「金太郎アメ」:私が描いた漫画(3):ちょっと恥ずかしいけど
私はマンガクラブに1年ばかり在籍し、4編のマンガを描きましたが、そのうち2作目を公開しようと思います。ただしこの作品、描いた私自身の評価が4編中最低で、恥ずかしいのですが、それでも一定の価値はあるだろうと思いますので、公開するわけです。
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なぜこの漫画の自己評価が低いかと言えば、こなれていない哲学を振りかざしていたからです。特にヘーゲルについて、私は大学入学後にいわゆる「弁証法」に興味を持ち、その種の本を齧ったのですが、「科学としての弁証法」が例えば「種と水が争い、その結果として発芽する」といった認識法がナンセンスに思えたのです。闘争の結果、なにかが起こるというあたり。もっとも、社会科学的には、一定の価値があるだろう、とはいまなら評価が与えられると思います。
また、学園祭(駒場祭)のとき、クラブのブースを訪ねてきた女性から、「ファンレター」が届きました。この場合、彼女は私に、漫画についてだけでなく、私自身に興味を持っていて、やり方によっては彼女と恋愛が楽しめるであろうシチュエーションでしたが、私は単なる手紙と認識しただけだったのです・・・・私は「晩生(おくて)」だったの。
次に掲載するのは、漫画3編を読んでもらった、私と同年代の女性の「金太郎飴」についての感想です。
・・・読んでみると、なにかなつかしさが漂う、子どものころ楽しみにしていたお菓子がいろいろと思い浮かぶ・・・金太郎アメを切った瞬間のあの新鮮なおどろき、感動をそのまま心の中に、心の宝箱に入れておいてしまいたい想いが、食べずに永遠に大切にとっておきたい気持ち・・・どうも私は子どもに戻って読んでいたようです。読んでいくと、『一瞬の無限』という言葉に出逢った私は もう感動というものなのでしょうか、心に響いてしまったのです。心に全身になにか私の知らないところで何か、私の心を、私のからだが反応をし始めたのです。ずーと続いています。言葉の持つ力はすばらしいなあと思います。私の中で大切にしたい作品です。・・・
彼女にとっては、3編のなかで「金太郎アメ」がベストだったようです。
:「ギリシャ神話」:私が描いたマンガ(その1)“サイボーグ布袋和尚”
:「ねじ式」:私が描いたマンガ(その2):『白鯨』と中原中也による霊感
(処女作「キャンバス」は、散逸しました。)

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今日の一品
@ハンペンの「鍋キューブ」煮・ショウガ佃煮添え
弟作。料理名が料理の実態を語っています。
(2019.09.28)
@穂シソ風味雲南百薬のお浸し
香りがいまいちの雲南百薬(オカワカメ)。この時期よく出ているシソの穂で香りづけしました。アクセントが効いて美味。(朝摘みを冷蔵したので、色は黒くなりました。)
(2019.09.30)
今日の四句
クサノオウ
黄色い花と
黄の汁と
クサノオウはケシ科の草で、毒草です。
(2019.09.26)
木洩れ日や
神韻たりき
雑木(ざつぼく)も
神韻:神々しく整ったさま。
(2019.09.28)
あら珍奇
溝にサトイモ
生えており
(2019.09.28)
焼き付けろ
一期一会の
柿の実を
我が家の将来の多難さを思い、落ちていた柿の実に思いを致しました。目に。
(2019.10.01)