「ギリシャ神話」:私が描いたマンガ(その1)“サイボーグ布袋和尚”
「ギリシャ神話」:私が描いたマンガ(その1)“サイボーグ布袋和尚”
私は大学生時代、マンガクラブに1年あまり在籍していたことがあり、4編のマンガを描きましたが、今回は4つ目の(最後の)作品を公開しようと思います。この作品を描いた当時(1980年)は例のノストラダムスの大予言に代表される世紀末思想が日本を覆っていて、私も大いにその空気を吸っていて、その脈絡のなかで立ち現れる「無気味なもの」に対峙する気構えを描こうと思いました。では9Pの本作をご覧あれ。
1P
2P
3P
4P
5P
6P
7P
8P
9P
・・・いかがだったでしょうか?このマンガのモチーフは「バットと風船」、男女両性のシンボルとして描いています。この一見武器にもならぬ風船が相手によっては最強の武器になりえることを主張したわけです。この作品は「夢」で見た情景をマンガ化したもので、発表したとき、「意味不明」という意見もあり、また酒を飲みながら一晩で描いたマンガだったので、「こんなのを酒かっくらって一晩で描きやがって」と喧嘩を売ってくる者も居り、またある女性クラブ員が、この作品に「感動?」し、接近してきて、恋仲になったこともある「いわくつきの」作品です。
なお、冒頭の詩はシュルレアリスムの詩人:アンドレ・ブルトンの作品です。布袋和尚(ほていおしょう)は、第一作目で主人公にしました。この実在の中国の人物は、唯一、架空の人物ばかりの七福神の一人とされます。ペンネームは表紙にあるように「キャベジン」で、ちゃんと謂われがありますが、ここでは触れないことにします。
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今日の一品
@雑魚(じゃこ)卸し
イワシの稚魚を干したものは、出汁を取るのにも使えますが、スナックとしても食べられます。今回は、スナックとしての雑魚をお湯でふやかし、大根卸し、醤油を掛けて食しました。シラス干しの代わりにもなりますね。(もっとも出汁を取った雑魚もこのように食べると美味しいでしょう。)
(2019.03.08)
@のりたま入り卵焼き
卵焼きに「のりたま」を入れて作ってみました。塩気もあるはずなのに、甘く感じました。卵に卵を入れる無謀さ。
(2019.03.08)
@桑白皮(そうはくひ)
これは、クワの木の根っこの皮のことです。根から剥いて、ホワイトリカーに漬け込みます。強壮作用のある漢方薬です。味も風格があります。
(2019.03.09)
理想的には花が咲く直前のナズナを採取して、細かく刻み、塩、オイスターソースで味付けして、
溶き卵を落します。栄養価抜群です。赤いクコの実を入れ、ナズナの緑との対比を楽しみます。仕上げにサンショウの粉。
いつの間に
花の咲きたる
ナズナかな
(2019.03.10)
今日の三句
陽に当たり
霜も融けるや
よもぎ草
(2019.03.09)
真白にぞ
屏風のごとき
谷川岳
中央、白くて長い山脈が谷川岳。
(2019.03.09)
ビオラ花
補色が欲しい
――黄色をば
(2019.03.10)