フキタンポポ(ハーブ)・・・薬草か観賞用か
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近年、新年を飾る花として、福寿草(ふくじゅそう)よりポピュラーになったのが、このフキタンポポ。キンポウゲ科の福寿草には毒があり、幼児が食べちゃうおそれもあるのでキク科のフキタンポポに替わられたのでしょう。
さて、フキタンポポ、花はタンポポそっくり、葉はフキをイメージするのでこの名がついたようです。なお、早春、花がまず咲き、それから葉がでてくるところは「フキ」と同じです。
そして、フキタンポポは薬草です。(ハーブの一種)呼吸器系の病気に卓効がありますが、医師の処方が必要です。西洋では薬局のカンバンにこのフキタンポポが描かれていたと言います。また、ファルファラ、コルツフット、款冬花(かんとうか:漢方で。花だけ使う)などの別名を持ちます。これほど別名の多いのは、親しく利用してきたことを表しますね。
お正月に飾られるお花は、従来「福寿草(キンポウゲ科)」だったが、最近よく見られるのが「フキタンポポ」である。蕗の葉にタンポポの花というコンストラストがめでられるのである。キク科。
もっとも、フキタンポポには呼吸器系疾患に効果があるというので、以前は西洋の「薬屋さん」が看板に掛けていたといわれる。専門家の処方が必要。
↑は、私が作成した「はてなキーワード」です。ファルファラの名の起源はよく解りませんが、コルツフットの場合、花の茎が子馬の脚と見られることから付けられたようです。薬草とは言え、素人が扱うと危険なので、一般の人は「フキタンポポ」を毒草と思って付き合うのがいいようですね。結構身近にありながら、クスリとしても毒物としても使えるフキタンポポは、ユニークなハーブです。なお、フキタンポポには、代替タバコ(ハーブ煙草)として使えるという利点もあります。
代替タバコ:http://d.hatena.ne.jp/iirei/20090630
引用:メディカルハーブ(日本ヴォーグ社)・・・一部文言を改変:物質名。その仮名遣いなどを。
オーストラリアとニュージーランドでは規制されているハーブです。イギリスでは、専門家の指示によらない限り内服することはできません(このハーブに含まれるピロリジジンアルカロイドは、ラットに肝障害をひき起こすことが知られていますが、含有量は非常に少なく、スウエーデンの研究によると、煎じ液を作る際に分解されるということです。
今日のひと言:薬効のあるハーブに限って、「有毒」であるという烙印を押されるものは結構あります。「ルー(ヘンルーダ)」「タンジー」「コンフリー」などです。これらは古くから一般に使われていましたが、「有毒」と解って(!!)使用されなくなりました。「セージ」なんかも危ないかも。でも、毒成分はクスリにもなることを、忘れてはならないでしょう。なお、コンフリーと同じムラサキ科のハーブ、ボリジなども、コンフリーに似ているので、現在花を製氷器にいれて凍らせて食べるとか、葉をサラダにするとかの利用法にも、イチャモンが付くのでしょうかね。
ハーブ・野菜を取り上げた過去ログ
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20051215 ナスタチウム
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20051227 セージ
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20060110 タイム
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20080506 グッド・キング・ヘンリー
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20081013 ヒソップ
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20080928 ホアハウンド
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20090518 アイスプラント
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20090604 おかのり
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