オリンピック記録映画を取材して作った番組のなかで、オリンピック反対デモの参加者が話したという「このデモにはお金をもらって参加している」という虚偽のテロップを流して、物議を醸したわりには反省がない。大体、北京オリンピックの開会式と閉会式を、総合・Eテレの両方で放送するという態度も気に入らない。これは一種の電波ジャックであり、「NHKは、中国国営放送なのか?」と言われても、申し開きはできまい。
(2022.02.20)
今日の詩(連作3編)
@習慣―1
彼女は
生活に貪欲で。
整理整頓、
ミニマリズム、
決まった習慣を好んだ。
彼女と切れてから、
習慣として新たに
筋トレをやり始めた。
それが彼女と付き合った
収獲の全てだ。
(2022.02.19)
@習慣―2
早朝散歩すると、
道のほぼ決まったコースで
犬のウンチに遭遇した。
つらつら思うに、
この犬は暗闇のなか
散歩する犬だろう。
飼い主はほかに散歩させる時間がないので
したウンチはそのままにするのだろう。
ならば犬を飼わぬがよかろう。
犬のウンチの処理は、飼い主の基本習慣だ。
この習慣は、犬より飼い主に
強く求められるものだ。
PS:だれか現場をつかんだ人がいたらしく、
最近はウンチを見ない。
(2022.02.20)
@習慣―3
今日は惰眠に溺れた日曜日だった。
昼過ぎにごそごそ起きてきて、
必要な家事のみダラダラとこなした。
『魔入りました!入間くん』(マンガ)に没頭。
日も暮れるころになってやっと散歩に行った。
辻褄合わせだな。
今日の外出はそれだけだったので、
お金は1円も使わなかった。
老子の言う「小国寡民」だな、とちょっと納得。
(2022.02.20)
今日の6句
枸杞(くこ)や枸杞
今年は茂れ
人に勝て
河原に生える枸杞、有用な野草なのに、河原で工作車除草され、茂らないのが残念です。
(2022.02.16)
まっすぐな道で 淋しい
(2022.02.16)
塀の上
雀十羽が
会議せり
カメラを構えたら、数羽逃げ去りましたが。
(2022.02.17)
陶工の
自慢の猫や
蹲踞(そんきょ)せり
生きているみたいです。蹲踞は、攻撃のための準備姿勢。
(2022.02.17)
氷紋の
見せる表情
雲に比し
(2022.02.19)
紅梅の
赤は狂気の
首(はじめ)なり
むかし、東京都小金井市・貫井南町にあった貫井弁天境内の紅梅の鮮やかすぎる赤に翻弄されたことがあります。
(2022.02.20)