ハーブ:ホアハウンド(クロニガハッカ):苦さはダテじゃない!!
兎に角、苦い。だから料理には使えないです。ただし、その苦さは「鎮咳(ちんがい:咳を止める)」効果のうえで卓効があり、私も以前試したところ、見事に咳は止まりました。葉には、幾分かのフルーティーさはありますが、それは葉の甘さを保障しないのです。
クロニガハッカが和名ですが、ホアハウンド(Horehound)という名は古英語の「綿毛の生えた植物」=har huneからきています。
1)栽培 日当たりのよい、風を防げる、乾いた、アルカリ性の土壌があう。
2)繁殖 春下旬に播種、夏の終わりに挿し木ができる。
3)収穫 開花期から必要に応じて葉や花のついた部分を収穫する。
4)保存 葉と花のついた部分を乾燥。またはシロップにつける。
5)薬用 浸出液を飲む。はちみつスプーン一杯分に6枚の葉を細かく刻んで混ぜ、のどの痛みや咳を和らげるためにゆっくり食べる。必要なら6,7回繰り返す。
本来、食用としての効果はないけれど、薬用のど飴(リコラ・ハーブキャンデー)の重要な成分になっていたホアハウンド。縁のしたの力持ちですね。
(以上は「ハーブ図鑑110:レスリー・ブレンネス:日本ヴォーグ社)より大部分引用しました。」
なお、私は呼吸器系の伝染病について、3つのハーブ的対応策をもっています。
その一つは勿論ホアハウンド、フキタンポポ(ファルファラ/コルツフット)、スターアニスのエッセンシャルオイルです。フキタンポポは専門家の処方が必要ですが、栽培はしています。スターアニスのエッセンシャルオイルは、鳥インフルエンザの対抗薬であるタミフルと同じ八角からとれるので、なにか効果がないか、と思っているのです。
なかでももっとも頼りになるのはホアハウンドです。皆さんも栽培してみてはいかがでしょう? 特にレシピ5)はよく効きます。
ハーブを取り上げた過去ログ
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20051215 ナスタチウム
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20051227 セージ
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20060110 タイム
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20080506 グッド・キング・ヘンリー
ハーブの種は「ラムズイヤーシーズ」の扱うのが良いです。苗を扱わず種を売っています。
ハーブ栽培についてかなりの上級者向きの品揃えをしています。もちろん初級者もOKです。
URL:
http://www.lambsear.jpn.org/
E-mail
lambs.ear@dream.com
今日のひと言:植物の世界でも、適材適所という言葉を感じますね。