お茶を淹れる容器・・・茶器にもいろいろありますが、もっとも進化した茶器はどれかと考えてみました。もっとも複雑なのは、豆をミルにかけて、サイフォン式かドリップ式かは問わず、淹れるコーヒーが一番手間が掛かります。これはさすがにもっとも進化した茶器とは言えないでしょう。(見方によってはもっとも進化した茶器であるという人も多いかも知れませんが)まあ、コーヒーの場合、他のお茶が大体乾燥葉であるのに対し、豆を加工するのですから、手間が掛かるのは当然ですね。
では、急須(きゅうす)はどうかと考えますに、特に何度でも淹れられるのが得手で、緑茶向きの茶器ですね。この茶器は一人で緑茶を飲むのにはさほど適していないと思いますが、大きめな急須なら、複数の人用に、充分用を果たすでしょう。ここは急須の優れた点です。でも、後始末がちょっと大変。
次にガラスの円筒形容器にお茶の元を入れ、ピストンで圧縮し、上澄みのティーを飲む形式の茶器。これは主として紅茶やハーブティーを飲むときによく使われます。これは簡単!容器の掃除も急須より簡単です。中身も見えて、たとえばハーブの「マロウ」や「ローゼル」などの花だったら、綺麗な色を堪能できるでしょう。この点、ポイントが高いです。
そして、真打、中国製の茶器。これは優れています。この容器は本体、フィルターとしての中吊り、蓋(ふた)の陶器製の3部品から出来ています。お茶の淹れ方は、充分に暖めておいた本体にお茶の元を入れたフィルターを掛け、お湯を注いで蓋をし、3、4分待つのですね。そして頭が平らな蓋を裏返しにして、フィルターを出し殻と共に取り出して置き、抽出されて本体に残ったお茶を飲むわけです。また、フィルターにトラップされている出し殻についても、取り除くのは極めて簡単です。
ここで注意して頂きたいのは、本体がそのままティーカップになる点です。今回取り上げたサイフォン、ドリップ、急須、シリンダーはすべてお茶を淹れる容器はお茶を出す容器とは別ということになりますが(ドリップは少々微妙)、中国式茶器では、1つの本体で淹れる容器と飲む容器(ティーカップ)を兼ねることになるのです。淹れることが出来るのは、中国茶(ウーロン茶、プーアル茶)、緑茶、ハーブティーなどです。実際、私がこの茶器を買い求めた中国茶専門店では、ジャスミンティーとか、いろいろなハーブを加えた中国茶を販売していました。
パーツ(3つの部品:カップ・フィルター・蓋)
セット1(熱湯で容器を温める)
セット2(材料をセットしお湯を注ぐ)
蒸らし(3分ほど)
完了(蓋の上にフィルターを置く)
ただ、この容器の場合、一回に一人分のお茶しか淹れられません。これが欠点と言えば欠点ですが、複数の茶器を用意すれば問題はないでしょう。
今日の一言:実際、この茶器は優れもので、その無駄を省いたシンプルさには舌を巻きました。本体がティーカップそのものであり、淹れる容器も兼ねるといった茶器は、それまでお目に掛かったことはありませんでした。やはり、中国文明の奥深さには計り知れないものがあるのですね。今回ブログは、工学士である私の「物作り」の分析としてお読みになって頂ければ幸いです。:中国を持ちあげた代わりに、現在の中国の工業技術のお粗末さを書いた過去ログを挙げておきます。
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20070322
:張子のブタ・中国―― 一工学士の見解
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今日の料理
@ブロッコリー2品
弟作。一つはツボミの部分を電子レンジで3分。クレイジーソルトで味付け。もう一品はあらかじめ茹でた茎の部分をエバラ」の浅漬けの素に漬けました。茎のほうがツボミより栄養価が高いらしいですね。
(2016.02.02)
@ウド2品
弟作。一つは皮を剥いた本体を酢・醤油・砂糖・水で漬け、もう一つはウドの皮に片栗粉を付けオリーブオイルで炒め、塩・七味唐辛子を振りました。
(2016.02.03)
@ラム肉のキムチ炒め
弟作。単純にラム肉をキムチで炒めます。ネギも入れました。
(2016.02.04)
韓国の豆腐料理。韓国版麻婆豆腐と言ったところでしょうか。スープは丸大食品の製品。辛さは麻婆豆腐より強く、韓国料理店のカルビクッパなどと同じくらいでしょうか。丼一杯になりました。
(2016.02.05)
今日の詩2つ
@人文科学もの尽くし
詩人は感じる人
小説家は建てる人
哲学者は考える人
随筆家は裁く人
考古学者は夢見る人
民族学者は滞在する人
経済学者はウソつく人
(2016.02.02)
@自己修復する烏羽玉(うばだま)
サボテンの一種・烏羽玉
鳥に突つかれたか
皮が破れていた
こいつもこれで終わりかなと
私はちょっと向きを変えた。
数日置いておくと
白い液が出て
傷は修復されていた
何という生命力か!
(2016.02.02)