虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

中国人は和食を食うな!


 10年06月16日、フジTVの特集で、中国人の団体日本観光客の話題が取上げられていました。にわか成金の彼らは、まるで日本が自分たちの庭であるかのように振舞っていましたが、ランチで「刺身+テンプラ」を出されたのに対し、「これがなくっちゃ!!」という感じで持参の香辛料を取り出し、料理にふりかけ、辛くして食べたりしていました。


 でも、これって、日本の文化、ひいては日本にたいしてとても非礼な態度です。出されたままの調理法で、どれほど料理の質が違うか確かめようともしない。もしかして彼らは中国でも香辛料を多用する四川省の人たちだったのかも知れないですね。だとすれば、香辛料で舌がしびれて刺身、テンプラの微妙な風味はわからないはずですし、そもそも味の冒険をする気もない。実際、巻物に「味がない」と苦情を言う人もいて・・・それは貴方の舌が麻痺しているのですよ。


 食は中華にあり、という中華思想が、上に書いた暴挙を起したのかもしれませんが、それなら、中国から保存食でも持ってきて、それだけ食べていればよかったのです。


 マンガ「美味しんぼ」でも、このように他国の食をバカにする話があります。フランスの鴨料理を食いにきた海原雄山、フランスでの食べ方を無視して、持参のワサビ醤油で食べて、どうだ、このほうが美味しいと主張していましたが、息子の山岡士郎に(珍しくも)へこまされるというオチがつきました。


 日本に来る中国人よ、あなたがたは世界の中心にいるのではなく、辺境にいる民であると自覚してほしい。和食の良さをそのまま理解出来ないなら、和食なんか食べるな!と私は言いたい。中国は、「巨大な田舎」なのです。以上、ヤラセでなければ、のお話でした。

中国官僚覆面座談会 (Clickシリーズ)

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