2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧
アルフレッド・ジャリと『超男性』:20世紀の機械VS人間 AI特集その1 私は一時期アルフレッド・ジャリに惹かれ、代表作のひとつ『超男性』を読みたいと思っていて、実際に現物を読めたのが最近のことでした。ジャリについて: アルフレッド・ジャリ(仏: …
「心を打つ怪我」~レトリック=トリックの妙 表題の文句は、私が考えたものですが、これは通常「心を打つ」という言葉のあとには肯定的な文言がくるものですが、このフレーズの場合、「怪我:けが」と書くことによって、一瞬混沌(カオス)のような感じが味…
『杜子春』(芥川龍之介)と地獄:仏教を受容する中国文明 芥川龍之介は、才能のカタマリのような人で、大人向きの思わず唸るような小説、箴言、詩歌などを世に出しています。その彼はまた、優れた童話もものしています。『杜子春』、『蜘蛛の糸』、『トロッ…
身も蓋(ふた)もない凸凹の考察:倉橋由美子の論理 私が倉橋由美子(小説家、随筆家)の名に初めて触れたのは、絵本「僕を探して」(シェル・シルバシュタイン)の彼女の手になる翻訳&解説のユニークさに感心したときのことです。この絵本は、円になるには…