「ためになる」と「ためにする」(随想録―21)
「ためになる」と「ためにする」(随想録―21)
私は、「また、ためになるお話を聞かせてください」、と言われると、身構えるほうです。あんまりこの表現が好きではないのです。先方に悪気はなくても、先方への気持ちは萎えるという傾向があります。なんだか小馬鹿にされたようでね。
ためになる:
「自分にとって有益だ、得るものがあるといった意味の表現。知識が得られるという意味合いで用いられることが多い。」
https://www.weblio.jp/content/%E7%82%BA%E3%81%AB+%E3%81%AA%E3%82%8B
一方、「ためにする」という言葉は、はっきり悪い意味でのみ使われます。
ためにする:
「ある目的に役立てようとする下心をもって事を行う。」
https://www.weblio.jp/content/%E7%82%BA%E3%81%AB%E3%81%99%E3%82%8B
たぶん、私はこの2つの言い回しが、自分のなかで、ごっちゃになっているのでしょう。
(2022.05.08)
今日の5句
朝日浴び
深呼吸する
紫蘭(しらん)かな
紫蘭は日本固有の蘭で、一般的には繊細で脆い蘭が多いなか、強健です。
(2022.05.02)
ほの青き
花を付けたる
葵(あおい)かな
(2022.05.03)
こぼれ種
親から離れて
南天か
(2022.05.04)
篠竹に
つくやこれこそ
粘菌か
民俗学者・博物学者だった巨人:南方熊楠の、畢生の研究テーマ。
(2022.05.04)
木賊(とくさ)って
植物だったな
新芽生え
木賊はシダの仲間で、最も目の細かいヤスリとして使われる植物。
(2022.05.04)