虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

2010-01-01から1年間の記事一覧

ラ・ロシュフコーの明察(モラリストとしての断章)

警句・箴言(しんげん:戒めの言葉)特集その3 私は、以前、山で暮らしていたとき、一番信頼しあっていた友人と、ある女性をめぐって三角関係に陥り、彼にだまされたことがあります。それは、私の持つ、友人観、恋人観を大きく揺り動かすものであり、以後私…

怪しい「工学」―遺伝子工学、金融工学、その他工学

(警句・箴言特集・中休み) 私は都市「工学」の出で、工学とはなにか、よく考えます。その際、「遺伝子」「工学」と「金融」「工学」という2つの工学について長く考えています。そこで、まず「遺伝子工学」の話題・・・遺伝子組み換え植物についてです。〜…

開発は止めよ(詩)

近々、近くの水田地帯の一部に 地元の総合病院が 移転先にして進出する 水田は当然潰される 最近見た・・・時期遅れで水田に 水を引いた農家があるが そこは鴨、カラスなどが ミミズなどのエサを啄ばんでいた この複合的な機能は 病院ではかなわぬものだ 病…

アナトール・フランス「エピクロスの園」・・芥川の師

警句・箴言(しんげん:戒めの言葉)特集その2瑣事(さじ:こまかな出来事・芭蕉とは松尾芭蕉のこと:森下注) 人生を幸福にする為には、日常の瑣事を愛さなければならぬ。雲の光り、竹の戦ぎ、群雀の声、行人の顔、――あらゆる日常の瑣事の中に無上の甘露味…

芥川龍之介と私・・・侏儒(しゅじゅ)の言葉

警句・箴言(しんげん:戒めの言葉)特集その1(全4話) 私は、中学校から高校にかけて、芥川龍之介(あくたがわ・りゅうのすけ:1892−1927)のファンでした。それというのも、芥川は幼少時、彼の母が発狂し、頭をコツンと長ギセルで殴られたとい…

花由来ではない蜂蜜・・・甘露蜂蜜

ことし、山田養蜂場から、珍しい蜂蜜を購入しました。それは、ミツバチが花から花へと経巡って採取する花の蜜ではなく、花のない森の中、樹とか草に寄生する虫たち・・・例えば「アブラムシ」「カイガラムシ」の分泌する甘い汁を分けてもらって巣にミツバチ…

賭博者としてのエッセイスト

エッセイストというのは、どんな人なのでしょうか? 私は、3年前、一編の小説を書き上げ、「週刊新潮」編集部と「週刊文春」編集部に全く同じ条件で局で直接郵送を頼み、郵送しました。 その作品は短篇で、読んでもらった人の評価が「骨組みだけの・・・小…

クライメートゲート事件・・・温暖化は進行しているか?

2007年のノーベル平和賞は「地球温暖化に警鐘を鳴らした」として、アル・ゴア前アメリカ副大統領とIPCCが受賞していますが、これが眉つばものだったというお話。 ちょっと古くなりますが、週刊新潮(2010・4月15日号)に以下のような厳しい記事が…

「神々は渇く」(アナトール・フランス)・・・革命の狂気

アナトール・フランス特集その2 短編の多いアナトール・フランスにしては、めずらしく長編の作品。「フランス革命」という集団狂気を扱っています。堂々たる歴史小説です。 原題:Les Dieux ont Soif 一市民・画家のエヴァリスト・ガムランは、「革命裁判所…

アナトール・フランスとキリスト教

アナトール・フランス特集その1 「フランス」という国名を筆名に持つこの文豪は、まさしく「フランス」を体現し、ノーベル文学賞を受賞し(1921年)、その死の際にはフランスの国葬に遇された人です。(1924年) 本名はジャック・アナトール・フラ…

近松門左衛門の「虚実皮膜論:きょじつひまくろん」

私が拙ブログを立ち上げたころ、近松門左衛門の「虚実皮膜論」が話題になったことがあり、私のブログのタイトル「虚虚実実――ウルトラバイバル」も同じ字を含んでいるので、興味がありまして、今回エントリーすることにしました。(なお、近松門左衛門は「日…

カブトエビ(兜海老)

稲植えた 水田に住む カブトエビ 数億年も 生きたツワモノ 写真はwikipediaよりただし、食べられるかと試した人がいるようですが、土臭くて食べられたものではないらしい。 10.07.01カブトエビのすべて―生きている化石“トリオップス”作者: 秋田正人…

フランス家族事情 (書評):父権VS母権

私は、将来、「家政学」に関する本を書く予定です。だから、家政学関係の本にはアンテナを張っていますが、なかなか心にヒットする本にはめぐり逢えません。 ここに、現在パリ郊外在住で、フリーランス・ジャーナリストの浅野素女(あさの・もとめ)さんの「…

すべての宗教はレッテル貼りだ!(宗教と戦争)

「同じ宗教を信じる者同士なら仲良くしても、異教徒にも寛容だった」宗教は、これまであったでしょうか。例えばキリスト教の場合、「愛の宗教」であると、一般には言われますが、異教徒に対する態度は苛烈を極めました。例えば、アニミズムを宗教としていた…

中国人は和食を食うな!

10年06月16日、フジTVの特集で、中国人の団体日本観光客の話題が取上げられていました。にわか成金の彼らは、まるで日本が自分たちの庭であるかのように振舞っていましたが、ランチで「刺身+テンプラ」を出されたのに対し、「これがなくっちゃ!!」…

ゼウスが愛した女たち

ダナエbyレンブラント→ http://www.salvastyle.com/menu_baroque/rembrandt_danae.htmlより ギリシャ神話の主神、ゼウス(ローマ神話でジュピター)は、大の美人好き。神、ニンフ、人間と・・・美人をみればその欲望を全開にして、SEXへと誘います。 彼の…

ゼウスが愛した女たち+中国人は和食を食うな!

イギリスはどれだけの人数でインドを支配したか?

インドが東インド会社に、またセポイの反乱以降はイギリス本国に支配されたのは有名な事実ですが、実際何人のイギリスが関わったのか、非常に興味がありましたので、調べてみました。まずは、ネットで調べました: カネとモノの流れを単純に考えてみると、イ…

ニゲラ(黒種草:クロタネソウ)

薄いヴェールのような 八重咲きの花弁、 コスモスのような 切れ目の葉。 ニゲラよ、お前は美しい。 毒草の多いキンポウゲ科の植物の中にあり 種を香辛料に出来る種類があるも流石。 偶然の出会いに感謝しなくっちゃ。 花後の実も バルーンのようで 飽きさせ…

理屈が通らねえ(by岩井三四二):書評

岩井三四二(みよじ)氏は、主として時代小説を書きます。それも上質な。彼の作品に登場する人物たちは、おそらく「架空」の人物たちですが、あたかも実在の人物が活躍するかのような話が多いです。そして、一種のリアリズムを感じます。 岩井三四二氏の経歴…

理屈が通らねえ(by岩井三四二):書評+ニゲラ

アニメ・「豆しば」の含み笑い

あなたは、テレビを見ていて、こんなコマーシャル・アニメを見たことがあるでしょうか。1)美味しいワインを飲みながら、その風味をなにかに例えるグルメの女性。そこにスープが運ばれてくる・・・そしてそのスープに入っている「ひよこ豆」が「ボンジュー…

アニメ・「豆しば」の含み笑い

麦秋(ばくしゅう:麦の実る頃)

昨日まで 青しと見えし 麦秋か

福山雅治・名言集(祝:大河「龍馬伝」主演記念)

私は以前、「ビッグマウス・押尾学」なるブログを書きましたが(↓)、その姉妹品です。 http://d.hatena.ne.jp/iirei/20090111 以下は2chからの「ぬくもり速報」からの抜粋の抜粋です。 http://nukumority.seesaa.net/article/117393865.html 「メリー・…

ウオッカ=コーラ:アメリカと旧ソ連の共謀

例によって、セブンイレブンが「700円以上お買い上げにつき、一回クジが引けるという」 お馴染みのキャンペーンをやっており、これまで3回、食品を選び、全部ハズレだったので、お酒のほうを選んでみたら、「コーラショック コーラ×ウオッカ」というアル…

ウオッカ=コーラ:アメリカと旧ソ連の共謀

セザンヌとキュービズム

「自然を円筒と球と円錐体によって処理しなければならない」というセザンヌの言葉は有名であるが,そのセザンヌを手がかりにそれまで互に別々に独自の方法で新しい造形をもとめていたピカソとブラックが出あうことによってキュービズムは急速に進展すること…

ヒナゲシ

緋色の花を 自ら作る補色の緑で 際立たせる ヒナゲシ―― そお、お前はアヘンを生産しないが その姿は非凡だ

飼い犬は水俣病になるか?・・・チメロサールの毒性

チメロサール→http://www.futaba-cl.com/main03-5.htm より 予防接種が増やす自閉症 自閉症は、子どもをその子だけの世界に閉じ込めてしまう。全米自閉症協会の説明によると、自閉症児には、たとえば次のような特徴が見られる。「話し言葉の発達が遅れたり欠…