安珍清姫伝説というのをご存知ですか?これは和歌山県にある道成寺の起源にかかわるお話です。あらすじはwikipediaから引用します。
[編集] 安珍・清姫のなれそめ
時は醍醐天皇の御代、延長6年(928年)夏の頃である。奥州白河より熊野に参詣に来た僧がいた。この僧(安珍)は大変な美形であった。紀伊国牟婁郡真砂の庄司清次の娘(清姫)は宿を借りた安珍を見て一目惚れ、女だてらに夜這いをかけて迫る。安珍は参拝中の身としてはそのように迫られても困る、帰りにはきっと立ち寄るからと騙って、参拝後は立ち寄ることなくさっさと行ってしまった。
[編集] 清姫の怒り
騙されたことを知った清姫は怒り、裸足で追跡、道成寺までの道の途中(上野の里)で追い付く。安珍は再会を喜ぶどころか別人だと嘘に嘘を重ね、更には熊野権現に助けを求め清姫を金縛りにした隙に逃げ出そうとする始末である。ここに至り清姫の怒りは天を衝き、遂に蛇身に化け安珍を追跡する。
[編集] 安珍の最期
日高川を渡り道成寺に逃げ込んだ安珍を追うものは、火を吹きつつ川を自力で渡る蛇の姿である。渡し守に「追っ手を渡さないでくれ」と頼んでもこれでは無意味であった。よんどころなく、梵鐘を下ろしてもらいその中に逃げ込む安珍。しかし清姫は許さず鐘に巻き付く。因果応報、哀れ安珍は鐘の中で焼き殺されてしまうのであった。安珍を滅ぼした後、清姫は蛇の姿のまま入水する。
[編集] 成仏
蛇道に転生した二人はその後、道成寺の住持のもとに現れて供養を頼む。住持の唱える法華経の功徳により二人は成仏し、天人の姿で住持の夢に現れた。実はこの二人はそれぞれ熊野権現と観世音菩薩の化身であったのである、と法華経の有り難さを讃えて終わる。
鐘に逃げ込む安珍、その鐘をぐるぐる巻きにしてしまう清姫。
かれらの姿は、一般的な男女関係にも想定しうるようです。
蛇体で鐘に巻き付く清姫は、「女性性器」そのものです。そして、「男性性器」を焼き尽くす」ということでしょうか。実際女性性器は「火処:ほと」という言い回しもありますからね。男はこの業火に対し「水」を出すことによって対抗します(射精)。火と水が相殺しあってSEXが完了するのです。この場合、女性の「愛液」は、水ではなく、火であるとしています。焼き尽くすから「火」なのです。このような見方は中国の「陰陽五行論」に見ることができます。
なお、テクストによっては、清姫が夜這ってきた時、安珍はそれに応じ、一晩同衾(どうきん)して(SEXして)夫婦になることを誓い合ったという設定もあります。濃厚な夜の営みがあったということでしょう。この場合なら、安珍が大部分悪いことになりますね。
松と藤のソネット
松:なあ、藤さん、
おまえがワシに絡みついて
どのくらいになるかのう?
藤:それは松さん、10年まえよ。
10年まえに私は、
あなたにぐるぐる巻き付いたの。
松:そうだったか、それにしても、
おまえに絡みつかれてからは、
なんだか水が欲しくてしかたがないんじゃ。
藤:それは、あなた、私たちが今もSEXしているからよ。
松:SEXしていたということか・・・
藤:松さん、それは、私があなたの肌にきつく巻き付いていて、
その部分がへこんでいるでしょう?
これこそが私たちの愛のあかしなの。
今日のひと言:「必」という漢字は、象形文字で、棒を締め付けるという意味があり、これと、秘密(秘:密)という言葉は同系統であり、セクシーな意味合いを持ちます。どうしてかは、今回のブログを読んで頂いたかたには解ると思います。
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