虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

人間関係自体をミニマリズムする:その実例3つ

人間関係自体をミニマリズムする:その実例3つ


  人間関係のミニマリズムシリーズ(1/2)


ある意味、私は人間関係の維持が下手で、折角できた友人や恋人を切り捨ててきたという負の実績があります。それを、これまでは私のミステイクだと思ってきましたが、最近の若者に支持されている「ミニマリズム」と照らし合わせると、必ずしもミステイクではなく、正確な判断だったという側面もあることに気づきました。ここでは、最近の実例3つを挙げていこうと思います。


まず、あるお弁当屋さん。今いる会社に勤めはじめて5年、週1回、「五目ひじき弁当」を買っていました。この弁当は美味しくもあり、栄養豊富で、360円と安くもあり、3拍子揃っていましたが、1回、いつもと違う曜日に(前日から)予約しておいたところ、この店の女主人が「注文を忘れていて」、予約しておけばすぐに買えるのが当然なのに、1から作るために、10分待たされました。この時は笑って済ましました。でも、最近「予約引き取り時間12時10分」には用意できていて当然なところ、「今(具を)揚げています」というので、私は「いらねえ」と言い残し、この店を後にしました。以後、2度とこの店を利用しない積りです。「予約」の意味も解らぬ「バカ女主人」では、話にもなりません。


ブログ上の友人(ブロガー)とも縁を切りました。本人(女性)は、自分を「詩人」と自称してはいませんでしたが、詩がメインなブログでした。かれこれ4年くらい付き合ったでしょうか。彼女の詩は、「生の喜び」を平易な言葉で書きしるす体のもので、解りやすく、読者も多く獲得していた人気ブロガーです。ただ、彼女の場合、「生」と裏腹にある「死」という現実には目を背ける傾向がありました。例えば、私の家の駐車場の傍らにケヤキの木が生えてきた、どんなもんかね、と私が彼女に伝えると「ケヤキは、なんらかの縁があってその場所に生えてきているのだから、切らずにおいてほしい」と言うのですね。私はこのケヤキを伐採しました。大きくなってからでは、木は始末に負えないからです。彼女は生き物に対する「生殺与奪の権」が現実として人間にあることを知らないか、知ろうとしないか、でしょう。(たぶん後者だと思いますが)だから、私のブログを訪問しても、(本文、料理、詩歌の3本建てのうち)詩歌のコーナーだけ読んで、しかも「死」の匂いのある詩歌には、決してコメントを書きませんでした。それは徹底していましたね。「本文は私には難しすぎる」と本人が言っていました。結局、詩を書く者としての、お互いの立場や感性の違いを思い知り、袂を分かったのです。とっても大きなギャップがありました。


最後に、私がブログを始めた16年前のそのまた以前に知り合った女性(やはり詩人です)。彼女が詩集を出すときにアドバイザーとして関わり、植物の知識が乏しい彼女のために、私が『野草を食べる・滋味(JIMI)!!』という本を執筆し、献呈したという古い「戦友」です。彼女は僻地に住み、2人の娘を育てるために、夫ともども介護施設で骨身を削って頑張ってきました。他に選べる業種もないほどの僻地なのです。その大変な状況も、たぶん娘たちが自立するまでのあと数年で終結するだろうと思われてきた昨今、彼女の、私のブログへのコメントが、質・量ともに劣化してきたのが、はっきり解るようになったのです。ブログの立ち上げ当時からスパイスの効いたコメントを書いてくれていた彼女からすると、大きすぎる変化です。さらに、私はブログを書くに当たり、後に掲載するブログの原稿を予め彼女に郵送していました。彼女だけは特別扱いだったのです。その都度、紙代、インク代、郵送費を私が負担して伝達してきました。


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でも、最近の彼女のコメントの文面を見た限り、そういった優遇を与えるのは、私にとって損、と思って、彼女には「原稿送付打ち切り」との意を伝え、彼女も了承しました。「もしかして、コメントを書く“義務”から解放されて、むしろ彼女は、肩の荷が降りて、ほっとしているかも知れないよ。それは、彼女にとって良かったかもね」、とのことを、弟から聞かされました。そうかも。(もっとも、彼女との他のところでの付き合いは変わりありません。ミニマリズムは、私のブログの上に於いてのみです。)



今日のひと言:以上、ちょっと神経質で、苛烈すぎる関係断絶=人間関係のミニマリズムの3例でしたが、私は後悔しません。ダラダラと関係を続けるのは止めにして、必要な場合はそれを絶つ・・・「個人の物や心のミニマリズム」の範囲を超えたミニマリズムを提唱します。たしかに「痛い選択肢」ですけどね。弁当屋の場合、「あの時の怠慢で、上得意さんを失ったことを悔い、他の客には気をつけよう」と思ったのなら、それで良いのですから。




ミニマリズム4

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  • アーティスト:久石 譲
  • 発売日: 2021/03/03
  • メディア: CD
女子の人間関係

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今日の一品


@レンコンとひき肉の甜面醤炒め


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弟作。レンコンを炒め、取り置く。そのフライパンでひき肉、甜面醤を炒め、先ほどのレンコンと合わせ炒める。少々醤油も入れた。当然中華風。

 (2021.02.03)



@豚肉細切れともやし炒め


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弟作。豚、もやしの順に炒め、オイスターソース、甜面醤で味付けし、七味唐辛子を掛けました。

 (2021.02.11)






今日の詩(2題)


@雑木を殺す


例年 庭の家の傍で生息する雑木、
成長が早く すぐに伸び
3、4種類のつる草が絡む。


特にヤブガラシが大問題で、
豊富にある蜜にスズメバチもやってくる。
それらつる草の支柱になるのが
この名も知らぬ雑木。


根本を切ると手が疲れるので、
枝を軒並み切って捨てる。
人は良かれ悪しかれ
生物への生殺与奪権を持っている。
雑木に情けを掛けないのだ。


私にもっと力があれば、根こそぎにするのに。


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 (2021.01.30)




女は歳を取るほど回りに人が集まり、
男は歳をとるほど回りに人がいなくなる。

 (ある俚諺

――加法と減法の違い。

 (2021.02.03)





今日の四句


ゼニゴケの
渇きの中で
生き残り


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 (2021.02.06)



ホトケノザ
まばゆい笑みで
咲き誇り


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 (2021.02.06)



ちんまりと
この芽なんの芽
ゆかしけり


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 (2021.02.06)



チョーク跡
メス(♀)に見えるや
エロじじい


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 (2021.02.07)





今日の写真集



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破れた雑草排除シート  イヌもウンチが出来て、良かった、良かった。(2021.02.07)



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臥竜の松  太田市大光院(2021.02.07) 枯れそうなので治療中。






☆☆過去ログから厳選し、英語版のブログをやっています。☆☆


“Diamond cut Diamond--Ultra-Vival”




 https://iirei.hatenadiary.com/



ダイアモンドのほうは、週一回、水曜日か木曜日に更新します。
英語版ブログには、末尾に日本語ブログ文も付記します。記事は
虚虚実実――ウルトラバイバルとはダブりませんので、こぞって
お越しを。