虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

私がこれまで作った、変わった野菜:イロイロあるぞ。

私は植物大好き人間で、これまで野菜、ハーブ、多肉植物などを栽培し、野草も食べて「野草を食べる・滋味(JIMI)!!」という本を上梓しています。そのなかで、今回ブログでは栽培してきた変わった野菜を、栽培時の順不同で列挙したいと思います。野菜ごとに@を付け、今でも栽培している物には☆を付しました。


@☆コールラビアブラナ科。肥大した茎を蕪のように調理して食べる。


ミナレットアブラナ科。ツボミの幾何学模様が面白い、カリフラワーの一種。似たものとしてロマネスコがある。


シャクチリソバ:通常の蕎麦が一年草であるのに対し、宿根性の蕎麦。


@☆オカノリ:アオイ科。収穫した葉を、かなり長く茹でて、ヌメリを出す。

   http://d.hatena.ne.jp/iirei/20090604#1244112704


グッド・キング・ヘンリーアカザ科。ホウレンソウの親類。

   http://d.hatena.ne.jp/iirei/20080506#1210070100


エアーポテトヤマノイモ科。この植物はムカゴが非常に大きく、切り分けて炊き込みご飯にする。

    http://d.hatena.ne.jp/iirei/20060913#1158099659


@☆金時草(きんじそう):キク科。葉の裏が紫色の植物。茹でて酢の物にすると非常に美味しい。

    http://d.hatena.ne.jp/iirei/20091007#1254919782


@シカクマメ:マメ科。鞘の断面が四角いのでこの名がついた。サヤインゲンのように使える。

   http://d.hatena.ne.jp/iirei/20060913#1158099659


カイアポ芋(シモン1号):サツマイモの仲間。糖尿病改善に効果ありと言われる。ただ地力を奪うので、作付後、十数年栽培できない。


@コゴミ:オシダ科。あく抜きしないで食べられる。ワラビ、ゼンマイの仲間。


アピオスマメ科。根に球根がつくので、小ぶりな芋を剥かずに茹でて食べる。案外美味しい。


@☆雲南百薬ツルムラサキ科。ツル草。ビタミン、ミネラルに富む。別名:オカワカメ。

   http://d.hatena.ne.jp/iirei/20101003#1286058635


畑ワサビアブラナ科。庭で手軽に作れるワサビ。


コシアブラウコギ科。木。ウコギの仲間には美味しい植物が多いが、とくにこれは美味しい。

http://d.hatena.ne.jp/iirei/20140504#1399146810


@☆ウコギウコギ科。木。科名の元となった樹。葉は飢饉時の非常食糧だった。

    http://d.hatena.ne.jp/iirei/20090824#1251092373


@☆クワ:クワ科。木。これは野菜としても優れた栄養価を持つ。

   http://d.hatena.ne.jp/iirei/20120728#1343470854


@☆サンショウ:ミカン科。木。おなじみ「木の芽」。鳥がタネを運んできたらしい。何回も棘に刺されて痛い思いをした。でも葉と種がとても役に立つ。


@☆エンサイ:ヒルガオ科。ツルで伸びる。加熱後黒ずむが、味は抜群。

   http://d.hatena.ne.jp/iirei/20090903#1251957783


@☆ターサイ:アブラナ科。濃い緑色で冬季は地上にへばりつく。


@☆バイアムヒユ科。夏場に良く育つ栄養豊富な野菜で、ジャワホウレンソウの別名がある。
http://d.hatena.ne.jp/iirei/20060713


ツルナハマミズナ科。おもに海辺に生え、貧乏人が食べるべき草とされた。:ホイト菜


@☆ナスタチウム :ノウゼンハレン科。一般には「金蓮花:きんれんか」として知られるが、鑑賞用のみならず、ワサビ風味の葉・花を食べることができる。とくに花は香りがよく、エディブル・フラワーとして最上。




今日のひと言:いろいろ列挙しましたが、栽培の失敗は、成功した例より多いです・・・おおむね、「サカタのタネ」か「タキイ種苗」から、種、苗などを購入しました。(ハーブは、今はなきラムズイヤー・シーズ)


なお、私の座右の書老子」には、「知恵者を重用するべからず」「得難きの貨を貴ばず」という言葉が出てきます(第3章)。知恵者はその政策によって世の中を悪くする、入手しにくい物も世の中を悪くする、だからそんなものを有難がるな、という訳。思えば大航海時代、スペインやポルトガルが香辛料やら金(ゴールド)やらを漁って、南北アメリカ大陸を蹂躙したのですね。私のささやかな野菜畑も、もしかしたらそんなカテゴリーの営為かも知れません。でも、見知らぬ野菜を育てるのって、楽しいのです・・・


驚異的な成分を秘めた食物 アピオス ほどいも 1袋80g

驚異的な成分を秘めた食物 アピオス ほどいも 1袋80g

桑の葉青汁粉末 100g

桑の葉青汁粉末 100g





今日の一品


レンズ豆の炊き込みご飯



形が凸レンズに似ているのではなく、光学機器のレンズの方が豆に似ているという本家の豆。小ぶりで浸漬しなくてもそのまま炊き込みご飯にできる優れもの。マメの風味もしっかり味わえます。我が家では6分搗き米を使うので、赤黄色いマメの色彩は目だたないですね。

 (2016.06.07)



ガンモドキ、七味唐辛子掛け



ガンモドキは豆腐製品の白眉。3個セットのそれを買ってきて、塩を振りレンジでチンするのですが、今回は七味唐辛子もふりました。1個は私の弁当のおかずになります。

 (2016.06.09)



@カボチャ煮コリアンダー



普通にカボチャを砂糖・醤油で煮て、仕上げにコリアンダー・シーズを振りました。普通加えるシナモンだと、お菓子のように感じますが、コリアンダーだと、普通に夕飯の一品といった感じになります。

 (2016.06.11)




今日の詩



諸所の麦畑から雲雀(ヒバリ)の啼き声が聞こえる
爽やかな音色だ。


昔ロックバンドのキング・クリムゾン
“Lark’s tongues in aspic”
(ヒバリの舌のゼリー寄せ)
というアルバムを作った。


いかにも発声で荒れる喉を
ケアするにぴったりだ。

 (2016.06.09)




以下は以前詠んだ「野草に関する」詩です。


@稔りの秋


私は庭を「野草の庭」にしている
だから野草がどんどん増え、
今この時期は野草の種が
たわわに実ります。


アカザはキヌアと同類。
イヌビユはアマランサスと同類、
ヒエはイネと同類
ギシギシはソバと同類


という具合に、
ホッポラカシの庭でも
でんぷん源になるものも多い。


どんな狭い範囲でも
創造神はいろいろな
栄養価のある植物を
配合なされるようです。



いろいろな野草、
今年もたくさん食べました。



ヒエももちろん食べます。

 (2008.09.28)