虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

糖尿病を海産物(牡蠣、根昆布)で改善する

 わたしは、牡蠣(貝のカキ)が大好きで、鍋に、カキフライにと、「無性に牡蠣が食べたい!」と思うことがしばしばでした・・・その理由が解ったような気がするので、以下に書きます。

牡蠣(かき)の佃煮(つくだに)↑
(醤油、甜菜糖、ショウガ、山椒の実、柚子いり)
 
http://www.nagayoku.com/shop/487562mm/gtf/gtf.html
http://www.nagayoku.com/solution/
という
HPに、糖尿病に罹りにくくする因子として、3価クロムという物質が取り上げられていました。この3価クロムは、糖類を細胞のなかに行き渡らせるために重要なそうなのです。昔公害問題になった6価クロムとは形態が違います。


ただ、この3価クロムは体内に吸収しにくく、クロムフェリンという結合体にすると格段吸収がよくなるとのことであり、このHPはこの薬剤の宣伝用なのですね。ただ、いまの私はいますぐにこの薬に手を出そうとは思いません。


私は糖尿病の気があり、いまでは通院している病院でしばしば血糖値を調べますが、3年ほどまえ調べてもらった際には300もあって、医者もあきれていました。(正常値は100前後)


糖尿病は、糖類(ブドウ糖)が、インシュリンを仲立ちとして、スムーズに細胞内部に運ばれることが阻害され、細胞内部に栄養が行渡らず、余った糖類が血液中に過剰に存在することで起こる病気ですが、その真因は、いまだ明らかにされておらず、「あれも食べてはダメ、これも食べてはダメ」ということになる、患者にとっては寂しい病気です。このとき、「3価クロム」が重大な役割を演じるとすれば・・・インシュリンの効き目も向上するのでしょうね。ひいては、糖尿病も軽減されるか?


ところで私は「牡蠣(かき)」が大好きで、ナベ料理、フライとよく食べますが、その「恋しい思い」は、もしかして牡蠣が「海のミルク」と呼ばれるほど、ミネラルの宝庫であり、亜鉛(Zn)、そして例の「3価クロム」も含んでいるからのようですね。


・・・「3価クロム」・・・お目当ての物質だ。・・・という具合に考え、加熱調理用の牡蠣を700円位買ってきて、日持ちを良くするため佃煮にしてみました。これほど恋しかったのは、牡蠣がお目当ての食品だということを私の体が知っていたのでしょうか。


1日、4個ほど食べています。それを2ヶ月半ほど続け、そして、最近の検査で、空腹時血糖値が100を切り、99になりました。これは目覚しい進歩です。ある意味「糖尿病」=「ミネラル欠乏症」と言えるのかも知れないですね。

    細胞の働きを増強する 海の食物
    魚、海草類、貝類などミネラルいっぱいで、貴重なタンパク質の補給源とも
    なります。
   特に、牡蠣は、糖尿病食としても最高です。
      牡蠣は、完全栄養食(海のみるく)とも言われますが、糖尿病の改善に
      必要な栄養も入っていて、特に亜鉛タウリンをズバ抜けて多く
      含んでいます。
      
      糖尿病の人では、1日150gの生カキを2週間も食べ続けると、
      たいがいの人で血糖値の変化が確認できます。
      試してみてください。

http://www5f.biglobe.ne.jp/~t-minami/tounyou.html より。


いくらなんでも、一日150gの生カキを2週間も食べ続けられませんが。


 ところで、漢方薬の生薬となる「牡蠣の殻」・・・「ボレイ」、これは、もしかしたら、牡蠣そのものより多くミネラル分を含んでいるのではないか、と思い、家庭用のお酢に貝殻を漬けました。殻と酢酸で、酸・アルカリ反応をさせようというわけです。牡蠣の身よりよほど存在感がありますから、この殻。酢酸カルシウムという形で、牡蠣殻は溶出しますが、このなかに「3価クロム」も入っているはずです。ただ反応が終わると、ほぼ中性になってしまい、液が腐る可能性があるので、牡蠣の柔らかくなった殻を取り出し、再び酢を入れて酸性にして、たまに料理に入れています。

↓この殻(ぼろぼろ)


@@以上の牡蠣殻の記述、もしかしたら、カルシウム摂取後、カルシウムが悪さをしないか、と疑念が出てきて、今はこの酢は使っていません。 (2016.07.12)


 あるいは、以前鍼灸師の友人から聞いたことですが、「カボチャ、アズキ、根昆布」のスープは、やはり糖尿病に効くとのこと。(これは、「マクロビオティック」=「食養」にある治療法です)この場合も、海産物の「根昆布」が重要です。これは、昆布の海中陸地面にくっつくまさに根の部分です。根昆布は主に乾物で売っていますが、フコイダンというぬるぬる成分を含み、これは抗ガン作用を持つことで注目されているようです。


 牡蠣といい、根昆布といい、海水中でゆっくり代謝をし、さまざまなミネラルの貯蔵庫となっているのではないでしょうか。だから、3価クロムも含有し、糖尿病の病魔から我々を救ってくれるのかも知れません。


 なお、陸上の農産物で糖尿病に効くといわれる「カイアポ芋シモン1号):サツマイモの一種」は、地中のミネラルを沢山吸収するためか、一度作付けしたら、数年は作れないということがあるようですが、(朝鮮人参などなら、50年は作付けできないとか)ミネラルが豊富にある海水なら、そのような制限はないようですね。



今日のひと言:糖尿病は、やはり手ごわい病気であり、甘くみていてはならない国民病です。国民の10人に1人が糖尿病、ないし予備軍なのですから。
 ただし、牡蠣や根昆布がミネラルの宝庫であるからと言って、油断は禁物です。有益なミネラルだけではなく、有害なCd(カドミウム)とかHg(水銀)だって濃縮しているかも知れないですから。このブログに書いた私の実践法をやろうという人がいたら、その点についてご注意ください。


 常識に挑戦する過去ログ
おしん」とたくあん(収穫後のダイコンが光合成をする!):
   http://d.hatena.ne.jp/iirei/20070724
糖分による歯周病の制御:
   http://d.hatena.ne.jp/iirei/20080219
毎晩ビールを3リットル飲んでも痛風にならない?:
   http://d.hatena.ne.jp/iirei/20090302




今日の一句


  あるじなき
  家に咲く花
  紅梅や


 昨年、犬の散歩のときによく声を掛けてくれたおばあさんが亡くなり、認知症気味だったおじいさんが、埼玉県に住む息子夫婦に引き取られていきました。そして空き家となったその家にも、春がやってきたのです。この句の源イメージは「東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」(菅原道真)です。




牡蠣礼讃 (文春新書)

牡蠣礼讃 (文春新書)

糖尿病に効くカイアポいもの奇跡―血糖値が下がった!

糖尿病に効くカイアポいもの奇跡―血糖値が下がった!



糖尿病の気のある私、改善のためこれまで冬は牡蠣(かき)夏は根昆布を食べてきましたが、昨日掛かりつけの病院で季節ごとの血液検査の結果を聞いたところ、甲状腺の異常をしめす3つの指標のうち、2つに要警戒データがでていました。「TSH」と「FT3」。前者は標準が「0.4〜4.0μIU/ml」なのに対し、「0.1以下」、後者は標準が「2.2〜4.1pg/dl」のところ「4.3」と、標準値から外れています。甲状腺異常・・・バセドー病、橋本病などの疑いがあります。
 ここは、やはり半年ほど夕食時に決まった量根昆布を食べてきた副作用のように思います。この間、確かに血糖値は低く抑えられましたが(今回103mg/dl)、甲状腺には、根昆布に含まれるヨード(沃素)のため、異常が現れたとみるべきで、根昆布を毎日たべるのは控えるべきであろうとの結論に至りました。7月に検査を受けたときは異常なかったのですが・・・以上、緊急のお知らせです。(2010.11.12)