ウオッカ=コーラ:アメリカと旧ソ連の共謀
例によって、セブンイレブンが「700円以上お買い上げにつき、一回クジが引けるという」
お馴染みのキャンペーンをやっており、これまで3回、食品を選び、全部ハズレだったので、お酒のほうを選んでみたら、「コーラショック コーラ×ウオッカ」というアルコール度5%程度のソフト・ドリンクが当たりました。
私には違う筋からこの言葉には縁があり、それは1980年に出版された「ウオッカ・コーラ」です。細かいことは覚えていませんが、当時のアメリカ合衆国とソビエト連邦が見かけとは異なり、あんがい仲よく世界の富を分け合っているということであり、「経済ゲオポリティクス=経済地政学」という内容を語っていたと思います。著者はチャールズ・レビンソン。「ウオッカ」とはソビエト連邦のこと、「コーラ」とはアメリカ合衆国のこと。この2つの飲料が混合するように、両国の経済地政学戦略も仲良く混合していると言っていたのです。
考えれば、超大国同士、下手に全面核戦争に突入すれば、どちらも無傷ですまないというか、両国絶滅の危険を冒すよりは、水面下で手を組んで中小国家から、その「闇カルテル」を知らないことをいい事に、利益を分け合っていたのです。そして最大の利益はアメリカ合衆国が、それに次ぐ利益をソビエト連邦がゲットする・・・
アメリカを恐れる国には、ソ連が武器輸出する、ソ連が怖い国には、アメリカが武器供与する・・・
日本も、「アメリカの核の傘」に入っていることで、敗戦からこれまで軍事費が削減できたでしょうが、そのかわりアメリカの言いなりになっている・・・これも「ウオッカ=コーラ」の影響ですね。
ホント、アメリカにとって大変に都合の良い国ですね、日本。北朝鮮のテポドンが怖くて、アメリカから高価なMD防衛システムを買ってしまう・・・実用性には疑問符がつく兵器ですよね。当時の防衛庁長官(今は防衛大臣)・石破茂さんのような政策通でも、なんら検証されていなかったMDシステムを高価な値段で買うことに合意してしまったのです。
もっとも、最近の報道ではミサイルの迎撃に「レーザービーム」を使う実験が成功したとも報じられました。たしかに秒速地球7周り半する光を用いる光線兵器なら、従来のパトリオットミサイルより、確実に敵のミサイルを打ち落とせるでしょう。アメリカの兵器開発の能力は高いです。
また、アブナイ・アメリカ国債をなかば強制的に買わされたりしていて、現在日本は世界最大のアメリカドル債権国です。このアメリカ国債が無効になったら、日本はどうなるでしょう?
それから、「FTA」によって、日本国内の農家が全滅し、アメリカが儲かるための農業が目の前に迫っていますね。農家に補助金をばら撒くようでは、先がありません。焼け石に水です。消費者の目には「商品の安さ」がもっとも購買意欲を掻き立てるのですから。まあ、なかには「安全性」の観点から商品を選ぶ消費者もいるでしょうけど。
今日のひと言:それにしても、この商品、この本のこと(ウオッカとコーラの融合)を意識して考えられたのでしょうかね。だとしたら、かなりのブラックジョークです。キリンから発売されています。
なお、この本の表題は「ウオッカ・コーラ」より「ウオッカ=コーラ」のほうが日本では通りがいいようです。
ウオッカ=コーラ―米ソの経済ゲオポリティク戦略 (1980年)
- 作者: チャールズ・レビンソン,清水邦男
- 出版社/メーカー: 日本工業新聞社
- 発売日: 1980/05
- メディア: ?
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ウオッカ+コーラ 上―米ソの経済ゲオポリティク戦略 (大手町ブックス)
- 作者: チャールズ・レビンソン
- 出版社/メーカー: 日本工業新聞社出版局
- 発売日: 2007/08
- メディア: 単行本
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