私は今、以下のようなハミガキ法を実践しています。
1) 通常推奨されるより短い(3分)ハミガキ時間でハミガキする
2) 蜂蜜かメイプル・シロップなどの糖分(甘味料)を5cc程、口に含み、何度かく ちゅくちゅしたあとで飲み込む
3) 口のなかに無糖の飲料を流し込み、歯本体に残った甘味料を胃袋に入れる
なんでこんなハミガキ法をやっているかというと、その発端は我が家の犬のことになります。昨年初め、犬にブロック状の黒砂糖を与えたところ、気付いてみると、歯垢(しこう)・歯石がさっぱりと取れていたのです。なるほど、砂糖によって歯垢が取れたわけです。
そのメカニズムは、虫歯にかかることと表裏一体です。眠りながら飴を舐めていると、その箇所が覿面、虫歯になります。ところで、歯垢は、カルシウム混じりの細菌の巣ですが、これが甘味料が変化して出来た酸で虫歯となり、結果、歯垢(プラーク)が取れるのだ、と説明できます。(酸・アルカリ反応。)
歯垢がついているのは歯と歯茎の間で、ここは通常の歯の表面よりざらざらしていて、以上のような方法を取れば、歯垢だけ除去できると考えたというわけです。
以上のお話の、私の実例についてあげようかと思います。同一の歯科で記録された歯周ポケットの深さについてです。これが大きいほど、歯周病は進行しています。私は片側7本、全部で7*4=28本の歯をもっていますが、そのうち下顎の舌側の歯について術前のデータをあげます。一つの歯について3方面からチェックするようなのでその数値を列挙すると(単位:ミリメートル)
2006.01.24(通常のハミガキで)
644・435・534・434・435・535・535/535・434・535・434・434・445・473(14本)
平均4.12 標準偏差 0.93 レンジ4
2007.12.17(糖分を利用するハミガキで)
333・323・323・323・323・223・322/322・322・323・323・323・434・324(14本)
平均2.69 標準偏差 0.59 レンジ2
確かに歯垢は減っている!ばらつきも少ない!(レンジとは、標本の最大値と最小値の差のことです。標準偏差ともども、小さいほうがばらつきが少ない。)
途中で他の歯科にかかったこともありますし、だいぶん期間もずれていますが、葉をイイカゲンに磨く私にとって、半年ごとに歯科に掛からなければならないほど、歯垢はたまるのですから、甘味料を用いる方法が、いまのところ、誤ったものではないという状況証拠にはなるのではないでしょうか。この方法の場合、歯科医が、貯まった歯垢を、物理的に取り除くのに対し、化学的に取ることである、と考えます。(大体、この2回の間、ほぼ半年に一回、3回歯石除去のため歯医者にかかっており、ここであげた方法を実施したのは、術前2ヶ月位です。)
今日のひと言:大体、ハミガキに10数分もかけることが面倒臭いので、私は今回のブログでその必要がないことを立証したかったのです。
ただ、この方法を試してみたい人は、あくまで「自己責任」で行ってくださいね。虫歯になっちゃう可能性もありますから。
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今日のひと言2:本日の重大ニュース、房総沖でのイージス艦と漁船の衝突事故、渡辺喜美金融庁長官が「これが自爆テロでなくて良かった」と言っているのを聞いて、怒りを覚えました。災難にあった親子の漁師についての思いやりがこれぽっちもない発言だからです。これは、国民一般にも取る態度だと思います。
こら、渡辺、さっさと大臣も国会議員も辞めてしまえ!!
追記:最近(2010年3月)でもこの歯ミガキ法をやっています。ただ、手順をちょっと変え、2)を先にやり、糖分は捨て、1)ハミガキを行っています。酸による腐食は、歯周ポケットだけに効けばいいのですから。それで、最近歯医者に行ってみてもらったら、歯周病のおそれはありませんでした。糖分を飲み込まないのは糖尿病の気がある私は、あまり糖分を取らないほうがいいからです。